2015/05/07(木)<世界各地で“少年兵”解放の動き>
【NEWS WEB】 http://www3.nhk.or.jp/news/newsweb/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓深知り <世界各地で“少年兵”解放の動き>
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世界各地の紛争地で戦うことを強いられる子供達
少年兵
世界で25万人以上いるとされている
Tweet
「同じ地球上に、こんな生き方しないといけない子供がいるなんて悲しい」
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┣■各地で“少年兵”解放の動き
【中央アフリカ】
2015年5月5日
◆主な8つの武装勢力
武装勢力同士の戦闘が続く中、
それぞれの支配下に置いてきた子供達を、全てを解放することで合意。
その数は最大で1万人に上ると見られている。
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【南スーダン】
2015年1月
◆反政府武装勢力の1つ
各地で内戦が続く中、“少年兵”の解放を開始。
【ユニセフ】国連児童基金によると、これまでに約1,800人が解放された。
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┣■“少年兵”実態と支援の課題
NPO【テラ・ルネッサンス】
◇鬼丸昌也 理事 ※元少年兵の社会復帰を支援。ウガンダ・コンゴ民主共和国等で活躍
・実際アフリカだけでなく、世界全体で言うと25万人くらいの
元“子供兵士”がいるとされているんですけれども、
これは実態を表していないんですよね。
なぜかって言うと例えば、軍隊から解放されたり、もしくは自分の村々へ戻っていて
何も働き手(働く口)が無い。また軍隊に戻ってしまったりして“出入り”がある。
最近の【IS】のように新規の“子供兵”の招聘があるって場合に、
こういった数字が増えているのか/減っているのか、実際のところ判らない。
だから“子供兵”のことを“見えない兵士”と呼ぶ方々もいらっしゃいます。
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┣■“少年兵”解放の動きはなぜ?
【ユニセフ】国連児童基金
【南スーダン】と【中央アフリカ】で“少年兵”の解放に向けて交渉していた。
Q.なぜ“少年兵”解放へ結びついたのか?
A.
◇石井光太 ノンフィクション作家
紛争が少し落ち着いてきたなど、交渉できる条件が整ったから
可能になったのではないか。
武装勢力にとって“少年兵”は、自分達の支援や停戦ラインを巡る
“交渉カード”になっていた可能性がある。
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Q.育成コストの安い“少年兵”。そう簡単に手放してくれるのか?
どういうきっかけ・経緯で解放へ至ったのか?
A.
NPO【テラ・ルネッサンス】
◇鬼丸昌也 理事 ※元少年兵の社会復帰を支援。ウガンダ・コンゴ民主共和国等で活躍
【中央アフリカ】や【南スーダン】にしてみれば、様々な武装勢力が子供達を
兵士として徴用してたわけですね。
ただ今回その和平合意を話し合う課程の中で、
1つは【国連機関】、例えば【ユニセフ】を中心にした交渉が功を奏したこと。
なおかつ、その和平交渉に向けて、国連機関】や【国際機関】がいわゆる
仲介の労をとる・受け入れられる素地があったってことが1つ。
もう1つは、いわゆる武装勢力であったり、その国自身が資金を受ける一つの
バーター(物々交換)として子供を解放すること。
いろんな条件が揃ったからこそ、これだけ大規模な子供兵の解放が行われたと
僕らは見ています。
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┣■“少年兵”社会復帰の壁
Q.翻ってみてみると、また情勢が悪化したらまた再発する。
解放された子供達が、他に仕事が無ければまた元の場所に戻ってしまう。
この循環というのはどうすれば止められるのでしょうか?
A.
NPO【テラ・ルネッサンス】
◇鬼丸昌也 理事 ※元少年兵の社会復帰を支援。ウガンダ・コンゴ民主共和国等で活躍
僕らが大事にしている考えというのは、
もちろん武装勢力から子供達を解放することも大事だと思います。
でもまずは子供達がまた武装勢力で戦う・働かなくてもいいように、
社会復帰のための職業訓練や識字教育などのプロセスをシッカリと準備をすることも
とても大事だと思っています。
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Q.『教育』が最大の武器であり、防御でもある。
具体的にその『リハビリテーション』としてどういう活動をされているのか?
