水俣病を描いた『苦海浄土』で知られる作家・石牟礼道子さんが、今年2月に亡くなった。記録した映像や関係者へのインタビューを通じて石牟礼さんがのこしたものを見つめる
今年2月、作家・石牟礼道子さんが亡くなった。享年90。代表作の『苦海浄土』三部作をはじめ、文明の病としての水俣病を、そして近代日本が捨て去ってきた、人と自然がともに生きていた世界を、作品に描き続けてきた。番組では、これまでNHKが記録してきた石牟礼さんの膨大な映像やインタビューに加え、患者さんや関係者の新たな証言、さらに作品の朗読などを交えながら、石牟礼さんが私たちに遺(のこ)したものを見つめる。
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