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変わる子供の環境 『児童福祉』“18歳の壁”

2016/03/21(祝月)<変わる子供の環境 『児童福祉』“18歳の壁”>
NEWS23】 http://www.tbs.co.jp/news23/

www.tbs.co.jp リニューアル後、まだこうした提言は見られませんね・・・ 


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓  <変わる子供の環境 『児童福祉』“18歳の壁”>
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      子供を守る目的で作られた法律『児童福祉法

      保護の対象となる年齢は原則「満18歳未満」と定められている


     【児童福祉施設】などで育ってきた子供達は

      現状だと18歳になると

         「家も自ら探さなければならない」し

         「生活費も自らで稼ぎ」そして

         「進学する為の学費も自分で」賄わなければならない


       彼ら彼女らが抱える困難に社会として何が出来るのか

          新たな取り組みが始まろうとしている-

 

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┣『児童福祉法』制定から69年


 ◆虐待急増 変わる子供の環境


 ◇20歳の女性  ※ムチャクチャ可愛い美人さんです
  毎朝長い道のりを歩いて学校に通っている。
  2年前まで【児童養護施設】で保護されていた。

  しかし今は「学費」も「生活費」も全て自分で賄っている。

 ・小雨降りしきる中、傘を差しながら

  「(バスは)往復で420円掛かるので、それを毎日と考えると
   歩いて行けるなら歩いて行こうと(苦笑)思ってます。*ニコニコ*」


 【児童養護施設
  原則「高校卒業」までしか居られない。


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 『児童福祉法

  児童福祉法,(略)児福法

  「すべて児童はひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない」


  第1章 総 則

  第1条 すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、
      且つ、育成されるよう努めなければならない。
    ② すべて児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。

  第2条 国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、
      児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。

  第3条 前2条に規定するところは、児童の福祉を保障するための原理であり、
      この原理は、すべて児童に関する法令の施行にあたつて、
      常に尊重されなければならない。


 ・1947年に制定された。当初の目的は
  “戦後の貧困”に苦しむ子供の保護や救済を目的とし、対象は満十八歳未満まで。


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 ・『児童福祉法』制定から69年が経ち、
  子供を取り巻く環境は大きく変化している-


 【厚生労働省
  現在保護の対象となっている子供は「約4万8000人」。

  理由の1位は「虐待」。
  【児童養護施設】に入る子供の「59.5%」が虐待された経験があるという。

   児童養護施設のご紹介


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 ◆児童福祉“18歳の壁”


  ◇20歳の女性       ※とても可愛らしい女性です
   アルバムを見せながら

   「これ私です。小学校2年生、4月くらいですかね・・・ ウン。。」


  ・彼女が施設に入ったのは7歳の時。きっかけは「父親の暴力」だった。

   「お父さんがベルトでお母さんの首を絞めて、で、やっぱりそれに
    痛いことだからお母さん叫んだりとか。「出て行け!」って当時
    お父さんから言われてて、で、その度に家の外の通路に出たりとかして・・・ 」


  ・真夜中に家を飛び出した彼女は【警察】に保護され、
   そのまま施設で暮らすことになった-

   「それこそまぁ「お家に帰りたい」とか感情を先生に向かってもぉ
    大声で吐き出すこともあったけど、「それはできないんだ」って
    いう風に思う時があって、そこからは寂しくても「寂しい」って言わないですし
    ・・・ 辛くても自分の中で「今辛いんだ」っていう気持ちを・・・ 再確認して
    でもそれを誰か第三者に言うことはないですけど」*二度三度と頷く*


  ・そして「高校卒業」を迎えた3月、今度は「施設を出なくてはならなくなった」。
   頼れる先は無かった-

   「もう「自立しなきゃ」というよりは、もう“そうするしかないんだ”っていう
    “流れ”があったので、やっぱり1個上の先輩が旅立っちゃえば、その次は
    自分なんだっていう、そういう自然な流れの中で、もう拒否権とか無いですよね
    ウン。そうするしかないっていう・・・ *頷く* みんな思ってるんじゃないかな」


