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アフリカ№1経済大国の危機

2015/04/11(土)<アフリカ№1経済大国の危機>
【マネーの羅針盤】 http://www.tv-tokyo.co.jp/rashinban/


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓特集 <アフリカ№1経済大国の危機>
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 ゲスト【ジェトロ・アジア経済研究所】平野克己氏


┣■実は経済大国!ナイジェリア

 ・アフリカ第1位の経済大国であるナイジェリア。

 ・ナイジェリアのGDPはここ5年で1.6倍と急激な成長
  2008年3200億ドル → 2013年5200億ドル

 ・携帯電話加入者は既に1億人を突破。

 ・年間映画製作本数は2500本。

 ・人口1億7千万人の市場


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┣■リスクが成長を止める?

 <経済面>
 ・『エボラ出血熱』の流行
 ・『原油価格』の下落

 <社会面>
 ・イスラム過激派【ボコ・ハラム】による治安の悪化


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┣■ナイジェリア人の本音は?

  日本に住むナイジェリア人留学生の声

 ・国のお金は増えてきているが、普通のナイジェリア人は生活が大変。

 ・政府がビジネスが成功できるような環境を作ればまだまだ伸びると思う。


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┣■ナイジェリアに進出した日本企業

 ・約50社程しかない。

 ・ナイジェリアはアフリカ最大の市場であることに間違いはないが上級者コース。
  利益を出すのは難しい。様子見の状態からなかなか抜け出せないでいる。

 ・政情不安、さらには“汚職大国”汚職が構造化されている典型的な国の一つ。

  「200億ドル盗まれた」と報告した中央銀行総裁が首になって
   事件自体は一向に解決していない。

 ・原油収入の160億ドルのうち100億ドルが使途不明金だという。
  原油のお金を“うるさく”言わないで分配することで保っている国。


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┗■次の一手

 ・次期大統領が汚職に厳格なムハンマド・ブハリに決まった。
  1億を超えるナイジェリアでこの平和的政権交代は非常に大きな意味を持つ。

 ・ムハンマド・ブハリ氏は軍人。80年代にクーデターで政権を取ったこともある。
  かなり強権的な手法だが、厳格・強いリーダーであることが票を集めた要因。

 ・敗北したジョナサン候補が敗北宣言を出したのもアフリカでは異例。


 ・一方で原油価格の下落は深刻だが、石油以外の部門で伸びを見せている。
  10年前に比べると民間企業が成長し、石油以外の部門も大きく伸びた。

   石油、農林水産の比率が低下して
   輸送・通信、金融・不動産、商業・サービスが増加した。

  IMFの見通しではナイジェリアは4.8%成長が見込まれている。
  見込みほど甘くはないと思うが、ロシアと違って市場が豊かになっている。

  ※産業構造が似ているロシアは、5%のマイナス成長と見込まれている。


 ・アフリカ長者番付 1位
  アリコ・ダンゴテ氏(57) “アフリカのセメント王”

  1977年 菓子販売をスタート
  様々な分野で事業を展開(セメント、砂糖、小麦など。)
  総資産147億ドル(世界67位) ※【フォーブス】2015年世界長者リスト

  さらにダンゴテ氏はナイジェリアに巨大な石油コンビナートを作ろうとしている。


  このように民間で経済を動かしていくようになった。アフリカの大きな変化。


 ・ナイジェリアは政治、ガバナンスの在り方が“ものすごく難しい”国。
  36の州があり、州に交付金で保たせているという汚職構造がある。
  250もの民族が入り組んでいる。【ボコ・ハラム】の背景も1つは部族対立。

  難しいがポテンシャルをどう見るか。


 ・ナイジェリアは南アフリカと違い、まだ“ヒーロー”が現れていない。
  ムハンマド・ブハリ氏など強いリーダー、ヒーローが現れることに期待したい。

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・ナイジェリアで250もの民族がいるとは初耳でした。ある意味で中国の
  ような問題を抱えているとも言えますね。争い事を避けるためには賄賂が
  蔓延ってしまうのは世界共通なことなのかもしれません。。。