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「過去」「現在」から見えるもの アメリカ海兵隊 なぜ沖縄に?

2015/09/23(水)<「過去」「現在」から見えるもの アメリカ海兵隊 なぜ沖縄に?>
報道STATION】 http://www.tv-asahi.co.jp/hst/


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓ <「過去」「現在」から見えるもの アメリカ海兵隊 なぜ沖縄に?>
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www.tv-asahi.co.jp

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┣■海兵隊はなぜ沖縄にいるのか


 【海兵隊・北部訓練場】
  沖縄県国頭村と東村にまたがる同訓練場。この広大な敷地に海兵隊が持つ
  世界で唯一の『ジャングル戦闘訓練施設』である。「 WELCOME TO THE JUNGLE


 ◇教官
  有刺鉄線には手を触れるな! ライフルを使え!

  ※泥沼水面に張り巡らされた有刺鉄線を戦闘服・装備着用のままで仰向けになり
   水面ギリギリを泳いで渡る訓練をしていた。途中敵襲を想定した爆音なども有り。

  ※顔を完全に浸からないと通れない泥水の中を渡る訓練。

  ※ほぼ垂直の崖をロープ一本で下る訓練。


 ・こうしたジャングルでの過酷な訓練に負傷者も続出する。


 ◇マック・ブライド 少佐 北部訓練場 司令官
  海兵隊の役割は、我が国のために『遠征軍』としての準備をすることだ。


 【アメリカ海兵隊
  有事の際に『強襲揚陸艦』や『オスプレイ』で、いち早く戦場に送り込まれる。
  いわば“殴り込み部隊”。


 ・ここ北部訓練場で訓練を受けた海兵隊の多くが「実際の戦場」に向かう。
  そして確実に何人かは「命を失う」ことになる。


 ◇訓練に参加した海兵隊員 白人男性
  派遣先はそれほど気にしない。言われたことに「従うだけ」だ。

 ◇訓練に参加した海兵隊員 褐色の男性
  「怖い」という気持ちは入り込んでくる。その怖さを克服するのが「勇気」だ。
  誰かが悪い奴らをやっつけないと。

 

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┣■「過去」「現在」から見えるもの


 ◆日本全国にある米軍基地

 ・沖縄県には在日米軍基地の74%が集中しており、
  その内の75%が【海兵隊】の基地となっている。


 ・しかし【海兵隊】は元々沖縄にいたわけではない。


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  岐阜県各務原市
 【航空自衛隊岐阜基地

  1955年当時
  以前は『キャンプ岐阜』と呼ばれる【アメリカ海兵隊】の基地だった。

             1950年~1953年休戦
 ・【アメリカ海兵隊】は【朝鮮戦争】をきっかけに日本に配備された。
  朝鮮半島での不測の事態に備えるためだった。

 ・基地の町となった『キャンプ岐阜』の繁華街は海兵隊員らで溢れた。
  そして町の風紀は乱れ、犯罪が相次いだという。


 ◇石田昭彦さん(80) 当時を知る地元住民
  「婦女暴行」だとか「殺人事件」が起きたりとか。私の知ってるその学校の先生も
  あのぉ・・・ 結果的には泣き寝入り。家に帰られる途中で畑へ連れ込まれてあのぉ・・・


  1953年9月16日付
 【岐阜タイムス】(現【岐阜新聞】)

  「“基地那加”絶対反対 岐労協 闘争開始を宣言」
              ※組合員5万5千人

   <声明書>

    朝鮮の戦争が終わって平和への見通しが明るくなってきた現在、那加に米軍が
    駐留したことは了解に苦しまざるを得ない。米軍の駐留によって利益を受ける
    一部の人たちの有ることは事実であるが、この人たちも今後永久にこれに依存
    して生活を維持して行くことはできない。

    更に米軍の駐留によって那加を中心として娼婦は町にあふれ、その行為は青少年
    の目撃するところ多く、学生の下宿は娼婦の宿と変わり、街の騒音と共に試験期
    をひかえて途方に暮れている。人口僅か一万数千の那加の町に大学、高校、
    小、中学校等七校以上を数える県下随一の文教都市はあまりにも汚れつつある。

    なお失業の危機を常に感じている勤労大衆は、物価の上昇によって生活は
    ますます困窮に陥り、治安は乱れ、婦女子の身に危険を憂慮しなければならない
    段階になっている。

    われわれはかかる諸現象の根源は、安保密約および行政協定に基づくもので
    あって、あくまで抜本的対策と-


  1953年7月16日付
 【東海夕刊】(現【岐阜新聞】)