  ・彼女は「保育士になりたい」と【短大】へ進学した。

   アルバイト(ファーストフード店など)をいくつも掛け持ちしながら、
   「学費」も「生活費」も全て自分で賄っている。

   だが、返済が必要な『奨学金』を借りているため、
   施設を出て2年で既に「144万円」もの借金を抱えた-


   「今はもう入れるだけバイト入って、というところだけど結局ぅ学生している間は
    一杯は働けないから、食費とか稼ぐので精一杯で貯めるまでいかない?かなぁ」


  ・彼女のように施設を出た後すぐに困難に直面する子供は少なくない。


  <学校を続ける上で「大変だ」と感じたこと(複数回答)> 出典:【東京都】

   「アルバイト」等との両立  53.6%
   「学費」    等の負担  49.0%
   「生活費」   等の負担  43.9%
    学科内容とレベル     23.0%
    人間関係         14.8%

  ・これらの理由などで進学した子供の約2割が中退を余儀なくされている。
   特に「アルバイト」との両立、「学費」の負担が目立つ。


  <退所後に付いた仕事の期間>  出典:【東京都】

   1ヵ月以内 約 6%
   3ヵ月未満 約 6%
   6ヵ月未満 約 7%
   1年 未満 約19%
   3年 未満 約32%
   3年 以上 約30%

  ・また1度就職しても仕事を辞める割合は「1年未満で約4割」
                     「3年未満で約7割」にも及んでいる。

  児童養護施設
 【福音寮】
  ◇飯田政人 施設長
   昔をこう“フラッシュバック”するような形で、
   まあすごく社会の中で“孤独感”を抱いてですね「どうしよう」とかいうことで
   長々と泣きながら電話してくるとか、そういう子供達もまあいたりするので-

   社会に出る一歩がなかなかこう“怖かったり・不安だったり”する
   子供達が増えているように思いますね-


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 ◆広がる支援の動き「子供の巣立ち・土台づくりを」


 ・そうした中、今月2016年3月新たな動きが-

  2016年3月10日
 『新たな子ども家庭福祉のあり方に関する専門委員会』

www.mhlw.go.jp

  子供を取り巻く環境の変化に対応するため、【厚労省】の専門家委員会は

  保護の対象となった子供の年齢が「22歳になる年度末まで」引き続き支援を
  受けられる仕組みが必要、とする提言をまとめた。

www.mhlw.go.jp

 

 ・さらに自治体レベルでも具体的な支援が広がろうとしている-

  2016年1月
 【東京都世田谷区】
  区内のアパートを【児童養護施設】などで暮らしている子供達を引き連れ視察。

  世田谷区は来年度2016年4月から
  【児童養護施設】を出て進学する子供に対し、シェアハウスを月1万円で貸し出す
  住宅支援を始める。

  区はさらに、返済の必要がない『給付型奨学金制度』も創設する-

www.huffingtonpost.jp


  ◇保坂展人 世田谷区長
   自分がどうあろうとあらがえない親の在り方とか環境の中で
   【児童養護施設】に預けられた・そこで社会的養護を受けて巣立っていく
   わけなので、「保護してきちんと育てるよ」と言った以上ですね
   羽ばたけるように土台を作っていくということは大事だと思います-


 ・今月、彼女は世田谷区のシェアハウスで引っ越しの作業をしていた。
  区の住宅支援を受けられることになった。

               ※区の職員とおぼしき男性が背広姿で笑顔を見せながら
                荷物運びを手伝って(単なる橋渡し?)していた。

  施設を出たのに“また支援を受ける”ことには躊躇もあったという-

  だが、保育士を目指す中で今は前向きに考え始めている。


  ◇20歳の女性       ※とても可愛らしい女性です
   社会福祉の勉強をしていることもあるので
   そういった知識と、自身の経験とっていうのを合わせて
   施設にいる子だったり職員に「何か困っているよ」とか
   そういった声を身近に聞ける人になりたいなって思いますね-

