2016/01/17(日)<竹田圭吾さん(51) の “生きざま” 最期まで伝えたかったこととは・・・ >
【Mr.サンデー】 http://www.fujitv.co.jp/mrsunday/index.html
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓ <竹田圭吾さん(51) の “生きざま” 最期まで伝えたかったこととは・・・ >
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1週間前2016年1月10日、当番組のご意見番である竹田圭吾さんが
膵臓癌のため都内の病院で亡くなった。51歳だった。
◇宮根誠司 MC
今日このスタジオにご出演して頂く予定だったんですが、
それは叶いませんでした。・・・ 昨年2015年末、12月27日の放送なんですが
竹田さんはこの席から(コメンテーター席の真ん中を空席のままにしていた)
あちらに見える我々は前室(?)と呼んでおりますが“ぶっちゃけ部屋”ですね
そこまでの距離を歩いて移動されました。 ※10m程の距離
12月に入ってから竹田さんはズッと車椅子でした。ただスタジオに入る時、
それからこの10mにも及ぶ“ぶっちゃけ部屋”は最後の最後まで自分の力で
力強く歩かれました。最後の最後までジャーナリストとしての生き様を見せて
くれました竹田圭吾さん(51)。私達に何を伝えたかったのでしょうか。
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┣■竹田圭吾さん(51)が遺したメッセージの意味
2016年1月14日
【都内にある竹田圭吾さんの書斎】
その人はいつもこの部屋で本を読み、モノを書き、考え事をしていたという。
ご家族の好意で見せて頂いた竹田圭吾さんの書斎。
本棚にはありとあらゆるジャンルのノンフィクションがズラリと並んでいる。
デスクには古巣の仲間が作ったという【Newsweek】の表紙が置かれていた。
そこには、
「意外性」を追求した編集者
【Newsweek】
※上半身背広姿の竹田敬吾氏の
写真
Keigo Takeda
Editor. Journalist. Commentator 2016
1964-2016 1・10
「意外性」を追求した編集者の文字が刻まれていた。
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昨年2015年10月11日放送
【Mr.サンデー】
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
「一億総懺悔」とか、その後「一億総白痴」だとか「一億総中流」とか
“一億”っていう風に使うのは大体日本人をひとまとめにしてバカにするか、
結果的にバカ扱いする時に使う単語なんですよね。
◇宮根誠司 MC
アハハハハハ、(苦笑)
そうだよね。(苦笑)
・しかしそんな鋭さとは裏腹に、
一昨年2014年10月11日
『【Mr.サンデー】熱海親睦会』
スタッフに囲まれた親睦会ではいつも控えめだった。ただ静かに笑っていた・・・ 。
◇宮根誠司 MC
そして今日わざわざ駆け付けて頂いた竹田さん!、お願いしますッ! ※女芸者姿
「うぉ~」 「うぉ~」 「うぉ~」
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
たとえ壇上に引っ張り出されても誰かを立てることばかりで、自分のことは後回し
「あのぉ別な付き合いで毎年熱海に来て、宴会やってて、芸者さんが10人ぐらい
来るんですけど、こんなにキレイな芸者さん熱海にいるって知らなかった。」
芸者に扮してスタッフを湧かせる宮根に対し、
「今日はちょっとあの宮根さんとの人間の格の違いを見せつけられて
挫折感たっぷり・・・ *スタッフ大笑い* ※芸者姿の宮根誠司が隣に寄り添う
こんなに真剣な表情をしてる宮根さん見たの初めてなんで・・・
◇宮根誠司 MC
遊びは真剣です。<(_ _)> 竹田さん!
