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安保法制(38) 緊迫『安保法案』ついに採決へ

2015/09/18(金)<安保法制(38) 緊迫『安保法案』ついに採決へ>
NEWS23】 http://www.tbs.co.jp/news23/

www.tbs.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓変わりゆく国 <安保法制(38) 緊迫『安保法案』ついに採決へ>
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       安保関連法案を巡る動きは最終局面を迎えた

            戦後日本の大転換点

       これからを行方をシッカリと見ていきたい。

 

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 LIVE 国会内
┣■最新『安保法案』ついに採決へ


 『安全保障関連法案』

 ・この後、2015年9月19日午前0時10分から開かれる【参議院本会議】で
  最後の審議が行われ、採決される予定。

 ・【安倍政権】は去年2014年7月の閣議決定を受け、
  今年2015年5月から『安保法案』の国会での審議を始めた。

 ・しかし世論調査では最後の最後まで
         8割の人が「政府与党の説明が不十分」だと答え、
         6割の人が「国会での採決に反対」したままだった。

 ・今日2015年9月18日午前2時半過ぎ、
  「安倍総理や中谷防衛大臣の問責決議案」が否決された。

 ・今日2015年9月18日午後8時頃
   「内閣不信任決議案」が否決された。

  与党などの反対多数により、いずれも否決された。※深々とお辞儀をする安倍総理


 ・この後の【参議院本会議】では各党の討論を経て、
  最終的に『安保関連法案』の採決の結果が出るのは
  午前2時を回るくらいの時間になる見込み。


 ・【安倍政権】が最も重要な課題を位置づけてきた“歴史的な法案”の可決・成立が
  近づいてきている。

 

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┣■与野党“最終攻防”緊迫の一日


 ◆“怒号”飛び交う深夜の国会


  昨日2015年9月17日午後4時半頃
 【参院特別委】

  ・「審議が不十分」と声が上がる中、委員会で“強行”された採決。
   そのまま攻防の舞台は【参議院本会議】へと移った。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  昨日2015年9月17日午後8時過ぎ
 【参議院本会議】

  ◇前川清成 参院議員 民主党 参院議運委筆頭理事
   先刻のあの混乱。採決は存在したでしょうか。
   何が謀られて/誰が賛成し/誰が反対したでしょうか。


  ・民主党は「中川議院運営委員長に対する解任決議案」で対抗するが
   与党などの反対多数で否決。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  今日2015年9月18日午前0時過ぎ
 【参議院本会議】

  ・引き続き日付が跨ぐ中、「中川防衛大臣に対する問責決議案」を提出したが
   審議が長引くことを警戒した与党側は、

  ◇山崎正照 参院議長
   発言は「1人10分に制限」する動議が提出されました。
   これより・・・

  ・与党側が「発言時間を1人10分に制限する動議」を出して可決。

  ・「中川防衛大臣に対する問責決議案」が否決された今日2015年9月18日午前2時過ぎ
   【参議院本会議】は休憩に入った。


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  ・一夜明けた国会

  今日2015年9月18日午前9時頃
 【首相官邸

  ・閣僚達の表情からは「【参議院特別委員会】で可決」というヤマ場を越えた
   安堵感が覗えた。

  ・しかし委員会採決では、
   その直前に開かれた「地方公聴会の報告」がなされなかったなど不備を指摘する
   声も多い。


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  今日2015年9月18日午前10時
 【参議院本会議】

  ・「山崎参院議長に対する不信任決議案」の審議が始まると、
   ここでも発言は10分に制限されたが、民主党議員は10分の制限を無視して
   答弁を行った。法案の成立阻止への抵抗を続ける。

  ◇徳永エリ 参院議員 民主党           ◇与党議員席上から
   『安全保障関連法案』が成立してしまったら・・・   時間を守らねばなりません!
                           ルールを守りましょう!
                           ※三原じゅん子議員*腕組み*
   ※答弁する傍らに立ち、止めるように促すシーンも


  ・だが、与党などの反対多数でまたしても「不信任決議案」は否決された。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  今日2015年9月18日午前10時半頃
 【国会前】

