2015/04/06(月)<【平等院鳳凰堂】は、謎だらけの寺だった>
【お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺】 http://www.tv-asahi.co.jp/bucchake/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓【平等院鳳凰堂】は、謎だらけの寺だった
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【お釈迦様】 2000年以上前に誕生。現在に至るまでお釈迦様の仏弟子達は
人々に慕われてきた。日本では彼らを『お坊さん』と呼ぶ。
この番組は今の時代にお坊さんの凄いところを再確認し「教え」を学びます。
・約1000年前から存在する。1052年藤原頼道が父の別荘を寺院に改めた。
・1994年 世界遺産に登録される。
・神居文彰 【平等院】住職
・鳳凰堂の他、浄土院、最勝院、平等院ミュージアム鳳翔館などがある。
・平等院は度重なる戦でほとんどの建物が焼失しているが、
鳳凰堂だけは創建時から残っている唯一のお堂。1000前の美しさをそのまま残す。
Q.10円玉に描かれた意外な理由とは?
A,和洋。国風。日本的な建物の完成形で現在まで残ったお堂ということで
第二次世界大戦が終わった後、大切な日本の文化を守っていこうと
10円玉に描かれた。戦災を逃れた貴重な建造物。その文化を後世に残したい。
終戦から6年後の昭和26年に鳳凰堂が10円硬貨に選ばれた。
また1万円札の裏に描かれている鳳凰もこの鳳凰堂から選ばれている。
『鳳凰』幸せの前兆として現れる伝説の鳥。
現在のは昭和43年に作られた2代目。2014年9月に全身金色に復元。
世界中に幸せとともに流通して欲しいという願いが込められている。
Q.有名なお堂をなぜ『鳳凰堂』と呼ぶのか?
A.両側の建物の廊下をよく見てみると・・・ 中央のお堂に繋がっていない。
中央にある中堂、左右にある翼廊、後ろに伸びる廊下を尾廊という。
この4つの建物全体で、鳳凰が羽を広げて空を飛ぶ姿に見える。
4つの建物で初めて1つの建物になる。
創建当初は『阿弥陀堂』と呼ばれていたが、江戸時代にその形から
『鳳凰堂』と呼ばれるようになった。
翼廊の廊下は、中で人が立って歩けないほどの高さしかないのは
鳳凰堂が水面に映った際に最も美しく見せるために作ったから。
真東を向いている。仏教の教え:極楽浄土が西の方角にあるから。
『感無量寿経』極楽浄土などを詳しく描いた仏教の経典の1つ。
極楽浄土は遙か西に存在し、そこにはきらびやかで大変豪華な
阿弥陀様の家があるとされている。
阿弥陀様の家を再現したお堂。当時の権力者・藤原頼通が精魂をかけて再現した。
『お彼岸』の1週間は日本独自の考え方で、
お彼岸は太陽が真東から昇り真西に沈む。
あの世とこの世を結ぶ大切な日とされ、墓参りなどがされてきた。
鳳凰堂は背中が真西になって、お彼岸時期は夕日が真背中に沈んでいく。
お彼岸の時期には太陽が真上を通過するように緻密に計算して作られている。
仏教の大切さを1000年経った現在も伝えてくれている。
┣■仏教と私達を結ぶ“心のルーツ”
・鳳凰堂内に祭られている本尊【阿弥陀如来座像】国宝
日本仏教の歴史に多大な影響を与えた仏像。
・中の本尊様も和様の完成と言われている。とてもやわらかな表情。
丸みを帯びていて、当時の人好みの柔らか仏様。当時最高の仏師・定朝が作った。
【定朝】平安時代 中期に活躍した日本の仏像の祖と言われる仏師。
平等院ができる前、中国大陸のものを模写した仏像。(飛鳥寺・飛鳥大仏など)
日本人好みの柔らかな表情の仏像を作った伝説の仏師。
ただしほとんどの仏像が消失し、現存しているのは鳳凰堂の仏像だけらしい。
後に活躍した、運慶・快慶にも影響を与えた。(東大寺・金剛力士像)
・室町時代に庭を1m高く作り直した。しゃがむと創建当時の本来の視線になれる。
・真横から見ると『鬼瓦』が沢山設けられている。※魔除けのための設置される瓦。
怖いイメージではなく「鬼」→「隠仁」という意味で、人の目には見えないけれど
いつも側にいる。ジブリの精霊みたいなもの。仏堂にいろんな所から精霊が顔を
出している。そういった建物だと思うと日本寺院の見方も変わってくる。
・2014年9月に約2年の修復が終わった。実は斜め左から見ると【平等院鳳凰堂】の
1000年の歴史を感じることができる。
☆左屋根の色が異なる瓦は平安時代からのもの。約1000年の歴史が見られる瓦。
【平等院ミュージアム鳳翔館】
・仏教では夜はあの世と繋がる(仏様が近くなる)神聖な時間なので衣装を変える。
・約1000年の歴史が詰まった彫刻『初代 鳳凰』(国宝)
1万円札に描かれているのは左側の屋根の方。胸肉の付き方など微妙に異なる。
・『梵鐘』(国宝)鳳凰堂より少し後の作品と言われる。
美しい天女や龍、獅子虎などが描かれている。
・鳳凰堂内を創建当初の色彩で再現した一角には
『九品来迎図』:死の間際に阿弥陀様が迎えに来て下さる図を
初めて日本風に描いたものが展示されている。
仏様が皆「楽器」を持っている。「笙」など。
お経の中でも仏様達が音楽を奏でられている。
仏様の供養になる、仏様が喜ばれるのが音楽。
生前の行いで9つのお迎え方法があると言われる。
最上級のお迎え「上品上生」阿弥陀様が複数いる
最下級のお迎え「下品下生」 “ 1人のみ
上品・下品の語源。
・『雲中供養菩薩像』(国宝)九品来迎図に描かれているものが彫刻で。
元々鳳凰堂の本尊の後ろに飾られていたものだが、保全と間近で拝観するため
52体中26体を展示している。数多くの雲中供養菩薩像が見られるのは
平等院のみ。
大切な人のお顔に似た仏像が必ず1体はあると話。大切な人のお顔を探しながら
じっくりと鑑賞するべき。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・深夜枠から自信を持ってゴールデンに持ってきた。>【ぶっちゃけ寺】
お坊さんたちのトークも面白いが、名刹の裏話がまた味わいを深めてる。
その後シリーズ化してさすがにメモし続けるのが大変になってきた(苦笑)
┣・高校の修学旅行で【平等院鳳凰堂】を訪れたことがありますが、確か中央
部分は大仏様目前の柱の穴に身体を通すことができたはず?小柄な野郎が
ウケ狙いでやっていたのを思い出した。観光ガイドの説明が簡略すぎて
このような建物だとは全然知らなかった。世界遺産に登録される前だから
そんな程度の説明で良かったのだろうか?(笑)
┗・【平等院ミュージアム鳳翔館】は訪れてみたいですね。まだ向かいに建つ
【任天堂】本社は健在? そーいえば当時はそちらの方ばかり生徒の間で
注目を集めていた気がする。“ファミコン全盛期”でしたからねぇ(大笑)