来て良かったなと思いました。 ありがとうございました。<(_ _)>
ハイ、・・・
・「僕なんかがお時間を取らせて申し訳ない」と、そんな顔をしながら背中を丸め
席に戻っていく竹田圭吾さん。
「竹田さん!、竹田さん!」
スタッフに大声で呼ばれて記念撮影。最前列の真ん中で笑顔で納まった。
そんな竹田さんをスタッフの誰もが愛していた。
そんな竹田さんが・・・
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一昨日2016年1月15日
・通い慣れた道『レインボーブリッジ』を通り、フジテレビにも寄ってくれた。
霊柩車。通夜の前、最後の挨拶。(奥様と長女が玄関先で涙ながらにご挨拶された。)
身を切られるような別れ。
【Mr.サンデー】ご意見番
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
享年51。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
・最後まで続けた仕事
「竹田さーん」「竹田さーん」「お願い致します」「竹田さん、入りま~す!」
その人がいなくなったスタジオ。
そこで私達は何度その言葉にハッとさせられただろう。
『元少年Aの出版問題』※神戸連続児童殺傷事件
世の中がただ「けしからん!(激怒)」と熱くなる中、竹田さんは冷静だった。
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
出版の自由を考えると『絶歌』の刊行っていうのは僕は受け入れる、
「社会としては受け入れるべきだ」と思うのですが、
本当の最悪のシナリオは『絶歌』を出したことじゃなくて、その後に彼が
自分のその狂気性みたいなものを売りにしてマーケティングに使おうとしている
ことだと思うんですよね。
『佐村河内守氏の騒動』
「偽物、許すまじ(嫌悪)」という空気一色の日本に敢えて“合い口”を突き付けた。
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
騒ぎの本当の責任の3分の1ぐらいは、この彼のことをその煽ったメディアと、
それに乗っかって商売をした音楽業界と、その感動のドラマで曲を消費したきた
僕らにもあると思うんですよ。だからなんとなく彼だけバッシングというか、
彼の責任だけ追及して終わるって話じゃない気が僕はしますけどね・・・ 。
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┣■最期まで伝えた・・・ ニュースで一番大切なこと
◆その根底にあったものとは-
昨日2016年1月16日
【東京中央区・築地本願寺】
告別式で弔辞を読んだ、ジャーナリスト津田大介さんの言葉の中にそれはあった。
◇津田大介(42) ジャーナリスト
シャイで格好付けるだけの竹田さんも、
天邪鬼で・へそ曲がりな竹田さんも、
おちゃめで優しい竹田さんも、どの竹田さんも僕は大好きでした。※瞼を強く閉じ
泣きを堪える
竹田さんにはかねてより
「ニュースメディアは世の中の空気の温度。
これを調整するエアコンであるべきだ」という持論がありました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
・ニュースメディアは“エアコン”であるべき
Q.その信念は何だったのか?
A.
◇津田大介(42) ジャーナリスト
つまりある報道があった時に、それが過熱して熱くなり過ぎたら
ちゃんとクーラーで冷やす必要が、ちょっと冷静になる必要があるし、
逆にその何かのニュースが冷え切って・全然伝えられないっていう場合には
「このニュースはこんなに大事なんだよ」って言って温度を上げて
ちゃんと伝えなければいけない。
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
“自分は社会の空気を調整するエアコンでありたい”
去年2015年11月13日
『仏・パリ同時多発テロ』
世界が「トリコロールカラー」一色に染まり、多くの個人もFacebookで同調する
現象に対して、竹田さんはこんな警告をしていた-
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
シリアやイラクで毎月のようにテロみたいな爆撃とかあって亡くなった人達に
同じように国旗を皆がするかというと違いますよねぇ? もう一つ、世界中で
こんな風に連帯して「フランスの時だけやる」っていう風になると、
「アッ、やっぱりパリみたいな所を狙うと効果があるんだ」ってことを
テロリストに伝えちゃうっていうのもあると思うんですよ。
(同調することは)自分達はコッチ(西側)にいるんだってことを示しちゃうって
ことになりますよねー。
◇宮根誠司 MC
逆に危険に・・・
・モノの見方は一つじゃない。
一昨年2014年12月28日放送
【Mr.サンデー】
同じご意見番の木村太郎さんと共演した時も- ※世界が選んだ10大ニュース
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
(オバマ米大統領は)本心からアメリカの膿を全部出したいなっていう風なことで
6年間やってきた大統領だと僕は思いますけどね。
◇宮根誠司 MC
そうですかね?