   「米兵の追いはぎ出没 岐大構内は夜開く園
    こんなことはごめんだ
       -那加キャンプ占領当時の実情- 」


 ・【海兵隊】など米軍人の犯罪に対して岐阜を始め、日本各地で反対運動が激化。

  1956年以降【海兵隊】は本土から追い出されるように沖縄に移って行った。


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 ◆日米両政府の狙い

  1956年12月
 『米国務省の極秘文書』
  【海兵隊】の沖縄への移転と同時期に米国務省内でやり取りされていた極秘文書。

  「米軍基地の存在を目に止まりにくいようにして、反基地感情を減らすべきだ。」

   reduce public awareness 国民の意識を減らします
   to decrease public antipathy 公共の反感を減少させます


 ◇菅英輝 教授 京都外国語大学 ※文書を入手した
  日本(本土)の国民の目から遠ざけるために、つまり基地を“不可視化”するために
  沖縄に移すことが「政治的には好ましい」という判断があったんだと思いますね。


 ・アメリカによる沖縄統治(1945年~1972年)

  1961年12月
 『ケイセン調査団報告書』
  【海兵隊】の沖縄への移設を【日本政府】も歓迎していたことを示す報告書。

  「現在の日本政府は沖縄から米軍を追い出すことを望んでいない。
   Japan has no desire to push us out of Okinawa

   政治問題を生じさせずに日本の安全に貢献しているからだ。
   the political problems that


 ◇菅英輝 教授 京都外国語大学 ※文書を入手した
  日米双方ともですね。あのぉ基地を“不可視化”するために沖縄に
  言葉は悪いんですけども「閉じ込めておく」。

  “抑止力”という観点から沖縄では、地理的に沖縄ではならない
  という判断ではなかったと思います。はい。


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 ◆在日米軍基地

         本土    沖縄
  1950年代  約87%  約13%  ※1割ほどだったのに、
  1972年返還 約42%  約58%   逆転し、
  2015年現在 約26%  約74%   7割を超えるまでになった。

 

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 【海兵隊・キャンプ・ハンセン】
  部隊による『都市型訓練場』での「制圧訓練」などが行われている。

 ・一つの町が丸ごと再現され、市場からホテルのレストランまで
  リアルに作り込まれている。(サンプル食品なども置くなどしている。)


 ◇部隊長
  3人行け!3人行け! ※膝を叩き、隊員を窓枠から建物内へと侵入させる。
  構えろ!


 ・この日訓練をしていたのはハワイを拠点とした部隊。

 ・沖縄の海兵隊は定員1万8千人とされるが、正確な実数は不明。
  その大部分はローテーションで入れ替わり、常駐する部隊は少ないという。


  ◇フラシカ 中尉 部隊の小隊長
   6月下旬に沖縄に到着した。沖縄には6ヵ月の駐留予定だ。


 Q.沖縄に来た一番大きい理由は訓練ですか?

 A.
  ◇フラシカ 中尉 部隊の小隊長
   そうだ。我々は沖縄で訓練を続けていくことができる。


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 ◆変わりつつある日本を取り巻く国際情勢


 ・だが一方でこの小さな島【沖縄】に今もここまで数多くのかつ広大な基地が
  必要なのか?


 ◇マック・ブライド 少佐 北部訓練場 司令官
  世界の他の場所でもこの訓練はできるだろう。
  ただ私にはどうするべきか言えない。大きすぎる問題だ。
  【海兵隊】がこのままでいるのか、兵員を減らすのか。非常に大きな問題で
  答えは「政治家」がするものだ。

 

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┗■スタジオにて


 ◇古舘伊知郎 MC
  中島さん。当然いろんな意見はあるわけですが、こういう取材・VTRを見てますと
  「どうしてこんなにも沖縄に海兵隊がいるんだ」と、そういう素朴な疑問が当然出て
  くると思うんですけどね。


 ◇中島岳志 准教授 北海道大学大学院 政治学者 ※専門はアジアの近代政治
  う~ん、そうですね。VTRにありましたように、ここに集中している歴史的な経緯
  を見ますと、本土の人達の目からあのぉ「海兵隊を遠ざけていく」ことが目的だった
  という、そういうことが見えてくるわけですね。ですから

  沖縄に(在日米軍基地が)集中しているある種の絶対的な理由というのは「無い」
  ということですね。


  で、ポイントはこの問題を考える時に3つあると私は思っています。


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 ◇中島岳志 准教授 北海道大学大学院 政治学者 ※専門はアジアの近代政治
  1つはこれもVTRで繰り返し出てきたようにですね、

    「【海兵隊】がどういう性質を持っているか」なんですが、

  【海兵隊】はあの様々なシチュエーションに合わせたい、ろんな訓練を必要として
  いますね。ですからいろんな環境に合わせた訓練をしているわけですけれども、
  今あの【海兵隊】にとって重要なのは【中東】ですよね。

