『断水』相次ぐ 現場で何が
2016/01/30(土)<『断水』相次ぐ 現場で何が>
【週刊 ニュース深読み】 http://www.nhk.or.jp/fukayomi/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓ <『断水』相次ぐ 現場で何が>
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今週初め2016年1月24日、この冬一番の寒気が流れ込んで
【西日本】を中心に大雪に見舞われた。
各地で被害が相次いだ。
特に『断水』に見舞われるという想定外の事態が発生
【西日本】の一般家庭が遭遇し“小パニック”状態に。
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┣■長引いた断水 波乱の現場
昨日2016年1月29日
長崎県諫早市
【量祐設備】
水道設備などの修理を行っている。
◇辻正勝 社長 量祐設備
・今週月曜日2016年1月25日、雪が降る中、出社。すると早朝から異変が起きていた。
午前8時10分くらにここ(会社)に着いて、
着いた時からズッと(電話が)鳴りっぱなし。
・電話応対の記録を見せてもらうと、10時以降、数分間隔で立て続けに電話が掛かった
要するに「水が出ない」っちゅうことですよね。
11時、12時くらいになったら今度は「水がドンドン漏れている」って。
・今回この会社には200件以上の修理の依頼があったという。
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◆波乱の現場に同行すると-
【とあるごく普通の一軒家】
・冷え込みが落ち着いてきた月曜日2016年1月25日午前11時頃、
「水漏れ」に気付いたという。
◇住人
2階で雪がボタボタ落ちる音がしたから、慌てて見に行ったら
あの水がシャーシャー流れていたんです。
・2階ベランダ。外壁沿い(外に)に水道管が配備されており、そのL字に曲がった
水道管の箇所に穴が開き、水漏れが生じていた。
今回の『漏水』事故の多くは、水道管の管に亀裂が入っていた。
中に溜まっていた水が冷やされて凍り、膨張したと見られている。
多くは「屋外の水道管」で破損が起きていたという。
◇修理の担当者
今回来た寒波までは、まず想定はしていないです。
気温もそこまでマイナスとかにはならないので、
水が凍ることも滅多にないんですけれども・・・
(外に管が配管してあっても今までは大丈夫だった?) ハイ。・・・
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Q.水がシャーシャー「水漏れ」しただけで、なぜ広い地域で「断水」したのか?
A.
【諫早市・上水管理センター】
◇山崎 所長
急激に「配水池の水位が下がってきた」っていう状況で。ハイ。
『配水池』
水を溜めておく施設。ここから家庭などに水が供給されていく。
・記録を見るとそれまで「3m以上」あった水位が、
1日の間に「1m未満」切るまでに急激に下がっている。
◇山崎 所長
管が破損してますので、いくら水を送ってもその分全部“垂れ流し”状態に
なりますので、あくまでも破損箇所を応急的にでもいいから止水しなければ
配水池の水位っていうのは復活しないんですね。
【長崎県諫早市】
翌火曜日2016年1月26日、1万2700世帯余りが『断水』になった。
・【諫早市】は市内17ヵ所に給水所を設置。
◇40代後半の女性
洗い物は全く出来ていないし、洗濯もできない。トイレも流せないという状態で
どうしようかなと。(苦笑・ため息交じり)
・必死で進められた復旧作業 ※【諫早市】役員総出で電話を掛け回っている。
しかしそれを妨げた事態が起きたッ!
◇西尾清隆 課長補佐 諫早市・水道課
『空き家』の状態ですね。そういう所は(水道管の)中が割れていても
連絡する方がいないので、“出っぱなし”っていう状態は発生していましたね。
・『空き家』からの『漏水』
【諫早市】市内の『空き家』は約2,000棟。
職員の手が足りず、地域の水道メーターに詳しい検針員が一軒一軒回って対応した
昨日2016年1月29日時点
『空き家』からの『漏水』は、186件に上った。
・金曜日2016年1月28日午前6時
ようやく【諫早市】市内の全世帯で給水が再開された。
◇50代後半の一般家庭の女性
良かったねぇ。この幸せはないですね、やっぱり。
「水の大切さ」がつくづく分かりました。 ※心底ホッとした表情をされていた。
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◆今後への対策は-
◇西尾清隆 課長補佐 諫早市・水道課
寒波も来ることは事前に分かっていて、
凍結に対する市民へのお知らせというのもやっていたのですけど、
ここまで影響が大きいとはちょっと思いませんで、
凍結対策というのも万全にやって頂くというような取組みを呼び掛けながらですね、 今後周知というか広報というのをやっていかなくてはいけないかなと思います。
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┗■スタジオにて
◇小野文惠 MC
しかし「水道管が外を通っている」のも「空き家」があるのも、
なかなかすぐなんとかしようと思っても出来ることじゃありませんよね?
すぐたちまち出来ることで、私達が出来ることってありますか?