◇木村太郎(77) ジャーナリスト
その辺ちょっと違うんだけど(苦笑) 違いますよね?明らかに。
僕はあの【共和党】だから(笑)
(笑)
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
僕【民主党】なんで(笑) いやいや(苦笑)人の・・・ (笑)
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◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
1988年、慶應義塾大学卒業。
アメリカンフットボール専門誌を経て【TBSブリタニカ】社に入社。
【Newsweek日本版】編集部に配属後、35歳で【Newsweek日本版】編集長に就任。
“独自の視点”を大切にしていたという。
コメンテーターとなってからも
「世の中はそれほど単純じゃない・・・ 」という現実を語り続けた。
例えば、
去年2015年8月2日放送
【Mr.サンデー】
宇宙飛行士・油井亀美也さん(45)が少年時代、
稼業のレタス畑の手伝いをしていたことが「夢を叶える」助けになったと
放送した時も-
◇宮根誠司 MC
夜中1時・2時に仕事させられたらオヤジ恨みますけどね。
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
それがむしろ普通で、こういう風に子供が皆考えたらかえって不気味ですよね。
◇宮根誠司 MC
いやだから(苦笑) なっ、そんなこと言う?(苦笑)
レールを押し付けなくたって
グレちゃう子がいるじゃないですか?
多分そのぉ(子育てには)「正解が無いんだ」ってことを今の・・・
◇宮根誠司 MC
あのね、夏休みに入って家族で見てらっしゃる方はね、
「ほら見てみ」と。家のお手伝いをするから宇宙飛行士になれるんやで
「明日から家のお手伝いしいや」っていうキレイな紙面を期待して
いらっしゃるんですよ。(苦笑)
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
いやそんな人生簡単なもんじゃないですよー。(苦笑)
『若者達が恋人とのキス動画を“照れもなく2SNSに投稿する現象』については-
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
こんな“不愉快”なVTRを見たのは久しぶりですよ。(苦笑)
◇宮根誠司 MC
あの動物と人間の違いって、 何が“不愉快”。どう“不愉快”?
「恥の意識」があるかどうかだと思いますけど
これはもう“人類の敗北”ですよね。 ◇牛窪恵 マーケティングライター
隣で終始笑いっぱなし。
一刀両断した。
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┣■人生は続く・・・ 番組で“がん告白”舞台裏
◆今から2年半前、膵臓癌が見つかった
・テレビで初めて“がんを告白”したのは【Mr.サンデー】だった。
去年2015年9月25日
・番組スタッフは放送前、竹田さんにこんなメールを送っていた。
竹田様
お世話になっております。メールにて、失礼致します。
明後日、北斗晶さんの乳がんの話題を放送する予定です。
この話題で、ご自身のご病気に関連して、事前に確認しておいた方が
良いかと思い、連絡させて頂きます。
番組としては、竹田さんのお気持ちを尊重させて頂きたいと思っています。
今回、竹田さんとしては、“どのようなスタンスでいらっしゃいますか?”
