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障害プラスα ~自閉症スペクトラムと少年事件の間~

2016/05/16(月)<障害プラスα ~自閉症スペクトラムと少年事件の間~ >
NNNドキュメント】 http://www.ntv.co.jp/document/


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓特集#2324 <障害プラスα ~自閉症スペクトラムと少年事件の間~ >
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www.ntv.co.jp

 【NNNドキュメント '16】 FACT LIFE FUTURE

                事実   生命    将来
  Nippon News Network

  日本テレビをはじめ、民放ニュースネットワーク29社が参加。

  北海道から沖縄まで様々な出来事を取材し、時には海外にも目を向けてきました。

  人々の日々の喜怒哀楽を見つめ、生きる力となる"希望"や"絆"を描いてきました。

  何かに思い悩み、それを乗り越える瞬間に、カメラは寄り添ってきました。

  番組はこれからも、時代を記録し続けます。
  そして今日より明日、明日より未来へ、
  少しでも笑顔が増えていきますように
  日曜日の深夜、視聴者の皆様とともに考えていきたいと思っています。

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www.ntv.co.jp

  障害プラスα

  ~ 自閉症スペクトラムと少年事件の間に ~


  「人を殺してみたかった」

   2年前の佐世保女子高生殺人事件の加害少女は動機をそう語った。

   少女には『自閉症スペクトラム障害』の鑑定結果が出た。
   しかし、障害がそのまま『少年事件』に結びつくわけではない。

  「2つの間には、プラスαの要因がある」と専門家たちは語る。

  〝プラスαの要因〟とは何か。

   少年院や児童自立支援施設の子供達の生の声を聞くことで、
   子供達の中にある〝生きづらさ〟の正体を探る。

   また矯正施設で行われる国内初といわれる、
  「再犯防止のためのトレーニング」にも密着する。


   ナレーター / 柳楽優弥 制作 / 日本テレビ 放送枠 / 55分

 

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  障害プラスα
┣■近年“奇妙な”『少年事件』が-


  <少年による刑法犯 検挙人員> ※【法務省】『犯罪白書 平成27年版』より

   1946年 約11万人
   1947年 約10万人 ※ちょこっと減るが翌年以降急上昇
   1950年 約16万人
   1951年 約17万人 ※ピーク“ひと山”目
   1954年 約12万人 ※底値。翌年以降、ジワジワ、ググッと爆発的な伸びに
   1960年 約19万人
   1964年 約24万人 ※ピーク“ふた山”目。翌年以降、少しずつしか減らない
   1970年 約22万人
   1976年 約18万人 ※底値。翌年以降、第二の爆破的な伸びを示していく
   1978年 約22万人
   1980年 約27万人
   1981年 約31万人
   1983年 約32万人 ※ピーク“さん山”目。歴代最高値。以降、減少していく
   1988年 約28万人
   1989年 約26万人
   1990年 約23万人
   1995年 約18万人
   2000年 約18万人
   2003年 約20万人 ※翌年以降、“下り坂”局面へと一気に加速していく-
   2010年 約12万人
   2014年 約 7万人 ※戦後最小値となった。

  平成25年版 犯罪白書 第3編/第1章/第1節/2


 ・検挙人員が減った為、逆に「不可解な事件」が目立つ様になった。


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  2014年7月26日
  長崎県佐世保市
 『佐世保同級生殺害事件』

matome.naver.jp

www.asahi.com

www.news-postseven.com

 ◆マンションの一室で、高校1年生(15)の少女が同級生を殺害。

  遺体をバラバラにしたという衝撃事件。


  <動機>

  ◇逮捕された15歳の少女  ※16歳と表記されているものもある。
   人を殺してみたかった。
   凶器は自分で買った。   ※遺体切断の為ハンマーとノコギリを事前購入してた


  【読売新聞】2014年7月29日付 朝刊より

  ・小学校時代「給食に洗剤」
   高校通学 「3日間のみ」

  ・成績は良く、スポーツに熱心な面もあり、事件の凄惨さとの落差は大きい。
   警察の取り調べには「理路整然と素直に答えていた」という。

  ・27日午前3時過ぎ、
   県警の捜査員が少女のマンションを訪れ、女子生徒の居場所を尋ねた。
   少女は「知らんけど」と答えたが、捜査員が部屋に入ると、ベッドの上に
   女子生徒の遺体があった。少女の服に血痕は付着しておらず、
               血の付いた服を着替えていたとみられる。


  【読売新聞】2015年7月14日付 朝刊より

  ・中学3年時に実母が病死した後も殺人欲求は無くならず、
   2014年3月2日、金属バットで父親を殺害しようとしたが、
   警察には届けられなかった。父は少女を精神科に通院させた。

  ・高校に進学しながら登校せず、図書館で過去の少年事件について調べ、
   未成年者は死刑になる例が少なく、16歳を超えると刑事罰を受ける可能性が高い
   ことなどを知り、その前に殺人などを実行することを決意した。

  ・診察した医師が、放置すれば殺人にいたる危険があると判断し、同年2014年6月-

  ・- 友人に襲いかかり、人としての尊厳を踏みにじった快楽殺人であって、
   残虐さ、非人間性には戦慄を禁じ得ない。16歳になると刑罰が重くなると
   理解した上で、綿密に準備、実行しており、計画性の高さも際立つ。

  ・他方で、ASD(自閉症スペクトラムアスペルガー症候)を始めとした
   少女の特性が殺人欲求の形成に大きく影響している点を考慮しなければならない。

  ・少女は未だに殺人欲求を抱き続けているが、今まで自分の中になかった苦しさ、
   申し訳なさを感じるようになったとして、謝罪の言葉を述べるなど、
   変化の兆しは見られる。

  ・更生には、他者の気持ちや痛みを認識できるよ-


 【長崎家庭裁判所
  ASD『自閉症スペクトラム障害』の中でも特殊な例としながら、
  この障害の特性などが殺人の欲求に大きく影響していると述べた。

  <少女の特性>
   この少女は重度の『自閉症スペクトラム障害』(ASD)であり、素行障害も発症
   特異な対象への過度の関心が認められる。興味を持ったことを徹-

 

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  障害プラスα
┣■『自閉症スペクトラム障害』の子供を持つ親は-


 ◆同じにされちゃ困る

  ◇『自閉症スペクトラム障害』の子供を持つ母親 ※顔にはボカシを入れていました
  「同じにされちゃ困る」。たまたまであって、
   実は本人が一番(自分の障害に)とにかく困っている。*何度も頷く*


