60年の歴史に幕 横浜 ハマの屋台 今月末2016年1月末で灯消える 減る“憩いの場”生き残る道は?
2016/01/20(水)<60年の歴史に幕 横浜 ハマの屋台 今月末2016年1月末で灯消える 減る“憩いの場”生き残る道は?>
【Nスタ】 http://www.tbs.co.jp/n-st/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓3コマ <60年の歴史に幕 横浜 ハマの屋台 今月2016年1月末で灯消える
減る“憩いの場”生き残る道は? >
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┣■横浜“名物”
【神奈川県横浜市】
国際色豊かな街【横浜】。異国情緒溢れる街並みに惹かれ、多くの観光客が訪れる。
◆そんな【横浜】のガイドブックには載っていない“昭和”を感じさせる
地元の名物に寂しい知らせが-
【横浜市西区】
横浜駅西口の足元には昔ながらの「おでんの屋台」が並んでいる。
だが今月2016年末で廃業することになった。
・横浜駅側の川のほとりの軒を並べる12軒の屋台。
たっぷりと味が染みたおでん。体も心も温まる。
・昭和30年代、横浜市の駅周辺の再開発で軒を連ねるようになった屋台。
※1988年の映像では
『一富士』『つなぎ』『黒龍』『ひかり』『浜おでん』『若江』などの
屋台の看板が軒を連ねている。
仕事を終えたサラリーマンで賑わい、地元の夜の名物となった。
ところが-
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Q.イメージ的には? ※屋台の目の前で、日中に街頭インタビュー
A.
◇50代後半の男性
ウーン、ちょっと良くないですよねー。
◇50代後半の女性
自転車で通る時にちょっとね、ちょっと車とすれ違うと怖いですよね。
・この通りは「横浜市の道路」。長年“無許可”で屋台を置き続けていたため、
1988年に【横浜市】と【警察】が撤去の方針を打ち出した。
・常連客が署名を集め、存続を求めたが方針は変わらず、
6年前2010年、横浜市と屋台側との話し合いで営業は今月2016年1月末までと
決まった。
「 屋台撤去について警告
新田間川沿いの屋台(南幸橋から内海橋までの間)は、
横浜市が管理する道路区域を不法に占拠している物件で、
通行する車両、歩行者の妨害となっているので
ただちに撤去するよう警告する。
昭和63年12月28日
横浜市西土木事務所長
戸部警察署長
屋台設置者
屋台営業者 殿 」
・あと11日で消えてしまう“屋台の明かり”。 ※既に撤去されています。
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◆“浜の名物”を支えてきた、おかみさんの思いとは-
◇延原光子さん(67) おでん屋台【たつえ】
今まで一緒に生きてきた中で、もう本当に“宝物”です。
・ここで半世紀に渡り営業を続けている【たつえ】の二代目。
5年ほど前、義理の母から店を引き継いだ。
いざバァッて辞めるとなるとさ、なんか1日2日でも
「もうちょっとやりたいかなぁ」って、そんな気分ですけど。(苦笑)
・長年足繁く通う常連客にとっても、
この屋台は人生を豊かにしてくれた場所でもある。
◇常連客 60代後半の男性
僕は初めて(この店で)屋台っていうのを知って、
屋台はこう面と向かって友達みたいにしゃべれるのね。それが一番、最高!
◇常連客 60代半ばの女性
それは(やっぱり)「横浜=屋台」って感じですよね。ウン。
(寂しいですか?)寂しいです! ※タバコを持ちながら
◇延原光子さん(67) おでん屋台【たつえ】
独身で義理の母と暮らしている。今ところと他の場所で屋台を続けるアテはなく
今月2016年1月末に営業が終了したら、屋台は壊すことにしている。
不安はこれからの生活だという。
100歳のお婆さん(義理の母)にも「これだけ稼いできたよ」ってお金あげてて
それが段々ちょっと厳しいな・・・
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◆またひとつ消えてしまう“昭和の風景”
・近い将来、全国で屋台の明かりを見ることはできなくなってしまうのだろうか?
