『牛肉』価格高騰の裏に“厳しい現実”
2016/08/29(月)<『牛肉』価格高騰の裏に“厳しい現実”>
【ワールドビジネスサテライト】 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓ <『牛肉』価格高騰の裏に“厳しい現実”>
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<ファミリーレストランの売上高 2016年1-7月>
焼き肉 6.4%↑ ※前年比
和 風 1.9%↑
中 華 0.2%↓
洋 風 0.3%↓
◇大江麻理子 MC ◇大浜平太郎 SC
大浜さん最近ご家族で焼き肉? 人気根強いですよッ!やっぱりウチの近所にも
家族向けの焼き肉店、数店ありますけど週末は
そうですか。 1時間待ちなんて当たり前ですからね。
私も週末よく行くんですけれども
今日は8月29日
8・29
“焼き肉の日”(^o^) フッフフフフフ。
多いですよねぇ。(苦笑) 最近この手の話題が多いような感じが。(苦笑)
やっぱりこういう日が増えて
きているということなんですが、 ハイ。
あの手この手で客を呼び込もうとする
焼き肉チェーンの戦略を取材しました。
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8・29
“焼き肉の日”
┣■あの手この手
◆好調!【焼き肉業界】
・競争が激化! 新興勢力の“流れ焼き肉”とは !?
神奈川県厚木市
【流れ焼肉 Wonder 厚木インター店】※今年2016年OPEN
・店内、厨房とも至って普通のよくある焼き肉店だが、
注文した肉が『SL』で運ばれてくる新たな楽しみ方を提案している。
各テーブルに駅名(小田急線)が付いている。
店内を縦横無尽に“肉を携えて走るSL”→“流れ焼き肉”。 ※く、苦しい。(笑)
突然のことに唖然とする子供達。
・“焼き肉の日”ということで『和牛希少部位4種盛り』829円(税別)で限定販売。
シンシン、トウガラシ、イチボ、トロ肉3秒あぶり
子供だけでなく大人も童心に返り、一緒に楽しめる。
◇父親 ◇男の子
回転寿司とかたまにありますけどね。 SL大好きッ!(^o^)
一度でいいから乗ってみたい。。。
・【焼き肉業界】は今競争が激化しているが
“流れ焼き肉”の産みの親
◇中元孝太 社長 ヴィクセス ※【流れ焼き肉ワンダー】を運営
・子供に喜んでもらうことで差別化しようと考えた。
企業努力とか、ちょっと他にはない“切り口”でお客様に満足をしてもらうしか
ないのかなって思ってますね。*しみじみと頷く*
・現在まだ2店舗しかない【流れ焼肉 Wonder】は
業界の新興勢力として今後「5年で100店舗」まで増やしたいという。
僕達小っちゃい会社なので、あのスピードが大事なんで、
本当にいいと思ったことはとにかくドンドン取り入れて、1店舗1店舗
チェーン店と呼ばれないくらい“新しいこと”に挑戦していけたらいいなと
思ってますね- *力強く頷く*
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◆一方、【焼き肉業界】最大手では-
【牛角】
8.29ヤキニクの日限定!
『禁断の1日3食焼き肉体験ツアー』イベントが行われていた。
午前9時、揃いの「オリジナルTシャツ」を着て参加する人々。
8.29ヤキニクの日限定!
1日3食
焼き肉が
食べたいっ!
