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【ECB】『マイナス金利』を拡大 “追加緩和” ポイント

2016/03/11(金)<【ECB】『マイナス金利』を拡大 “追加緩和” ポイント>
【Newsモーニングサテライト】 http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/

www.tv-tokyo.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓  <【ECB】『マイナス金利』を拡大 “追加緩和” ポイント>
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www.tv-tokyo.co.jp

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┣■【ECB】が『マイナス金利』を拡大


 ◆約3ヵ月ぶりの追加緩和に踏み切る


  2016年3月10日
 【ECB】欧州中央銀行

 ・銀行が余剰資金を【ECB】に預ける際に課す金利のマイナス幅を拡大するとともに
  量的緩和の拡充を決めた。


 【ECB】追加緩和

  中銀預入金利 -0.3% → -0.4%
  主要政策金利 0.05% →    0%

  この他、量的緩和策として毎月実施している
  資産買い入れ(月額) 600億ユーロ → 800億ユーロ(約10兆800億円)

  資産買い入れの対象に銀行以外の企業が発行する社債を追加する。


  2016年3月10日
 【ドイツ・フランクフルト】
  ◇マリオ・ドラギ 総裁
   政策金利は当面、今の水準かそれ以下に留まると想定される。


 ・今後の物価について【ECB】の物価見通しは

  今年2016年のインフレ予想は、これまでの「1%」から「0.1%」へと
  大幅に下方修正された。

  【ECB】はデフレ懸念への払拭へ向け、今後も金融緩和を強力に推し進める考え。

 

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┣■【ECB】追加緩和 その狙いは?


 ◆予想通り【ECB】追加緩和に踏み切った

  『マイナス金利』拡大

  「資産買い入れ」拡大

  「資金供給」で新方式


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 Q1.『マイナス金利』幅の拡大は想定されていた通り?

 A1.
  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   そうですね。予想されていたところでは10ベーシス(0.1%)でしたからね。
   (幅も)予定通りだと言えると思います。


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 Q2.「資産買い入れ」拡大したのは、「量」も「質」もということでしたね?

 A2.
  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   そうですね、まあ期間を延ばすかなってところがあったんだと思いますけれども
   実際に今度は『事業債』を加えてきまして、これを加えることによってボリューム
   も毎月600億ユーロから800億ユーロにってことですね。


  ◇池谷亨 キャスター
   期間は延ばさなかったんですねぇ・・・


  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   エェ、まあそこは元々かなり緩やかな表現にはしてますんで、日本と同じように
   事実上「2%」の目標を達成するまでってことなのかな、というところですね。

           ◇池谷亨 キャスター
   ハイ。私もそう  一部“オープンエンド”って期待もあったみたいですけど・・・
   思ってましたけど。
   そこまでは行かなかったですね。


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 Q3.新しい「資金供給」とは、どういうものですか?

 A3.
  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   エェ、元々今実施している『テルトロ』TLTROってオペレーションがあるんですが

www.smam-jp.com

 

  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   これが終わりますんで、終わった後、今後はまた今年2016年6月からですね、
   「新しく始めます」ってことでございますね。

                  ◇池谷亨 キャスター
   エェ。             それはやっぱり【銀行】を支えるっていう・・・
   あの意外に面白かったのは
   記者会見でドラギさんが仰ってましたけれども、

   【銀行】はこれから『銀行社債』のですね償還が沢山来るので、
   その資金繰りをちゃんと助けると。

   そうしないとですね、せっかくこういう金融緩和をやっても
   銀行貸し出しが伸びるってことはそこで止まってしまいますんで、
   それを避けたいということなのかなって思いますね。


  ◇池谷亨 キャスター
   これ「メニュー」一杯出ましたね!


  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   ハイ。その意味では皆さん非常に驚きだったですよね。エェ・・・


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  <【ECB】追加緩和のポイント>

    限界説との対決

    金融システムへの配慮

 

  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい

   「限界説との対決」
    これはある意味では【日本】とも共通しているポイントなんですけれども
    例えば【欧州】の場合には国際市場が非常に細かく区切られていて、量も少ない
    ってことも含めてですね、「もうそろそろ緩和も限界なんじゃないか?」と
    言われていたところ、それを何とか越えようということで先程も説明ありました
    けど、色んなメニューを出して来たって感じがありますね。

            ◇池谷亨 キャスター
   ハイ。ハイ。    しかも前回2015年12月が市場の反応が厳しかったってことで


   「金融システムへの配慮」
    先程の「資金供給」で新方式の話ですね。これはちょっと日本とは違う話ですね
    やっぱり【欧州】の場合には全ての国じゃないですけど一部の国は金融システム
    に問題がある国がありますんで、そこを考えないとせっかくの緩和の効果が
    企業とか個人に行き渡らないってところなんでしょうね。


  ◇池谷亨 キャスター
   ただですよ、こんなにやるほ「どユーロ圏は景気が悪い」ってことなんですか?


