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あなたの家は倒れない? 地震から命を守る

2016/08/27(土)<あなたの家は倒れない? 地震から命を守る>
週刊 ニュース深読み】 http://www.nhk.or.jp/fukayomi/


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓深読み  <あなたの家は倒れない? 地震から命を守る>
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  NHK 週刊 ニュース深読み

 

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┣■内容まるわかり!

あなたの家は倒れない? 地震から命を守る - 放送内容まるわかり! - NHK 週刊 ニュース深読み

 

  今年4月に起きた熊本地震による死者は50人。
  その内の大多数が家屋の倒壊で亡くなっています。
 【阪神・淡路大震災】でも死者の多くは家屋の倒壊によるものでした。

  震度7地震に見舞われた時に生死を分けるのは、家が倒壊するかどうか。

 【熊本地震】の被害状況の最新データを元に、いつどこで起こるかわからない
  巨大地震から身を守るためにどうすべきなのか深読みします。

 

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┣■ご意見・ご感想募集みなさんの率直な意見をお待ちしています。

www6.nhk.or.jp

 

 ●地震から命を守る対策とは?

 ●防災意識はどうしたら高まる?

 ●国や自治体はどう防災をすすめるべき?


  このほか、ご意見や疑問を自由にお寄せください!

 

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┣■あなたの家は倒れない? 地震から命を守る


 『平成28年 熊本地震

  ◆家屋の倒壊
  ・死者50人の3分の2

  ◆避難所
  ・被災していた → 「車中泊」“狭い”→ 『エコノミークラス症候群』を発症し
                       亡くなる方も・・・

  ◆病院
  ・被災 → 病院の外で白いシーツに包まって一夜を過ごす事態に。
        また他の病院へ移る搬送中に亡くなった例もあった。

  ◆役所
  ・被災してしまった。→ その後の復興に大きな影響を与えた・・・


  「病院や役所が“耐震化”をやっていなかったのは怠慢だったのではないか?」


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 『耐震補強工事』

  ①筋交い
  ②耐震壁
  ③柱の接合部を金具で固定
  ④屋根を軽くする
  ⑤基礎を補強


  <耐震化されていない家> ※平成25年度【国土交通省】調べ

   全国で「900万戸」

      5軒に1軒の割合。

   → 【国】は4年後の2020年までに耐震化率を95%にしようと試みているが
     現実はなかなか思うように進んでいない。


    ・住宅密集地には“様々な建築構造”の家が建ち並んでいる。

     古い木造家屋:筋交い、屋根を軽い素材に変えるなどして、「約150万円」

     古い木造家屋:高齢者の一人暮らし。跡継ぎなし。「地震が起きたら諦める」

     マンション :集合住宅ゆえ“自分一世帯だけでは決断できない”。

            耐震補強した場合、※外側の壁の補強
            北海道市営住宅8階建て96戸で1戸当たり「約250万円」


  <「補助制度」がある【自治体】の割合> ※平成27年4月1日現在【国土交通省

   「耐震診断」85%

   「耐震改修」80%


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 ◆地震が起こってしまった


 ・『耐震化』せず、家屋が倒壊

     古い木造家屋:高齢者の一人暮らし。跡継ぎなし。「地震が起きたら諦める」

           → 撤去費用「100万~150万円」
             建て直し「1000万円~」
             また倒壊して近隣に被害を被らせた場合、損害賠償される。

             事前に耐震化補強をしていれば「約150万円」で済んだ。
                           ※ほぼ家屋解体費用分

     マンション :集合住宅ゆえ“自分一世帯だけでは決断できない”。

           → 倒壊して道路を塞いでしまう。災害救助活動を邪魔する恐れ


 ・『耐震』というのは個人の問題ではなく、その地域・その街全体にも関わってくる
  重要な問題・課題でもある。

  → それでも皆さんは『耐震化』をやらないんですか ??


   「やりたくてもお金が掛かる」「先立つものがない・・・ 」

   「年金暮らしで全く余裕がない。耐震補強工事の費用を負担できない」


   → 「耐震補助制度」の中には、診断無料や100万円近く出るところもある。

     まずは自身の【自治体】に問合せ、耐震診断が無料であれば受けてみるべき。
            役所

     役所の方から耐震診断を促せば、より受けようとする世帯が増えるのでは ??


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 ◆どこまで『耐震化』すればいい?


  <建築時期別 倒壊・崩壊の割合>

  『平成28年 熊本地震熊本県益城町  ※出典:【日本建築学会】

   旧耐震基準(1981年までに建築):30.0%

   新耐震基準(1981年以降に建築): 8.3% ※壁の量が違う。

   2000年基準(2000年以降に建築): 2.3% ※筋交いの補強をより厳しくした


   しかしながら
  『平成28年 熊本地震』では、

  「新築の家も沢山倒壊した」「耐震基準の根拠が十分ではないらしいことが判明」

  「絶対に倒壊しない、耐震基準の根拠を示すことが必要なのでは?」


  → 新耐震基準では家の中に居る人が亡くならないで済むようにと考えられたもの。
    難しいのは「手抜き工事」であったり「地盤そのものが軟弱」だったりした場合
    例外的なものが出てくるのは仕方がない・・・