朝から晩まで“三食焼肉”体験ツアー
参加費 1組829円
・朝食には「厚切りの牛タン」通常価格2切れで980円。
その僅か2時間後
昼食には「巨大なカルビ」、
夜食には「焼き肉食べ放題」が待っている。
・また食べるだけではなく、
プロのカメラマンによる“焼肉を美味しく撮る”ための『撮影講座』もある。
「脂が浮いてきたところが美味しそうに見える。“しづる”という-」
自分達が撮った写真はすぐさまTwitterにアップ。
こうしてSNSで拡散してもらい、焼き肉ファンをさらに広げていくのが
【牛角】の狙い。
・しかしそんな“焼き肉ブーム”とも言える盛り上げを見せる中、懸念も-
「牛肉価格の高騰」。
◇白木忠 本部長 レインズインターナショナル 牛角事業統括本部
「販売価格をどうしようか」というところは、いつも悩みの種になりますね。
・手頃な価格帯の【牛角】によって「牛肉価格の高騰」は死活問題。
◇白木忠 本部長 レインズインターナショナル 牛角事業統括本部
【牛角】は「サイドメニュー」が豊富ですので、そういったところで付加価値を
付けてながら、あのぉ~お肉を値上げしないで- ※歯切れが悪かった。
・仕入れ値が上がっている牛肉の販売価格を抑えるため、
肉を使わないサイドメニューを数多く開発し、利益を上げていた。
しかし今後も続くとされる「牛肉価格の高騰」
◇白木忠 本部長 レインズインターナショナル 牛角事業統括本部
まあ世界的なあのぉ畜肉の需給の話もありますし、
国内の農家さんの話もありますので、まあそこはあの懸念の材料としては
捉えているかなと-
基本は今の状態(価格)をキープしたいと- *頷く*
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<輸入牛肉価格(輸入時)>
・オーストラリア産、アメリカ産は円高の影響もあり
最近の価格は下落傾向にあるという。
しかしそれでも5年前と比べて約20%↑ほど高い水準にある。
<国産牛肉価格(1kg当たりの卸値)>
※出典:【農林水産省】
2011年 約1500円超 ※和牛去勢(枝肉)中央市場計
2012年 約1650円超
2013年 約1900円超
2014年 約1950円超
2015年 約2350円超
2016年 2672円 ※1-6月期
・『東日本大震災』以降上昇を続けており、
この5年間で約70%↑している。
・この国産牛肉に急激な価格上昇の背景には
生産農家が直面する“厳しい現実”がある-
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“焼き肉ブーム”の影で・・・
┣■なぜ「牛肉が高騰」 !?
今日2016年8月29日
宮崎県小林市
【小林地域家畜市場】
『成牛の競り』が行われていた。
ここでも「牛の価格は高騰」。
<成牛1頭の平均価格>
2014年 約38万円
2015年 約51万円
2016年 さらに高騰している。
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Q.なぜ「牛の価格が高騰」しているのか
A.
◇競りの参加者 60代後半の男性
頭数が足りないんですよね。
◇競りの参加者 60代半ばの男性
繁殖している人が減ってるんです-
・畜産農家には
繁殖農家:母牛に種付けし、子牛を販売。
肥育農家:子牛を購入し、成牛に育てる。
その繁殖農家の数が“大幅に減少”している。
2007年 約7万1000戸いたが
2016年 約4万4000戸まで減った。
そのため「子牛の頭数が減少」し「牛の価格の高騰」を招いている。
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Q.なぜ繁殖農家が減っているのか?
A.
繁殖農家を廃業した
◇70歳の男性
・かつては繁殖農家として50頭以上の牛を飼育していたが、
現在は自宅で3頭の牛を飼っているのみ。
やっぱりもう30年近くズーッと牛と携わってきましたのでね、
やっぱり寂しいんですよね。(笑) ・・・ 牛がいないと-
・かつて使っていた牛舎は今は別の農家が使用している。
なぜ廃業したのか?
その原因の1つは2010年宮崎県を襲った『口蹄疫』にあった。
◇70歳の男性 元・繁殖農家
被害は無いんですけど、ここは30km圏内で、
(牛舎を)毎~日消毒せにゃならんかったです、全体を-
そういう「防疫作業」、それがかなり皆大変でしたよねぇ。。。
・自分の牛舎に直接的な被害はなかったものの、
【宮崎県内】全ての市場が一時的に停止。→ 子牛を売る場所が無くなり無収入に。
・さらに牛の繁殖には栄養状態や病気の管理など
1頭1頭の体調管理に細心の注意を払う必要があるという。
◇70歳の男性 元・繁殖農家
年齢的にも限界を感じ、6年前2010年「廃業」を決意した。
・そんな中、知り合いの農家で母牛が産気づいた
◇70歳の男性 元・繁殖農家
足がもうちょっと出てきたと。だからあと1時間以内だろう。
◇50代前半の男性 繁殖農家
まあ牛によって、陣痛に向けて長いこともありますからね。
・出産の兆候が現われると、早朝深夜を問わず付きっきりで様子を見る必要がある。
破水から4時間後(もう日が暮れていた)
必死の補助もあって無事に出産できた。
子牛の状態が安定するのを確認できたのは午前2時だった-
◇50代前半の男性 繁殖農家
まずひと安心です。(^o^) ハイ。 ・・・
・こうした不規則な労働時間が原因で「後継者」が集まらない。
・さらに設備投資などで億単位の資金が掛かるため、新規参入も難しいという。
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◆高まる「牛肉人気」の中で進む「繁殖農家の減少」
・これからも牛肉ブームを支えることが出来るのだろうか?
