安保“15日”にも採決? 大きく変わる「武力行使」
2015/07/10(金)<安保“15日”にも採決? 大きく変わる「武力行使」>
【報道STATION】 http://www.tv-asahi.co.jp/hst/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓ <安保“15日”にも採決? 大きく変わる「武力行使」>
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2015年7月10日
【衆院特別委】
◇大串博志 衆院議員 民主党
一つ一つの法律の論点についても、私が隠れてしまうくらいの大きさの
(フリップボードが)もっともっと議論していかなければならない論点が
多くあるということは明らか。
・安保法案について、さらなる議論が必要だとする野党。
今日の質疑でも争点が次々と出てきた。
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◆一体“どのタイミングで『集団的自衛権』が行使できるのか?”
2015年7月10日
【衆院特別委】
◇岡田克也 代表 民主党
(総理は)「日本人の母子を乗せたアメリカの船が攻撃を受けると-」
「そういう時に守れなくていいのか」ということを総理は言われました。
『邦人輸送中の米輸送艦の防護』
具体的に“どの段階で”行使するのかと追求。
2015年6月26日
【衆院特別委】
◇安倍晋三 総理大臣
米軍の艦艇に対して“ミサイルが発射された段階”においてですね、
判断をすることもあり得ると。
2015年7月10日
【衆院特別委】
◇安倍晋三 総理大臣
米艦が“攻撃される明白な危機”という段階におきましてですね、
存立危機事態の認定が可能であると。
◇岡田克也 代表 民主党
そうすると“米韓が襲われる前でもいい”ということですね?
◇安倍晋三 総理大臣
まずは“米国への武力攻撃が既に発生している”ということで、
さらに“我が国への攻撃が切迫をしている”と。
米艦に対しては“明白な危険”という段階でですね、これはエー
存立(危機)事態という認定をすることができると。
『集団的自衛権行使の判断』
・米艦船へミサイルが発射された段階
→ 明白な危険がある段階 へと変更した。
<今までの武力行使>
・「武力攻撃を受けるかもしれない」という切迫した状況だけでは
武力行使へ踏み切れない。あくまで直接攻撃を受けた時だけ。
<法案成立後の武力行使>
・アメリカ(本土も含む)が攻撃を受け「日本への攻撃が切迫している」と
判断すれば、武力行使(米艦船の防護)できるようになる。
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◆自衛隊の活動拡大への“歯止め”が機能しないのでは?
2015年7月10日
【衆院特別委】
◇岡田克也 代表 民主党
【公明党】は何とかこれ少しでも縛りたいということで、いろいろ努力された
その表れだと思うんですが、いずれも成功してない!
<日本有事>
・米軍などを後方支援 ・米軍などを後方支援
(日本の平和のため ) (世界の平和のため )
(『重要影響事態法』) (『国際平和支援法』)
国会の事前承認 国会の事前承認
緊急時は必要なし 必要義務あり
自衛隊の海外活動へ歯止めを掛けたい
【公明党】の強い要求を受け入れた結果
◇岡田克也 代表 民主党
総理いつも言っておられますよね。
「世界の平和と安定なくして、我が国の平和と安定なし」と。
そういう論法を使っていけば、ほとんど『国際平和支援法』の世界ではなくて
『重要影響事態法』で対応する、できると。
『重要影響事態法』の適用になれば、(事前の国会承認)「例外あり」ですから
そういう風な運用によって、【公明党】のご努力というのは結局無に帰してしまう
んじゃないかと。
◇安倍晋三 総理大臣
目的が違いますから。エー、こちらの方が使い勝手がいいからこちらを使うという
ことはあり得ない!
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◆2つの法案の要件をどちらも満たす事態が起きたら-?
2015年7月10日
【衆院特別委】
◇安倍晋三 総理大臣
まずは『重要影響事態法』の適用を検討し、
『重要影響事態法』の適用のない場合にのみ『国際平和支援法』の要件に該当するか
を判断することとなります。
→ 事前承認が必ずしも必要ない『重要影響事態法』を優先して判断すると断言。
【公明党】
後方支援できるのは-
「そのまま放置すれば日本への攻撃に至る恐れがあるか、それに匹敵する事態」
◇安倍晋三 総理大臣
これ以外にもですね、これは、いわば事態というのは相手があることでもありますし
これだけと言えないというのは共通認識であります。
・一体、対象となる事態はどこまで広がるのか-
【政府与党】
来週2015年7月15日、委員会採決を目指していたが、対案を提出した【維新の党】に
配慮し、1日ずらすことを検討し始めた。
【維新の党】
来週中に採決の場合、“欠席する可能性”を示唆している。
・いずれにしても与党単独での「強行採決」となる可能性がある。
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2015年7月15日午後8時
【国会正門前】
・国会前では今夜も法案に反対する人達が抗議デモを行った。
「戦争法案反対! 戦争憲法絶対反対」「PEACE NOT WAR」
「ANTI FA FUCK OFF ABE !! 」 「#本当に止める」「9条壊すな!」
主催者発表で約1万5000人が集まった。
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┗■スタジオにて
◇古舘伊知郎 MC
来週にもですね(安保法案)衆議院の委員会採決かと言われているわけです。
ことここに及んでもやはり『集団的自衛権』一つ取ってもですね、どのタイミングで
つまり、いつ・この段階で・武力行使に入るという、そこがハッキリしません!