    ※熊本県は“断層の巣”であることが大々的に報道されてましたね・・・

熊本地震 阿蘇山噴火、気象庁「地震と関連ない」 研究者「否定はできず」(ZAKZAK) 赤かぶ

 

    耐震基準は「絶対安全だ」と言っているものではない。
   「震度7」の揺れで全体安全だという建物はない・・・ 。

   『建設基準法』の基準とは“最低基準”。
    国が命を守るためにここまではやっておくべきという基準であって
    家が全く壊れないという基準ではない。

    耐震補強を強力に施した家でも揺れるのであれば家具など倒れて怪我をするかも
    しれない。怪我をして避難できないかもしれない。

    震度7が2回来ること自体、想定していない・・・ 。
    大事なのは最初の揺れに耐えること。でなければ次を迎え構えることができない
    今の基準を満たすようにしていくことは“喫緊の課題”だと言える。


  「耐震化補強で約150万円すら出せない・・・ 」

  → 家の中で潰れない箱を設置する(シェルターみたいなもの)「約30万円」
    ベッドだけ屋根付きにして耐震化・潰れないようにしたもの「約20万円」

   4.耐震シェルターという方法|耐震化はなぜ必要?|東京都耐震ポータルサイト

    お金持ちでも家を直していない人はいるはず。
    また家具を止めていない人も多いはず。→ 家具を止めるだけなら安く済む!

   『耐震化』をやらない理由は「面倒くさいから」ではないのか ??
         面倒くさいから「お金がない」を理由にしている人が多いのでは ??

    本当にお金が無くて困っている人に対して補助を促す公助をすべき。


   <『耐震補強』をやらない理由>

    1位「自分の所には地震は起こらない」
    2位「お金が掛かる」
    3位「誰に頼めばいいのかが分からない」※行政の発信力が弱い。
                        お節介な人が少なくなってしまった

    アンケートには出てこないが実際には「面倒くさいから」が一番多いはず。
    昔はお節介な人が周りにいたものだが、少なくなってしまった。
    行政・役所によるDM(背中を押す役割)などが効果的なのはそこに理由がある

   【神奈川県】小田原市茅ヶ崎市で古い家屋の世帯に関して耐震補強を促すDMを
    行った。「相談会に来て下さい」というものであまり効果的ではなかった。
        「診断を受けて下さい」だったら持ち家ゆえ効果的だったと思われる。

   「ローラー作戦」町の人が直接訪問して促す。昔の町だったら行えていたはず・・・

   → 【東京都】の木造密集地帯では「不燃化特区」という特別な制度を立ち上げて
     今現在「ローラー作戦」を実際に行っている。

     木密地域不燃化10年プロジェクト/東京都都市整備局

 

   「高齢一人暮らしでお金がない。地震で倒壊してそのまま死んでも構わない」

   → その方は亡くなって構わないかもしれないが、お葬式や家屋など遺産処理は
     誰が負担する? 親族?行政? その後始末を含めて考えれば
    「親子」で考える仕組みを作らないと解決しない問題でもある。

     子供が半分負担し、行政が半分負担するとすれば『耐震補強』150万円は
     本当に高いと言えるだろうか ??  車も150万円だと車種が限られる金額。
     チョット工夫するなどして費用面の負担など「親子」を通じて取り組むべき
     問題だと思う。

    【自治体】はもっと踏み込むべき。高齢者世帯、制度があることを知らない。
     危険性を知らない人も多いはず。もっと行政が踏み込まなくてはいけない。

    「再度災害防止」:一度起きた災害が二度と起きないように防災をする。
     日本の防災対策の基本的な考え方。
     一度起きた災害には対策を打てるが、これから起きる災害は不得意な面がある

    『阪神淡路大震災』以降、『耐震化』が強く促されたが、今の現状を見ていると
     行政がもう少し踏み込んだ対策をする必要を感じる。

     いきなり大きな『耐震化』から始めるのではなく、小さな『耐震化』からでも
     少しずつ始めて行くべき・始まっている所もある。「部分補強」etc.


   「マンションなど集合住宅で、耐震基準を満たしていくためには」

   → 「意見をまとめるのが面倒なので止めました」お節介な人を後押し協力する!

     お節介な人を1人でも2人でも増やしていく。そして行政も後押ししていく。
     建築・耐震診断などにもお節介がいて、この3者が揃えばかなり動くと思う。

    【管理組合】が強固に管理運営していく必要があるが、実際どこまで確認済み?

     マンションも“最低限の基準”でしか作られていないものが多い。

     <建築の三要素>

      強・用・美  「強さ」「便利さ」「美しさ」

      一番大事な「強さ」をついつい建設会社の人や設計者の人に委ねてしまう。
      自分で考えていないところに一番問題がある。


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 ◆『耐震』・『防災』諦めないで!


  「今さらお金を掛けても・・・ 」「家が壊れて死んでもいい」


 ・こういった人達にこそ『耐震化』の重要性を届けなければいけない!

