2016/02/12(金)<『テレビ東京ビジネスフォーラム 2016』>
【Newsモーニングサテライト】 http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓ 『テレビ東京ビジネスフォーラム 2016』in Newsモーニングサテライト
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昨日2016年2月11日
【テレビ東京】の経済報道5番組が集結した『テレビ東京ビジネスフォーラム』が
開催された。
当番組【Newsモーニングサテライト】では「2020年の世界経済」をテーマに
パネルディスカッションなどを行った。
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┣■「2020年の世界経済」を大胆予想
◇佐々木明子 MC
【モーサテ】ファミリー、とっても豪華な共演となります!(^o^)
お馴染みのメンバー、総勢6人が参加。さらにNYとも中継を結び1人参加した。
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◆テクノロジーの脅威
◇堀古英司 ホリコ・キャピタルマネジメント
「テクノロジーが中間層を直撃する」というのは、私はもうリスクではなくて
現実の問題。もう確実に2020年には起こっていると思います。
あのもう既にですね、低所得者層なんかは「テクノロジー」や「新興国の労働者」
によってですね、もう“敗北宣言”しつつありますけれども、こんな状況じゃ
「物価なんかは上がらない」んですよねぇ。
◇池谷亨 キャスター
「物価」ってその“デフレの輸入”とかあって「自国通貨が高く」なってしまう
ということになる。アメリカは「ドル高」を凄い懸念しているわけですよね?
◇堀古英司 ホリコ・キャピタルマネジメント
ハイ。*頷く* だから世界中が「ゼロ金利」とか「量的緩和」とかをやって
デフレと戦っている時に、アメリカだけ「利上げ」しようとしても「ドル高」に
なりますから、“デフレがアメリカに輸出され”ますからぁ。これはですね、
アメリカ、そう簡単に「利上げ局面が始まったから」と言って利上げを続けられる
わけないとは思いますよね。
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◆アメリカ経済は”強気”
・都内で行われたパネルディスカッションでは、
「2020年のアメリカ経済」に対する“強気”の意見が目立った。
◇鈴木敏之 三菱東京UFJ銀行
※パネルより
<買うなら> アメリカ株・債券
<その心は> 景気循環の期待、金融政策の発動余地
3年前、シェールを使ってアメリカが世界一の産油国になるということを
皆さん思っていたでしょうか?
火星の地層が分かる国が、地球の中身が分からないわけがない!
それ(技術)をお金に変えることができるっていうのがアメリカであります。
バーナンキ(前【FRB】議長)さんが辞める時、言っていました。
皆さん『QE』(量的緩和)について色んなこと言うけれども効くじゃないか!と。
(金融)危機から6年でここまで戻したのがアメリカであります。
※テレビとだいぶ印象が違いますねぇ。だいぶアメリカ信奉者のご様子。
意外と先導するのが好きなタイプなのかもしれません。(笑)
◇加藤出 東短リサーチ
アメリカ人は「人口がコンスタントに増えていく」わけですが、
その中で『ミレニアム世代』(1980年-2000年に生まれた世代)は、9200万人くらい
いまして、かつて1番人口が多かった塊『ベビーブーム世代』の所は7500万人です
ので、それよりも21%も多いと。
この『ミレニアム世代』の消費をいかに捕まえるかと。そこを捕まえられた企業は
まあ当面は強いと。
◇棚瀬順哉 JPモルガン・チェース銀行
アメリカという部分では基本的にはあのぉ賛成なんですけれども、
全要素生産性というところが、言ってみれば“イノベーション”なんですけども
やっぱりこれが出てくる所ってアメリカなんだろうな、という部分で、
先進国はやっぱり「労働力の蓄積」とか「資本」の部分では苦しいわけですよね。
なのでその“イノベーション”への重要性が増してくるってところで
アメリカへの期待っていうのが大きくっていうのはそれは仰る通りだと・・・
◇尾河眞樹 SMBC信託銀行プレスティア
やっぱり私もアメリカの強さっていうところは非常に重視してまして、
一国の総裁がですね、その首相が、アメリカのシリコンバレーに行ってですね(笑)
ザッカーバーグさんと並んで写真を撮ったりするかって言うと、
やっぱりそのアメリカっていうのは“イノベーション”によってですね、アメリカに
お金が集まってくる構造っていうのが出来ていることだと思うんですよね。
なのでそこがやっぱりこれからも、アメリカ・ドルの方に長い面で見れば
お金が集まってくるという風に考えている要因の一つってことです。
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◆新興国経済の成長は?