◇南利幸 気象予報士
まずは「出てくる情報」に気をつけて頂きたいんですけれども、
その情報は、地元の気象台から出される『低温注意報』なんですね。
『低温注意報』
・農作物に著しい被害の恐れ
・水道管が凍結・破裂の恐れ ※冬場
これが出た時に注意をして欲しいですね。
また地元の気象台なんですが、気象台ごとに基準が違います。
<『低温注意報』の発表基準(冬期)>
※【気象庁】HPより
最低気温
東京都渋谷区:-7℃以下
福岡県沿岸部:-4℃以下
内陸部:-7℃以下
※北海道だと-20℃以下だったりする。
北海道はインフラがシッカリとしており、
水道管が剥き出しの所は無かったりするため。
寒さへの強弱によって各地域で『低温注意報』の基準が異なっている。
◇南利幸 気象予報士
長崎県でもコレ(『低温注意報』)は出ていたんですね。出ていたんですけれど
「ここまで冷え込むとどうなるか」というのを分かっていなかった人が多かったって
ことなんでしょうねぇ。
◇高井正智 キャスター
あの私は東北に勤務をしていたので、『凍結』って言うとやっぱり「水抜き」を
しなきゃいけないって頭があるんですけど、なかなかねぇ、西日本の皆さんなんか
ちょっとピンと来ないかなっていう・・・
◇小野文惠 MC
「ウチ、雪国じゃないからー」って
思われそうですね。
◇南利幸 気象予報士
そういうことは起こらないとは思いますけれども、
やはり『低温注意報』が出ている時は「水道管が凍結・破裂の恐れ」がありますので
このように剥き出しの水道管、特に西日本は多いかと思うんですけれどもある場合は
ちょっと布などを巻いてね、水道管を凍結しないように。
◇小野文惠 MC
そうですね。 “水道管のミイラ”みたいですけどねぇ。
(笑)。まっこのようにして水道管を守ることが大事ですし、
またはこのように(水を)チョロチョロ出して、チョロチョロ出すと水が流れている
ということは「凍りにくい」ということでもあるので、チョロチョロ出してこういう
風にお風呂などに溜めるという風にして頂いて、凍結しないようにね。
◇高井正智 キャスター
あと「給湯器の接続部分の凍結も多かった」という風に聞いてます。
◇南利幸 気象予報士
あぁなるほど。ちょっと給湯器付けた方がちょっといいかもしれないですねぇ。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・今回の事態をどれだけの人が重大ごとだと認識しただろうか? 当該地以外の方は
「マヌケ」な話、「自分には関係がない」ことなどと思ったら大きな間違いです。
私は現代の生活インフラの盲点を見事に【自然界】に突かれたと感じました。
┣・今回浮上したのは「水の重要性」と「給水体制」そして『空き家問題』の深刻ぶり
ですが、1万2700世帯が陥った“小パニック”を例として、一気に放置された
ままの『空き家問題』の解決をまずは図るべきだと思いました。条例の改正などで
税負担増に加えて、水道・ガス・電気を繋げていて未使用だった場合には災害時の
緊急対応ができていないものとして更に重い税負担を課すべきです。一気に片付け
ることがこれで出来るのではないでしょうか? 水道の供給が共同体で成り立って
いることが今回の騒動で広く認知されました。私ならここからたたみ掛けるけど?
┣・空き家を整地・更地にすることによって、都市計画の見直しも立てやすくなるはず。
インフラ再整備に伴って所有地の交換などを促してもいい。20年後にこの地域は
「インフラ供給を止めます」。そして「代替地」または「補助金」で対処すると。
┗・今の政府は「産めよ・増やせよ」とまるで戦時中のスローガンを掲げておりますが
当時生まれた「多兄弟姉妹」の人生を顧みれば、決して5人も6人もいることが、
生活を豊かにすると言えないことは見て取れます。※当然例外な家庭もありますけど
冠婚葬祭の度に「兄弟姉妹が多過ぎ」とかって愚痴られていませんか?(苦笑)
出生率の改善が早急には望めない今、まずは産んでも安心して暮らせるような生活
環境を築き直すことが賢明な策だと私は考えるんですけどね。
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┣・このNHKでは一地域のみを取り上げておりましたが、九州・四国・山陰と
本当に広い範囲に影響が及んでいましたね。小中学校がトイレや手洗い、
また給食が手配できないことから休校に。そして病院では「人工透析」を
受けている患者を他所の病院へ移す・手配する一大事だったとか。改めて
水の重要性を痛感する次第です。
┗・我が家の風呂釜は『水栓』を新しいのに換えて水漏れすることはなくなり
ました。トイレや手洗いはこれで確保。飲み水はPBを数本、週1毎にでも
水を入れ替えて対応するように心掛けたいところです。
明日は我が身!