  これまでのように正面切って訴えてもダメなのではないか・・・


 【東京都墨田区
  都内「建物崩壊危険度ランキング」で常に上位。
  下町と呼ばれているエリア。古い住宅密集地が多い。『耐震化』が課題に・・・

  防火・耐震化改修促進助成制度について 墨田区公式ウェブサイト

 ・高齢者も納得する『耐震化』とは・・・ 『バリアフリー』。興味津々な高齢者が多い。
      そこに目を付けた墨田区は +『耐震化』

                    手すり設置には壁を補強・張り直す必要有。
                    ついでに「筋交い」を行う。

                   『助成金』(最高額)に差を付けた。
                    バリアフリーだけならば「20万円」までが
                    耐震化も込みならば「+100万円」する。

  「セットでお得に耐震を!」
                 2008年    2015年
  → この施策により耐震化率が「74%」から「89%」に上がった!


 【神奈川県平塚市
  真土地区では
  DMなど発信して『耐震化』を訴えてきたが応じてくれない高齢者は多かった。

 ・そこで、
  『真土ふれあい音楽祭』“懐メロを歌おう!”

   歌集を作るなどし、一軒一軒3600世帯に配った! ※防災の呼び掛けはしない

  また
  『ふれあい囲碁サロン』などを開いた


  「家が壊れて死んでもいい」などと答える高齢者に“生き甲斐”を。
  「ここで生き住み続けたい」という思いを強くしてもらう!

  年6回開催。時間を掛けて何度も何度も行い、ついに1年掛けてようやく
  9月に『防災イベント』を100人規模で開くことができるまでに。


  → 地味な『防災イベント』を開催するには地域を活性化させる必要がある。

    町作り・コミュニケーション。その町で興味がある・楽しいことを確立させ
    その後付けで『防災』を考え根付かせていくべき。

   【管理組合】さえ出来ないマンション → 高齢者が多いはず。
    ふれあいの場を設けるなどして「コミュニケーション作り」がまず大事に。
   『防災』は少しずつ築かれていくもの。「人作り・町作り」が肝要。
    生活環境を守るという意識。


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 ◆“命を守る防災”実現するには?


  ◇熊本県益城町の住民
   震度7の揺れの中ではなかなか動けない! 家具の固定は大事 !!

 

  「なぜ公共の補助金ばかり頼ろうとするのか。
   市や国に頼ろうとばかりするのか。
   自分の命の問題なのに・・・ 」

  「今、150万円はありません!
   でも携帯電話代の月1万円を見直せば
   捻出することは可能かもしれません・・・ 」

  「守りたいのは自分より家族です。」

  「耐震をやりたいと言ったら500万円掛かると言われた。業者選びも大変・・・ 」

 

  【東京都墨田区】では
   賃貸物件でも『耐震化工事』ができるよう取り組んでいる。
   居住者が希望すれば助成を受けることが可能。
   持ち主の大家に区側と共に交渉。OKが貰えれば実施できるようになった。

   下町なので借家の長屋が多く存在する。住み慣れた長屋を強くする。
   大家にしても自分の持ち物が耐震化されることは望ましいはず。

  ・こうした流れが全国的に広がる、考えていくべきだと思う。


  ・できるだけ「やれること」から始めていくべき。『耐震化』のハードルは高いので
   まずは「家具を固定・止める」こと。「備蓄」などもすぐに行える。

 

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・もっと簡単にメモるつもりが、結構抜き出してしまった。発言者は割愛しました。

┣・今日9月1日は『防災の日』ということもあってか、今週は『マンション』絡みの
  問題を各局で取り上げてましたね。NHK、東京MXなど以前にも見たことのある
  マンションが登場してましたが、改めて考えさせられました。古い分譲マンション
  などでは又貸ししている部屋も多く【管理組合】があっても参加者は年々減ってい
  るようです。自分の持ち家なのに確かに「面倒くさい」という指摘は当たってます。

www.stat.go.jp ※季節柄『台風』被害もか。それにしても今年の【北海道】は酷い・・・ 

www.sankei.com

www.tomamin.co.jp

 

┣・メモし終えて思ったのが「高齢者対策」「住居問題」を含めて資産責任をより明確に
  定める必要がありそうです。「相続税」と絡めて亡くなってから協議・返答を待つ
  のではなく、資産面での生前退位?を一人の人間として宣告させておくべきでしょう

  かつて「親子ローン」が認められました。その逆バージョンがあってもいいはず(笑)

shiroki-law.net ※今現在も実在してるんだ。(驚) 「相続放棄」などある中で矛盾してるのでは?

 

┗・『ふれあいの場・サロン』開催は私のマンションでも月1ペースで行われており、
  頑張っている方だとは思いますが、正直お年寄りばかりで全体の交流の場とはまだ*2
  言えません。管理会社に一任するのではなく、自主管理(退職者を中心に運営管理)
  した方が問題点も浮き彫りにされていいようです。ただし人間関係の面でトラブル
  可能性は否定できませんが・・・ 。そういう意味では行政によるマンション管理会社の
  指導も確立すべきかもしれません。【豊島区】ですか、既に実施しているところは。

jnsk-tv.hatenablog.com