例えば、北斗晶さんのご病気のことはコメントするが、ご自身の病気の
ことはメントしない、あるいは、ご自身の体験を踏まえコメントする、
今回は一切コメントしたくない、など。
◇竹田圭吾(51) ジャーナリストからの返信メール
○○様
わざわざお気遣いをありがとうございます。
私が癌であることはバレバレであると思いますし、
このテーマのコーナーで他人事のようにコメントするのは
自分でも気持ち悪いので、私が癌の治療中であることを
前提に振っていただいてかまいませんし、
自分としても自分の経験や個人的な考えをふまえて
コメントさせていただければと思います。
もちろん、そうではなく、内容構成的に、
自分のこととはあまり関係なくコメントしたほうが
よいということでしたら、遠慮なくご指示くださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。
との返信を頂き、快く引き受けてくれると。そして番組スタッフが思いもしない
「癌との向き合い方」まで語ってくれた。
去年2015年9月27日放送
【Mr.サンデー】
◇竹田圭吾(51) ジャーナリストからの返信メール
僕も自分で癌になって気が付いたのは、まああの、
見つかって、あるいはその見つかるのが遅くて、
病状が進んだらそれで*スー*人生終わりってわけでは別になくてですね、
“ちょっと種類が違う人生”がその後続くだけなんですよね。
僕も今コレ頭かつらで、でも仕事を続けられてますし、そのぉー
襲われて闘うものでは必ずしもなくてぇ、自分の中の一部に住み着いていたもの。
それをなだめすかしながら、なんとか*2抑えながら「生活の質」を維持していく
っていうことが『癌』だということを、この検診受けている段階からなんとなく
イメージしておくと、いいんじゃないかなという風に
僕は自分の経験としては思いましたね。
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◆「『癌』は見つかって終わりじゃない。」
・その言葉にどれだけの人が心奮わせただろう。
◇竹田圭吾(51) ジャーナリストからの返信メール
今の医療の世界ではできる治療法は毎年のように新しいモノが出てきますので、
だからもう見つかってしまったら終わりみたいな気持ちではなくて、
まっひょっとして見つかっちゃったら怖がって、*言葉を止める*
自分は何を優先して生きていこうかなっていうことを
なんとなくイメージしておくことも、大事なのかなと、
検診を、受けているような段階で・・・
・その夜、身体を沈めたであろう自宅の書斎のチェア。
ツイッターの書き込みもこの部屋から発信されたのであろうか?
去年2015年9月29日
◇竹田圭吾(51) ジャーナリストのツイッター
どれだけ治療が順調で、家族に寄り添われ
て、友人や仕事仲間に励まされても、孤独
からは絶対に逃れられない。病状が進めば
さらに深まる。孤独は克服できないけど、
違う側にいる自分を現実として向き合っ
て、その認識を周囲と共有することで、
ちょっと種類の違う人生が続いているだけな
んだと思える。
去年2015年9月29日
◇竹田圭吾(51) ジャーナリストのツイッター
某番組の飲み会で、酔っ払ったあるスタッフに「竹田さん、だいじょ
ぶ?心配したよ。死相が現れてたからさあ」と言われた。何てことを言
うんだこの野郎と思ったが、結局はその言葉にどれだけ救われたか。
顔はゾンビかもしれないが、こうしてカルビ食べながら生ビール飲ん
でる。人生は切れ目無く続いている。
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◆そんな彼、竹田さんがたった一度だけ、あまりも個人的な思いを語ったことがある-
去年2015年11月10日
【とくダネ!】
真相チョイス!直撃御免『検証!「愛してる?」聞いてみた』より
妻に「愛している」と言っているか? 世の男性に調査した時のこと。
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
(苦笑)。なかなかぁ言えないッスよねぇ。 ◇女性陣
頭の中では1日2回くらい言ってますけどぉ。 エッ本当ぅ !?
いや、口には出さないですよ。
「どんな時に?」
「タイミングはどういうタイミングで?」
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
いや、やっぱりぃまっ病気になったせいもありますけど普段と違うアレですけど
なかなかだって、口に出して言って「私はそうでもない」って言われたら
すごいショックじゃないですか?
