2015/05/16(土)<安保政策 歴史的転換 自衛隊の在り方は・・・ >
【報道特集】 http://www.tbs.co.jp/houtoku/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓特集アーカイブ <安保政策 歴史的転換 自衛隊の在り方は・・・ >
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┣■安全保障政策の大転換
◆一昨日2015年5月14日 首相官邸前
午前8時前から戦争法案反対を訴えるデモが活発に行われた。
参加者500人(主催者発表) ※少ない。。。
『戦争をさせない! 大切な人を戦場に行かせない!』
戦争法制閣議決定・国会提出抗議
5.14首相官邸前行動
戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
(憲法共同センター
戦争をさせない1000人委員会
解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会 )
◇デモ参加者の声
「国是としてきた『専守防衛』をかなぐり捨てる。」
「戦争を止めなくちゃいけないなという思い。」
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◆一昨日、臨時閣議を経て、国会に提出
<憲法9条の解釈変更>
日本が直接攻撃されていなくても、自衛隊の武力行使を可能に。
法案では
「日本の存立が脅かされ、
国民の権利が根底から覆される明白な危険があるときに限る」
とされている。
・朝鮮半島での有事を想定した『周辺事態法』→『重要影響事態法』
に改められ、実質的に“自衛隊の地理的制約がなくなる”。
政府が
「日本の平和および安全に重要な影響を与える事態」と判断すれば
世界中どこにでも自衛隊を派遣して、
他国に弾薬の提供などの後方支援が可能になる。
・一方、新しく作る『国際平和支援法案』で念頭にあるのは
アメリカによる2001年10月のアフガニスタン戦争などで
つまり、日本に直接影響のない事態でも戦争中の他国を支援可能になる。
戦争後の処理についても活動を広げ、2004年3月イラク・サマワで行った
復興支援のようなケースを想定し、国連が統括するPKOの枠組みではなくても
自衛隊を派遣して治安維持活動もできるようにする。
『安保関連法案』
10本の法律の改正案を一括したものと、新法の2本立て。
→ 今国会での成立を目指す。
◇安倍首相
極めて限定的に集団的自衛権を行使できることをいたしました。
それでも尚アメリカの戦争に巻き込まれるのではないか。漠然とした不安を
お持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ここでハッキリと申し上げます。
そのようなことは絶対にありえません。
“日本人の命と平和な暮らしを守るため”と強調した。
抑止力はさらに高まり、日本が攻撃を受ける可能性は一層なくなっていくと
考えます。ですから戦争法案などといった無責任なレッテル貼りは全くの誤りで
あります。
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◆だが、不安を訴える声は高まっている。
一昨日2015年5月14日 東京・銀座のど真ん中で女性による抗議デモ
「戦争許しません! 憲法9条を守ります!」
5.14 女性のレッドアクション in 銀座
「子供を守ろう」 「この手に武器は持たせない」 全労連女性部
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┣■“専守防衛”の中でも危険に晒されてきた【自衛隊】
◆尖閣諸島を巡り、軍拡の様相
「漁民に偽装した武力集団が尖閣諸島に上陸したらどう対応するのか?」
“グレーゾーン”として安保法制の焦点の1つになっている。。。
【陸上自衛隊】
水陸両用車を2018年度までに52両導入。尖閣の有事に対応する。
(水中で67kmの距離を進むことが可能。水中13km/h、地上70km/h。)
またこうした報道公開は中国を牽制するもので、熾烈な情報戦の一端が伺える。
【海上自衛隊】
今年2015年3月25日、護衛艦「いずも」が就役。甲板の広さから空母?の指摘も。
外交に先行する形で、着々と強化される防衛力。
日中の緊張は「抑止力」という大義を掲げて
際限のない「軍拡競争」の様相を呈している。。。
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◆“死を覚悟した”工作船事件
・北朝鮮の工作船。漁船に偽装、船内からは対戦車ロケット砲や対空機関砲など
おびただしい武器が発見された。まさに小型の軍艦だった。
2001年12月 東シナ海において巡視船と銃撃戦の末、爆発沈没した。
(「正当防衛反撃」。自爆の可能性が極めて高い。)
・警察権では対応できなかった事態“グレーゾーン”が日本海でも起きていた。
この時、第一線にいた自衛隊員たちは死を覚悟したという。
工作船は海上保安庁の巡視船を振り切って逃走。政府は自衛隊発足後、初となる
『海上警備行動』を発動。護衛艦2隻で追跡した。
自衛隊が警察権を持つこと。これで警告射撃が可能となった。
上空からはP3C対潜哨戒機が対潜水艦用の150キロ爆弾を投下、
停船させようとした。