A.
NPO【テラ・ルネッサンス】
◇鬼丸昌也 理事 ※元少年兵の社会復帰を支援。ウガンダ・コンゴ民主共和国等で活躍
私達の団体では【ウガンダ】そして【コンゴ民主共和国】などで“子供兵士”の
社会復帰支援をしているんですが、
1つは『職業訓練』手に職を付けます。『識字教育』文字の読み解きや計算が出来る
ようになって心理系(?)を合わせた上で、社会に出て生活できるような技術と同時に
例えば資金を提供して商売を始めてもらって、収入を得てもらうと。
いわゆる“心のケア”だけではなくて、自分達が実際に稼いで生活できるように、
つまり安定的な生活機能を築くことが我々の社会復帰プログラムの目的・目標に
なってます。
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Q.『職業訓練』はもちろん大事だが、気になるのは“心理ケア”。
戦闘に駆り出されて強要されているわけで、凄まじい体験をさせられている
そういう“心の傷”というのはどういう、治るものなのか?
A.
NPO【テラ・ルネッサンス】
◇鬼丸昌也 理事 ※元少年兵の社会復帰を支援。ウガンダ・コンゴ民主共和国等で活躍
例えば、私どもが出会った【ウガンダ】の元子供兵士の場合は、
(戦闘)訓練などを受けた後のテストとして、
「自分の母親の手を切れ」とか「友達達を誘拐してこい」など
様々な我々が想像できないようなことを経験しているので、
そこで得た“トラウマ”が無くなるってことは難しいと思います。
ただ時間を掛けると“トラウマ”が軽減していくことはあるんですね。
そういう意味で“心理的なサポート・ケア”というのは非常に必要だと思います。
ただ申し上げるのは“心理的なケア”だけではやっぱりダメで、
ちゃんと自分達で生活できるような生機能を整えることとセットの、総合的な
“統合的な心理ケア”が必要なのかな、という風に考えています。
ネットナビゲーター
◇ドミニク・チェン IT企業家 情報学研究者 NPO【コモンスフィア】理事
大人の兵士でも戦争に行ってきて『PTSD』(心的外傷後ストレス障害)とか
一生消えないまま“廃人”同然になってしまうというのに、
子供なのにこう経験させられているというのは、少し、、想像を絶するというか。
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┣■“少年兵”さまざまな紛争地で
◇Tweet
根本を解決しないと、負の連鎖は続いていくでしょう。『貧困』という根本。
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Q.武装勢力にとって“少年兵”をリクルートすることに何の優位性があるのか?
A.
NPO【テラ・ルネッサンス】
◇鬼丸昌也 理事 ※元少年兵の社会復帰を支援。ウガンダ・コンゴ民主共和国等で活躍
様々な理由があるんですけど、一つ大きいのは「子供が素直だから」ですよね。
『麻薬』や『アルコール』を使って“洗脳”した通りに動く。
残虐な行為をすると“大人の兵士”として承認してくれるとなると、
“子供兵”はそれに向かってストレートに行動していく。
『麻薬』を使って“洗脳”したりします。それは“恐怖”を取り除くためにです。
で、極端な話で言うと、例えば【コンゴ民主共和国】では地雷原を歩かせて
子供兵を地雷原除去の代わりに使ったりする事例も実際にあったことです。
(それは子供が犠牲になって大人の兵士がその後を?) その通りです。
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Q.根本的な問題として「戦争が無くならない」と、この問題は解決しないことだと
思うが、その見通しというのは今後どうなのか?
今はたまたま「停戦」に合意しているが、長期的に見た場合、鬼丸さんとしては?
A.