 ・『自閉症スペクトラム障害』と『少年犯罪』を結び付けられて迷惑している。

 

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 『自閉症スペクトラム障害』(ASD)とは

 ・『発達障害』の一種で、脳機能の発達が関係する“先天性”の障害である。
   │
   ├『学習障害』       (LD)
   │
   ├『注意欠陥・多動性障害』 (ADHD
   │
   └『広汎性発達障害』    (PDD)
    『自閉症スペクトラム障害』(ASD) etc. ※【厚生労働省】の分類による

medicalnote.jp

www.teensmoon.com


 ・「コミュニケーション能力」や「相手の気持ちを思いやる能力」
  社会性に問題があるとされている。


  <脳の活動を示すMRIイメージ> ※【福井大学】【名古屋大学】などの
                    合同チーム調べ

   『自閉症スペクトラム障害』がある場合
    相手の気持ちを理解する部分の(脳の)領域が、一般的な人と比べて
    他の領域と十分に連動していないことが判ってる。

    そのため「相手の気持ちを理解できて行動に移しづらい」のだという。

    ※通常は脳全体を包み込むように広範囲の領域が活動を示すが、
     障害がある場合、前方部と後方部だけが活動しているだけというイメージ。
     ゆえに「短絡的」なのだと言えるのだろうか・・・


 ・さらに、この障害には個人差がある為、周りが気が付かない場合も多い。

 ・「個性」の一つとして捉えられ、
  特定の分野においては“驚異的な能力”を発揮することもある。


 【米・精神医学会】
  2013年公表
 『精神疾患の診断・統計マニュアル』

  『アスペルガー症候群』と『自閉症』などは『自閉症スペクトラム障害』として
  統一され、【日本】もこれに倣いつつある。

 

DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル

DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル

 

 

 

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  障害プラスα
┣■『障害』と『少年事件』は直接結びつくものではないものの・・・


 ◆『障害』と『少年事件』を繋いでしまう“何かの存在”があるのではないか?


   30年以上『発達障害』の患者を診てきた
  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医
   非行性のある少年達の自立を助ける、あの【児童自立支援施設】で調査を行った。

   すると-

   <当時ある【児童自立支援施設】における『障害』の割合>

    入所していた102人の内、
          75%以上に『自閉症スペクトラム障害』があることが判った。


  ・しかしこれは「障害=犯罪」ということではない。


  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医
   『発達障害』だけだったら“何も起きません”。 *ウン*

   一旦『犯罪』が起きた時に“ぶっ飛んだ”形になりやすいっていうのはソレです。

   ただその「発達の障害」とか「発達の凸凹」だけでは、
   触法(法律違反)とか問題行動になることは非常に少なくて、

   そこにこう「プラスαの要因」がなければならないんですね・・・ 。

 

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 Q.杉山医師が語る「プラスαの要因」とは一体何なのか ??

 A.
  ◆その答えを知る為には、
   実際に罪を犯してしまった少年達の話を聞かなければならない。


   三重県伊勢市      特別な許可を得て
  【宮川医療少年院】を訪れ、複数の少年にインタビューを行った。

xn--0et88cjx0g.com

  ・『自閉症スペクトラム障害』を含む『発達障害』や『知的障害』がある
   少年達が生活をしている。

  ※昭和を感じさせる建物の内部。外観はキレイに塗装されていたのですが・・・
   映像からは薄暗くてカビ臭い印象。小さな会議室には2人で一杯になる
   パイプ机と椅子が6セット*2列並べられており、扉が無い廊下筒抜けの
   部屋が特徴的だった。奥には緑色の扉に鉄格子の部屋が並んでいた。

  ※一部屋に細い畳式のベットが5つ。仕切り戸などはない。学校机が各自1つ。

  ・収容期間は1年程度。
   12歳から20歳までの約50人の少年達が、出所後に仕事に就けるよう
   作業活動を行っている。

  ・通常はこの「5人部屋」で生活を共にする。

  ※代々木公園内にあった【オリンピック記念宿舎】を思い出しました。
   上京時25年ほど前に【産経新聞奨学生】の合宿所として全国から集められましたね
   寝泊まりした部屋は病院の集団部屋のような所でしたけど。懐かしいなぁ。(^^ゞ
   そのくらいの古さを感じさせる建物だとお見受けしました。

tokyoshibuya.blog.shinobi.jp

  ・体調や精神状態に応じて「1人部屋」を指定されることもある。

  ※部屋に剥き出しのトイレ有り。これはもう「囚人部屋」と同レベルですね・・・ 。


  【体育館】にて
   ◇教官                ◇少年達
    日課に励み、意欲的な生活をしよう。
    ハイッ!               日課に励み、意欲的な生活をしよう!
    ハイ。

  ※藍色に統一された服装、帽子着用。【少年院】収容者なのだから当たり前か・・・
   刑罰を犯すということは、こうした場所へ収容されることを覚えておきたい。
   そこは管理が徹底された、日本ならではの質素な生活を余儀なくされている。


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 ◆『自閉症スペクトラム障害』と『少年事件』の間にある

  “障害プラスα”の正体に迫る。

 

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  障害プラスα
┣<少年達の生の声>


   三重県伊勢市      特別な許可を得て
  【宮川医療少年院】を訪れ、複数の少年にインタビュー“生の声”を聞く。

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 「ムカついて発散したかった」


  ◇取材記者 年配の男性
   どのようなことをされて、コチラの方にいらっしゃったのですか?

  ◇13歳の少年
   アー、エーッと、年下のチンコを触ったりして・・・


  ◇取材記者 年配の男性
   そのイタズラしちゃったのが「男の子」にしちゃったってことだよねぇ?