 

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┗■スタジオにて


 ◆“18歳の壁”見直しの転機


  <施設退所直後に「困ったこと」(複数回答可)> ※【東京都】の調査

   孤独感、孤立感   29.6%
   金銭管理      25.4%
   生活費       25.1%
   職場での人間関係  22.3%
   炊事        14.3%


  ◇膳場貴子 MC
   退所直後にまず「困ったこと」として
   孤独/孤立感、金銭管理、生活費などが上位を占めています。

   確かに周りに全く“頼る存在が無い”まま社会に出るわけですから
   経済面だけなく、精神面でも不安っていうのは大きいでしょうね。


  ◇岸井成格 アンカー
   そうですよね。それは想像以上に厳しいということだろうとは思うんですけどね
   『児童福祉法』というのは戦後間もなく、戦争孤児などの保護を念頭に作られた
   ものなんですよね。だけど時代の変化とともに今や保護の対象が虐待から子供を
   守ることなど“多様かつ複雑”になってきているんですよね。

   だからそういう意味で【児童養護施設】のさらなる充実、あとは大きな見直しが
   迫られている。そういった転機を迎えている感じがしますよね。さっき提言にも
   あったように「保護対象の年齢の引き上げ」など、こういうものは本当に真剣に
   検討すべき課題だろうなって思いました。

www.sankei.com

urano.cocolog-nifty.com

www.sankei.com

 

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・一見すると誠に「素晴しいことだ」と称賛したくなる改善行動ですが、メモし終えて
  私はこれでは根本的な解決策とはならず、医療費の無駄遣いと同等、または役割増で
  余分な団体・課が増えるだけだと思いました。世田谷職員の異常な笑顔を見て確信?
  コイツら2~3年単位で部署異動しますからね。いい加減なんですよ。住宅トラブル
  で困り果てて「行政指導」または「周囲への注意喚起」などできないものかと真剣に
  お願いしたのに誠意ある回答は無かったですから。

  「何かあったら連絡をお願いします」と言われ、孤軍奮闘した挙げ句、ようやく解決
  できたので無事取り壊すことを伝えに行ったらば担当した者は異動してたし、伝言も
  全くといってよいほど伝わっていなかった。「あっそうですか。伝えときます」。

  役所は7割近くは疑うつもりで接した方が間違いは少ないと私の経験上思います。


┣・だって本件だって『保育園問題』で大きく取り沙汰される中での「安心して下さい
  ちゃんとやってますよ!」的なものに感じるし、保育士志望、また好感度の高そうな
  女性だったから認定したという穿った見方もできるしね。シェアハウスなんてーのも
  出来すぎた話だし。


┣・【児童養護施設】に入居された方々に文句を付けるつもりは毛頭ありませんけれど
  私の経験上、施設に入居していない子供達の中にも家庭環境が悲惨な所は実際大勢
  存在しているわけで、こうした点で識別・仕分けするものではないはずなんだよね。

┣・学業を積む適齢期「22歳まで」は「全児童が同じ条件を受ける権利がある」はずで
  公立校の無償化/社会人への支度金(積立金)などを優先すべきなのでは?
  私立校などはより高い教育を受けたければ自分でお金を出してでいいじゃない。
  幼児が訳も分からず英会話教室に通わされているのと同じで。(笑・滑稽に見えるね)


┗・昔の子供は、田んぼや畑のなどの“労働力”目当てで産まされたものだと聞きます。
  子供でも働かせればいいんですよ。それを各家庭単位ではなく学校・自治体レベルで
  行えばいいのでは? 森林伐採など人力でも・人力こそ狭い場所で生かされるはず。


  これって妄想ですかね? 教えて“おじさま” by.ニュース女子。(笑)