NPO【テラ・ルネッサンス】
◇鬼丸昌也 理事 ※元少年兵の社会復帰を支援。ウガンダ・コンゴ民主共和国等で活躍
例えば【中央アフリカ】とか【南スーダン】に関して言うならば、
今後和平に向けて様々な【国際機関】や【政府】自体が努力をして進んでいくだろう
と思っていますが、
他の“子供兵”がいる【国】全てが、そのように平和に向けて努力を積み重ねている
わけではないので、“子供兵”の問題というのはこれからも深刻になる可能性は高い
と思います。
ネットナビゲーター
◇ドミニク・チェン IT企業家 情報学研究者 NPO【コモンスフィア】理事
先程『資源』とバーターで【国連機関】の交渉の場を持つということで、
それもこう利用しているわけですよね。
で、あくまでも「自主的に解放しているわけではない」というところが
ちょっと何というか、どう解決していかなければならないかというところは
凄く思うんですけれども、*ハアァ* う~ん・・・
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Q.アフリカや中東に(“少年兵”が)多いという話ですが、日本人の我々として
この“少年兵”の問題というのは、どのように捉えて欲しいと活動されていて
思いますか?
A.
NPO【テラ・ルネッサンス】
◇鬼丸昌也 理事 ※元少年兵の社会復帰を支援。ウガンダ・コンゴ民主共和国等で活躍
例えば、アフリカの“子供兵”の問題で言うと、
結局“子供兵”が「今、戦争が起きているからだ」と。
今、戦争の背景にあるものは、『レアメタル』であったり『貴金属』であったり
資源を巡るものが多いと。すると、それらの資金を誰が使っているかと言うと
日本を含めた先進国の我々だと捉えることもできるんですね。
我々の生活と決して無関係ではない。これが1つ。
もう1つで言うと、やはりその「人に着目した支援」ができるっていうのは
“日本人らしさ”だと僕は思うんです。
つまり「分野」に分けて支援をする。「心理支援」、「食糧支援」、「職業訓練」に
分けて頂いて「この人をどう立ち直らせるか」という支援を統合的にできるのは
私達“日本人らしい支援”ではないかなと僕らは考えてます。*頷き*(笑顔)
◇Tweet
少年兵の実態を知ることで、私達が足下から行動できることが必ずあるはず。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
コ ナ
┣・この日2015年5月7日は『大阪城 落城400年記念日』だったそうです。
また『粉もんの日』たこ焼きやお好み焼きなど“コナモンの日”だとか。
┣・かなり重いテーマでこれまで録画を消さずにいました。質問やTweetでも
述べられておりますが、紛争地帯での根本解決は「戦争の終焉」しかない。
しかし様々な思惑が絡み合い、誰も決断を促すことができないでいるのが
現状なのだと思います。
┣・私はよく毎年行われる【日テレ】24時間テレビ「愛は地球を救う」に対し
戦争当事国の大使館などを24時間取り囲み、抗議活動をした方がよほど
マシだと訴えているのですが、誰にも真面目に聞き入れてもらえません。
www.ntv.co.jp 今年で38年目を無事終えました・・・
┣・最初の頃は萩本欽一をメイン司会者として、それこそ熱心に毎年参加して
いた一人ですが、それが大した効力も生まず、挙げ句の果てには参加数を
視聴率を意識して【ジャニーズ】を起用。本来の目的が徐々に薄れていき
ます。関ジャニ∞は「司会に選ばれると思っていたのに、悔しいッ!」と
“番組出演=知名度アップの証し”がメインであることを露呈しました。
女子アナや女優、タレントに関してもそうでしょうか? 恥ずかしいです。
┗・“子供兵”の話に戻って、停戦が先か/支援が先かという話になるかとは
思うのですが、この決断こそ【国】の【国連機関】の役割でしょう。我々
市民はもっと【国】の機関に目を向けなければいけません。「知らない」
と過ごしてきたらどうなるか。今国会を取り囲み慌てる『安保法制』反対
デモを見たら明らかです。それとももう諦めて戦闘態勢に入ってますか?
意外と現社会のリセットを望む・期待する輩はこの日本に多いと私は思う。