                         ◇13歳の少年
   やる前は、                  エェ、*素直に頷く*
   そういうことをしてしまうということは、
   相手を傷つけるかもしれないっていうのは-   あんまり考えていなかったです
   考えていなかった・・・ ?            ハイ。*ペコリ* ハイ。

   その時の気持ちって正直に話せる? *優しい口調で*


  ◇13歳の少年
   ・・・ ・・・ ・・・ *暫し沈黙が続いた* ・・・
   それはちょっと、*小さく頷く*  ・・・

   なんか友達とかにムカついてて、       ◇取材記者 年配の男性
   それでなんか発散したいみたいな-       アアァ・・・

   筆箱とかなんか取られて遊ばれてたので、
   それがちょっと嫌で、友達とケンカしてそれで- それで他の、子に?
   *コクリ* *ズズ・鼻水をすする音?* *頷く*  イタズラしちゃったんだ。


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 「やりたい気持ちを抑えられない」


  ◇14歳の少年 強制わいせつ
   友達と、そ、そういうビデオを見たりしてたので。
   で、やりたい気持ちとかになって、それだけでやった・・・ *とても優しい口調*

                       ◇取材記者 年配の男性
   ハイッ!*コクリ* ※少し明るい口調に   ウン。それは・・・ 女の子?
   ウン、陰部とかを・・・ 触ったり、
   胸も、揉んだりしたりして-
                        その時は学校は行ってたんだよね?
   ・・・                    あんまり行ってなかったの?
   学校に行っても暴れたりしてたんで。     フーン。
   学校で「何かを・・・ しろ!」って言われたり  ウン。
   ジッとしとくことが、すごい僕は・・・
   イライラしてきたりして-          ハアァー。ウーン・・・
   でぇ、暴れることになった。         アッ本当。

   教室でも、                 ウン。
   誰かがやっていて・出来てて
   僕が質問された時とか・出来なかったりしたら
   机とか蹴ったりして、            ウン。
   もう教室出て行ったりしてました。      なるほど。


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 「怒られてイライラした」


  ◇14歳の少年 器物破損            ◇取材記者 年配の男性
   あのぉ券売機分かりますか? 駅の。*威勢いい*  あっ、ハイ。
   券売機を壊しちゃったんですね。(苦笑)      あっ。
   ジュースをぶっかけたんスよ、券売機に。     ハイハイ、ハイハイ。
   そしたらぶっ壊れちゃって。

   自分は人を殴ったりとかぁ、そういうのは嫌いなんですよ。*声が大きい*
   だからなんかそうやって、その、アレを、
  「物に当たっちゃった」って感じですね。
   イライラは結構あったんで。

   先生にちょっと怒られたことで、
   納得がいかなくてイライラしたりとか。*少し早口*  ウーン・・・

   自分で自覚していないのに、
   なんかバーって怒られたりすると          ウン。
  「なんで」みたいな、
  「なんでそうなるの」って思っちゃって-


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 「思い通りにならなくて爆発した」


  ◇15歳の少年 障害
   まあ前に居た施設の先生に、
   まあ暴力を、してしまって- *低音ボイス・もう大人*
   多分、結構殴ったりという、蹴ったりしてたと思う。
   15発くらい蹴った-
                           ◇取材記者 年配の男性
   その前、家に居た時も、家でなんか暴れたりして、  ウン。
   警察に連絡されて。
   思い通りにならなかったりとかしたら        ウン、ウン。
   反抗してたと思う。


  ◇取材記者 年配の男性
  「思い通りにならなかったこと」とは、どういうことだったの?

  ◇15歳の少年 障害
   まあその時は、、パソコンとかズッ-としていたかったけど、
   まあできなかったという-


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 「もっと難しい物を盗みたかった」


  ◇16歳の少年 窃盗          ◇取材記者 年配の男性
   スマホの窃盗です。 はい。       それは「万引き」ということですか?
   2、3回繰り返しています。       アァ・・・

   最初はお菓子やオモチャだったけど、
  「もっと難しい物を・・・ 盗みたい」っていうようになって
   スマホに変わっていって、  *テーブルの下で指先をモゾモゾ*

   それが失敗して今ココに居ます。        なるほど。

   盗む最中は、なんか視線とかを感じて      ウン。
   なんかドキドキするけどぉ-
   お店を出て、誰も付いて来てないと思ったら・・・
   なんか・・・ 達成感があります。         フーン・・・

 

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  障害プラスα
┣【児童自立支援施設】子供達の傾向は?


 【大阪府高槻市
  児童自立支援施設
  【阿武山学園】
   大阪市立弘済小学校分校/大阪市立弘済中学校分校がある。

   大阪市市民の方へ 阿武山学園の概要


 【児童自立支援施設】とは
  犯罪などの不良行為をしたか、する恐れのある少年達を自立させる施設であり、
 【児童相談所】による処置と【家庭裁判所】からの送致で入所した少年達はココで
 「進学に向けて支援」を受ける。

  ※統一されたジャージ姿で、ごく普通の学校生活の様子が映し出された。ボカシ入り

 

 ◆入所者の中で『自閉症スペクトラム障害』の傾向がある少年達に話を聞いた


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 「ハマったら止まらなくなってしまう」


  ◇取材記者 男性           ◇14歳 中学2年生
   いつからコチラに居ますか?     エッと-今年の2015年の、3月25日から。
   結構細かい日にちまで覚えてますね。 あっハイ。

                     覚えるようにしてる。
                     勝手に覚えてしまうというか-

  ・少年は細かい日付まで記憶していた。

  ◇取材記者 男性
   コチラへはどういう理由で来たんですか?

  ◇14歳 中学2年生
   小さいことだったら-「万引き」とかぁ「人の物盗ったり」とかぁ
   それにー*スゥ*、重いっていうこともしてしまってぇ
  「放火」とかもしてしまったりしてましたね。

   リサイクルショップに、あの火を付けてしまったり。

   元々『アクション映画』めっちゃ好きやって、そういうのには爆破シーンとか
   そーんなことがあってぇ。それも「実際やってみたい」というのが
   その時いっぱいあってぇー。で、それを実際やって・しまった。
   それにハマったというか、
   そういうのになったら“どうしてもー止まらなくなってしまう”-

   学校のストレスとかぁ「アカン方法」でストレス発散してしまってぇー


  ◇取材記者 男性
   結構そういうストレスみたいなものは溜まってた ??

  ◇14歳 中学2年生
   そうですね、溜まってますね。  ※会話しながら*貧乏揺すり*?
                    左足が少し浮き、左手で押えていた。


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 「人が言ったことを理解するのが苦手」


  ◇取材記者 男性
   コチラへ来たのは、いつぐらいに来たか覚えてる?

  ◇14歳 中学2年生
   ※質問を受けながら大きく右に首を傾げている。そーいう体勢を取る少年。

               ◇取材記者 男性
   小6の4月9(きゅう)。  4月キュウ。へぇ~日にちまで覚えてるんだ、凄いね

                どうしてコッチに来たかっていうのは分かる ??


  ・少年は「助け」を求めるように付き添いの職員の顔を見た。

  ◇14歳 中学2年生        ◇取材記者 男性
   *頭をポリポリ*           先生が気になるねぇ。(笑)

       ◇先生(男性職員)
        思ってるように答えて。  思っているようにいいよ。
                     先生のこと気にしないでいいからね。

  「万引き」した。          「万引き」した時はどうだった?
                     悪いことをしたっていう風に
  ※両方の手の平を膝の上で仰向けに。  思っていたのかな?  *終始優しい口調*
  『知的障害』だろうか?