「ウワハハハハハハ」*一同大笑い*
今じゃあ言っていいですか?(笑) 「アッどうぞ」「いいですよ!*2」
*メガネを外し、真顔で*
「愛しているよ」。 *瞬きもせず* 「ウワー(照笑)」
この時2015年11月10日、竹田さんが亡くなる2ヵ月前。
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◆しかしその1ヵ月後
去年2015年12月20日放送直前
【Mr.サンデー】
ボタンが止められず、最後は諦めてしまう姿も。
この時スタッフも気付けなかった・・・
この日の移動は宮根がソッと腕を支えている。※CM中
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
足がむくんじゃって(靴のサイズが)30cmっていう・・・
ちょっとむくんで、それで歩きづらくて、、、
・いつもの座り椅子から控え室まで僅か20m程の歩行が厳しくなっていた竹田さん。
それでもその苦しさを見せまいとしていた。
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┣■番組が生きる栄養・・・ 最後のTV出演舞台裏
◆追悼・・・ 竹田圭吾さん(51)
・そうまでして番組に出てくれる“理由”
「それが生きる栄養だから」
去年2015年12月27日
【Mr.サンデー】 ◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
「よろしくお願いします。竹田さん・・・ 」 はい、お願いします。
※杖を突いてスタジオ入り。
これが最後の【Mr.サンデー】。つまり最期のTV出演となった。
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◆竹田さん・・・ 最期のTV出演で見せた矜持
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
最後の肉声が残されている。
・亡くなる6日前2016年1月4日
ラジオJ-WAVE【JAM THE WORLD】のレギュラー番組に出演していた。
「J-WAVE【JAM THE WORLD】
月曜日ナビゲーターの竹田圭吾です。」
「実はあの来週で一旦番組をお休みさせて頂くんですが、
今日どうしてもちょっと皆さんに伝えたいことも、そんなにないなぁ(苦笑)」
「あのぉー来週に本当にあのー、僕ぅーから皆さんへの思い。
それからリスナーの人への感謝。
それからぁなんで月曜日ナビゲーターを降りるのか。
その辺をきちんとした形で、皆さんにお伝えしたいと思ってます!」
最期まで竹田さんらしかった言葉。
・そして最期のテレビ出演はこの【Mr.サンデー】だった。
去年2015年12月27日
【Mr.サンデー】
OA直前、杖を突いて入ってくる竹田さん。
CM中は身を屈めていたが(机上に両腕を付いて上体を支えていた)
「5秒前。4,3,2・・・ 」
まるで命のスイッチを入れたかのような鬼気迫る姿。※上体を懸命に起こす
この日番組が伝えたのは
『浅田真央選手(25)の全日本選手権での復活劇』だった。
誰もが鮮やかな演技を心待ちにしていたはず。
しかしトリプルアクセルで転倒してしまった彼女に対し、竹田さんは-
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
結局彼女が跳ぶのはメダルのためじゃないんですよねぇ。
スケートが好きだからやり続けてる。戻ってきた。
それがもう全部の演技に出てきているというところはやっぱり
あの海外の人も心を揺さぶられるんじゃないかなと思います。
「好きだからやり続けている」
まるで自分自身の人生を重ね合わせたかのような言葉。
そして彼、竹田さんは最期の“ぶっちゃけ部屋”に。
※杖を突いて移動
放送本番も呂律は思うように回らなかったけれど。
竹田さんはまだまだ言いたいことが溢れて止まらないようだった-
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Q.竹田さんが最期まで闘った相手とは?
A.
