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相次ぐ問題“言動” 続く円高・株安『マイナス金利』現場では

2016/02/10(水)<相次ぐ問題“言動” 続く円高・株安『マイナス金利』現場では>
報道STATION】 http://www.tv-asahi.co.jp/hst/


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓  <相次ぐ問題“言動” 続く円高・株安『マイナス金利』現場では>
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   首を傾げたくなるような行動や発言が相次ぐ【自民党】の閣僚や議員

      そしてもう一つ、この国会『マイナス金利』に関して

          大きなテーマとして取り上げられた。

       これから私達の生活にどういう影響が出てくるのか

            非常に気になるところだ・・・

 

hunter-investigate.jp

 

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┣【東京証券取引所


  2016年2月10日
 ◆東京株式市場は今日も大幅続落

  一時「-655.45円」と値下がりし、約1年3ヵ月ぶりに
  終値でも1万6000円を割り込んだ。「1万5713円39銭」


 ・『マイナス金利』発表の効果どころか
  一昨年2014年10月の追加緩和“第二弾・黒田バズーカ”の水準にまで
  『日経平均株価』は戻ってしまった。


 ・為替も「円高」が続き、一時「114円台前半」まで進む局面もー。
            ※後日、112円台にも入ってしまう。


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 『アベノミクス
  【安倍政権】と【日銀・黒田総裁】の二人三脚で進んできた。
  変調を来しているのか?

  今日2016年2月10日午前
 『衆院予算委員会

  ◇細野豪志 政調会長 民主党
   『マイナス金利』によってこれだけの「株安」。そして「円高」ですね。
   特に【地銀】(株)が下がっている。【地銀】が下がっているっていうことは
   【地銀】の収益が厳しくなるということをマーケットが予測しているということ
   ですね。そうなってくると“地方経済”によりダメージが大きくなる可能性が
   ありますよ。これもう「『アベノミクス相場』が崩壊した」という風にも言われて
   いるんですよ-


  ◇安倍晋三 総理大臣
   エー、我々の政策で初めて『デフレ』ではないという状況を作り出したことは
   まっ事実で、ございまして、「後戻りするわけにはいかない」こういうことで
   ございます。で、その上で金融政策につきましてはですね、
   「黒田総裁を私は信頼をしている」わけでございます。

www.fnn-news.com


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 『マイナス金利』は
  「円安株高」を狙ったと見られたが、外的要因とはいえ実際はかなりの「円高」局面


  一体どういうことか?

  この『マイナス金利』は“どのような効果”をもたらすのか ??

 

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┣■『マイナス金利』の現場では-
 

 ◆ヨーロッパでは既に『マイナス金利』を導入した国が幾つか存る

  デンマーク
 【コペンハーゲン
  水上バスや自転車で行き交う、美しい街並みが映し出されてた。

  2012年~
 ・『マイナス金利』政策を導入
   実生活にも影響を及ぼしている-

   一部の金融機関では『住宅ローン』の金利がマイナスになった。※史上初の適用
            → 借りると逆に「利息分のお金が貰える」状況が発生。

             ※月々のローンの支払いは当然あるわけで、
              僅かな利息分だけ安くなった。
              値引きした住宅を購入したことになる。
              景気が良く、支払い続ける自信がある人にはいい話も・・・


 ・この『住宅ローン金利』の低下は【スウェーデン】などでも起きており、
  住宅販売が増加している。

  ◇川野祐司 准教授 東洋大学経済学部
   一見良いことのように思えるんですが「金利が下がっていく」と本来、
   住宅に手が届かなかった人達も手が届くようになるわけですね。

   そうしますと、ちょっとした経済の変化で、ボーナスや給料がカットされて
   (ローンが)払えなくなってしまうという可能性があるわけです。

   潜在的な『サブプライムローン』と言えると思います。

   欧州連合からも「住宅ローン残高を減らせ」と言われている国があります。
   例えば【スウェーデン】などですね。

   『マイナス金利』政策は短期的には“カンフル剤”で、経済に良い影響がある
   と皆さん思っているのですが、その裏では“マグマ”が溜まっていく。
   次に“マグマが爆発”した時には、その規模はより大きくなる。
   そういうリスクを抱えています。