   *首を激しく横に振る*        思わなかった?
   *コクリ* 俯く。          どういう風に思ってた? *少しキツイ*


  ・少年は再び-

       ◇先生(男性職員)
        (苦笑)。知らんわ、
        そんなん聞かれても。   先生。先生に頼り切ってますね。(苦笑)

        ウッフフフ。苦手なんです、
        こういう場面って。

        しゃべることが凄くやっぱ
        苦手な子なんで、      アー・・・


  ◇先生(男性職員)※専門員
   自分から思いついた・考えた話はできるんですけれども
  「人の言ったことを、ちゃんと理解して返す」適正に返すっていうのはすごく苦手
   だというのはありますね。

   この子自身が困って・生きづらいなと感じるところは、その
  「テンションのコントロール」。ウン。 ※少年も話を聞いていて頷く。

   一番の大きな課題なんですけれども-。今はまだこんな感じですけど
   集団の中に入るとすごくテンションが高くなって、人の話が聞けなくなったり-
   自分が思うように行動し過ぎて(苦笑)、それであの人に嫌な思いをさせる。

   どうなん?実際。自分では? *ポリポリ*  ※信頼関係が十分に取れている様子
                         ズバッと少年に問い質す。

                           ◇14歳 中学2年生
   テンション上がっている時の自分はどうなん?    ウン?
   分かってんの?                  ・・・
  「俺、今テンション上がってんな」って自分で分かる?  *首を横に振る*

   分からへんなぁ。                  *コクリ*

   いつ気付くん?                  エッ怒られた時。
   怒られてからやんな、いつもな。           *コクリ*2*

  「アーしまった!」って、そこでなんねんな。      *コク* 悲しげ

   それを繰り返してしまうわけやな。          *コクリ*

                   ◇取材記者 男性
                    う~ん・・・


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


     「どうしようもなく止まらなくなってしまった」

     「アカン方法でストレスを発散した」

     「テンションのコントロールが出来ない」


     などと少年達は語り、“社会での生きづらさ”が垣間見えた-

 

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  障害プラスα
┣『自閉症スペクトラム障害』と『少年事件』の関係


 ◆大人達はどう考えるのか?


  【家庭裁判所】の元調査官として少年達と接してきた
  ◇藤川洋子 特定教授 京都工芸繊維大学
  『自閉症スペクトラム障害』と『少年事件』の二つの関連性について

  ・30年間で5千件を超える『少年事件』を担当。
   その中で“あること”に気が付いたという-


  ◇藤川洋子 特定教授 京都工芸繊維大学
   もちろんあのぉ『自閉症スペクトラム(障害)』=『犯罪』ではないんですけれども
   まっ様々な要因が結びついて『犯罪』に至ってしまうという事例はあります。

  『自閉症スペクトラム・障害』という、そういう視点から分析することがあのぉ
   非常に大事だし、実際そういうあの「鑑定例」とか「鑑別」が行われた事例を
  (私は)経験しています。

 

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 【アスペ・エルデの会】
  『自閉症スペクトラム障害』などの『発達障害』の診断を受けた子供を持つ親が
  200人以上集まっている。

   特定非営利活動法人アスペ・エルデの会


 Q.親達は「障害と犯罪の関連性」についてどう考えるのか?

 A.
  ◇母親Aさん
  『自閉症スペクトラム障害』がありながらも社会人として働いている子を持つ。

   いや、もちろん、あのぉそのぉ「短絡的に結びつく?」なんて、とんでもなくて。
   もし!なんかそういう「凄く残虐な事件」なんかが起こっちゃったりした場合、
   それはじゃあ「『自閉症スペクトラム』で同じように思われたくない?」
   ウチは違う、たまたまであって、皆さん同じように思われるのは本当に心外です。
   実は本人が一番(自分の障害に)とにかく困っている。*ウン* 困っている-


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆医療の立場から


  静岡県浜松市
 【子どものこころの診療所】

park3.wakwak.com

   30年以上『発達障害』の患者を診てきた
  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医

   『発達障害』だけだったら“何も起きません”。 *ウン*

   一旦『犯罪』が起きた時に“ぶっ飛んだ”形になりやすいっていうのはソレです。

   で、ただその「発達の障害」とか「発達の凸凹」だけでは、
   触法(法律違反)とか問題行動になることは非常に少なくて、

   そこにこう「プラスαの要因」がなければならないんですね・・・ 。


 Q.「プラスαの要因」とは・・・

 A.
  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医
   それは何かって言いますと「迫害体験」です。

  「過剰な叱責」もそうですし「学校でのイジメ」もそうですね。*頷く*


  ・『自閉症スペクトラム障害』は、

    「過剰な叱責」や「虐待」「ネグレクト(無視)」「学校でのイジメ」が
    プラスαの要因(これら「迫害体験」)として加わると

    『犯罪』に繋がる可能性が高まるという。


   『自閉症スペクトラム障害』がある子供は育てにくいところがあるため
   親の叱責や虐待を受けやすい。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  <『自閉症スペクトラム障害』の子供の触法率> ※◇杉山登志郎 医師による調査


    ネグレクト   :6.3倍
   (無視・育児放棄

    身体的虐待   :3.7倍

    虐待なし    :1.0倍

papimami.jp

togetter.com


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  2016年3月25日付
 【読売新聞】朝刊

  【警視庁】が2016年4月24日に発表

   統計を取り始めた1999年以降で 18歳未満の子供
  「児童虐待摘発 最多785件」  被害807人、内26人死亡
          前年比13%↑  前年比14%↑

  <内容別>

   身体的虐待 643件 ※増加↑
   性虐待   117件 ※減少↓
   心的虐待   18件 ※増加↑「生まれてこなければよかった」「死ね」etc.
   ネグレクト   7件 ※減少↓ 育児放棄


  【警察】が「虐待を受けた恐れがある」として【児童相談所】に通告した子供は
   2015年に、「3万7020人」(前年比28%増↑)となり過去最多を更新した。

   心理的虐待「2万4159人」その内:子供の面前DVは「1万6807人」
                             (前年比44%増↑)


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  【宮川医療少年院】で行ったインタビューで  ※窓外枠は鉄格子に覆われている。
                         鉄柵は赤茶錆が目立つ。(古監獄)