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┗■スタジオにて
◆産業は転機・・・ 生産・流通の革新が必要
◇大江麻理子 MC
ちょうど我々子牛が生まれるところを撮影できたわけなんですが、
本当に過酷な現場ではありますよね。せっかくその「和牛人気」という
チャンスがありながら、なかなかその生産現場が元気になれない。
これどう打開すべきでしょう?
◇伊藤元重 教授 学習院大学
まあ恐らく昔ながらの規模で・昔ながらのやり方でやるっていうことには
限界が来ていると思うんですね。やっぱり社会がドンドン豊かになっていく中では
ですからまあ方法としては、まあ「集約化」っていうんですかね、まあその
規模の数は減るかもしれないけれども、もう少し新しいやり方で適度な農家を
増やすかどうかっていう。その中には恐らくITの利用みたいなこともあるかも
しれないですよね。
ただもう一つはやっぱり需要はあるわけですよね。需要があるから値段が高く
なっているわけで、ですからやっぱりこの生産・流通の仕組みをもう一回ね、
根本的に見直す必要があるのかなと。これも多分昔ながらの生産・流通だと
思いますよね。あのよくいろんな業界で言うんですけど、古い流通システムが
残っていると結局最後の方で調整されちゃうのは生産者の方なんです。ですから
生産者が例えば10の価値を作っても、それに10・20・30・40と上乗せ
されてより高くなるのでね。で、逆に言うと「流通性の革新」をすることによって
むしろ生産者が生き残るケースも非常に多いと思うので。
まあよく【農業】ではね、あの六次産業化って形で単にその農産物を作るだけじゃ
なくて、それをどういう風に付加価値を付けて最後の商品まで回していくかという
のは恐らく今日小売業者でいろんなの見ましたけど、そういう形でいろんなことを
やれたらと思います。
あともう一つ非常に印象的だったのが、オーストラリアとかニュージーランドって
「非常に生産性が高い」という風に言われますよね。で、確かにそうなんです。
ITとかね。ただね、現地の人に聞くと「20年前はそうじゃなかった」っていう
んですよ。しかしながらこの20年の間に「情報化」とか「機械化」とかやってて
そういう意味ではやはり旧来のやり方からどうやって新しいやり方にいけるかって
いう、それはやっぱり考えていくそういう時期なんだなと思いますよねぇ・・・ 。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・『食糧問題』これは内地での話ですがかなり深刻な話だと思いますのでメモします。
┣・先進国として【サービス産業】発展は緊急課題でもあり、中産階級(中所得国)の罠
としてその壁がよく問題視されますが、日本は上手く乗り越えたように見せながらも
実はこのように第一次産業での「廃業」がクローズアップされると不安に駆られます
『東京牛乳』って人気の商品があるのですが、牛乳嫌いの私でも美味いと思ったし、
やはり「鮮度」って大事です。そして生産者がハッキリと掴める「安心感」などが
さらに心を和やかにさせるのは間違いありません。
┣・『サンマ』の品不足は日本領海に入る前に台湾漁船によって大量捕獲されてしまって
いることは既に報じられておりますが、こうした生産・漁は諸外国にお任せして、
高い冷凍技術などにより「食糧を輸入することを受け入れるのか」が問われています
『TPP』などの協定は日本からすれば第一次産業を放棄した表れだとも言えますが
その覚悟を国民に素直に問うべきだと私は考えます。「それは困る」という声が大勢
聞かれれば、「生産・流通システム」などが一気に改善されると思います。
┣・これらは「労働移動」も加味される問題なので、国策として取り組むべき話です。
「自治体任せ」にしているとそれこそ格差が広がってマズいと思うんですけどね。
まだ国民が一致団結できる雰囲気が残っている内に解決すべき話ではないでしょうか
┗・それにしても【牛角】で焼き肉を頬張っている若者、醜かったなあ。ありゃ酷い(爆)
【サービス産業】ばかりって社会だと「人間止めてる」って感じがしましたね。(大笑)