白狸の考現家 +TV・RADIO +shikohin

幅広・デカイです。パソコン・タブレットでの閲覧を推奨します。

【FOMC】連邦公開市場委員会 パート1

2015/11/27(金)<【FOMC】連邦公開市場委員会>パート1

【Newsモーニングサテライト】 http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/

www.tv-tokyo.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏┓モーサテ WORD BANK <【FOMC】連邦公開市場委員会>パート1
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

www.tv-tokyo.co.jp


 【FOMC】連邦公開市場委員会
  Federal Open Market Committee
  【FRB連邦準備制度理事会が開催する委員会で、金融政策の最高意思決定機関。

www.ifinance.ne.jp


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆開催回数

 ・年8回開催。原則6週間毎の火曜日もしくは火・水曜日の2日間に渡って開催される


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆メンバー

  議長  ジャネット・イエレン
  副議長 スタンレー・フィッシャー

  理事  ダニエル・タルーロ
      ラエル・ブレイナード
      ジェローム・パウエル

      (空席2人)

  これに12人の地区連銀総裁を合わせた計17人で構成される。

  地区   銀行             本部所在地
  第1地区 ボストン連邦準備銀行     マサチューセッツ州ボストン
  第2地区 ニューヨーク連邦準備銀行   ニューヨーク州ニューヨーク
  第3地区 フィラデルフィア連邦準備銀行 ペンシルベニア州フィラデルフィア
  第4地区 クリーブランド連邦準備銀行  オハイオ州クリーブランド
  第5地区 リッチモンド連邦準備銀行   バージニア州リッチモンド
  第6地区 アトランタ連邦準備銀行    ジョージア州アトランタ
  第7地区 シカゴ連邦準備銀行      イリノイ州シカゴ
  第8地区 セントルイス連邦準備銀行   ミズーリセントルイス
  第9地区 ミネアポリス連邦準備銀行   ミネソタ州ミネアポリス
  第10地区 カンザスシティ連邦準備銀行  ミズーリカンザスシティ
  第11地区 ダラス連邦準備銀行      テキサス州ダラス
  第12地区 サンフランシスコ連邦準備銀行 カリフォルニア州サンフランシスコ

 

  連邦準備制度 - Wikipedia


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆金融政策を持つ『投票権』を持つメンバーは10人

  【FRB】5人+【地区連銀】5人


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆『投票権』は“輪番制”

 ・【FRB】の5人とニューヨーク連銀の1人は毎年投票権を持っている。
  他の地区連銀は4つのグループに分けられ、2年または3年に1度持つ。


  FRB/地区連銀   FOMCメンバー 2015年 2016年 2017年 2018年
  議長         イエレン      ○   ○   ○   ○
  副議長        フィッシャー    ○   ○   ○   ○
  理事         タルロー      ○   ○   ○   ○
  理事         ブレイナード    ○   ○   ○   ○
  理事         パウエル      ○   ○   ○   ○
  理事(未承認)    ランドン     
  理事(未承認)    ドミンゲス    

  ニューヨーク連銀   ダドリー      ○   ○   ○   ○

  ボストン連銀     ローゼングレン       ○        
  フィラデルフィア連銀 ハーカー              ○    
  リッチモンド連銀   ラッカー      ○           ○

  シカゴ連銀      エバンス      ○       ○    
  クリーブランド連銀  メスター          ○       ○

  アトランタ連銀    ロックハート    ○           ○
  ダラス連銀      カプラン              ○    
  セントルイス連銀   ブラード          ○        

  カンザスシティ連銀  ジョージ          ○        
  ミネアポリス連銀   コチャラコタ            ○    
  サンフランシスコ連銀 ウィリアムズ    ○           ○


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 Q.なぜニューヨーク連銀総裁だけが毎年投票権があるのか?

 A.
   ◇鈴木敏之 三菱東京UFJ銀行
    ニューヨークというのは金融の街、世界の金融の首都でありますんで
    そこのトップは金融市場についてオペレーション・実務全般を統括する
    責任者ということで非常に大きな影響力を持っている。そういうところ
    ですから毎年、必ず議決権を持つということになる。

    これは今ひとつ政治問題になっていまして、そういう立場であるならば
    【FRB】の理事と同じなんだから上院議会の承認を得る仕事にすべき
    なんじゃないかということで今議論されています。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 Q.なぜシカゴとグリーランドは2年に1度の投票権があるのか?

