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AIIBに潜む 中国“紅い皇帝”の狙いは?

2015/04/01(水)<AIIBに潜む 中国“紅い皇帝”の狙いは?>
【みんなのニュース】 http://www.fujitv.co.jp/minnanonews/index.html

www.fujitv.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓ふかぼり <AIIBに潜む 中国“紅い皇帝”の狙いは?>
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┣■アジアインフラ投資銀行 どんな銀行?

 【一般の銀行】
  中央銀行や民間から資金を得て、企業や工場、国民へ貸し出し利益を得る。

 【国際開発金融機関】
  世界各国から資金を得て、開発途上国のインフラ整備に利用される(低金利

  世界銀行、アフリカ開発銀行 (AfDB)、アジア開発銀行 (ADB)
  欧州復興開発銀行 (EBRD)、米州開発銀行グループ (IADB)など

  アジアインフラ投資銀行(AIIB)もこれらに当てはまろうとしている。


  1966年に【アジア開発銀行】が既に設立されており、中国も加盟している。
  なぜ新たに【アジアインフラ投資銀行】を設立するのか?


┣■“金融の覇者”巡る 米中の争い

  【アジア開発銀行】(ADB) 67国/地域が出資済み
           出資率:日本15.65%、米国15.65%、中国 6.46%
           歴代総裁は全て日本人。(黒田晴彦氏は8代目として就任)

           中国は出資率を増やせるよう要望してきたが(発言力・影響力)
           日米などから要求を退けられ続けてきた。

  ・アジア地域 世界の成長の中心に。道路や橋、鉄道などのインフラ整備に
         今後10年で8兆ドル(950兆円)必要。

         ※ADBには1兆円程度の融資能力しかない。

  【アジアインフラ投資銀行】(AIIB) 46国が出資済み(中国曰く“朋友圏”)
           出資率:中国 50% ? 500億ドル(6兆円)

           2013年10月に習近平国家主席が提唱。
           オバマ大統領「G7で世界経済を掌握済み」とAIIBを牽制。

           アジアナンバーワンは中国。戦争ではなく国際金融という場で
           アメリカをアジアから追い出したい。

           “金融覇者”の争奪戦


   日本は? 中国主導のAIIBへの懸念
   ・組織運営が不透明 (中国主導の意思決定に不安感)議事会が設けられる?
   ・融資の条件が不透明(ずさんな融資が焦げ付く?)


┣■中国の戦略と狙い

  “紅い皇帝”のしたたかな戦略

  【G7】の強固な結束を切り崩す。-> イギリスをTARGETに。
  1976年~

 ・2012年5~6月 イギリスのキャメロン首相、チャールズ皇太子
         中国政府と敵対しているチベットダライ・ラマ14世と面会

         中国激怒->英中間系冷え込む->経済交流の急減

 ・2013年12月  キャメロン首相が訪中 (事実上、屈服 !? )
         「イギリスは最強の中国支持国になるだろう」
         「中国の主権と領土保全を尊重し、チベット独立は認めない」

 ・2014年3月  習近平国会主席 欧州歴訪するがイギリスは訪問せず。

 ・2015年3月  ウィリアム王子が訪中。11日後にAIIBへの参加を表明。

 

 遠藤誉 東京福祉大学交際交流センター長
  ヨーロッパ諸国はEUとして結束しているように見えながらも、互いに激しい
  ライバル意識を持っている。ビジネスチャンスで出し抜かれることを非常に嫌う。

 ・2015年3/12に英国が参加表明したのをきっかけに、3/17には同じ【G7】の
  ドイツ、フランス、イタリアも参加を表明。 切り崩しに成功した。


┗■中国“新銀行”に、日本の決断は

 ・AIIBへの参加に対して
   慎重派:財務省、外務省など
   積極派:官邸の一部、自民党の一部など 財界

 江上剛 作家
  「“金色夜叉”自前の銀行があるので参加すべきでない」と力説。
  中国に唯一対抗できるのが日本。アジア諸国の多くが対中国として日本に期待
  しているはず。中国と日本の両立がアジアの安定を保つのではないか・・・

 遠藤誉 東京福祉大学交際交流センター長
  “チャイナマネー”が『自由』と『民主』を買うことには限界がある。
  どんなに経済大国になろうと、国際金融覇者になろうと、一党支配体制を
  している限り腐敗が生じてしまう。腐敗撲滅には一党支配体制を崩さなければ
  ならない。一党体制維持のために『三権分立』を絶対にさせまいとする根本的
  矛盾を抱えている。朋友圏46ヵ国集まったけれど果たして上手くいくのか?
      ->放映翌日には51ヵ国まで参加国が増えた。

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・非常に分かりやすい解説だった。経緯がよく理解できた。司会進行も
  あまり感情を出さずに進行しているところに好感が持てた。宮根誠司
  性に合わない人にはお薦め。(笑)

┣・翌日 【ワイド!スクランブル】にも遠藤誉女史が出演。追加で目に付いたのが
  中国が供給過多になってしまった資材の処分としてAIIBを活用したい。
  鉄鋼、コンクリート、中国鉄道、中国交通建設らの国有企業のニーズを
  生まなければ潰れてしまう。

  インドの高速鉄道の売り込みで、日本の新幹線は中国に負けてしまった。
  ニューデリ=チェンナイを結ぶ1750kmを総工費4兆円で中国が受注。
  日本の約3分の1の価格だという。『安さ』安かろう、悪かろうでも・・・


┗・今回一番不快に感じたのは中国ではなく英国。イスラエル建国当時と何ら
  変わっていない、非常に無責任な国であることを痛感させられた。自分が
  良ければ構わない気質の持ち主なのだろう>英国人は。絶縁したい輩だ。(怒)