  ・TVに映る『のぼり旗』。 最前列に『全労連 自治労連』『国公労連』
                   『第二東京弁護士会』らが陣取っていた。

   「9条壊すな」「戦争させない」「強行採決 糾弾」
   「早稲田政経有志の会 waseda9.org」
    安全保障関連法に反対する早稲田からのアピール


  ※男女ほぼ半々。日中は中高年者が多いのは、現役世代が日勤・勉学しているため
   仕方がないところ。しかし雨上がりでまだどん曇りの寒い中にも関わらず、特に
   ご高齢の女性の姿が多いことに目が奪われた。選挙投票にとって一番の有権者層。
   【安倍内閣】の強攻策により【自民党】ならびに【公明党】は大きな楔を打たれた
   ことには間違いなさそうだ。


  ・一方、デモが続く国会の外では『安保法案』の賛成派と反対派が衝突し、
   騒然となっていた。

  ◇背広姿の男性50代前半
   なんで法案賛成の人間が排除されなきゃいけないんだぁ!
   (警察官らに“押しくら饅頭”されてその場を退場させられる。)
          ※日本の警察のやり方は大抵コレですね。(苦笑)


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  今日2015年9月18日午後1時頃
 【参議院本会議】

  ・民主党は続いて「安倍総理に対する問責決議案」を参議院に提出。
  (スタスタと入場してくる安倍総理。うつむくも表情には余裕が、笑みも。)

  ・罵声が飛び交う。しかし粛々と投票が進む中で「ひとり牛歩」で抵抗する者も・・・

  ◇山本太郎 参院議員
   投票の行列から外れ、一人壇上の前で立ち尽くす山本議員に対して
   すれ違いざま微笑みで挨拶した◇佐藤正久 参議院議員 自民党 「ヒゲの隊長」

  ◇山崎正昭 参院議長
   2分間に制限します。 ※山本議院の傍らでもう一人立っていたが誰 ??

  ・昨日2015年9月17日【参議院安保法案特別委員会】で「自民党が死んだ日」との
   メッセージを掲げていた山本議員は、“黒ネクタイの喪服姿”で本会議に出席。
   ようやく壇上まで上がったかと思いきや、投票箱の前で数珠を合わせて“ご焼香”
   憮然とした表情でこれを見つめる安倍総理。投票札を何度も内ポケットに入れ替え
   また手渡す際にもなかなか札を離さないなどパフォーマンスを見せるも投票までに
   稼いだ時間は約5分程だった。 ※まぁ実際5分といっても長いんだけどね(苦笑)

  ・採決の結果、「安倍総理に対する問責決議案」は与党などの反対多数で否決。


  ◇山本太郎 参院議員 生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表
   今この国会の周辺やなんかで全国で声を上げてくれている皆さんに対して、あのぉ
   やはりその方々の気持ちを汲み取るのが【政治家】の仕事だと思うし-

www.youtube.com

  ・【参議院本会議】では安倍総理を始め、4人に対して問責などの決議案が
   出されたが、全て与党などの反対多数で否決された。

     「中川議院運営委員長に対する解任決議案」
     「中川防衛大臣に対する問責決議案」
     「山崎参院議長に対する不信任決議案」
     「安倍総理に対する問責決議案」


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  今日2015年9月18日午後1時45分
 【国会内】

  ・ただ野党側の抵抗はこれで終わらなかった。
   戦いの場を衆議院に変え「内閣不信任案」を提出した。

  ◇松野頼久 代表 維新の党
   憲法や国会法に則ったルールの中で、どれだけ抵抗する姿を見てもらうか
   ということ以外にないんじゃないですか- *頷く*


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  今日2015年9月18日午後4時半頃
 【衆議院

  ・舞台は衆議院へと移り、「内閣不信任案」の審議が始まった。

  ◇枝野幸男 幹事長 民主党
   『立憲主義』に反する戦後最悪の法案を、戦後最悪の手続きで強行する姿勢は
   まさに暴挙そのもの。 *そうだー!*

   【安倍内閣】はもはや民主的政府としての理性を失い、自らブレーキを掛ける
   ことができない暴走状態と化している。

  ・枝野幹事長による趣旨説明は“2時間近く”に渡った。


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  今日2015年9月18日午後7時半
 【国会前】

  ・地下鉄の出口から国会の正門前にかけて長蛇の列が出来ていた。
   この時間になっても続々と現場には人が集まり始めていた。
   昨日2015年9月17日の同じ時間帯と比べても、かなり多くの人が集まっていた。

