震災関連死 自ら生命を絶った農家は･･･ 今も続く“被災地の死”
2016/03/08(火)＜震災関連死 自ら生命を絶った農家は･･･ 今も続く“被災地の死”＞
【NEWS23】 http://www.tbs.co.jp/news23/
＊敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓５年 そして これから
┃ ＜震災関連死 自ら生命を絶った農家は･･･ 今も続く“被災地の死”＞
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「長引く避難生活」「汚染された田畑」
【福島第一原発】の事故で、様々な人の生活が変わった。
約５年、福島県のある一人の農家の男性が自ら命を絶った。
原発事故で“農業の将来”を悲観した末の自殺だった。
震災の影響で命を落とした人はこの５年で約３，４００人。
その数は今も増え続けている－
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┣＜震災関連死＞ 父が自殺した農家は･･･
◆父が自ら命を絶ってから、まもなく５年が経つ。
◇Ａさん(40) 専業農家
原発事故後も父から受け継いだこの土地で、野菜や米を作り続けてきた。
原発爆発した時もこう、ビニールは張ってあったんだからね。
直接土には放射性物質が降ってないだろうと思って、ハウスで作るようにしたの－
・農業に情熱を注ぐ父親を見てきたＡさんは、
この土地を離れることはできなかった。
いや「親父が居たらどういう風にやっていたのかなぁ」とか、こう、
「この仕事が大変だから手伝ってもらいたいな」とか思った時もあったけど･･･
・Ａさんの父は農家の７代目。
化学肥料をできるだけ使わない『有機農法』にこだわり、
学校給食にも使われた「キャベツ」が誇りだった。
だが･･･
2011年3月
『福島第一原子力発電所事故』で全てが一変した－
1号機はなぜ過酷事故に至ったか｜福島第一原子力発電所事故の経過と教訓
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◆その時、父は－
・原発が爆発するニュースを見ていたＡさんの父は
妻と息子の前でこう呟いた－
◇Ａさん(40) 専業農家
（父が）「ほら見ろ、俺が言ってた通りになったべ」。。。
「福島の百姓はもう終わりだぞ」って。。。
「人が作ったものは必ずぶっ壊れるんだ」ってウチの親父は言ってたのでね－
・放射性物質は原発から約６５ｋｍ離れたＡさんの農地まで飛び散っていた。
原発事故から11日後、「キャベツの出荷停止」を知らせるＦＡＸが届いた。
指 示
平成23年3月22日
福島県知事
佐藤 雄平 殿
原子力災害対策本部長
内閣総理大臣
菅 直人
東京電力(株)福島第一原子力発電所において発生した事故に関し、原子力災害
対策特別措置法 （平成１１年法律第１５６号） 第２０条第３項に基づき、下記
のとおり指示する。
記
１．貴県内において算出された非結球性葉菜類、結球性葉菜類及びアブラナ科
の花蕾類について、当分の間、摂取を控えるよう、関係事業者及び－
等に要請すること。
２．貴県内において算出された非結球性葉菜類、結球性葉菜類、アブラナ科の
花蕾類及びカブについて、当分の間、出荷を差し控えるよう、関係事業者等
に要請すること。
注１．非結球性葉菜類及び結球性葉菜類：
ホウレンソウ、コマツナ、キャベツ 等
◇Ａさん(40) 専業農家
こう（父が）ＦＡＸを見て、下を向いてたのね。んで、、、
「俺はオメエのことを“間違った道に進めた”」って言われたの。
親父の最後の言葉って“それ”だったの･･･
・その翌朝、Ａさんの父は自宅の横にあるキャベツ畑の近くの木で首をつり亡くなった
６４歳だった－ ※ものすごく誠実で正義感も強い、
いかにも人柄の良い遺影が映っていた
2011年4月26日
【東京電力】本店前
Ａさんの父が亡くなってから約１ヵ月、【東京電力】に抗議する農家の人達の中に
遺影を抱いた妻の姿があった。出荷停止となった夫のキャベツと共に－
田中龍作ジャーナル | 「怒りしかない」 福島農民が東電前でムシロ旗
◇Ａさんの母
ウチの父ちゃんは切腹したのと同じなんです。*涙目*
どうか一つ分かって下さい。*一礼＊