しかし工作船は高さ30mの水柱をものともせず、時速65kmの猛スピードで
逃走を続けた。追跡は15時間にも及んだ。。。
途中、奇妙なことが起った。突如工作船が護衛艦「はるな」の目前で止まった。
艦内では急遽20人の立ち入り検査部隊が編成された。工作船は重武装に違いない
この時「遺書」を書いた隊員もいた。
◇夏川和也 元統合幕僚会議議長
(重武装だからと立ち入り検査を)やらないということはできない。
行かれる人にはね、犠牲が出るのは申し訳ないんですけどね・・・
◇藤野和浩 医官(当時) 護衛艦「はるな」
防弾チョッキも当時はなかったので、銃撃戦になれば相当の被害が出た。
乗り込んでいく年輩の方は「この装備ではちょっと厳しい」と指揮官に
進言したとも聞いています。
<北朝鮮工作船事件後 隊員にアンケート> 複数回答
銃撃戦になると思った 13人
死亡する可能性を考えた 10人
負傷すると思った 10人
拉致されると思った 数人
しかし突然エンジン音が鳴り響き、工作船が動き出した。「神風が吹いた」
甲板では工作員達がニヤリと笑い、護衛艦に向けて写真を撮る姿が目撃されている
◇藤野和浩 医官(当時) 護衛艦「はるな」
正直ホッとしましたね。少なくとも乗り込んでいくのは一旦は回避できたかなと
艦内では歯がゆい思いをされていた方が多かったと思います。
◇夏川和也 元統合幕僚会議議長
「キチッと撃って当ててもいいか?」とこういう話ですよね。(苦笑)
(射撃して)当てようと思えば当たるんですよね、いくらでも。
結局そのまま敢えて言えば、工作船をエスコートして送っていったようなもの
ですよね。ずっと後を付いて。残念なことですけどね。(苦笑)
最終局面では北朝鮮からミグ戦闘機が飛び立ち、日本側も石川県の小松基地から
戦闘機がスクランブル発進していた。
◇野呂田芳成 防衛庁長官(当時)
これ以上の追跡は相手国を刺激し、事態の拡大を招く恐れがあると判断したので
実は追跡の最中、工作船と北朝鮮司令部との無線を
防衛庁の通信施設が傍受していた。無線では工作船にこんな指令が出ていた。
“拿捕されたら自爆せよ”
結局、自衛隊員が犠牲になる事態は紙一重で回避されたが、
グレーゾーンに踏み込むことは、軍事衝突に発展する危険性を孕んでいる。
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┣■元自衛官たちの憤り
◇井筒高雄さん(45) 元自衛官
・私たちが感じる危機意識と、時の政権が「これは危機だ」というところに
多分乖離が生じるのではないか。
1988年に入隊。レンジャー隊員として厳しい訓練を受けた。
1992年6月15日『PKO協力法成立』自衛隊の海外派遣が可能に。
「自国の防衛とは無関係の国で命を差し出すことは出来ない」と
翌年依願退職した。当時の同期達は現在幹部クラスになっているという。
・海外に行くことはあっても、憲法9条の歯止めが利いていればこそ
PKOで押し留まるのが(彼らが)自衛隊に留まった大きな理由のひとつだと思う
歯止めというか、基準が消えてなくなろうとしているわけですからね。
そこは理不尽さを感じますね。
『自衛隊の階級・年齢構成』(2012年版 防衛白書)
1990年は20代の自衛官がほぼ1万人を超えていたが
ここ最近2011年には8千人を割り込んでいる。
・少なくとも今いる幹部達がどんどん最前線に駆り出され、戦死するなり負傷すると
今度は部隊をコントロールする隊員が減り、自衛隊自身が軍隊としての組織が
全く機能しなくなることも現実問題としては起こりうる話かなと・・・ 。
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・およそ30年間 陸上自衛隊北部方面隊などに所属していた元自衛官
体調を崩して退職。在職中、自衛隊の中にある変化を感じていた。
「お前たちに何かあったときに家族に残す言葉を書け」と。
2010年12月上官から、万が一の時のためにと家族への手紙を書き、
ロッカーへ置いておくように言われた。
これまでに北部方面隊は各地のPKOに何度か派遣されている。
同僚には「PKOがさらに進んでいった場合、俺たちが危険な状況になる
可能性があるから、今のうちに覚悟を問うために書かせるんだ」
と話す人もいた。
【北部方面隊】
2010年7月から2012年7月まで、約3万人の全隊員を対象に
「家族への手紙」を書くように指導したが
「任務の心構え」についての指導の一環で、遺書ではなく、強制はしていない。
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<地球規模に広がる今回の法案について>
・(従来の)政府が言ってきた『専守防衛』の範疇を超えているのではないか。
日本の国民を守る以外の話になり、際限なくなる。
私たち自衛官は国民のために命を捨てるのは当然のこと(と思っている)。
しかし無意味に他国のケンカに首を突っ込んで、
とばっちりを受けて死ぬようなことは納得いかないのではないでしょうか。
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┣■“防衛族”からも反対の声
◇山崎拓 自民党 元副総裁 “防衛族”のドン
・私が現職(議員)だったら反対しています。
私は『戦争法案』と言っても過言ではないと思う。
防衛庁長官を務めるなど長きにわたり政権の中枢で防衛政策に携わってきた。
Q.この安保政策の転換は、是としますか?非としますか?