◇竹田圭吾(51) ジャーナリスト
一点だけ!今年はぁあの『産経新聞の元支局長の拘留と裁判の問題』は
最初から最後まで支離滅裂。ムッチャクチャ酷いんですよ、アレ。(怒)
自他共に認める経済先進国なのに、法治国家じゃないというのを示した
ようなもの。世論とやっぱり政府があのぉ「偏る」というか。
コレ、中国と北朝鮮と同じレベルだってことを自覚して欲しいですね。
【ドナルド・トランプ、朴槿恵に物申す】 木村太郎氏「来年北東アジアはグチャグチャになる」&竹田圭吾氏「韓国は中国や北朝鮮と同レベルだと自覚せよ」 【Mr.サンデー拡大SP】
・これが最期の【Mr.サンデー】、最期のテレビ。
竹田圭吾さん
2016年1月10日 逝去
※ラジオ放送でかつらを外した竹田圭吾氏の写真を紹介
・彼、竹田圭吾を「癌と闘った男」と言う人もいるだろう。
けれど本当に竹田圭吾が闘っていたのは- 決して病ではなかったのかもしれない。
竹田さんの発言の根底にあるものとは-
◇著書【コメントする力】より 竹田圭吾
「私がいつも自分に言い聞かせているのは、
情報をコントロールするのは
キミ自身だよ、ということです。」
“情報は疑え”
昨日2016年1月16日
荼毘に伏された竹田さんは、きっとスタジオのどこかで言っているのだろう。
“おいおい、そんなに僕を決めつけるなよ”と。
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┗■スタジオにて
◆ジャーナリスト竹田圭吾(51)について
◇宮根誠司 MC
あのぉ“声がとってもセクシー”なんですよね。低い声が通って。
中江さん、そのぉ“とってもセクシーな声”で、とんでもないアングルから
核心をズバッと突くんで番組が立体的になるっていうか。ね、そういうのが
竹田さん凄かったです。
◇中江有里 女優・脚本家・作家
ウン。*コクリ* ホントですねぇ。*グスン*(泣)
最期、*グスン*、私、毎週のようにご一緒させていただいて見てて(涙声)
日に日に竹田さんが小さくなっていかれるのを見ていて、*ハッ*、自分がどう
振る舞っていいか分からなかったけど(泣)、普通でいよう。それが竹田さんもきっと
望んでいるんだ。本当に助けて欲しい時は私もいつでも助けようと思っていて*号泣*
◇宮根誠司 MC
何か出演者の我々もフジテレビに入ってきて、このスタジオに入ってきた竹田さんに
病気のことは聞かないし、それからなるべくサポートもしない。僕が手を出したって
言いますけど、アレ僕「今日履いているスニーカー、カッコいいですね」って言って
手を貸したんですか、それを触れないのが竹田さんに対する何か我々の礼儀だって
思ってました。
それから木村さん。この【Mr.サンデー】で『癌』を告白されました。
ジャーナリストとして、木村さんどういう風に竹田さんを・・・
◇木村太郎(77) ジャーナリスト
ハイ。あのやっぱりこの「癌と闘った人」じゃないと思っているんですけど、
あのさっきもありましたけどね、あの人『クーラー』だって誰か言ってましたけど
『クーラー』が“ホット”になる時もあるんですよ! ※つまり冷暖『エアコン』
暖房機になると凄い熱い空気を出す時がある。それがね『表現の自由の問題』が
出た時。少年Aの問題が出た時もそうでしたし、僕一緒に最期の、27日の放送を
やった時。アレは凄かった! 血気迫る彼のその情熱みたいなもの。
「表現の自由を守らない政権なんてのは【OECD】(経済協力開発機構)から
追い出してしまえッ!」っていうね、スッゴいその勢いを感じた。それが彼を
ズーッとここまで何て言いますか、押し続けてきたというものだと思いますね。
◇宮根誠司 MC
椿原さんもね、沢山竹田さんへの思い出はあると思いますけど。
◇椿原慶子 キャスター
そうですねぇ。(涙声) やっぱり段々と辛そうにされているのも、辛そうな姿を
見るものも心苦しかったですけれども、それでも竹田さんはこのスタジオに来ると
「元気を貰えるんですよ」とスタッフさんに話して下さって、*声が詰まる*
でもこちらこそ番組に沢山愛情と情熱を注いで下さって