どうか、*涙を拭う* 一日でも早くあの原発を止めて下さいッ！*語尾を荒げる*
それが一番の願いです。(涙)
2011年5月
【福島県須賀川市】
・震災の発生から約２ヵ月。
原発事故の影響で禁止されていた農作業ができるようになり、Ａさんは母親と共に
田植えを始めた。
◇Ａさん
やっぱ自分家の田んぼと畑は荒らしたくないので、*腕組み頷く*、ウン。。。
◇Ａさんの母
私らだって生活して生きていかなければならないだもの。
収入がなくては困っちゃうばい。
死んでしまったのは帰ってこないし、生きているので頑張ってやるしかないべぇ。
ウ～ン、、※農具を片付けながら、気丈にインタビューに対して語っていた
・原発事故を苦に命を絶った父。
だが【東京電力】は「自殺と原発事故の因果関係はない」と主張した。
Ａさんの父の死は「震災関連死」として認められなかった－
2013年6月
『「生業を返せ、地域を返せ！」福島原発訴訟』
『原子力損害賠償紛争解決センター』の仲介で和解が成立したのは
Ａさんの父の死から２年４ヵ月後のことだった。
【東京電力】はついに自殺と原発事故との「因果関係を認め」賠償に応じた。
『生業（なりわい）を返せ、地域を返せ！』福島原発訴訟原告団・弁護団
◇Ａさん
（【東京電力】に） 仏前に線香を上げて頂きたい。*涙目*
（そうしてもらえないと）和解したと言ってもですね、、、心は晴れません。(悔)
・Ａさんの父のように『東日本大震災』の影響で自殺に追い込まれたり、
非難の長期化で体調を崩したりして亡くなる『震災関連死』は後を絶たない。
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＜『震災関連死』（被災３県）＞ ※【警視庁】まとめ
福島県・宮城県・岩手県の３県で合わせて「３，３９６人」に上る。
この内６割を福島県が占めている。
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┣＜震災関連死＞ 孤独死「一人でいると死にたい」
◆長引く仮設住宅での避難生活は『孤独死』の増加も招いている－
◇元自治会長(70)
ここです。
呼んでも返事がないとね。「アレ、どうして返事がないんだろう」って。エェ･･･
去年2015年8月
◇６０代の男性
この仮設住宅に住む男性が数日間、姿を見せないことに不安を覚えた。
この男性は震災後に妻と離婚し、この部屋で一人暮らしを続けていた。
◇元自治会長(70)
あまりあのぉ皆とお話しするわけでもなくて、朝からお酒を飲んでたりしている
ような感じで、何も返事がないんだからあのぉ異常を感じました。。ハイ。
あぁ「これは（鍵を）開けてみなければダメだ」っていうのでね･･･
＜取材に基づく＞
・１ＤＫのバス・トイレ付(別々)。ベットが置かれ、中央にテレビがあった。
◇元自治会長(70)は市の職員と共に鍵を開けて男性の部屋に入った。
すると男性は４畳半の部屋でベッドにもたれ掛かって胡座をかいて座っていた。
普段着姿で首はダラリと下を向いていた（正面にテレビ）。既に死亡していた。
部屋のテレビは付いたままで男性の傍らには焼酎の瓶が置かれていた。
◇元自治会長(70)
「もっと前から注意しておけば良かったな」というのはあります。ハイ。
特にね、あのぉ男性の方は孤立される方が多いですね。ハイ。
先が見えないので「どうしよう」というのがあって。うーん、
どうしてもついついね、飲み過ぎてしまうっていうか。ハイ。
・一人暮らしの住民には特に「声掛け」をするよう心掛けている。
しかし“避難生活の長期化”が住民を日増しに追い込んでいる。
◇一人暮らしの女性 ７０代
この狭い所に一日居なければいけないもの。寝るも起きるも。(苦笑)
夜一人でいると、思うよ。こんなこと言っちゃいけないけど死にたくなる時も
ホントに。*頷く* －
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＜仮設住宅で死亡状態で見つかった単身居住者＞ ※ＪＮＮの取材より
福島県 宮城県 岩手県
2011年 約３人 約８人 約５人
2012年 約１１人 約１６人 約７人
2013年 約１２人 約２２人 約５人
2014年 約１８人 約１４人 約９人
2015年 約２２人 約２１人 約４人
・福島、宮城、岩手の３県でプレハブ仮設住宅で死亡後に見つかった