A.
・行き過ぎだと思います。安保政策を絶えず見直すと言うことは必要なことで
特に中国の軍事力の膨張・台湾の進出、これは我が国の平和と安全を脅かす
可能性があるという議論は私は是とします。であるが、その理由を元に
我が国の安全保障政策を「専守防衛」から「他国防衛容認」に変えるのは反対。
2001年9月11日アメリカ同時多発テロ
山崎元副総裁は当時、小泉政権の下、自民党幹事長として自衛隊派遣のため
『特別措置法』の制定に深く関与。
・憲法解釈では「自衛隊の海外派遣まではできる」しかし「海外派兵はできない」
つまり“武力行使はできない”と、海外派遣と海外派兵の間に一線を引いて
一線を画していたわけで、イラクでもアフガニスタンにおいてもそうだった。
・日本の自衛隊は(アメリカの)老いぼれた世界の警察官の“警察犬”になるんだ
という極端なことを言って、(自分は以前)ひんしゅくを買いましたが(苦笑)
だけど当たらずとも遠からずだと思うんでね。
・「憲法を変える」ということは「国民投票」ということと同義ですから
国民投票をするほどの大転換を今、やろうとしている。
これだけの膨大な法案を、1法案=1国会とすれば11年も掛かるような法案を
いっぺんに何十日間でやっちゃおうと。それは安倍総理の今日の懸絶した権力で
皆ひれ伏して右にならえでやっちゃおうという形になってきたと。
これは『法治国家』とは言えない。『民主主義』とも言えない。
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┗■スタジオにて
◇日下部正樹
・官邸の外と中の“空気の違い”が印象的でした。官邸の中はこれだけ重要な法案
にも関わらず、非常に物事が淡々と進んでいくなぁという感じを受けてね、
記者会見でもメディアと緊迫としたやり取りはありませんでしたし、
またそういった時間もなかった。
・あと気になったのは、安倍総理が反対意見に対して“レッテル貼り”という言葉を
使っていましたね。VTRにもありましたけど
「戦争法案といった無責任なレッテル貼りは全くの誤り」と批判していたけれど
反対意見に対して単純にレッテル貼りだと切り詰めてしまうのは議論を封じ込めて
しまうのではないか非常に懸念していて、これからの国会の議論においては丁寧で
具体的な説明が求められていると思います。 ※後半聞き取りづらく自己解釈。
◇金平茂紀
・“防衛族”のドンとも言われた山崎拓氏が
「あれは『戦争法案』といっても過言ではない」とアッサリと正直に言われて
驚きましたけれど、あと現場の自衛官、また退職された自衛官の方たちが非常に
今回のことについて疑問の声が出ているということ。自衛隊OBの方と話したが
少なくとも今の自衛隊は創設以来「1発も弾を撃っていない」
「1人も犠牲者を出していない」「1人も殺していない」ことに対して凄い誇りを
持っているんだということ。【自衛隊】という名称にも誇りを持っていて、
それが他所に出掛けていってやるとなると自衛隊ではなく【国軍】になってしまう
のではないか? そういう意味でも現場と政治の間に乖離、隔たりがあるように
感じましたけどね。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・う~ん、取材自体はとてもいいので中継メモ取りしたんだけれど、最後の
コメントが投げやりっぽく終わってしまったね。結局は彼らも記者クラブ
の一員で、現政権に強く言えないってところか。(悲) とっても残念ッス。
┣・確かに山崎拓氏の発言はよく使えたなと思った。愛人スキャンダル色が強く
現政権からみても大した影響力はないだろうと馬鹿にしているのかな?(爆)
┣・詳しく裏を取っている訳ではないが、安倍総理の祖父・岸は満州国の番頭として
A級戦犯で捕まり、なぜか釈放された。まぁ情報漏洩&犬使い的扱いだよね。
後に政治家として襲われてもいるみたいだけれど。父よりも祖父の方が偉いと
ガキの頃から感じ取っていた孫が祖父の夢を実現させようとしている構図 ??
┣・まあよく分からないが、お腹が痛いと国政を投げ出してしまったような奴に
再び大政を授け、そしてアメリカ軍の駒として自衛隊員を差し出そうとしてる
わけだ。TPPで国民皆保険の範疇が狭まり、虎の子の貯蓄を外資系へ移さざるを
得ない状況を作り出すと。自民党というアメリカの傀儡政権によって根こそぎ
奪われてしまうんだ、というのが反対側の意見でしょうか?
┗・ひとつ感じているのが、金回り=経済が立ち行かなくなると歴史上、【戦争】が
起こりやすいってこと。中途半端な富裕層から富を奪うには戦争が手っ取り早い。
資本主義の欠陥は富の偏りだからね。貧富層が我慢しきれなくなれば戦争させて
鬱憤を晴らさせるという繰り返し? ・・これ以上書くのは止めておこう。