正社員増加と定期昇給がカギ

2015/10/09(金)<正社員増加と定期昇給がカギ>
【Newsモーニングサテライト】 http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/

www.tv-tokyo.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏┓プロの眼  <正社員増加と定期昇給がカギ>
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

www.tv-tokyo.co.jp

 

 ◇北野一 日本株ストラテジスト バークレイズ証券 ※金利・為替にも精通

  「インフレ期待」って言いますけれども、個人にとって大事な「インフレ期待」って
  言うのは、「自分達の賃金が10年後、20年後にどうなるんだろうか?」っていう
  のが「原油価格はどうなる」とか「為替云々」より遥かに重要なことではないかなと
  思っております。

  正社員と非正規社員との「賃金カーブ」を見ると、

  正社員は「50~54歳」まで賃金が上がっていくっていうのがある程度期待できる
  非正規は「30~34歳」以降、概ねフラット。いくら働いても賃金が上がらない。


  問題はこの「正社員と非正規社員の比率」が皆さんご存知の通り随分と変わってきて
  いるということです。

  30年前1985年に非正規社員は20%弱だったが今2015年には40%近くまで高まる

  そうすると「右肩上がりの先程の賃金カーブ」正社員と「フラットのカーブ」非正規
  加重平均すると、やはりカーブの立ち方が随分“寝てきているはず”だと思いますね
  これが言ってみれば「インフレ期待の喪失」っていうことに繋がってくるんだろうと
  思います。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◇佐々木明子 MC
  よく私達は「ベースアップを」と言ってきていますけれども、ただ先程『定期昇給
  ってところに注目されていると?


 ◇北野一 日本株ストラテジスト バークレイズ証券 ※金利・為替にも精通

  そうですね。よく『定期昇給』と『ベースアップ』ってセットで明記されるんですが
  やっぱり全然違うものだと思うんです。

  『定期昇給』っていうのは言ってみれば「制度」です。昨日の番組で吉川雅之さんが
  「賃金上昇にルールが必要だ」って言ってましたけれどあの「ルール」っていうのは
  まさに「制度」と言い換えていいと思うんです。

  で、『ベースアップ』は「景気」の話ですから。あの長期的に考えると『定期昇給
  の方が遥かに重要になってくるのではないかなぁと思います。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◇佐々木明子 MC
  となるとやはり「インフレ期待」を動かすには「制度」、『定期昇給』というズッと
  上がっていくんだよ、というものが期待できるものがないと「インフレ期待」という
  のは上がっていかないのではないかと。


 ◇北野一 日本株ストラテジスト バークレイズ証券 ※金利・為替にも精通

  そうですね。それに対して例えば2005年の春闘に於いて【日本経団連】が言ったのは
  「定期昇給の全廃」というお話でした。

  で、ちょっと社会の注目度を見ていくと『定期昇給』という言葉を含む記事の数と、
  『ベースアップ』を含む記事の数を割り算します。(定期昇給/ベースアップ)

  (1990年から2008年まで)ズッと右肩下がりです。てことは『定期昇給』に関する
  感心が低くなってきている。ただコレ【民主党政権】時だけ定期昇給(右肩上がり)
  になるんですね。【労働組合】側からすると『定期昇給』が必要であると。大きな
  流れとして、「株主重視」の流れの中では「定期昇給は止めてね」という。この辺の
  せめぎ合いがあの、我々の「インフレ期待」にも大きな影響を与えているのではない
  かなと思います。


  ※【自民党政権】に戻った途端に『定期昇給』は『ベースアップ』の前に敗れて
   それまで以上に小さな存在になってしまっている。それだけ「インフレ期待」は
   起こりづらくなっているのではないかというお話でした。

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・サイトの解説では偉く難しく書かれているが、実際はこんなにも優しく丁寧に
  解説しているんですよね。

┣・前日に解説されたのは◇吉川雅幸 エコノミスト メリルリンチ日本証券

www.tv-tokyo.co.jp

  『賃金上昇率』=「生産性上昇率」+「インフレ率」

  従業員一人当たりの生産性上昇率にインフレ率を加えたものを一つの基準にする。

  経営側からすれば、収益の圧迫の懸念は少ないし、生産性を上げてくれればそれに
  報いる、という議論ができる。

  労働側からしても、生産性が上昇していればインフレよりも高い賃上げになるので
  実質賃金が上がって豊かさが実感できる。

  そして何よりも、双方ともに将来の見通しが立ちやすくなる。

  企業収益の劇的な改善というアベノミクス第一ステージの果実を、経営と労働者が
  どのように分かち合ってゆくかという所得分配の在り方を議論すべき時が来ている。


┣・『定期昇給』にこのような明確なルールを設けることができるのかは、やっぱり
  株主との兼ね合いになるんでしょうね。そういう意味で「持ち合い」株主というのは
  良かったんでしょうけれど、バブル崩壊で見事なまでに楔を打たれてしまいました。
  「自社株買い」なんて「株価つり上げ」株主ファンド様々のためでしょう? それに
  危機感を感じたのか【トヨタ】など変則株「AA型種類株式」(元本保証)などして
  幅広く個人株主を集ってみたとか? まぁよく事情は分かりかねますけどね。


┗・個人的には『ベースアップ』は非正規社員への比重を高めれば問題ないように思う。
  正社員の方が高く上げてしまっていることが開きを大きくしてしまっているからだ。
  正社員には『定期昇給』1、非正規には『ベースアップ』9といった極端な比率を
  設けてしまえばいい。コツコツ安定した給与を選ぶのか、高給だけれども景気により
  解雇される危険を選ぶのか、個人に委ねればいいだけのように私は思うのだが・・・