一人暮らしの住人は、計１８２人に上ることが判った。
その数は年々増加している。
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┣■原発再稼働
◆「バカか、この国は･･･ 」
・原発事故後に父を自殺で失ったＡさん(40)。 ※仏壇に手を合わせて亡き父を拝む
◇Ａさん(40) 専業農家
「５年目の節目」だとか、そういう風に、周りは言ってっけど、
ウチらからしたら“ただ月日が５年流れただけ”で、
５年経って、、怒りだけです。込み上げるのは。*少し睨みながら頷かれる*
・原発事故は、父を震災関連死で奪っただけではない。
農地にも深刻な放射能汚染をもたらした－
今も「福島産の作物」というだけで、安く買い叩かれるのが現実だ。
・一方で、国や電力会社は「原発の再稼働」を進めようとしている。
◇Ａさん(40) 専業農家
どこがクリーンで安全なエネルギーなんだい、コレ。(怒)
バカじゃねえの、この国は。(怒・呆れ顔)
･･･ 、･･･ 、な、情けねえ国だ。この国に生まれたからしょうがねえけど。(涙悔)
・心が押しつぶされそうな時もある－
だが、父の死を無駄にしないためにも訴え続けるという。
◇Ａさん(40) 専業農家
声を上げる人がいねがったら、、、この国は変な方向に進むでしょ、また。(睨)
親父にこう“与えられた宿題”っていうか、宿命なのかなって思って･･･
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◆『東日本大震災』からまもなく５年
・今も被災地では多くの命が失われている－
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┗■スタジオにて
◇膳場貴子 ＭＣ
Ａさんの言葉を聞いていますとね「原発再稼働をして本当にいいんですか？」と
改めて問わなければいけないと思いますよね。
◇岸井成格 アンカー
そうですねぇ。やっぱり「声を上げることが父親から与えられた宿題だ」と
言ってましたけれども、被害者の家族にそうした思いを抱かせることに本当に
理不尽ですよね。
だからＡさんのような人達にこの５年間、国がきちんと向き合ってきたんですか？
そうじゃなかったんじゃないですか？ と、こう思わざるを得ないですねぇ。
◇膳場貴子 ＭＣ
Ａさんのお父さんが亡くされたような『震災関連死』。今も後を絶ちません。
「仮設住宅で死亡状態で見つかった単身居住者」なんですが、
この仮設住宅で住む人は減っているはずなんですが、仮設住宅での『孤独死』
というのはむしろ増えているんですよね。
◇岸井成格 アンカー
そうですね。先月2016年2月時点での「震災での避難者」というのは未だに
「１７万４千人」もいるんですよね。避難で年々心や身体がドンドン蝕まれて
そして不安に苛まれている。そういうことじゃないかと思うんですよねぇ。
やっぱり「コミュニティーの復活」とか「暮らしの再建」こそ加速させなきゃ
いけない！ということでしょうね！
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・当週は原発事故から５年目ということで各局現地の乗り込み、現場取材を敢行して
おりましたけど、一番核心を突いていたのはこの【ＴＢＳ】だったでしょうかね。
特に同番組は現政権に睨まれて、この春に出演者を総取っ替え。その恨みもあった
かもしれませんが元々パンチ力が乏しいからなぁ。この程度でも芽を摘み取ろうと
するのだから、どんだけビビりの連中なのかと思ってしまう。(苦) ある目標達成に
夢中になって大義を見失ってしまったとでもいうか。皇族とも不仲みたいだし、
どこと仲良くしているのだか。そんなことなど考えもせず、いつまでも*ワイワイ*
楽しめると思っている、ピノキオにも劣っている“操り人形”状態の多くの国民。
「バカじゃねえの、この国は。」(怒・呆れ顔) 激しく私も同意します。
┣・調べてみればこんな動きもありますね。
┣・一応「後から言われるのが怖い」ので、記録だけは残しておく連中はこちら。
『４０年後の未来へ 福島第一原発の今』
【東京電力】福島第一原子力発電所事故の経過と教訓
┗・“見えない恐怖”放射能。“先が見通せない不安”与党・日銀。 酷すぎる。