・中国を始め、新興国の行方には注目が集まるが
2020年に向けて、その成長には「差が見える」という。
◇棚瀬順哉 JPモルガン・チェース銀行
新興国だからといって高成長がどこでも見込めるかっていうとそうではなくてですね
例えばアジアで見ると、
インド・インドネシア・フィリピンは、
確かに『人口動態』が良くて、「資本の蓄積」が比較的進んでいないですので
アップサイドがあるんですけれども、
韓国・台湾・タイ・マレーシア・シンガポール、この辺りは
既に『少子高齢化』が進んでいて、「資本の蓄積」もそれなりに成されている
ので、結構その「潜在成長率」を押し上げるのは難しいですね。
◇藤戸則弘 三菱UFJモルガンスタンレー証券
中国はですね、恐らくこれから10年単位の調整に入っていくと思いますね。
単純な構造改革ではまずできない。新興国は同じように成長の壁にぶつかっていくと
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◆激論!『マイナス金利』
・議論一層白熱したのはやはり【日銀】が導入した『マイナス金利』に関してだった。
◇広木隆 マネックス証券
『マイナス金利』の弊害ばっかり言われてますが、これ1つのブレークスルーじゃ
ないかと。つまり今まで「ゼロで終わり」と思っていたんだけれども「ゼロの下」が
出てきた。すっごい極端なことを言うと、
「マイナス10%で調達して、マイナス5%で運用すると、
5%のサヤが抜ける世界」が再び復活。
これ実は金融資本主義の復活になるんじゃないかと-
※それって元本となる資金は一般国民の貯蓄が最終的に吸い上げられることジャン。
飲んだくれのオヤジが無理矢理、家の金に手を出して「儲けて倍返ししてやる」と
言っているのと同じでは? ちょっとこの発言には失望したなぁ>マネックス証券
◇加藤出 東短リサーチ
『マイナス金利』と言われると多くの人達は「不安を感じている」んだと思います。
何が起きちゃうんだろうと。あまりに“未知の世界”であるだけに。なのでかえって
気持ちが『デフレマインド』に今戻ってきちゃっているのではないかなと。
あるいは企業の人達もこれから黒田さんが「もっと金利を下げる」ならば、
まだ金利が下がるのだからここで銀行からお金を借りないで、後で設備投資しようと
逆に先送りになってしまう-
◇藤戸則弘 三菱UFJモルガンスタンレー証券
私は『マイナス金利』これ以上「拡大することができない」と思いますね。
【日銀】が一番誤算したのは「金融株がこれだけ暴落する」というのは想定外だった
と思いますね。
マーケットを見てる立場からするとそんなことやると(もっとマイナス金利にする)
金融株は今以上の暴落になってしまう。事実上、私は「禁じ手」になる-
◇佐々木明子 MC
尾河さん、為替から見るとこの『マイナス金利』。それから今後の『金融政策』・・・
◇尾河眞樹 SMBC信託銀行プレスティア
今後の『金融政策』については、まだマイナス幅っていうのは広げてくる可能性は
十分あると思うんですよね。
『マイナス金利』で、さらに『10年債利回り』がマイナスになっちゃってるって
いうような状況でですね、やはりその「円」を積極的に買う理由ってあんまり無い
と思うんですよね。今の足元のその相場の、混乱が一旦落ち着いてくれば
「円」が徐々に売られていく、ジワジワと売られていくっていう流れにはなるんじゃ
ないかという風には考えています。
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┗■スタジオにて
◇佐々木明子 MC
「2020年の展望」ってことで、やはり足元の動きが気になるってところで
あのぉ、アメリカっていうのはどうですかね。『マイナス金利』っていうのは
必要な場合は準備するっていう風に(言われてますけど・・・ )
◇内田稔 三菱東京UFJ銀行 ※グローバルな為替リサーチを統括
やはりあのぉまっ仮定の話ではありますけど、そういうことに言及したってことが
あの【ECB】の『追加緩和示』唆と、【日銀】の『マイナス金利』に続くですね
国際協調のような姿が連想されればですね、多少「市場の動揺を和らげる」っていう
そういう効果は期待できると思いますけど。実際やらなくともですね。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・ジャネット・イエレン【FRB】議長の証言が市場を動かした2016年2月11日~12日
でしたが「市場も我々も原油価格の変動に驚かされている。」※予想していなかった
「原油や為替はいずれは安定するが時期を予想するのは難しい」ことを認めた。
アメリカでのマイナス金利の導入については、現時点では必要ないとした上で、
「必要の場合は準備する」と述べるに留めたわけですが、確かにここまで言及された
時点で、市場の不安心理の深刻ぶりが伺えます。
┗・スウェーデンでも『マイナス金利』の追加の利下げ。原油は1バレル=26ドル台に
金は転じて上昇しているものの、需要が生まれなければ宝の持ち腐れは必定。
なんかメモしていて、うんざりしてきました。(^^ゞ