白狸の考現家 +TV・RADIO +shikohin

幅広・デカイです。パソコン・タブレットでの閲覧を推奨します。

『マイナス金利』で自社株買い↑

2016/03/22(火)<『マイナス金利』で自社株買い↑>
【Newsモーニングサテライト】 http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/

www.tv-tokyo.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏┓プロの眼  <『マイナス金利』で自社株買い↑>
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

www.tv-tokyo.co.jp

 

 ◇佐々木明子 MC
  「『マイナス金利』で自社株買いが増える」とあるんですが、
  実際に去年2015年辺りから増えてきましたねぇ。


 ◇広木隆 マネックス証券 ※幅広い資産分野に精通
  そうですね。今年度2016年『コーポレートガバナンス元年』と言われてですね
  企業の「株主還元の意識」がね、すごい高まっているっていうのが背景にあります
  けれども、足元の集計でいうと、もう5兆2千億円を超えてですね、過去のピーク
  だった2007年度(約4兆7千億円)を抜いて過去最高を更新してますね。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  <日本企業の「自社株買い」> ※アイ・エヌ情報センターデータより
                  【マネックス証券】作成
   2001年度 約1兆円
   2002年度 約2兆8千億円
   2003年度 約1兆7千億円
   2004年度 約3兆1千億円
   2005年度 約4兆1千億円
   2006年度 約4兆5千億円
   2007年度 約4兆7千億円 ※過去のピーク
   2008年度 約3兆3千億円
   2009年度   約7千億円 ※リーマン・ショック
   2010年度 約1兆3千億円
   2011年度 約1兆6千億円
   2012年度 約1兆8千億円
   2013年度 約1兆9千億円
   2014年度 約3兆3千億円
   2015年度 約5兆2千億円 ※過去最高。


 ◇佐々木明子 MC
  これが来年も増える。来年度2016年も増えると見てらっしゃるわけですか?


 ◇広木隆 マネックス証券 ※幅広い資産分野に精通
  もちろん『コーポレートガバナンス』「株主還元の意識」そういうのはあるんです
  けれども、僕は『マイナス金利』もこの自社株買いを促す一つの材料になるんじゃ
  ないかなと思ってますけどね。
                           ◇佐々木明子 MC
  あのぉここまで「金利が下がる」と、         どういうことですか?
  “負債の活用”っていうのを普通は考える。
  企業の財務の観点からですね。            ハイ。
  そういうことだと思うんですよね。

  企業っていうのは調達するのに『株式』で自己資本で調達するのと
                『負債』、他人資本で調達するのと

  両方あるわけですけれども、


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  <「資本コスト」>

  ・「他人資本」     → 『マイナス金利』で
   『負債』(利息など)    コスト低下

  ・「自己資本」     → 「株主重視」(還元意識)で
   『株式』(配当など)    コスト高止まり

 

 ◇広木隆 マネックス証券 ※幅広い資産分野に精通
  コッチ「他人資本」がもう“べらぼうに安い”んですよね。(苦笑)

  コッチ「自己資本」はどうかっていうと、自己資本コストっていう点では
  あの凄い高止まりしてますよね。

  結局「スチュワードシップコード」「株主との会話」エー要は企業が業績が悪くても
  減配とか配当とか落とせないので、そう考えるとやはり負債をもっと使った方がいい
  と。

www.nikkei.com

 ◇広木隆 マネックス証券 ※幅広い資産分野に精通
  これ日本の上場企業っていうのはズーッとですね「自己資本比率を高めてきた」。
  逆にいうと「借金をズーッと返済してきたんですよね」。バブル崩壊後、いわゆる
  バランスシート不況、バランスシート調整という中でですね、まっあるいはもう
  「借金は嫌だ、懲り懲りだ」と。だからいくら金利が下がっても誰もお金を借りて
  まで使おうとは思わないわけですね。それがこの金融緩和が効かない理由の最たる
  もの。家計もそうですね。「ズーッと貯金ばかりしている」という。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  <企業の「自己資本比率」> ※金融・保険を除く

   2000年 約24%
   2005年 約30%
   2010年 約36%
   2015年 約29% ※今現在2016年は約40%で横ばい状態

 

 ◇広木隆 マネックス証券 ※幅広い資産分野に精通
  僕は『マイナス金利』がですね、この「借金が悪だ」という概念を覆すことになる
  んじゃないかなってくらいの、まあパワーは秘めてますけれどね。


 ◇佐々木明子 MC
  その「借金は悪だ」って概念が覆れば、ソッチの方にシフトして行くということで
  先程ありました「自己資本」株式の方を逆に今度は“減らしていく”ということ。


 ◇広木隆 マネックス証券 ※幅広い資産分野に精通
  ということなんですよ。もうかなり「自己資本」を厚くしてきた。
  だけどコッチのコストは高いんで、そしたら普通コストの安い方をもっと活用しま
  しょうということになると、このコストが高止まりしている・エクイティの株式を
  買い戻しましょうと。その時にマーケットで時価を見るとね、PBRほとんど1倍
  割れしている企業ばっかり。そうすると簿価より安い価格で自分ところの株を
  買い戻せるチャンスなんですね。そうすると「資本コスト」「マーケットの時価」
  それから一方の「負債のコスト」。これ全部合わせると結論として自社株買いは
  もっと進むだろうと。これ新年度明けの4月から6月株主総会までの間にですね
  沢山「自社株買い」発表する企業が増えてくると思うんですよ。それが株式相場の
  下支えになるんじゃないかなあと思います。
                     ◇佐々木明子 MC
  ハイ。                 需給(?)改善効果ということですね。
  *一礼*                 分かりました。ありがとうございました

 

エクイティ 〜 インフォバンク マネー百科

www.ifinance.ne.jp

 

 

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・至極当たり前の行動ですが、非常に分かりやすい説明でしたね。口うるさい、優待
  ばかり気にする株主の相手をするよりも、今は金利がべらぼうに安いとなれば当然
  そちらへ移行するわけです。(笑) 口数を減らして配当金を上げる方法もあるけど。

www.rakuten-sec.co.jp

┗・逆転の発想ですよね。住宅ローンも1%を割り込む中、キャッシュの方も1%を
  割り込めば、確かに爆発的に借り手が増えて景気も浮上するかもしれません。それを
  黒田東彦は言いたかったのかな? けれどそれら不貞な輩をどこの金融機関が相手を
  してくれるのかって話になるんですけどね。(苦笑) 優良客(プライム層)よりも
  下位の層、いわゆる「中の下」(サブプライム層)の相手をするのは大変だもの。
  ぶっちゃけ頭のネジが数ヵ所外れてるんじゃないかって輩も確かに存在するからね。

  「ハーデス、お前が担当しろ」と名指しで【みずほ銀行】とか言えればいいんだけど
                                    (大笑)。

  さすがの【みずほ銀行】でも、*キー!*と素直に命令を聞くとは思えないよなあ。

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com