   上記のような「迫害体験」の痕跡がないか探ってみた。

  ・するとー

   ◇16歳の少年A 窃盗
   (親から)お小遣いとか貰ってなくて、ウン。何も買えなかったからだと思います


   ◇16歳の少年B 窃盗
   (親から)ご飯とかも貰ってなかったから-
    ご飯も自分で盗ってて、食べてたから。ウン・・・


   ◇14歳の少年 強制わいせつ
   (友達から)ちょっとなんか嫌がらせをされたことはある。


   ◇15歳の少年 傷害
    自分がやってないことを、、、(周りから)強制的に決め付けられた後に
    なんか話も聞いてくれないんですよ。(苦)


   ◇14歳の少年 器物損壊
    小学校1年生から3年の時に3年間はイジメをされてて、*早口でまくし立てる*
    で、いきなり頭を殴られたりとかも、したりしとったんですよ。(怒)

    こうボコボコにされて、
    もうそういうので、もう学校とかも行けなくなっちゃって!-


   ◇16歳の少年 窃盗
    スマホを盗んでいた時は・・・
   (友達から)イジメられてたっていうのもあって-、不登校になってて-
    家とか、、外だと、その、イジメられたり、だんだん居場所が無くなって-

    僕は、家でだとお母さんによくなんか言葉遣いで注意されたり、
    趣味が絵なんですけど、お母さんが「笑顔の、絵を描きなさい」って言って
    顔の表情が笑顔じゃないとなんか・・・ 怒られたりした時もあって、
    僕は好きな絵を描きたいからぁ。
    そういうことがなんか僕的には納得できないからぁ。
    なんかそれがちょっとずつ、怒りがなんか溜まってってぇ
    それをお母さんにぶつけてしまったことは何回かあります。

   (それは暴力的なこと?そうじゃなくて言葉遣い?) 暴力ですね・・・ 。


  ・今回取材した【宮川医療少年院】の少年達6人全てに
   「ネグレクト」や「イジメ」の経験があった。

   これが杉山医師が言う「プラスα」なのだろうか?


  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医
   過去にその虐待を受けた人達が「フラッシュバック」という形で
   昔のその“トラウマ体験”が蘇ってきて、鬱っぽくなったり・死にたくなったり-

  「迫害体験」が加算された時に、
  「発達の凸凹を抱えた人」は“調子がおかしくなる”んですよね。


  “トラウマ”
   精神的ショックや恐怖が原因で起きる『心的外傷』。

   『自閉症スペクトラム障害』がある人が“トラウマ”を蘇らせてしまうと
    興奮状態になったり・気持ちが滅入ったりする。

    そしてその「恐怖」や「辛さ」から逃れる為に、攻撃的な行動に走ることがある
    という。


   さらに-
  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医
   「心」じゃなくてね「脳」に大きなダメージを与えるんですよ。

   “トラウマ”は「脳」の様々な場所の形や働きに異変を引き起こす-

    通常では『自閉症スペクトラム障害』が『犯罪』に繋がることはない。

    しかし“トラウマ”がそれらを結びつけてしまう要因になることがあると
    杉山医師は言う。

 

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  障害プラスα
┣■“トラウマ”を治療する


 ◆現場に立ち会う


  静岡県浜松市
 【子どものこころの診療所】

   30年以上『発達障害』の患者を診てきた
  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医

  ・そんな“トラウマ”を見つけ出して「処理する」治療を行っている。


  『自閉症スペクトラム障害』の診断を受け、昨年2015年から治療を受けている
  ◇中学生の少年
   友達からのイジメがきっかけで、学校で様々な問題を起こしてきた。
   そしてついに友達を傷つけるという事件に発展してしまった-

   その為、母親が杉山医師の元へと連れてきたという。


  ・少年は『自閉症スペクトラム障害』の診断を受けた。

  ◇中学生の少年
   本当に覚えてないようなことなんですけど、
   友達が遊んでいた物が当たったら、なんか、まぁ、ワーッと喧嘩になってしまった
   感じですね。*頷く*  ※中学生にしては随分とシッカリした口答が出来ている


  ・「コミュニケーション」が苦手で、自分の行動が抑えることが出来ないという。

  ◇中学生の少年の母親
   普通の人だったら「そんなの怒んないよ」っていうようなことでもぉ、そのぉ
   ものすごいパーってキレたりとかするんですよ。


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 Q.少年を暴力行為に走らせる原因は何なのか?

 A.
  ・治療には海外の精神医療の現場でも使われている『パルサー』という器具を使う。
                          Deluxe
                          Tac/AudioScan

   ※補聴器、イヤホンのような形状をしている。本体に2本の線が繋がれており
    線の先端にプラスチック製の当てる部分があり、これが振動する仕組み。


  ・この器具の振動する部分を左右の手に持たせて(胸の上部・首の付け根下に当て)
   交互に刺激を与えていく。振動の速度は脈拍に合わせて変える。
   興奮して脈拍が速くなると振動も速くする。

   左右交互の繁樹によって、

   「感情を司る」右脳を落ち着かせ、
   「理性を司る」左脳を活発化させる。

   そして記憶に埋もれていた“トラウマ”を探し出す。


  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医
   コレがですね(左右に大きく手を振らしながら)記憶の振り出しに使えるんですよ
   ブロックされている記憶に繋がるんですね。


  ・しかし、なかなか“トラウマ”が見つからない。

   さらに少年の集中力も無くなってきた。


  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医
  “安全第一”ですから、患者さんの、あのぉ、
  (フラッシュバックなどの)副作用が起きないようにやらなきゃいけないんですね。


  ・少年の精神状態を考えて、この日の撮影は中止となった-


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆後日“トラウマ”探しで“ある事実”が判明した-


 ・学校で暴力行為が続く少年を、杉山医師が診察したところ

  原因は親からの「虐待」から来る“トラウマ”だった。


  父親からは「ネグレクト」と「身体的な虐待」

  母親からも「叱責」などの、「心理的虐待」を受けていた。


  それを断ち切らなければ、少年の暴力は止まらない-


 ・そう判断した
  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医
  「母親への治療」を決意した。

   あのぉ「根元」からやってかないと。
   子供だけ治療をしても、結局「親の治療」が上手くいかないと
  “トラウマ”になる場合は「上の世代も虐待を受けてますから」ね。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆「母親の治療」の撮影が許された


  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医
   母親にも『自閉症スペクトラム障害』があった。
   さらに彼女は子供の頃、自分の母親から激しく叱責を受け続けていたという。

   あれから何か思い出したことあります?

