2016/03/16(水)<アメリカ 消費者が選ぶ店は?>
【Newsモーニングサテライト】 http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓NY証券取引所 <アメリカ 消費者が選ぶ店は?>
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Q.【小売業界】では選別の傾向が強まっているようですね。
A.
◇坂下尚人 岡三証券NY
ハイ。『ディスカウントショップ』ですとか『1ドルショップ』などにはまあ
“追い風”が吹いておりまして、株価もですね、上場来高値近辺で非常に強い動き
となっております。
<年初来騰落率> 「2016年初=0」
「S&P500」が、1~2月を -10%近い下落。3月に入りようやく0へ
【ダラーゼネラル】は1~2月を-5~5%で推移し3月に入り一気に18%↑
【TJX】 は1~2月を-5~3%で推移し3月に入って8%近辺で推移
◇坂下尚人 岡三証券NY
消費者の節約志向は依然として根強く『デパート』などよりも今後の
「労働市場の改善」や「原油安」の追い風を受けやすいと捉えられているようです
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Q.これは「雇用市場」改善の恩恵を受けている層に関係しているようですね
A.
◇坂下尚人 岡三証券NY
ハイ。現状ですね、雇用者数の増加は【ヘルスケア】【小売】【レジャー】
【娯楽】などですね、相対的に「賃金水準の低い」業種で見られております。
さらにですね、こういった業種は過去と比較しても「求人率が高水準」で推移して
おりますので、この先も一部「中低所得者層」の雇用の増加が予想されます。
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Q.となると、この『ディスカウント店』には益々“追い風”ってことですよね?
A.
◇坂下尚人 岡三証券NY
ハイ。取扱商品がですね「10~15ドル」程度の『ディスカウント店』が
中低所得者層の需要増加の受け皿となっていきそうです。
<販売伸び(前年比)> ※2016年1月~2月の平均
ディスカウント 約+4.4%
スポーツ衣料品 約+3.2%
小売り全体 約+0.8%
デパート 約-1.8%
◇坂下尚人 岡三証券NY
『デパート』などが『ネット通販』との競争激化で店舗削減を強いられる一方で
若者の世代からの支持もある『ディスカウント店』などは出店を拡大していくと
いうような計画を示しておりますので、今後も投資家から注目されそうです。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・小ネタですけれど、結構こういう統計って参考になると思うんですよね。さりげなく
相手国の内情を教えてくれていると思うので。
┣・「失業率の低下」と聞こえは良いけれど、その受け皿は「賃金水準の低い」業種と
解雇が容易な国であることを考えると、決して労働者は満足できていないわけです。
『ディスカウントショップ』というと、ワンコインで日本発祥ってイメージが強い
ように思えますが、実は今では世界中で浸透してしまった販売形態であり利用者も
節約志向の強い低所得者が自然と増えるわけです。私も一時期『ローソン100』
でばかり買い物してましたもの。でもよくよく見ると「質と値段」を加味すれば、
あまりお買い得感がないことに気付くのですが(笑)、それでも「安い」という点で
必要不可欠な存在にアメリカでもなっているんだなと推測できるわけです。
┣・薄利多売な商売で『オバマケア』など経営面を考えれば本来はしたくないわけです。
政府は企業に対して「給与のベースアップ」を促しますが、先行き不安感の中では
あのアメリカ国民でさえ「貯蓄」が増えているというのですから、根本的な解決に
繋がっていないわけです。そんなアメリカに「子泣き爺」のようにおんぶされようと
日本はしているわけですから、まともに先へ歩いて進めるのか皆益々不安がります。
┗・思い切ってデフレを促す「低価格商品の販売を禁止する」政策を打つ手もありますが
現役世代は給与のベースアップで賄えても、年金支給もない層には「ジリ貧=死」の
宣告ですから。それができる強いリーダーが現れれば流れも変わると思うんだけど?
※それがドナルド・トランプ氏 ??