    「強行採決、絶対反対!」 「強行採決、絶対反対!」
    「強行採決、絶対反対!」 「強行採決、絶対反対!」


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  今日2015年9月18日午後8時
 【衆議院

  ・与野党の賛否討論を経て、採決へ。

    「万歳ッ !! 」 *割れんばかりの拍手*


  ・「内閣不信任案」は与党などの反対多数で否決された。


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  今日2015年9月18日午後9時頃
 【参議院本会議】

  ・野党側が提出していた特別委員会「鴻池委員長に対する問責決議案」について審議

  ◇小西洋之 参院議員 民主党
   -しかしそれが残念ながら国民の皆様に十分届いていないのでございます。
   -昭和47年政府見解の中で、こういう言葉がございます。◇山崎正昭 参院議長
    「外国の武力行為によって国民生命・・・         小西君!
                              時間が大幅に-

  ・民主党の小西議員は予め決められた時間を超えて発言。※与党議員が相当詰め寄る
   何度も止めるよう促された。


  ◇上野通子 参院議員 自民党
   私達は“国民の代表”である国会議員です。    
   しっかりとルールを守らなければいけないと思います。*野党騒然*
                           ◇徳永エリ 参院議員 民主党
                            口に両手を当てて*猛抗議*
  ◇白眞勲 参院議員 民主党朝鮮日報日本支社長
   ちょっとひと言言いたくなっちゃいましたよ、私は今。(怒)
   今の自民党の上野委員に対して「ルールを守れ」という言葉を今、仰いました。
   ちょっと待って下さいッ!そのまま、その言葉を自民党の皆さんに、*煽りポーズ*
   お返ししなければならないですよぉ !! *怒り心頭*
                     「ったく」といった表情を浮かべていた。

  ・しかし「鴻池委員長に対する問責決議案」も与党などの反対多数で否決された。

  ・与党側は審議に時間が掛かることを想定し、
   日付が超える可能性が出て来たことから、午後11時過ぎ、一旦休憩に入った。


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  今日2015年9月18日午後10時半頃
 【国会前】

 ※小雨が降る中、雨合羽を着る者、またTシャツ姿のまま力強く訴える者が
  大勢密集している。この時間帯は若者達が圧倒的に多く見受けられる。

  ・国の形を大きく変える『安全保障関連法案』。

   最後の審議がまもなく始まる。

 

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 LIVE 国会前
┣■最新 今夜も国会前で“大規模デモ”


 ◆“金曜デモ”に多くの人 「最後まで」反対の声続く


 ・今は雨は止んでいる。抗議の声は続いている。

  昨日2015年9月17日は午後10時も過ぎると帰宅する者も多く、空間も見受けられたが
  今宵は国会の正門前から地下鉄の桜田門の前に向けた一直線上の道沿いがミッシリと
  人で埋め尽くされており、抗議の声が上がり続けている。

    「本当に止める」 「賛成議員は落選させよう」

  ※ちょうどスポットライトに当てられた壇上に立つ◇奥田愛基さんSEALDsの姿が映る
   周囲は大勢のマスコミなどのカメラに囲まれていた。

 ・さらにこの現場には国会内の進捗状況が随時伝えられている。
  その度に歓声が上がっていたり、反対を訴える声の他にも、
  【参議院本会議】に出席している野党議員に声援とも似たコールが上がり続けている


  ◇デモに参加した学生
   居ても立っても居られず、この場所に来た。
   本来「意思表示」というのは『選挙』ですることは分かっているけれども、
   それ以外に私達の声を反映する場所、表現する場所があるのであれば、
   私達はこの場所に来て「訴え」を続けていきたい。と話していたという。

 

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┣■スタジオにて


 ◇膳場貴子 MC
  『安保法案』も最終場を迎えました。法案、そして審議の進め方どのように
  評価されてますか?