  ◇中学生の少年の母親
   あのぉ、一生懸命に考えたんですけど、、、ないんです、先生。(悲)(泣)


  ・彼女は3歳から16歳までの“記憶を失っていた”。


  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医
   お腹の辺りに「芝生の公園が広がってる」ってイメージをして下さい。
   そこに小さいお家があります。・・・ で、お家のドアを開けて中に入りますと
   小さいお部屋があります。いいですか? *目を瞑り俯き加減で素直に頷く母親*
   その小さいお部屋の所にまたドアがあって、ドアを開けると階段があります。
   地下室への階段です。階段が見えますか? 「ウン、ウン」*小声で*

   そうしたら階段をちょっと、下りられるかどうか見て下さい。
   下まで着いたら教えて下さい。・・・     「ハイ」

   エッとねぇ、ココは自分の地下室です。   *コクリ、コクリ*
   ドアを開けて中を覗いてみて下さい。    *頷きが大きくなる*
   中に入ってみて下さい・・・ 。        *反応は無い*


  ・子供と違って、大人は“記憶が遠くにある”ため辿り着くのが難しい-

  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医  ◇中学生の少年の母親
   ココにこれまでの自分を支えてきた色んなものが・・・    !? あります!

   何がある? 何が見える ??              お腹を両手で押えながら
                             トロンボーンがあります
   トロンボーン?                   ハイ。*コクリ(泣)*

   ごめんなさい。トロンボーンってなぁに? ウン。   部活をやっていて、


                ◇中学生の少年の母親
   ウン、           本当は音楽系の学校に進学したかったんですけど、
   ウン、ウン。        大会で賞を取ったりしてたんですが、(泣)
   ウン、ウン。        出来なくなってしまって、(泣)(涙)


  ・彼女は幼い頃に母親から音楽への道を断念させられていた。

  ◇杉山登志郎 特任教授 浜松医科大学・児童精神科医  ◇中学生の少年の母親
   ちょっとね、トロンボーンにですね、         *グスン*ハンカチで拭う
  (音楽を辞めさせた)お母さんと
   どんな具合に自分は関係を保ったらいいのかと
   聞いてみてくれませんか?              ・・・

   何て言ってます?                  *グスン*
   ほっとけばいいって? ウン。           「ほっとけばいい」(苦笑)
                             アッハハハハハハハ(笑)
                             ・・・ 、*グスン*

   ウン。                      「どうしたいのかを、
   う~ん。(悲・同情的に聞く)             私が決めればいい」

   う~ん・・・                      私を見て欲しかった。
   ウン。                       認めて欲しかった。(泣)


  ・自分の母親から受けた「心理的虐待」が“トラウマ”となり、
   彼女も息子に「しつけ」のつもりで「虐待」を行ってしまっていたのだった。


  ・少年の治療を進める為には、
   まずは母親が自分のトラウマを上手く処理出来る様にしなければならない。

   そうでないと少年を暴力へ走らせる原因が無くならない。

 

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  障害プラスα
┣■【少年院】で行われる 再犯を防ぐ試みとは?


 ◆社会での生きづらさを抱えた
 『自閉症スペクトラム障害』の少年達


  三重県伊勢市
 【宮川医療少年院
  再犯を防ぐ試みが行われている。

 『発達障害』や『知的障害』がある少年達が社会復帰する為の矯正施設である。

  ※体育館で「気を付け・休め」を真剣に行わせていた。
   落ち着いて黙って立っていられる鍛錬などをさせているようだった。


  ◇宮口幸治 教授 立命館大学 児童精神科医
   6年前2010年にここ【宮川医療少年院】に赴任した。
   そして少年達を診察する中で“あること”に気が付いた。

   簡単な絵を模写するような課題なんか出した時に
   それが簡単な「こんな絵が描けないのか」とか、

   あと短い文章を復唱させてみても「そんなもん満足に復唱できない」少年が
   一杯いるんですね。


  ・少年達は「認知機能」という「脳の働きが弱い」ことに気づいたという。

  ◇宮口幸治 教授 立命館大学 児童精神科医
   まあ「認知機能」は簡単に申し上げますと、
  「見たり・聞いたり、見えない物を想像したり」する力なんですけれども-


  ・『認知機能』(通常の場合)

   「触れる」「見る」「聞く」「匂う」「味わう」→「認知」し→「行動」できる


  ・『認知機能』(上手く働いていない場合)
                           正しく     誤った
   「触れる」「匂う」「味わう」(機能が欠ける)→「認知」されず→「行動」に
                  見る・聞く欠如 ※自分では
                           間違っていないと思っている


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆『自閉症スペクトラム障害』などで困っている
  子供達の特徴


  例.「立体図」の模写が苦手である。奥行きがあることが上手く読み取れない。

    「自画像」や「椅子に座っている人」なども上手く書くことができない。

    ※これらの絵は最近流行りの「絵が下手すぎ芸能人」らとソックリだけど・・・


 ・これは「見る力」や「想像する力」が欠けているから起こること。


  ◇宮口幸治 教授 立命館大学 児童精神科医
   あの相手が睨んでいるつもりがなくても、睨んでいるように見えちゃうとか。
   聞き間違えとかですね、悪口言っているように思っちゃったり。
   それで凄くトラブルになるとか-

  ・「認知機能が弱い」こと = 少年達の「生きづらさ」に繋がるという。


  <『自閉症スペクトラム障害』などで悩んでいる子供の特徴>

                    ◇宮口幸治 医師による分類
    1.「認知機能の弱さ」
    2.「身体的不器用さ」
    3.「融通の利かなさ」
    4.「感情理解の乏しさ」
    5.「対人スキルの乏しさ」
    6.「不適切な自己評価」


  ・これらを改善する「トレーニング方法」を作りつつあるという-

 

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 【少年院】のような矯正施設で
  精神科医と教官、そして外部から作業療法士が協力して
  こういった「トレーニング方法」を考案した例はまだ無い。


        認知の           訓練
 『コグトレ』 Cognitive and occupational Training

 【宮川医療少年院】で「再犯を防ぐ」試みが初めて行われている。

  日本初の試み「認知機能の訓練」という『コグトレ』とは一体どんなものなのか?

