奨学金返済に追われ・・・ 働き盛りが陥る「貧困」
2016/06/02(木)<奨学金返済に追われ・・・ 働き盛りが陥る「貧困」>
【NEWS ZERO】 http://www.ntv.co.jp/zero/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓ZERO CULTURE <奨学金返済に追われ・・・ 働き盛りが陥る「貧困」>
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大学生の「2人に1人」が利用しているという『奨学金』
一方で「3ヵ月以上」返済を延滞している人は「17万人」にも上る。
社会人になっても『奨学金』の返済に追われ、
気が付けば“貧困状態”に陥っている、若者の実態を追った-
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『奨学金』返済が重荷
┣■働き盛りが陥る「貧困」生活
◆水を足して“毎日カレー”
奨学金返済で「貧困」
【東京都内】
◇Aさん(27) 男性
2年前2014年に【大学院】を修了して、現在【地方公務員】として働いている。
生活が安定しているはずのこの青年が“多額の負債”を抱えているという-
大学4年間だと480万円。
大学院だと、 211万円ですね。
・学生の頃に借りていた『奨学金』。総額は690万円にも上る。
【日本学生支援機構:育英】へ「月々35,031円」毎月返していくという。
<Aさん(27)へ送られてきた「返還計画書」>
『奨学金』を返し終えるのは、2034年9月27日。 ※240回払い?
◇Aさん(27) 男性
今から20年後ですから、47ですか。
それぐらいまで返していくということですね。*冷静かつ冷めた口調*
・月収は手取りで「約18万円」。暮らしはギリギリだという。
職場には弁当を必ず持参。そして自宅では
カレーとかシチューとか。
それ以外って実は家では、あんまり作ったり・しないんですね。
保存すれば何日でも、まあ食べていけるかなと。
これにまた水を足して、で、それにまたルーを足して・煮るっていう感じですね。
・さらに、
そこに掛かっている服は1ヵ月前に買った。 ※しわくちゃなシャツとズボン
(買ったのは)
1年ぶりくらいかもしれないですね。
まあ大体2980円とかそれぐらいですね。
・住まいは家賃「4万2000円」のワンルーム。
【都内】にしては破格の安さ。 ※地方公務員ならではの特権 !?
・また厳しい生活の中でもAさん(27)は将来のことを考えて
『貯蓄』(500円玉貯金)をしていた。
◇Aさん(27) 男性
資格を取る時に、例えば『通信教育』とか、そのための資金として使おうかなと。
・大学に進学する際“ある理由”から『奨学金』を受けざるを得なかった-
母親のお金で食べていたような時期もあったので、
ほとんど親が稼いでいなかったんですね、父親は。
“事業の失敗”というのがあって-
・小学生の時に父親が事業で失敗。学費を捻出できるような状態ではなかったという
しかしどうしても『社会福祉』を学びたかったため、
大学進学を諦めることが出来ず、
【文部科学省】が所管する
独立行政法人【日本学生支援機構】の『奨学金』を利用した。
◇Aさん(27) 男性
それ(奨学金)がなければ進学することなんてできなかったので、
それで「救われたな」と思いました。
だけれども、それ(奨学金)しか選択肢がない、んです。
<Aさん(27)の場合>
『奨学金』690万円の内、一部が利子付きだったため
返還総額は750万円(利子分を含む)。
・27歳の働き盛りに重くのし掛かってくる- ※炭水化物の食事が多いせいか
また娯楽を極力控えている様で
中年太りの傾向が見て取れた。
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◆就活生「奨学金返せるか心配」
ベルサール新宿グランド
『企業合同説明会』
ある企業説明会の会場に、就活中の大学生が大勢詰めかけた。
・『奨学金』を借りていれば
通常、卒業の7ヵ月後から返還が始まる。 ※入社した年の11月から~
不安の声がここでも聞かれた-
◇就活中の女子大学生
社会人になる前からぁ“大きな借金”(苦笑)があるからぁ・・・ ウ~ン
(返還は)大変だと思いますけど(苦笑)、結構。*ウンウン*
◇就活中の女子大学生
結局、40歳ぐらいまで返し続けなくちゃいけないので(苦笑)*コクリ*
しっかりお金稼いでぇ、返せるかどうかっていうのが(苦笑)、すごい心配だな、と
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◆もし滞納した場合「延滞金」が課され、場合によっては
給与が財産が“差し押さえられる”可能性もあるという
「怪我」や「病気」、そして「失業」など。
Q.万が一『奨学金』が返せなくなったらどうすればいいのか?
A.
