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古舘伊知郎「番組を降板する」ラストコメント

2016/03/31(木)<古舘伊知郎「番組を降板する」ラストコメント>
報道STATION】 http://www.tv-asahi.co.jp/hst/

www.tv-asahi.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓エンディング  <古舘伊知郎「番組を降板する」ラストコメント>
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www.huffingtonpost.jp

www.youtube.com

 

 ◇古舘伊知郎 MC                         近年稀に見る
  両脇に番組共演者・テレ朝女性キャスター3人を従えて ※よく見りゃ皆正統派美人
                            小川彩佳 青山愛 林美沙希

  それに致しましても、この私の後ろの大変気に入っているセットとも
  今日でお別れということになったわけです。 *スーッ*


  考えてみますと! 私2004年の4月5日にこの【報道STATION】という番組が産声を
  上げました。それから12年の歳月があっという間に流れました。
  なんとか私のテレビ局古巣である・学舎である・この【テレビ朝日】に貢献できれば
  という思いも強くあって、大任を引き受けさせて頂きました。

  おかげをもちましてですね、皆さん! 風邪など1つ引くこともなく無遅刻無欠勤で
  12年やらせて頂くことができました。これもひとえにテレビの前で今ご覧になって
  いる皆様方の支えあったればこそだなと、本ッ当に痛感をしております!*笑顔*
  ありがとうございました。*ペコリ* 


  私は毎日毎日この12年間、毎日毎日テレビ局に送られてくる「皆様方からの感想」
  「電話」「メール」などをまとめたものを、ズー--ッと読ませて頂きました。

  それは「お褒めの言葉に歓び」そして「徹底的な罵倒に傷ついた」こともありました
  (苦笑)。でも全ッ部ひっくるめて「ありがたいな」と今思っております。


  というのも“ふとある時”気付くんですね。いろんなことを言ってくるけれども、
  考えてみたら私もこの『電波』という公器を使って善かれかしとはいえ、色んな事を
  しゃべらせて頂いている。絶ッ対どっかで誰かが傷ついているんですよね。

  それは因果は巡って「自分がまた傷つけられて当然だ」と、段々素直に思えるように
  なりました。こういう風に言えるようになったのも、やはり皆さん方に育てて頂いた
  んだなと、強く思います。


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 ◇古舘伊知郎 MC
  そして「私がこんなに元気なのに、なんで辞めると決意をしたのか」ということも
  簡単に話するとすればそもそも私は12年前に「どんな報道番組をやりたかったか」
  ということに繋がるんです。で、それは実は言葉にすると簡単なんです。

  「もっともっと普段着で、もっともっとネクタイなどもせず、
   まあ言葉遣いも普段着で、普通の四方言葉とかじゃなくて、フツーウの言葉で
   ざっくばらんなニュース番組を作りたい」と真剣に思っていたんです。


  ところが現実はそんなに皆さん甘くありませんでした。例えばですね、

  「いわゆる、これが事実上の解散宣言と見られています」

  「いわゆる」が付く、「事実上」を付けなくてはいけない。「見られている」という
  風に言わなくてはいけないと。これはね、どーしたって必要なことなんです。
  やっぱり【テレビ局】としても放送している側としても誰かを傷つけちゃいけないと
  いうことを含めて“二重三重の言葉の損害保険”を掛けなくてはいけないわけです
  よね。そして裁判でも「自白の任意性が焦点となっています」。*スゥー*
  「任意性」? 普段あんまりそういう言葉は使わないですよね?


  「本当にそういう風に語ったのか」あるいは「強制されたのか」でいい訳でホントは

  例えばですね、これから今夜の夕食だという時に

  「今日の夕食は、これは接待ですか?任意ですか?」とは言わないわけです。

  だけどそういうことを“ガチッと固めて”ニュースはやらなくてはいけない。


  そういう中で正直申しますと「窮屈になってきました」。。。。

  もうちょっと私は「自分なりの言葉・喋りで皆さんを楽しませたいッ!」という様な
  「ワガママな欲求」が募って参りました。

  12年、苦労してやらせて頂いたという、ささやかな自負もありましたので、
  【テレビ朝日】にお願いをして「退かせてください」ということを言いました!


  これが『真相』であります。ですから世間・巷の一部でですね、
  何らかの直接プレッシャー・圧力が掛かって、私が辞めさせられるとか辞めるとか
  そういうことでは一ッ切ございません !!  ですからそういう意味では私のこういう
  喋りや番組を支持して下さっているファンにとってはコレ私が急に辞めるというのは
  裏切りにも繋がります! 本当にお許し下さい。申し訳ありません。<(_ _)>
  私のワガママです。

 

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 ◇古舘伊知郎 MC
  ただ、、この頃は、報道番組で開けっ広げに昔よりも、*首を少し傾げながら*
  “色々な発言をできなくなりつつあるような空気”を私も感じております。


  とっても良い言葉を聞きました。この番組のコメンテーターの政治学者の中島先生が
  こういう言葉を教えてくれました。

  「“空気を読む”という人間には特性がある! 昔の偉い人も言っていた!
   読むから・一方向にどうしても空気を読んで流れて行っている、今
   だからこそ反面で“水を差す”という言動や行為が必要だ。」


  私はその通りだと、感銘を致しました。ツルンツルンの無難な言葉で固めた番組など
  ちっとも面白くありません!*声を張り上げる*

  「人間がやっているんです! 人間は少なからず偏っています。
   だから情熱を持って番組を作れば、多少は番組は偏るんです。
   しかし全体的に程良いバランスに仕上げ直せば、そこに腐心をしていけば
   いいのではないか」という私は信念を持っております。


  そういう意味では12年間やらせて頂いた中で、私の中でも育ってきた
  【報道STATION】魂というもの、後任の方々に是非受け継いで頂いて、

  「言うべきことは言う。多少厳しい発言でも言っておけば
   間違いは謝る、その代わりその激しい発言というものが、実は後年経って
   アレがキッカケになって議論になって良い方向に向いたじゃないか!」と

  そういう事柄もあるはずだと信じています!