 ◇寺島実郎 理事長 日本総合研究所 ※国際政治、経済、エネルギー問題などに精通
  これあのどう考えてもね、国民の多くがですね「理解」も「支持」もしていない
  『法案』がですね、強行に決められていくってことに対して多くの人達がですね
  ある種の「失望感」とかですね、ある面では「無力感」でさえ感じているかも
  しれないと思いますよね。

  で、ただね。このプロセスを通じて僕あの本当に新たに発見できたことがあるんです
  けれども、今回の議論を通じてですね「国民が少し変わり始めた」ってことですね。
  この「与えられた民主主義」っていうものの“弱さ”を日本の民主主義っていうのは
  持っていたんですけれども、今回ですね、国会の前に集まっている人達だけでなくて
  僕あの大学にも於いて若い人達と向き合っているから痛感しますけれども、

  今までそういうことに関心が無かった『憲法』だとかですね、そういうことに感心が
  無かった人までがですね“強い問題意識”を持って、この問題に向き合い始めたって
  ことはですね、そういう中でね、むしろこの『憲法改正』の“一里塚”のつもりで
  踏み込んだのだと思うんですけれども、『憲法改正』のハードルが上がったというか
  ですね、いよいよ18歳に投票年齢を下げてですね、若い人達が意志決定により強く
  参画してくる状況になっているわけですけれども、大人世代、さらには老人がですね
  戦争の目的だとか、戦争の意味だかと、戦うことの意義を語りかけるけれども、
  エー若い人達がですね、現実にはその現場に行くわけで、そこでのギャップも含めて
  今回の問題のプロセスを通じてですね、我々自身の“目が覚てきた”ことね。

  そのことが僕はとっても大きな次の展開に、次の選挙に意味を持つんじゃないかなと
  こう思っています。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  <『安保法案』3つの問題>

   ・違憲である。     ※多くの憲法学者・法律学者が指摘をしている。
   ・立法事実がない。   ※専門家さえ何が存立危機なのか定義できていない。
   ・歯止めがない。    ※自衛隊の海外派遣での武力行使の歯止めが
                ドンドン*2外されてしまった。

  ◇岸井成格 アンカー
   これだけの問題を抱えながら、十分な審議がされないままにね、
   採決をやったということは、私は「拙速」という批判は免れないと思いますね。

 

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┣■「合理的な政策だが“不十分”」


 ◇神保謙 准教授 慶応大学 総合政策学部
  専門は『国際安全保障』。参考人として意見陳述もされた。

  今回の集団的自衛権の限定的行使が最も発揮されやすい場所は「日本の周辺」
  だという風に私は考えております。

  エー、例えば日本海・公海で活動する【米国軍】の艦艇や戦闘機に対して、
  【北朝鮮】が攻撃を仕掛けるということが考えられます。

  【日本】と【米国】が緊密な行動を行うことによって、お互いのミッションを
  補完し合うようにできれば【朝鮮半島有事】に対して非常に大きな備えになると。

  『安全保障』の脅威はですね、地理や領域を横断して飛び越えてやってくる脅威
  というものがあります。『大陸間弾道ミサイル』なら1万2千km。
  まさに地域を越えて及ぼされる脅威ということになりますし、

  もうひとつは『テロリズム』。(世界の)どこにでも適用できるようにしておくのは
  実は『安全保障政策』としては大変合理的な政策であると私自身は考えております。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 Q.今回の『安保法案』で“十分”なのか

 A.
 ◇神保謙 准教授 慶応大学 総合政策学部
  「賛成」する立場なんですけれども、この法案だけでは、エ~今日の安全保障環境に
  対応するには“まだまだ不十分”だと。、自衛隊の「海上警備行動」と「治安出動」
  をより迅速に発動できるような形で手続きを簡素化しているわけなんですけれども、