独立行政法人
【日本学生支援機構】
「救済制度」がある。
「返還期限猶予制度」
災害、傷病、経済困難、失業などで奨学金の返済が困難になった場合、
“最長で10年間”返還が猶予される。(年収300万円以下)
迄
【沖縄県那覇市】
◇「返還期限猶予制度」を利用している女性(35)
4年制の大学を卒業後、県内の食品メーカーに正社員として採用された。
・ところが-
返済の方は正直ぃすごくキツかったですね。*頷く*
・就職が決まった直後に両親が離婚。
病気の母と2人の兄弟を支えながら『奨学金』を返還していた。
4人分の生活費を弟(のバイト代)と私の給料とで合わせても
やっぱり足りないって、いっつも母親が「足りない、足りない」って言ってたのが
あったので-
・やがて生活が立ち行かなくなり、28歳の時に「奨学金返還期限猶予願」を申請。
奨学金の返還は約5年間停止。その間に兄弟2人を無事自立させることが出来た。
ところが-
◇「返還期限猶予制度」を利用している女性(35)
いや私は「救われた」とは思えないですね。
・今も不安が募る一方だという- 一体ナゼなのか?
実は彼女が返還を猶予できる期間は「あと5年ほど」しか残っていない。
しかし現在の彼女の月収はというと
◇「返還期限猶予制度」を利用している女性(35)
実質・ほとんど・入社当時と・金額は変わらないです。
今年で12年目ですね。(明細には「差引支給額:140,345円」と記載)
いや、全然予想できませんでしたね。(苦笑)
段々少しずつ上がっていくもんだと思ってたので-
返還ができるかっていう不安はずっと残っていくと思いますね・・・ *語尾小声に*
・12年間、正社員として働いて35歳の今「月収が14万円」というのは
想定外だったという。 ※そりゃそうだ。 ゾンビ
悪い言い方をすれば弱小企業を延命
させている政策に問題があると思う
◇「返還期限猶予制度」を利用している女性(35)
(奨学金を返還できない人には)
私みたいに正社員でも年収が低かったりとか、
あの派遣だったりする方の方があの多いと思うんですね。
・彼女には未だ100万円以上の返還が残されている。
「滞納してしまうかもしれない」という不安を抱える日々がこれからも続く-
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┗■スタジオにて
◆奨学金が返せない・・・ “貧困”に陥る若者
◇小正裕佳子 キャスター
家庭の事情など様々な理由で『奨学金』を受けた人が正社員になっても
返済で生活がギリギリというのは、本当に将来への不安が絶えないですよね。
◇村尾信尚 MC
辛いですよね。
あのVTRに出てきた【日本学生支援機構】の『奨学金』なんですが、
3ヵ月以上延滞している金額というのは「全体の約5%弱」程度なんですね。
人数は「約17万人」いるんです。
その17万人の人達の中にはVTRで見たような苦しい思いをしている人達が
いるんですね。あのそういう人達に対しては確かに返還を猶予する仕組みを拡充
したりして対応しているんですけれども、まっこの問題。例えば賃金の水準だとか
雇用の在り方など様々な要素が絡み合った複雑な問題なんですね。(苦)
この「1億総活躍」を言う【政府】に於いても “総合的な観点” からの検討が
必要です。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・途中に挟んだ私のコメントと、最後に◇村尾信尚 MCが指摘したことに尽きると
思うのですが、「大学進学」=「就活有利」という“甘い汁”を提示している様な
政府機関の姿勢にも問題がありますし、また「1億総活躍」という大風呂敷を国民
皆に無理矢理被せ「雇用を守る」ためと称して退場させるべき弱小企業を延命させて
いる事態などは【中国】でのゾンビ企業などと揶揄することと全く同類の話だと思う
しね。
上層部に居る“勝ち組”の輩を楽に肥えさせるための制度だとも言えると思うわけ。
┣・ゆえに私のように残りの人生を逆算し、年金受給年齢(70歳と想定)の頃には
父方の平均寿命が70前後であることから「こりゃ残りの人生短そうだ」と腹を括り
「多少の蓄え」と「節約生活」で乗り切ってみようかと人生のラスト航路を切り開く
者もいるわけさ。“ダウンシフト生活者”だよね。これやられちゃうと“勝ち組”
雇用者(投資者)側は働き手が少なくなって困ってしまう。給与上げないと労働力を
集められない。(苦) 「おい、犬共。なんとかしろ!」とハッパを掛けてあのような
「1億総活躍社会」「女性の社会進出」を促したのではないかと私などは推測します。
┣・そしてそんな暗示に唆された者は、まだまだ準備不足の中で安易に手を染めてしまい
・・・ (悲)出来事に遭遇してしまっています。
┗・“ダウンシフト生活者”らが語る「自分の力で衣食住を得る」という
自分の身は自分で守るという時代に入った・戻ったのだと考えるべきでしょうね。
また偉そうなこと書いちゃって、バカにされそうだけどさ。(苦笑)(^^ゞ