 

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 ◇古舘伊知郎 MC
  考えてみればですね【テレビの地上波】。地上波なんてイチイチ言わなくても
  【テレビ】の一人勝ちの時代がありました。その素晴しき時流に・良き時代に
  乗ってですね、キラ星の如く・あの久米宏さんが素晴しい【ニュースステーション
  という“ニュースショー”を、まさに時流の一番槍を掲げて突っ走りました。

  私はその後を受け継ぎました。【テレビの地上波】も段々厳しくなって参りました。
  競争相手が多くなりました。
  でもそういう中でも“しんがり”を務めさせて頂いたかな?というささやかな自負は
  持っております。


  さあ、この後は「通信と放送の融合」「二人羽織」どうなって行くんでしょうか?

  厳しい中で、富川悠太アナウンサーが4月11日から引き継ぎます!大変だと思います

  しかし彼には“乱世の雄”になって頂きたいと思います。


  彼はこれまで12年間、例えば凄惨な殺人の現場に行き、ウロウロしながらも冷静に
  レポートを入れてくれた。その足で今度は自然災害の現場に行き、住んでいる方々に
  寄り添いながら、一生懸命優しいリポートを入れてくれました。

  私はこの12年の中で彼を「凄いな」と思うのは、一回たりとも仕事上の愚痴を
  聞いたことがありません。驚きます。酒を飲んでいてもです。そういう人です。
  精神年齢は私よりもずっと高いと思っています。


  どうか!ですから皆さん、3ヵ月や半年辺りで「良いの/悪いの」判断をするのでは
  なく、長い目で彼を中心とした新しい【報道STATION】を見守って頂きたいと思います
  ワガママを言って辞める私に強い力はないかもしれませんが、是非お願いをしたいと
  思います。そして富川君とは仲が良いと思っておりますので、本当に辛くなったら
  私の電話をしてきて下さい。相談に乗ります!


  『ニュースキャスター』というのは本ッ当に“孤独”ですからね。・・・


  私は今「こんな思い」でいます。

  「人の情けに掴まりながら、折れた情けの枝で死ぬ」


  『浪花節だよ人生は』の一節です。死んでまだ再生します! 

  皆さん、*スクッ起立!* 皆さん本当にありがとうございました! *深々と一礼*

 

 

  ::古舘プロジェクト::−タレント 古舘 伊知郎−

 

matome.naver.jp ※うわ、全文掲載しているところがあったんかい!(苦笑)(^^ゞ

spotlight-media.jp

saigaijyouhou.com

news.biglobe.ne.jp ※注意:突き付けた真相が語られています。離婚したわけではありません。

 

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・正直私は「二番煎じ」の印象が強く、またそれほど攻めたようにも見受けられなくて
  この11年間はまともに【報道STATION】を見たことがありませんでした。
  テレビ東京の【WBS】へ鞍替えしたのもちょうどこの頃だったかと思います。
  まあ人それぞれ好き嫌い・相性ってありますからね。(^^ゞ

┣・ブログでこうして気になる番組をメモしていく中で、【報道STATION】もチェックし
  始めたわけですが、実際にこの1年間で20数本取り上げているように濃厚な特集を
  日本を代表する報道番組として取り上げていたと思います。過去11年間で見逃して
  いたことも多々あるのだと思われます。単純計算で250本程ですか。勿体ない。

┣・他局からのオファーも多いと思います。久米宏ほど捻くれているわけでもなさそうで
  まだ若いですから「人間だもの・情熱で偏った」番組を晩年築いて欲しいところです

┣・番組最後10分独占の古館節でしたけど、私個人的にはアシスタントを務めた
  小川彩佳キャスターのコメントも聞きたかったなぁ。もしかして継続? 出演者が
  誰なのかハッキリと分からないなぁ、サイト上では。(苦)


┣・富川悠太の印象は古舘伊知郎氏の発言通りですね。欠点はその好青年過ぎることかと
  思われます。(苦笑) まあ39歳で一家の主で青年と呼ぶべき立場でも無いけどね。

  『ニュースキャスター』ってどことなく
   孤独かつ独身・関白主義なところがありますよね。(苦笑)


  まあ最初はスタッフも力を入れて豊富なデータ・映像を駆使して全面バックアップを
  するのでしょうけれど、かえってそれがゴチャゴチャしてMCの存在を狭めることも
  ありますからね。“日本を代表する”報道番組なので余計な心配など無用でしょう。


┗・ちょうど今宵から始まる、三代目【報道STATION】。
  またメモを取る機会があることを期待します。