【ECB】理事会
2016/01/15(金)<【ECB】理事会>
【Newsモーニングサテライト】 http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓モーサテ WORD BANK <【ECB】理事会>
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これまで市場の期待を上回る政策を打ち出し“ドラギマジック”と呼ばれた
【ECB】欧州中央銀行総裁マリオ・ドラギ。
しかし彼が率いる【ECB】理事会メンバーには“不満の声”も・・・
個性豊かな19ヵ国が集まる【ECB】理事会は想像以上に“複雑”。
知っているようで実は知らない。【ECB】理事会を大解剖するッ!
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┣【ECB】理事会
◆ユーロ圏諸国(19ヵ国)の金融政策を担う【ECB】の最高意思決定機関
欧州中央銀行
・“ドラギマジック”も去年2015年12月は“不発”だった。
予想よりも預金金利が小幅な引き下げだったことで市場には失望感が広がった。
・歴史や文化が違う国が集まっているので、その内部は混み合い・複雑であることが
予想できる。
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Q.開催日は?
A.【ECB】理事会
2種類ある。
1.金融政策
→ 原則「6週に1回」(木曜日)
2.金融政策以外・その他
→ ユーロ紙幣のデザイン選定
→ 人事制度の決定 etc.
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Q.構成メンバーは?
A.25名。
役員が6名
ドラギ 総裁
コンスタシオ 副総裁
プラート 理事
ラウテンシュレーガー 理事
クーレ 理事
メルシュ 理事
各国中銀総裁が19名
ドイツ/フランス/スペイン/イタリア/オランダ
オーストリア/エストニア/ギリシャ/キプロス/スロベニア/フィンランド
ベルギー/ポルトガル/マルタ/スロバキア/ラトビア/リトアニア
ルクセンブルク/アイルランド
・アメリカの【FRB】連邦準備制度/【FOMC】連邦公開市場委員会よりも
計25名ととても多い人数。
全員の発言をフォローするのはひと苦労。
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◆【ECB】ウオッチャーに聞く!
◇田中理 第一生命経済研究所
ユーロ紙幣をいつも名刺入れに入れ、話のネタにしているという。
Q.特に注目している人物は?
A.
◇田中理 第一生命経済研究所
マクロ経済調査の担当理事というのがプラート理事。
実際に金融政策を決定するに当たって、政策を提案する立場なんですね。
この人の発言というのは非常に重要視しています。
中銀総裁については、やはりそのタカ派的な人が緩和に踏み込むような発言に
転換しているかどうか。ただ最タカ派のドイツ中銀総裁が追加緩和に賛成する
のはほとんどあり得ない話ですから、より中道寄りのタカ派の人が緩和しても
いいかなという発言に傾いていたら、これは「追加緩和のメッセージ」だと
見ています。
影響力の強いドイツ中銀総裁の発言にあまり注目していないのは・・・
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Q.投票方法は?
A.「1人1票」「多数決」
・ドイツが反対しても1票でも賛成票が多かったら政策は決定されることになる。
◇田中理 第一生命経済研究所
ドイツ中銀を説得するのは無理。そこに時間を使うなら賛成しそうな人を説得する
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Q.投票権は?
A.【FOMC】同様に「輪番制」(加盟国が増加のため去年2015年から実施)
・『鬼』の居ぬ間に“選択”?
『鬼』=ドイツ中銀総裁がいない内に、その月に政策を決定してしまおう。
今年2016年にドイツが外れるのは「3月」と「8月」だという。
<割り当て>
・役員(総裁や理事)の「6名」は常に投票権がある。
・主要5ヵ国で「4票」を分け合う。
ドイツ/フランス/スペイン/イタリア/オランダ
・他の14ヵ国で「11票」を分け合う。
オーストリア/エストニア/ギリシャ/キプロス/スロベニア/フィンランド
ベルギー/ポルトガル/マルタ/スロバキア/ラトビア/リトアニア
ルクセンブルク/アイルランド
Q.なぜこうした投票権の差が生まれたのか?
A.
◇田中理 第一生命経済研究所
常々ですね、ドイツなどの経済規模の大きい国は例えばマルタのような小さい国と
同じように1人1票しか持っていないということに対して不満の声が上がっていた
んですね。ですから輪番制の導入に当たって、第1・第2グループに分けたという
ことは、経済規模の大きい国に投票の1票の価値は変わらないが、より投票頻度を
提供するという形で、少し差別化をしている。
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┗■びっくり!仰天エピソード
◆【ECB】理事会の政策には、それぞれ事情が違う国があるため
国民からの批判が生まれやすい。
◇ドイツの新聞紙面にて
・【ECB】本部41階に『ユーロサンセット』というレストランがオープン。
・一般人も利用可能。
・ユーロ圏19ヵ国の料理が週替りで登場。
・【ECB】が広く市民から親しまれる存在になるためのものだと告知された。
→ しかし、実際の【ECB】本部41階は「円卓の会議室」。理事会が開かれる。
去年2015年4月1日に掲載されたものだった。
「レストランがオープンする」という“エイプリールフール”の嘘記事だった。
・「【ECB】がそれだけ親しまれていない」ということを皮肉った記事とも言える。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・前回の【FOMC】と合わせてメモしておきます。どういう仕組みで意思決定が
されているのかまで、あまり報じてくれませんからね。そういう意味で同番組の
存在価値は高いと私は思っています。
┣・でもなんだかんだと言われながらも「マイナス金利」を実際に導入しましたからね。
日本ではまだやらないけれど。【日銀】でマイナス金利を導入したらすぐに市場でも
預託金利もマイナスにしますかね? そうなれば倹約家である日本人の多くは預金を
引き出すことに繋がるでしょうか? 貧しい家庭ほど預けなくなる ??
案外これで『フィンテック』電子マネーが一気に普及するような気もしますけどね。
┗・まっアタイの予想など、所詮はこの程度の妄想までですけど・・・ (^^ゞ