 

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┗■スタジオにて


 ◇古舘伊知郎 MC
  間近では本当に「預金金利」まあ「定期」から下がり始めている点の不安と、
  それから『生命保険』の「保険料」が運用で手詰まりになっていくと上がるという
  そういう話が出てきているわけですね。

  さて『マイナス金利』だけの問題じゃないので全体を見なきゃいけないということで
  ショーンさんに是非伺いたいところがあります。

  まずあのぉ『株価』がまた続落してまして、「1万6千円、底辺りか?」って見方が
  ショーンさんも先週仰って、さらに下げましたねぇ。


 ◇ショーン・マクアードル川上 経営コンサルタント
  そうですね。下振れの支持線(?)って私も 2016年1月20日にここで申し上げたん
  ですけれども「1万6千円」って。今日2016年2月10日 の相場を見ててビックリ
  しましたですねぇ。いろんな想定外や計算外があったと思うんですけれど、その
  『マイナス金利』を導入することに対しての今回の期待ということと、もう一つ
  悪影響に対する不安という、こういう“綱引き”が行われていたと思うんですが
  まあ様々な外的な要因が手伝って結果不安を煽ってしまった。想定外が起きたと。

  その想定外の一つがまず、通貨安が予測されていたものが通貨が買われてしまった
  これは外部の様々な要因があるとは思うんですけれども、マーケット全体がリスク
  回避に動いて「円が買われた」ということ。


 ◇古舘伊知郎 MC
  「アメリカ経済」とそれから「ヨーロッパの信用不安」がありますねぇ。
  「あの【ドイツ銀行】すらも」というような。


 ◇ショーン・マクアードル川上 経営コンサルタント
  ありますね。そうですね、毎月払ってますね「7年」「8年」物(?)ってことに
  なりますと。もう一つは金融機関がですね、やはりここにきてですね

  『国債』を買う。そして高く買ってくれる【日銀】に売るという

  “売却益”を求めるっていう行為に出る。これは【銀行】の経営者からすれば
  当然なことなわけですが、
                 ◇古舘伊知郎 MC
  そうなんでしょうねぇ。     「売り抜けざる得ない」というようなところが
  金融機関からすれば
  『預金金利』を下げるわけにはいきませんから、
  貸し出し金利がドンドン『長期債』の利回りに対して低くなっていく。
  で、ドンドン*2利回りと言いますか「サヤ」が小さくなっていく。

                 ◇古舘伊知郎 MC
  そうですね。          「金利差」がドンドン縮まっていく。
  さらにここで問題なのが
  貸付先の企業の「格付け」に応じた『信用コスト率』っていうのがありまして、
  ここに触ってくるんですね。触ってきてしまうと「逆ザヤ」が働いてしまうとなると
  貸したくない、もしくは信用の高いところだけに貸す・貸せるっていう状況になって
  くるので、なので今回は金融機関は影響を受けるっていうのは分かったんですが、
  
               ◇古舘伊知郎 MC
  そういうことですね。    今日も金融関係の銀行の株がガタ落ちじゃないですか

  特に【日銀】は本当にそうなんですね。
  ちょっと今回驚くのはやっぱりその「円高」の影響もあって「輸出の主力株」も
  そうです。「内需関連株」も売られた・全面安という展開になった。
  これが「1万6000円」という心理的な下値支持線を割ってきたということは
  これからちょっとどうなるかっていうのは、どのエコノミストもですね、
  意見が分かれるところではあるんでうね。

            ◇古舘伊知郎 MC
  そうですねぇ。    世界経済に不安ばっかりですものね。【中国】も含めてね
             じゃあ「どうするか」っていう、まず本流(?)を1つでも
             生み出さなきゃいけない! 不思議です(?)
  あのぉ、                         ※よく聞き取れず
  昨日まさに都内と東北の方の経営者と会って色々なお話をしてたんですが、
  ここはやっぱり民間の経営者がですね、長きに渡ってなかなか、もちろん
  『設備投資』も若干増えているんですが、もう少し投資をしていく。エー
  そして『賃金』を上げていく。まあ直近2016年2月8日の発表でしたけど、
  『賃金』がやっぱりマイナスになっているという、これをなんとか上げていく。
  ここに行かざるを得ないんじゃないかという風に思うんですよね。