 A.
  ◇鈴木敏之 三菱東京UFJ銀行
   地区連銀が誕生した1913年同時、
   ニューヨークのようにこの2つの都市は経済的に重要な都市だったため
   割り当てられたのではないか。

  ・また他説には、ニューヨーク連銀を除くと11地区になり3で割り切れないから


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 Q.実際の投票の仕方は?

 A.
  ◇鈴木敏之 三菱東京UFJ銀行
   紙に書いて入れるわけではありません。
   これからこういう風に(政策を)決めるけど如何ですか?という意見をもらって
   反対の場合は理由を言うことになります。それが議事要旨に出てきますので
   相当責任のある投票というか採決への意思表示。。。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆現在の【FOMC】メンバーの経歴

  FRB/地区連銀   FOMCメンバー 経歴
  議長         イエレン     学者出身。前【FRB】副議長。
  副議長        フィッシャー   学者出身。前イスラエル中銀総裁。
  理事         タルロー     法曹界出身。元国務次官補
  理事         ブレイナード   元財務次官。
  理事         パウエル     元財務次官。
  理事(未承認)    ランドン    
  理事(未承認)    ドミンゲス   

  ニューヨーク連銀   ダドリー     【ゴールドマン・サックス】出身。

  ボストン連銀     ローゼングレン  連銀たたき上げ。
  フィラデルフィア連銀 ハーカー    【ゴールドマン・サックス】トラスト出身
  リッチモンド連銀   ラッカー     連銀たたき上げ。

  シカゴ連銀      エバンス     学者出身。
  クリーブランド連銀  メスター     元フィラデルフィア連銀上席副総裁。

  アトランタ連銀    ロックハート   元ジョージア大学教授。
  ダラス連銀      カプラン    【ゴールドマン・サックス】出身。
  セントルイス連銀   ブラード     連銀たたき上げ。

  カンザスシティ連銀  ジョージ     連銀たたき上げ。
  ミネアポリス連銀   コチャラコタ   学者出身。
  サンフランシスコ連銀 ウィリアムズ   【FRB】たたき上げ。

 ※今月2015年11月に次期ミネアポリス連銀総裁になることが決まった
  カシュカリ氏も【ゴールドマン・サックス】出身。

 ・地区連銀の3分の1が【ゴールドマン・サックス】出身者となる。

  ◇鈴木敏之 三菱東京UFJ銀行
   地区連銀は最も優秀な人を探している。選んだ人がたまたま同じ会社の出身だった
   ただの“偶然”です。

  ◇今村卓 所長 丸紅米国会社 ワシントン事務所 ※アメリカの政治・経済に精通
   私も“偶然”だとは思いますが、えーただそうは言え財政・金融当局の人材に
   この【ゴールドマン・サックス】から人材を送り込むことが確かにあるんですね。
   そしてこれに関して、元同社の最高投資責任者はこう言っています。

   ◇トーマス・ヒーリー 元ゴールドマン・サックス最高投資責任者
    【ゴールドマン・サックス】では政府の政策に介入することが、
    市場だけでなく客のためにも重要だというコンセンサスが形成されている。

  ◇今村卓 所長 丸紅米国会社 ワシントン事務所 ※アメリカの政治・経済に精通
   最近の人事は“偶然”だとは思いますけれども、社風なりが影響してこのように
   輩出しているということなのかもしれませんね。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆【FOMC】の『投票権』、実は・・・

 ・3人の反対が“命取り”。

  3人が反対すると「議長は不信任を受けた」と認識されるほど、
  リーダーシップに関わる重大な問題となる。

 ・実際に過去にはボルカー元議長(1980年代~)が3人の反対を受けて
  「辞任を考えた」と述べている。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆日本では・・・

 ・去年2014年10月31日の金融政策決定会合で、賛成5と反対4の1票差で賛成が上回り
  追加緩和を決定された。しかし総裁の不信任は話題にも上がらなかった。

thepage.jp

 

  まだまだ伝えたいことがある【FOMC】連邦公開市場委員会
  続きは来週に。 以上、モーサテ WORD BANKでした!

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・非常に分かりやすい説明でした。このコーナーは必見ですね。「◎」。
  動画も公開されるなどサービス精神満載な同番組ですが、一視聴者としてもシッカリ
  学び得たいところです。

┗・お世辞抜きに今の日本の地上波では数少ない良識番組だと思います。MC安定感抜群
  時間枠を1時間半くらい取って欲しいところです。(願)