  例えば【中国】だとしましょう。【中国】に対して

  「あっ日本は意外と紛争の低いレベルの段階で、自衛隊を投入するんだな」という

  “シグナル”を送ることになるわけですね。そしてこの“シグナル”は巡り巡って
  【中国側】は「だったら俺達も軍隊を出す」という形での“エスカレーション”に
  繋がりかねない。

  (今後)危機管理において、どういう設計をしていくのかという「哲学」自体が
  問われていると-

 

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┣■「運動は沈静化しない」

  今月2015年9月15日
 【中央公聴会
  口述した元最高裁判所判事の濱田邦夫氏。

 ◇濱田邦夫 元最高裁判所判事
  集団的自衛権を「合憲」であるという言い方の根拠がですね、非常にバラバラで
  “ご都合主義”で、その都度その都度ドンドン変わっていくと。

  (他国から)不当な侵略があった場合に自国を守るのは、私も「憲法上の権利」
  だと思っているので、【法制局】、歴代の【内閣】の見解というのも一貫している
  わけですよね。

  「憲法解釈」というもののの“安定性”というか、それを変えるならば
  立法的に正面から憲法を変えるということをすべきで、そうではなくて
  時の内閣の都合が良いような解釈をするような人をその長官に据えて、
  強引に押し通そうとするのは、これがいわゆる「立憲主義に反する」ということ
  ですね。手続き的にあのぉ非常に問題があるということ-


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 Q.今後「違憲審査」の可能性は-
   「反対運動」のその後は-

 A.
 ◇濱田邦夫 元最高裁判所判事
  事件性が無いと訴訟にならないんですよね。
  その自衛隊の動きとかですね、何か訴訟事件になるようなケースが起きないと(苦笑)
  抽象的では訴訟にはなりません。

  予算措置、それを捉えて行政訴訟とかですね。

  (反対運動は)通ったからといってバタッと止むことはないと思いますね。これは。
  もっともっとその問題が深く国民のいろんな層に浸透していくというプロセスを取る
  と思いますから、彼らは“しっぺ返し”を国民から受けるという風に思うし、
  そういう運動は決して“沈静化はしない”と思いますね。

 

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┗■スタジオにて


 ◆『法案』は「日本の安全保障」に利するか


  <海外での反応>

  【環球時報】 ※【中国共産党】機関紙

   「日本の騒ぎに対して中国が出来るのは
    軍事力を強化し、日本の無茶な行為を
    我々の発展が超えていくことだ。」


 ◇膳場貴子 MC
  これ『法案』が抑止力になるどころか「軍拡」に繋がっていってしまうのでは
  ないかという恐れもありますよね?


 ◇岸井成格 アンカー
  そうですね。あのぉ~、そこも一つの大きな問題だと思うんですけどね、
  私非常に気になったのは、国民の一部にはまだ誤解があるかもしれないんですけどね
  この『法案』っていうのは「日本の防衛、直接防衛の法案」ではないんですよ。

  「海外に自衛隊を出して武力行使が出来るようにする」っていう道を開く『法案』
  なんですね。日本だけの防衛の『法案』っていうのは、法体制というのは今までも
  ずっとあったわけですから、それに対してどう考えるかってことなんですけれども

  こういう時にね、誤解しやすいのはね「抑止力を高める」って言うとどうもそこで
  思考停止に陥っちゃう。一つは「軍拡に繋がる」ってことと「抑止力」って言葉が
  思考停止に陥っちゃうっていう両面があるんですね。そこをどう考えるか、非常に
  大事だと思うんですけど、この点、寺島さん、どう思われますか?