  【中東】の環境ってどういうものかていうと砂漠地帯というのがあると思います。
  しかしこれは沖縄に一部復元されているとはいえですね、大規模な訓練は砂漠地帯
  というものは沖縄ではできないですよね。まっ実際にやっているのはオーストラリア
  だったりという風に言われていますけれども。

  ですから「訓練」という面から見ても沖縄での絶対的な理由というのは無いですね。


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 ◇中島岳志 准教授 北海道大学大学院 政治学者 ※専門はアジアの近代政治
  それから2つ目に沖縄にあることによって【中国】に対する“抑止力”が働いている
  んだっていう主張があります。しかしこの“抑止力”って非常に難しい概念でして、
  実はなかなか立証することが難しいんですね。

  米国のキッシンジャー(元国務長官)って人が回想録の中で書いていますけれども、

キッシンジャー回想録 中国(上)

キッシンジャー回想録 中国(上)

 
キッシンジャー回想録 中国(下)

キッシンジャー回想録 中国(下)

 

 ※他にも多数出版されています。

 

  「戦争が起きたことの理由」っていうのは探ることができるけれども、
  「起きていないことの理由」っていうのはなかなかどこに求めていいか分からない。
  立証不可能だっていう問題があるんですね。

  で、もしこの“抑止力”っていうのが働いているとすると、「非常に重要」なのは、
  この軍がシッカリと出動し、相手に対してダメージを与えるその能力というか意思が
  シッカリとあるかどうかですね。そしてそのことが相手に伝わっているかどうかって
  ことが非常に重要なポイントになってきます。

  ですから、このメッセージが相手に対してシッカリと伝わっているのであれば、その
  場所は沖縄でなくてもいいわけですよね。むしろ沖縄は【中国】から見るならば、
  『弾道ミサイル』の射程圏内に入っていますからこの沖縄に基地が集中していること
  自体の方がそもそも“リスク”と考えるべきだと思いますね。


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 ◇中島岳志 准教授 北海道大学大学院 政治学者 ※専門はアジアの近代政治
  それから最後に3つ目なんですけれども、やはり米国が懸念しているのは沖縄の地元
  の人々から今反対をされているというこういう状況ですね。エーこれはやはり
  【海兵隊】が大きな能力を発揮するという環境に無いという風に見られてしまいます

  で【海兵隊】に「これ居て欲しい」という風に考えているのは、どうも沖縄の人達と
  いうよりは米国にドンドン追随している【日本政府】の方であるということですね。

  私がどうしても思うのは、「自国民の沖縄」の人々よりも「米国」を優先してしまう
  【日本の政府】って何なんだろうな?っていうことですね。その政府が「愛国」って
  本当に語れるんですか?っていうのがどうしても思ってしまうことですね。

 

 ◇古舘伊知郎 MC
  とにかく「粛々と辺野古で工事を進めます」と【沖縄】に言う前に、
  【米国】と“対話”をしてくれ、という方も多くいらっしゃると思いますし
  もちろん【沖縄】で「反対の人が多い」っていうことも分かりますし、
  一方、沖縄でも辺野古でも「賛成。推進」だと基地、そういう方もいらっしゃる。

  ことほどさように【沖縄】は「分断」の歴史だったという悲しみを考えても、
  (国連)【人道理事会】で話された(沖縄)知事の話を思い浮かべたりもします。

  少し【米国】と“発想を変えて”話し合うというプロセスが見えないかな?って
  ところが来てると思いますけれどね。 ウ~ン。。。

www.nhk.or.jp

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・『「過去」「現在」から見えるもの』と題してなかなか考えさせられる特集(?)だと
  私は思いました。“隠蔽”。40代の私らは【朝鮮戦争】当時の【大東亜戦争】後の
  日本の事実をあまりにも知らなすぎると思う。教科書には書かれていない事実を
  どれが正しい/間違いとか言う前に公開すべき姿勢がこの日本という国には足りない
  ように感じている。それは「米国の属国」だからという前に、もっと根本的に抱える
  日本人特有の姿勢・悪い癖のように思えてならない。

┗・今の60代の人々は知っているはずだ。己の社会保障ばかり口にしているのではなく
  これからの日本の将来を担う後輩に対して「事実」をもっと語り継ぐべきだと思う。
  戦後70年というキーワードを前にして80歳を超えた人々がようやく重く閉ざした
  口を開いてくれた。それでもまだ知っておかなければならない事実があるはずだ。

  「知らぬが仏」なのかもしれないが、「知らずに仏」になるのもまた哀れなのでは?