  これあの本当に「川上川下」っていう風にいつも議論してますけれども、
  今こそ「川下」が活力を持って、ジョン・メイナード・ケインズ博士じゃない
  ですけれども(苦笑)、アニマル・スピリットで動かしていくしかないんじゃないかと
  思うんですけどねぇ。

www.ifinance.ne.jp

 

アニマルスピリット

アニマルスピリット

 

 

 ◇古舘伊知郎 MC
  そうですね。昨日も真壁先生とココでね、『マイナス金利』云々、一連の話の時に
  出てましたけど、とにかく【政府】は『構造改革』。そして然るべきジャンルに
  『規制緩和』をやらなきゃダメ! この二つをやって活気づけなければ『金融政策』
  だけで事が動くわけない。その通りだと思いますね。
                            ◇ショーン・マクアードル
                             そうなんですね。

  一方で、ショーンさんの経営コンサルタントのお立場だと、
  政府は政府でやってもらわなくては困る。目先の『選挙』ばっかり見ないでくれ。
  だけと一方で、企業は企業で『設備投資』のモチベーションが無いようでは済まされ
  ない! 「内部留保」が上がったことも事実だ。手元資金もある企業に関しては
  思い切ってチャレンジをしてもらわないと“活性化”しませんよ!

                            ◇ショーン・マクアードル
                             そうなんですね。

  ここもう本当にやんなきゃいけないことが“やれてない”。(苦笑)


 ◇ショーン・マクアードル川上 経営コンサルタント
  残念なんですけれども金融機関も企業経営者もですね、あのぉ経営者としては
  正しいことをしているんですよ、ある意味。そのいわゆる経済合理性という所では。
  ただこのミクロの動きがマクロになると「合成の誤謬」を生んでしまう。

  知らないと勘違いする「合成の誤謬」の罠 | yohgaki's blog

 

  で、束になってしまうと間違った方向に行っている。

  ただ、それを待っていてもしょうがないので、「まずは我が社は」そして「私達は」
  リスクを取って新しいことを始めるんだっていう気概という所なのかもしれませんね
  ちょっとあのぉ理想郷的な話になるのかもしれませんけど。


 ◇古舘伊知郎 MC
  いや大事なところです。1つ1つの企業の経営者にしたら本ッ当に手堅くて状況を
  見ている状態で素晴しいことなのに、全体がそうなると収縮するんで(苦笑)、
  それと矛盾するような動きを皆ですれば(苦笑)、相乗効果を生むのだと微妙なことを
  仰ってるわけですよね。(笑)


 ◇ショーン・マクアードル川上 経営コンサルタント
  (苦笑)。「合成の正解」になってくれるといいんですけどねぇ。(笑) エェ・・・


 ◇古舘伊知郎 MC
  「合成の正解」ねぇ・・・ さぁ次!

 

ameblo.jp

 

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・『マイナス金利』を先に導入した国の事例は後日NHK【クローズアップ現代】でも
  紹介されていたのですが、あちらは金庫の需要が著しく伸びているってお話でした。
  銀行が信用できないので自分で持っている方が安心だとか。そういう状況に陥るって
  ことを日本人の我々もよく覚えておくべきでしょうね。金庫はどうかと思うけど(笑)

www.nhk.or.jp

┗・簡単に済ませるつもりが、結構対談の中でいい話を繰り広げていました。まさしく
  国民の多くがそのように感じているわけで、良い意味での『談合』が今こそ必要かと
  思うわけです。それを取り仕切ろうと今の政府はメディアを通して国民の力も借りて
  実現しようと試みているわけですが、信望がないから無視され続けているという証し
  であるとも言えます。(爆) 内閣支持率調査ってそういう意味では怪しいよね。(笑)