コグトレ研究会 | コグトレ 認知作業トレーニング(COGOT) 認知機能強化トレーニング(COGET) 認知ソーシャルトレーニング(COGST)

  認知機能強化トレーニング(COGET) | コグトレ研究会

  http://www.pref.kagawa.lg.jp/shogaihukushi/midorien/study/cogtra.pdf


  認知機能を強化する
 『コグトレ』

 ・訓練は「週に2度」約90分間行われている。 ※真新しい別棟が建てられていた。
                         「6人1組」での訓練の様子。


  ◇林賢太郎 法務教官 宮川医療少年院  ◇少年達
   ハイ、礼。*一礼*           *一礼* お願いしまーす!
   ハイ、座って下さい。着席!      パイプ椅子に座る生徒達。長テーブル。

 

 1.「認知機能の弱さ」を改善する訓練

   「聞く力」を身に付ける。

   「最初とポン」
    教官が読み上げる文章を聞いて「最初の言葉」だけを記憶する。
    文章の中に動物が登場すれば“手を叩かなければいけない”というもの。

    しかし動物の名前に気を取られていると「最初の言葉」を忘れてしまう。


    例.
      「去年」の冬に森の中でサルに出会いました。
      「赤い」サルは手に魔法の杖を持っていました。


  ◇林賢太郎 法務教官 宮川医療少年院       ◇少年達
   サルの                     *パン!*
   杖の先から光が出ました。            ・・・

   ピカッと光ったのを友達の犬が見ました。     *パン!*

   ・・・ 最初の分(言葉)を書いて下さい。      ざわざわ
   最初の分だけです。               エッ? ・・・

               ◇少年 前右から3番目
                先生、覚えるって知らなかったんで
                覚えてなかったです。

               ◇少年
                もう分かんないッスよ、僕。


  ・実は今日で既に「7回目のトレーニング」だという。

  ◇林賢太郎 法務教官 宮川医療少年院
   話を聞いて。これで分かればいい。
   行きますよッ!
              ◇少年 前右から4番目
   そうです。       1行目の最初と2行目の最初の行を書くんですよね

              ◇少年 前右から3番目
               先生、サルの杖の最初の-


  ・トレーニング中に先生の喋りを遮る。話を最後まで聞くことが出来ない。
   そんな『自閉症スペクトラム障害』の特徴が出てくる。

   なかなか授業が進まない-

 

 2.「身体的不器用さ」を改善する訓練

   「キャッチ棒」
    新聞紙を丸めた棒を相手に投げて渡すというもの。相手との距離感を養う。

      ◇少年    新聞紙を丸めた棒 ◇少年
       せぇの!  *ポイッ*  →   *キャッチ*
      *キャッチ*  ←  *ポイッ*   せぇの!

     ・お互いに持っている新聞紙を丸めた棒を相手へ投げ・受け取る。

     ・2人だったのを3人輪になって受け渡しするなどの訓練を行っていた。


  ・実生活では人に物を渡す時には「力加減」を考える。
   相手が受け取りやすいように渡さなければならない。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆日々の少年達の行動を見る中で“あること”に気が付いた


  ◇佐藤秀紀 法務教官 宮川医療少年院
   ボールを投げる時に、すぐ近いにも関わらず“思いっきり”投げる。
   そういう子達っていうのはどうも「力の入れ具合」「体の感覚」、が
   しっかりしていないんじゃないのか?といった“不器用さ”というのが
   あったわけなんです。-


 ・「認知機能の弱さ」と「身体的不器用さ」を同時に改善するトレーニングもある

  「色か絵か?」

   まず「絵」の行動を記憶する。
   その絵から、
   牛なら「歩く」/犬なら「走る」/ウサギなら「ジャンプ」/木なら「止まる」

   次に「色」の行動を記憶する。
   赤色なら「止まる」/黄色なら「走る」/青色なら「歩く」

   トレーニングは「絵」と「色」を組み合わせて行う。


   「色」の動きをするのか、それとも「絵」の動きなのか?
   教官の指示に合わせて動きを切り換えていかなければならない。

   ※目の前のプロジェクターに映し出された映像が切り替わることに
    少年達が指示に合わせて動く。

    パッパと案外早く切り替わるので、これ、通常と思っている者でも難しいよ。
    誰もが思わず間違えて(苦笑)すると思うんだけど。(^^ゞ


  ・指示に従い、正しく動きことができるようになれば、
   “もう片方の動きを抑制する”という認知機能が正常に働いていることになる。

 

  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆また残る4つの特徴を改善するトレーニングは現在開発中だという。

    3.「融通の利かなさ」
    4.「感情理解の乏しさ」
    5.「対人スキルの乏しさ」
    6.「不適切な自己評価」

 

 ・『コグトレ』を続けた少年の絵は、僅か4ヵ月で驚くほどに変化を見せた。

     ※コレ「絵が下手すぎ芸能人」もトレーニングすべきだと真面目に思う・・・

      身体の形や部位などがまともに書けるように。顔の表情を掴めている。etc.


  「正確な認知」の力。「身体」の上手な使い方。
   これらを身に付けることで【少年院】を出た後の社会での活躍の場が広がる。

   就労支援を担当する
  ◇押越真人 法務教官 首席専門官 宮川医療少年院
   役立つ部分は大いにあると思います。
   例えば、アー、会社のまあ親方とかですね、指示を出されたという時に
   理解が全く出来ずに・思考がストップしてしまったというところで
   結局「離職」してしまう。

   彼らに「就労」という出番を与えるということで、なんとか
   再非行・再犯防止に結びつけていきたいなーという風に考えています。ハイ。

 

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  障害プラスα
┗■中学校や小学校に広がる


 ◆「生きづらさ」を改善する試み


 【大阪府高槻市
  児童自立支援施設
  【阿武山学園】
   大阪市立弘済小学校分校/大阪市立弘済中学校分校。

  ・非行化した子供達の「進学を支援する」


 『コグトレ』を導入した理由
  ◇奥村肇 教頭(当時) 大阪市立弘済中学校分校
   この学校の(卒業生の)「高校中退率」というのは凄いパーセンテージなんです。

   一般校で言いますと。「4%から5%台」なんですけど、
   この学校は実を言うと「85%から90%以上」の高校中退率になります。


   その原因が「授業をきちんと聞けない」「人の話をきちんと聞けない」ていう様な
   ことがですね、高校の方から教えてもらって、その中でどうすればいいのか?
   というところで-