 ◇寺島実郎 理事長 日本総合研究所 ※国際政治、経済、エネルギー問題などに精通
  ですからその「本音」の部分でね、その「抑止力」って言う時にですね、我々はその
  【中国】の脅威に対してね、【米国】のとの連携・つまり同盟関係を踏み固めること
  によって向き合おう、という風に思い込んでいるんですけれども、

  僕はその「抑止力」だと日本人が信じてね、この『法案』に寄せてるですね、
  【米国】自身の本当のところの考え方はどうなんだろう。

  僕はこれ「二重構造」になっていると思うんですよ。

  表面的にはね【ペンタゴン】(米国防総省)を中心とする軍の関係者はですね、
  「日本が同盟国として負担をより強めてくれる」というその文脈に於いては丸印、
  結構な話だという風に表面的には受け止めてくれたんです。

  ところが本音の部分で進行していることはね、日本のリスクに対してどう考えるか。
  つまり【尖閣問題】が先鋭化してきて、万一「日中の領土紛争」を以て何か衝突でも
  起こった時に、「【米中戦争】には巻き込まれたくない」っていうもう一方での
  【米国】の本音がですね、ここのところにきてクリアになってきていると。で、その
  一番の表れがですね、今、自衛隊に【米国】でいう海兵隊のようなね「陸海双方」を
  睨んだ機動部隊を作る・三千人のですね、その構想が進んでいて、それを【米国】の
  海兵隊によって訓練してもらうと。一体化っていうのが進んでいるように思えますね

  しかしそれは冷静に考えればですね「尖閣で衝突」が起こった時に、『離島対策』で
  「まず日本の自衛隊が戦って下さいね」っということを意味している“シグナル”な
  わけで、例えば沖縄に駐留している【米軍】がね「自動的にもし【中国】が武力行使
  してきたら動くんだ」と思ったら大間違いでですね。ですから我々は『抑止力』って
  言葉について真剣に深く考えておく必要があると僕の意見ですね。


 ◇岸井成格 アンカー
  それと取材をしていて非常に強く感じるのは、あのぉ「【米国】も一枚岩じゃない」
  って言いますかね、ホワイトハウス国務省といわゆるペンタゴン国防総省
  それぞれみんな違うんですよねぇ。

 ◇寺島実郎 理事長 日本総合研究所 ※国際政治、経済、エネルギー問題などに精通
  で、我々はですね【米国】に僕もワシントンに長く居たからそういう傾向に陥りがち
  なのはですね。 要するに「日米関係で専門的に飯を食っている人達」「日米安保
  生業としているような人達」とのコミュニケーションでですね、米国の意志を確認
  しがちなんですね。

  ところが「【米国】の世界戦略を睨んでいる人達」、日本との関係だけじゃなくて
  そういう人達との意思疎通の中で、本当に世界における日米関係というのがどういう
  貢献すべきかってことについてね、真剣に議論すべきであって、来週25日に習近平
  訪米します。そういう中でね、実は【米国】と【中国】の方がよっぽど本音の部分で
  ですね、一見“殴り合い”ながらも本音の部分でのコミュニケーションをしていると

  日本は同盟関係をすごく踏み固めているように見えるけれども、実際は本音の部分
  での(【米国】との)意思疎通が出来ていないってことがですね、僕の見方ですね。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◇膳場貴子 MC
  ・・・ ハイ。この後、2015年9月19日午前0時10分から【参議院本会議】は再開して、
  その後「『安保法案』の採決」が行われると見られています。


 ◇岸井成格 アンカー
  そうですね。今夜は本当に先程も申し上げましたけれど、
  日本の大きな転換点なんですけど、


        「 日本の土台
            を
            破壊!  」


  この言葉ちょっとキツく感じるかもしれませんけどねぇ
  「日本の土台を破壊!」と書いたんですよね。

  一つは『立憲主義』。権利をこう縛るものが『憲法』である。
  その『憲法』の違反のものを数の力で押してくる。
  これは本当に『立憲主義』に反するということと、

  先程から話しているように『平和主義』という『9条』に基づく今まで禁じられて
  きたことが、今度はドンドンドンドン歯止めなく出ていってしまうという。

  そして多くの国民が批判・反対してて、8割の人がまだまだ説明が不十分だっていう
  中で採決を強行していくという。その「『民主主義』の土台」が崩れていってしまう
  のではないかなという、こういう大きなね、いろんな問題を抱えたままでの採決と
  いうのはあってはならないことだと私は思うんですけどねぇ。


 ◇膳場貴子 MC
  う~ん、、、ハイ。この後も安保法案の新しい動きが入り次第お伝えしていきます。

 