  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   いえ違いますね。今日あの見通しも改定されましたけどGDPあの確かに少しずつ
   下げられましたですよね、数字としては。


   <【ECB】ユーロ圏GDP見通し>

    今年2016年12月予想の「↑ 1.7%」から、
              「↑ 1.4%」に下方修正。


  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   確かに下げられましたけど、ご覧の通り大体【欧州】の潜在成長率はですね、多分
   巡航速度に近いレベルなので、仰る通りそこまで深刻ではないわけですね。ハイ。

 

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┣■ユーロ圏の物価低迷に歯止めは掛かるのか?


  <ユーロ圏『消費者物価指数』>


   2015年:「-0.6%」から上昇、夏には「0%」越えて「+0.3%」に。
       「-0.1% ~ +0.3%」の間を推移。

   2016年:年明け上昇「+0.3%」だったものが 2月に一気に「-0.2%」へ。

 

  ◇池谷亨 キャスター
   2月はマイナスだったんです。
   この見通しもこれ、ドラマティックに下げたんですよね!


  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   ハイ。こちらはやはり大きかったってことですよね。


 ・今後の物価について【ECB】の物価見通しは

  今年2016年のインフレ予想は、これまでの「1%」から「0.1%」へと
  大幅に下方修正された。


  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   理由は確かに「原油の問題」が大きいってことは言ってましたけれども、
   ただやっぱり「世界経済も後退している」っていうリスクも含めてだと思うし、
   せっかくこれ(ユーロ圏 消費者物価指数)見て頂けるとお分かりのようにですね
   なんとなくこう上に行きそうな雰囲気あったのが、ガクンと落ちてきてるのでぇ
   やはりここで対策を打たなければいけない。それは【日銀】の対策とある意味で
   同じ考え方なのかもしれませんね。


  ◇池谷亨 キャスター
   あの『金融政策』って『物価』とすごくリンクしてて、
   「物価が上がってこないと効かない」みたいな面もあるみたいですねぇ。


  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   そうですね。『物価』があの【欧州】で懸念されているのは、

   「低インフレがズッと続くことによって、インフレ期待が下がってしまう」という
   ことですね。そうすると“どこから何をやっても効かなくなってしまう”という
   ことなんですね。

 

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┣■【イギリス】の【EU】離脱問題 影響は?


  ◇池谷亨 キャスター
   あの(発表が)出た瞬間「ユーロ安」。でもまたユーロが戻ってきた(ユーロ高)
   これやっぱり“打ち止め感”みたいなものを市場が気にしてたんですか?


  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   エェそうですね。あの確かに今の時点ではもう「これ以上のことは考えません」。
   特に「金利の引き下げ」については結構質問がありましたけれども、それについて
   「今は考えてない」って話をされてましたね。*頷く*


  ◇池谷亨 キャスター
   「限界」っていう意味でいうと【欧州】は今『ブリグジット』Brexit が問題に
   なっていて、それは【ECB】も気にしてるんですか?

zuuonline.com

markethack.net

kabutan.jp

 

  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   エェ、今回の決定には影響していないと思うんですが、当然見てると思いますね。
   対ポンドのレートでは上がってしまう可能性があるわけですよね。
   先程のインフレには影響するパターンだと思います。

 

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┗■【ECB】の追加緩和 【日銀】【FRB】に影響も


  ◇池谷亨 キャスター
   しかも【イギリス】っていうのは金融システムの中心地でもあるので、
   それが波及するのも怖いんでしょうけど、この次【FRB】【日銀】と控えて
   いるんですが、今回の決定は何か影響しそうですか?


  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   エェ。【FRB】は元々「見送り」って感じだったですけれども、
   やっぱり『為替』の動向如何では【日本】が今回どう考えるかっていう形での
   影響は与えるかもしれないなってところはありますねぇ。


  ◇池谷亨 キャスター
   【G20】では「『財政出動』も必要だ」って言われてましたけれども、
   まだまだ『金融政策』に頼らなければいけないって状況ってことなんですかねー


  ◇井上哲也 野村総研 ※元日銀出身。日米欧の金融政策に詳しい
   そうですね。まあ【欧州】の場合、残念ながら【ドイツ】がなかなか頑なである
   ってところが、こういう風なかなり極端な政策対応になっているっていう部分は
   あると思いますね。

           ◇池谷亨 キャスター
   そうですね。   この多くのメニューがどうワークするか。これは注目ですねぇ

 

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・いい話過ぎてメモ取りに案外時間を要してしまった。(苦笑) *眼精疲労* マズい。


┗・今回メモしていてつくづく感じたのが、白人・先進国って「超保守的だよなー」って
  まだ余裕があるのに先手・先手を打つもの。賢いというか、ズルいって感じがする。
  それは『地球温暖化問題』に於ける“欧米人の厭らしさ”から感じてるかもしれない
  けど。本当はまだまだ余裕があるんじゃないの?【EU】さん。