それから【公明党】の歯止め、ずっと言われてきましたけれども、
どこが歯止めになっているかがまた見えなくなっている。様々なことを感じます。
その中で宇野さんに伺います。宇野さんのお考えを是非ここで聞かせて下さい。
◇宇野常寛 評論家 批評誌『PLANETS』編集長 ※サブカルチャーから政治まで幅広い
・いや本当はみんな分かっていると思うんですよ。この問題って本質は実のところ
「勇ましい国家」を演出しないと“自分を保てない・悲しい人たち”が増えている
という問題ですよね。
・あのぉこういった問題が議論され始めた頃、90年代前半の【PKO】【湾岸戦争】
の頃ですね。その頃に『新保守』と言われた人達が活躍しましたよね。彼らって
すごくクールな現実主義者だったんですよ。イデオロギーのことは横に置いといて
現実的な国際関係の力学だったりとかね、海外法人の安全を確保するためには
こういった手続きが必要だって議論を煮詰めていったんですよ。そこにはね、
戦後民主的なね、現実離れした理想論を敢えて語っている俺カッコイイっていう
ものを凄くバカにしている視線があったんですよね。
だから、彼らっていうのは今でいうところの『ヘイトスピーチ』とかね、あるいは
『歴史修正主義』ってものに関して、凄く距離を置いていたはずなんですよ。
・だからこう、残念ながらね、今の保守主義者の多くはひと昔前なら『学生運動』を
やってるような“自分スカシ”系が多いんですよね。※期待を裏切る意外な言動
・僕はね、国家に軍隊が必要だっていうのも中国の覇権主義に対抗しなきゃいけない
っていうのも自明なことだと思いますよ。思いますけど、今の安倍政権の安全保障
政策っていうのは、こういったね、自信の無い人達、日本の尊厳を回復したという
欲望にね、付け込みすぎてますよね。非常に危険だと思いますね。
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◇古舘伊知郎 MC
そうしますと今のそういう状況はおかしい。良くないと宇野さんは思っていて、
もっと日本がなんて言うんでしょう、その保守であるとも言えるし、色々なことが
成熟してくれば軍隊も中国に対しては必要な段階が来るというお話?
◇宇野常寛 評論家 批評誌『PLANETS』編集長 ※サブカルチャーから政治まで幅広い
『歴史修正主義者』とかね『ヘイトスピーチ』がこんなにばっこする状態で
「改憲して国軍にする」なんて全然早いですよね。12歳の少年が鉄砲を撃つと
暴発する危険性の方が早いですよ、単純に考えて。(あっそういう例えね。)
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・この報道通り、15日から1日ズラした16日午後の衆院本会議で採決され
与党などの賛成多数で可決、参院に送付された。>【安保法案】
野党は民主、共産、社民の各党は討論が終わった時点で、維新の党は同党
の対案の採決後に退席。(生活の党は本会議を欠席。) 全ては予定通り
といったところでしょうか? それぞれの党のメンツだけを守ったと。
┣・宇野常寛氏が登場していたので思わず見入り、こうしてメモした次第だが
【テレ朝】としては何とか現政権に対して一矢報いたいといった思いか?
恐らく今日本で一番率直な意見を語れる論客だと思う。が、現代っ子らしく
態度・姿勢があまりテレビ向きではなんだよねー、彼。顔はかなりの男前
なんだけど、話を聞いている内にムカついてくる典型的なストリートファイター
です。(笑) レギュラー入りして欲しいなぁ、是非とも。(^^ゞ
┗・私個人的な意見としては回りくどい説明は大嫌いなので米軍に荷担すべきか
否かを単純に問うべきだと思う。これでデモの半数はかなり悩むと思う。
自衛隊という枠組みの中で今まで兵役が課されてあったならこうした議論は
簡単に論破できたのではないかと考える。「十分守れるからいいよ」って。
今の日本人の体たらくぶりは目に余る。偉そうに他人ことを言えたぎりでは
ないが、一般的な運動能力も劣ってきているこの現状の有様を見ると・・・
自分だったら盾になってでも守ろうとは思いませんけどね。(爆) 嫌ですよ
何もしようと努力もしていない人間を守るなんて。これこそバカらしい。