  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ・日付も変わり
  2015年9月19日午前0時10分
 【参議院本会議】
  予定通り再開された。

 【国会前】
  埋め尽くされていた国会前の道路での抗議活動も、
  終電に合わせて帰宅する人達も多く、先程まで見られなかった空間ができていた。
  それでも居残った者達による抗議の声は止むことはなかった。
  ライトペンを振りかざしてシュプレヒコールが行われていた。

   「PEACE NOT WAR」 「Unconstitutional Bill」
     戦争反対       違憲の法案

   「WAR IS OVER!」
    反戦のクリスマスソング ※ビートルズ解散後のジョンとヨーコの曲

www.youtube.com

 

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◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・そして大方の予測通り2015年9月19日未明、賛成多数で可決され、成立した。

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  今回の騒動をお詫びする意味があったのか、異例の祝日大移動(直前まで知らず)
  『シルバーウィーク』などと称して戦争経験もある先達者の心を鎮めた !?


┣・この段階まで一番多くこの問題を詳細に真剣に取り上げ続けてきたのは間違いなく
  【NEWS23】だ。あまりにも追求していて、ついて行けずに半ば見過ごしてきた面も
  多々あるのだが(^^ゞ その勇気と労力にまずはご苦労様でしたと言いたい。*拍手*

┣・それに引き換え「4」グループは。本当にZEROになっちゃった。元々がそう?
  何も中身がないことを伝えている局だと改めて思い知った。バラエティは確かに
  面白いけれど、それはあくまでも一時しのぎのもの。芸人風に染まりすぎたよね。


┣・さて今回の騒動。確かにこれまで眠りについていた「日本人の心」を揺り動かした
  大転換点だったと思う。そしてその成果は次の参議院議員任期満了日2016年7月25日
  以降に出される。ちなみに前回の参議院議員選挙は2014年12月14日に行われ、解散
  しなければその4年後となる。まだまだ長いですよねぇ。「後悔しても遅い」とは
  まさにこのようなことを言うのだろうね・・・

┣・地方選挙は随時どこかで行われるが、やはり国政選挙の結果が一番ハッキリとする
  だろうね。とりあえず来年の夏までこの“やるせない”思いを維持し続けられるか
  敵も然る者で「さぁ忘れて下さい」と言わんばかりの「経済最優先!」とヌケヌケ
  言い出した。「景気が良くなるならば・・・ 」とスッカリ忘れてしまう者も多いかも
  しれない。「マスコミが訴求してくれないから」と、多くを他人任せにしていては
  足元を救われてしまう時代が訪れたことを強く認識すべきだと私は思う。

┣・今回の抗議デモ活動は、動員人数的には過去を遥かに凌駕するものだったことには
  間違いなさそうだ。1960年代の後半のデモでもあれほど国会前を埋め尽くして
  いない。デモ翌朝には自分達が散らかしたゴミを丁寧に片付ける行動など、世界に
  誇るべきものだと心底思う。そういう意味では日本の教育は間違ってはいなかった。


┣・しかしこれはあくまでも私見だけれど、この世の中、ビックリするくらい面倒な
  ことは何も考えようとはしない輩が多かったりする。正直私の近親もそんな連中だ。
  言われるがままに従って、それで平和に/豊かに暮らせるのであればと身を委ねる
  のはどの生態系でも当然のことだと考えるけれど、それじゃ独裁政権下にいる国民
  と同じこと。民主主義がいつの間にやら帝国主義に戻ってしまっているという皮肉。
  結局のところ「個人」を『人間社会』は信じられなかったということだろうか ??

┗・また長くなってしまった。(^^ゞ 恐らくは世間の無関心ぶりに嘆くことになると
  思うけど、悲観せず、まずは己の心身を鍛えよう。若い内ならばまだまだ容易に
  身に付けられる。これが四十を過ぎると身体の節々に痛みを感じるようになり・・・
  もっと若い内に気付いとけば良かったと真面目に後悔しているオジサンからの忠告。

  つ、疲れたぁ~。打ち込みで身体が火照り、窓開けて扇風機まで回してます。(苦笑)