  ※実際に『コグトレ』の「最初とポン」トレーニングを授業として取り入れていた。


  『コグトレ』考案者
  ◇宮口幸治 教授 立命館大学 児童精神科医
   学校教育の現場でもこの『コグトレ』を必要としているはずだと訴えている。


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  2012年12月6日付
 【読売新聞】

  「発達障害の可能性」「小中学生の6.5%」

  【文部科学省】が抽出調査

  ・『発達障害』の可能性がある公立小中学校生が、全国で約61万3000人と
   推定されるとの調査結果を発表した。

   今年2012年2~3月に行った抽出調査の結果で、全体の約6.5%に当たるという。
   前回2002年の調査では6.3%だった。


  ・宮城、岩手、福島県を除く全国で、学校を通じ約5万3000人を調査した。
   この内、
    
    『学習障害』       (LD)   約4.5%(前回約4.5%)
     読み書きなどの取得が困難

    『注意欠陥・多動性障害』 (ADHD) 約3.6%(前回約2.9%)
     衝動的に行動しがち


  ・またこの内、授業や授業外などでの支援を受けていない子供は38.6%に上った

   教員らで作る
  『校内委員会』で「支援が必要」と判断された子供は18.4%に留まった。


  ・分析に当たった同省の専門家会議では、
   学校内での組織的な取り組みや、
   教育委員会での専門家チームの設置などの教育支援を求めた。

www.nikkei.com

         


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 ◆『発達障害』がある子供は

 ・クラスに「6.5%」存在し、35人クラスなら2人を超える割合になる。


  『コグトレ』考案者
  ◇宮口幸治 教授 立命館大学 児童精神科医
   今のあの、この【少年院】に入っている子供達っていうのは、要は
   学校教育でズーッと躓いてきている。ということは
   学校教育でもっと未然に・早くから、こういう子達を見つけてあげて
   トレーニングをしてたら・してあげてたら、非行化しなかった可能性が
   凄く大きいなっていう、そういう感じはしてますねぇ・・・ 。


  大阪府和泉市
 【和泉市立国府小学校】
  ここでは“新たなる試み”が始まっている。

www.city.osaka-izumi.lg.jp※特殊学級は私も中学の時にありました。公立は地域どこでもあるはずです。

 ・通常の授業についていくのが困難な子供の為の
 『特別支援学級
  1年生から6年生までの7人が通っている。

  「勉強」だけでなく「生きづらさ」も改善してくれると
 『コグトレ』には大きな期待が寄せられているという。

  ※輪になって楽しそうに「キャッチ棒」をしている生徒達。


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 ◆『自閉症スペクトラム障害』の傾向がある子供達に
  日常で感じている「悩み」を聞いてみた


  ◇10歳 5年生
   友達がやって・る、やってるとしたら、自分・と・なんか違う・と・思う。
   すぐ、なんか持って来なアカンやつとかが、忘れる。

                     ◇取材記者 男性
   うん。                忘れ物が多い? あっ多いんだ。
   *コクリ*               それは自分で気が付いてるの?ヘェ~
       ◇先生(?)
   ウン。  忘れるのが止められないの。 気が付いているけれども-
        ※しゃしゃり出た感

   うん、なんか止められへん!


  ◇11歳 5年生           ◇取材記者 男性
   ・・・ (落ち着かない)         将来さ、どういう仕事をしたいなーとか
   ・・・ (首を傾げ、手はモゾモゾ)    そういうのあるの?
   言うことないよ。んとー・・・       ・・・ 言って教えてくれる? エッ?

   多分、失敗すると思う。*頷く* 将来。  どうして?

   *モゾモゾ* 失敗ばかりする。(悲)    失敗ばかりする?

   *ウンウンウン*             それは自分で失敗ばかりしてるから
                       「将来も失敗するんじゃないか」って
   うん。・・・                思ってるってこと?  どうして ??

   *モゾモゾ* やるのが苦手 *溜め息交じり*  何が?
   頭を使うのが。              頭を使うのが苦手なの?
   うん。


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 「あなたは何をやってくれるのですか?」

  少年にそう聞かれてる気がした。

  もし彼らが「生きづらさ」を抱えながら生きていかなければならないならば
  私達「大人」は、いったい何ができるのだろうか ??
          そして何をするべきなのだろうか?

  そう思った-

 

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・【NNNドキュメント】を詳細にメモるのは今回で2度目となります。ニュース番組の
  凋落ぶり甚だしいことはご覧の通りですが(外部から招き過ぎ・アレは内部揉める)
  ドキュメンタリーはローカル局を中心に、復活したような印象を受けますね。

┣・『発達障害』と『少年犯罪』を結びつけるものが何か存在するのではないかという
  タブー視する領域を取材したことは高く評価できますね。前半は見入りましたけれど
  後半になるとメモを取りながら少し不快な部分も感じられました。なんて言うのかな
  ウーン、また長くなるのでとりあえず止めときますわ。もう8時間以上も打ち込んで
  おりますので。(苦笑)

┣・一番印象に残るのは「根元」の治療を提唱していた点ですかね。既にこの問題では
  挙げられている重要項目でもありますが、子供を養う「親の治療」。理にかなってる
  話なわけですけど、これを元にやっちゃうと国民の大半が再教育をし直さなければ
  ならなくなるかと思います。それは無理だからと刑法で罰し、酷すぎる者は収容する
  ことに法律で定めたわけで・・・

┣・【少年院】でのトレーニングもひと昔前の厳しい学校の先生の指導を思い起こさせる
  雰囲気がありましたね。そしてここでも「根元」として少年らを受け入れる「就労」
  つまり受け入れる我々の態度が強く求められていることを意識しなければいけません

┣・実際はネット社会が発達し“粗探し”が加速。施設に居たことがバレてしまっている
  そしてそれらの情報を鵜呑みにして採用を渋る・中途退社するような雰囲気を作って
  しまっているわけです。

┣・この世の中「バカとハサミは使いよう」なんですけどね。絵が下手だと『発達障害
  だなんて認定されたら、一気に2割近くの国民が該当するのではないでしょうか?
  結構いるんですよ、特定の分野が苦手な人間なんてのは。オールマイティー、全ての
  分野に於いて平均的だったら面白くないじゃない? ゆえに今のお笑い芸人は場数を
  重ねるとすぐにボロが出てしまっている。破天荒=お遊び・借金では決してないけど

┗・高い能力があるくせに、楽して手ぬるい現場に居座る輩をまずは適材適所へと再配置
  すればいいんです。公務員から始めましょうか? それが実行できる議員が現れたら
  日本は真の国家となったと言っていいと思います。ハイ。(笑)

next.rikunabi.com ※「適正適地」なんて書いてたよ。(^^ゞ まあこちらの方が人間味があるけど(笑)

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┗・既に同じく完コピしている方がおられました。早く気付きたかったよ。(苦笑)

ameblo.jp ※同サイトからコピペはしてません。全てTV画面からメモ取りしました。(^^ゞ