「本当にありがとうございます」って感謝の気持ちで一杯ですね。
◇宮根誠司 MC
打ち合わせの時は車椅子で、ここに入ってくる時は自分の足で入ってくるんですよ。
で、(苦)なんか
「癌になってもこうやって生きるんだよ」とか
「こうやって生活するんだよ」。
「でもちょっと弱るかも知れないけどこういう生き方もあるんだよ」っていうのを
テレビを通して皆さんに見せたジャーナリストじゃないかと体現したジャーナリスト
じゃないかなと思いますけど。
◇中江有里 女優・脚本家・作家
なんか、ここの後ろの最期に【Mr.サンデー】でご一緒した時に水をね、
ペットボトルの水をね私が竹田さんに勧めて「蓋開けましょうか?」って言ったら
「挑戦してみます」と仰ったんですね。
私はなんかその言葉がもの凄く竹田さんというものを
「挑戦してるんだから私応援しよう」って心からそう思いました。(涙)
◇宮根誠司 MC
僕は年が近いんで、意外と直接会うと他愛もない話しかしなかったんですけど、
番組の相談ってメールとかでよくしてて、
「来年の【Mr.サンデー】はこうしたいんですよね」って去年2015年時言ったら
凄く冷静な番組の分析をしてきて「宜しくお願いします」って言ったら、
「了解!」ってコレ*親指*が入っていたんですよね。
まっ、ななな、なんだろうなぁ。・・・ まあホント、どこ行っちゃったんだろうって。
「どこ行っちゃったんだろう、竹田さん」って思いますけれども。あのぉ
この後“ぶっちゃけ部屋”ですけれども竹田さんもいると思って、
◇木村太郎(77) ジャーナリスト
ぶっちゃけちゃいましょうか。 いるでしょう!
“ぶっちゃけ部屋”にて
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇宮根誠司 MC
ここに(真ん中の席に)竹田さんがいると思って。木村さんから竹田さんに。
◇木村太郎(77) ジャーナリスト
エェ。っていうかね、僕聞こえるんですよ。彼の言っていることが。
「今は自分の話をしている時かッ!」「台湾海峡はきな臭くなっているぞッ!」
「中東もおかしくなっているぞ!」
「ドンドンそういうことをやらなきゃダメじゃないか!」って言われているような
気がするの。だから貴方の、本当に意思を継いで、この“ぶっちゃけ部屋”では
本当にそういう意味でのニュースを深ーく掘り下げて、皆が考えなかった角度から
見せるッ !! *両拳力強く* ってことをやって行こうじゃないですか!
◇宮根誠司 MC
コレ(竹田圭吾の写真)のことでそんな時間採んないで「クヨクヨすんなよ」って
言っているような気がするぅ。(苦)
◇木村太郎(77) ジャーナリスト
言ってる*2。よく聞こえますよ。クヨクヨしないでちゃんとやるから大丈夫!
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・並列ブログ『1+ 図書』の方で【Newsweek日本版】を長らく取り扱っていますが
私が竹田圭吾氏を知ったのは既にお痩せになられた頃でした。NHKとフジテレビ
での特番でしたね。【Mr.サンデー】はどこに行っても宮根誠司なので見なかった
(苦笑)。
┣・取り上げる部分が的確だったし、同意する論調ばかりでなく逆に否定的な見方をする
ところなど自分と同類に感じて共感が持てる、好意を抱いたジャーナリストでした。
元編集長としての方針が未だに根付いているから【Newsweek日本版】に感銘を受けた
のでしょう。本当に惜しい逸材を早世させてしまいました、日本は・・・ 。
心からご冥福をお祈り致します。*合掌*
┣・『癌』に対する心構えも全く同意します。自分も結構強く・平常心でいられるタイプ
ではないかと自負しています。「寿命を教えてくれたらお金の管理も楽なのに」など
と考えてしまうくらいですからね。(苦笑) ところが世間一般の多くは、死に対して
異常に怖がります。生きている限り、死は必ず訪れるものなのですけど。
┗・21世紀は再び「精神論」が見直される時代なのかもしれません。
『超高齢化社会対策』の一つとして。