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┣■消える“ハマの屋台”
・出演者が皆「知らない」という中で、
◇堀尾正明 MC
ハイ。僕は知ってましたよ。もの凄いオシャレなビルがある中で、
これは際立ってましたよ!
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◆ハマっ子ならみんな知っている?
【横浜駅西口の屋台】
横浜駅西口のバスロータリー・高島屋から直線で約300m。
ビブレという商業施設の前の川沿いにある。
市道に常時「固定」してある状況の屋台。
・現在2016年1月
「12軒」
営業は、夕方頃~夜。
休みも、まちまち
・名物は『おでん』
◇女性客
屋台なら一見さんとも仲良くなれる !!
→ 今月2016年1月末で、全店営業終了。
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┣Q.いつ出来た?
A.戦後。
【横浜駅周辺】
戦争で大きな被害を受けた。
・昭和30年(1955年)頃から
戦後復興の過程で横浜駅西口周辺に屋台が集まる。
◇横浜市担当者
詳しくは分かりませんが、
昭和40年(1965年)頃には16店舗ありました。
※1961年当時の横浜駅西口の写真を見る限り、
周辺には高い煙突が目立つばかりで商業施設などはまるで見当たらない。
川沿いにある田舎の街並み・住宅街といった雰囲気。
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┣■過去には存亡の危機も-
1989年
『横浜博覧会』を前に前年1988年に【横浜市】が『強制撤去』の方針を打ち出す。
みなとみらいの大観覧車 etc.
・しかし、
横浜市民の存続を求める声・署名が「1万人超」も集まった。
それでは今後「話し合いの中で解決しましょう」と横浜市と屋台側で合意。
とりあえず強制撤去は回避され、存続が決まった。
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┣■しかし“時の流れ”に勝てず-
◆1990年代~
撤去に向けて「話し合い」。 ※20年くらい「話し合い」が行われ続けた。
行政側の決断力の無さが伺える?
◆2010年12月
5年後(2016年1月)の廃業で、横浜市と屋台(12軒)が合意した。
◇横浜市担当者
時間が経って市民からの存続を望む声も減り、店主も高齢になった・・・
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┣Q.『屋台』なんでダメなの?
A.
『ハマの屋台』の場合
トイレ :近隣施設を借用 ※屋台ごとに個別に契約していた様子。
電気・ガス:個別に契約
水道 :各店舗が持ち込み
ごみ :シッカリ持ち帰り
◇横浜市担当者
保健所の許可も取っており、衛生面で問題はないが・・・
◇横浜市民(飲食店) ◇横浜市民
市の土地なのにタダはずるい! 都会の真ん中でイメージが悪い。
※テナント料
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◆1990年代~
・全国的に似たような理由で『屋台』は減少傾向にある。
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┗■あえて自治体が推進する『屋台』も
【福岡県福岡市】
121軒:中州
経済効果は年間「53億円」とも。
2013年
『屋台基本条例』を定める。
1987年
1ヵ所に『屋台』と集めた。
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◆共通したルールとして
「営業時間外は『屋台』を撤去する」
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┗■今後『屋台』が生き残るには-
◇飯田泰之 准教授 明治大学政治経済学部
「起業しやすい」ことが屋台の魅力。
あとは「街のコンセプト」に合うかどうか。
実は屋台の営業許可とかルールをしっかりと策定すると、
屋台って起業が“手軽”なんですよ。そういう人達がドンドン*2企業していって
その中で、その中から名店と呼ばれる店が出るかも知れない。
ただあの「屋台減ってる」と言っても、いわゆる赤提灯が下がっていて
ラーメンの暖簾のって屋台以外の、
例えば『キッチンカー』でホットドッグとかサンドイッチを売る。
また、あと僕の家の近くだとワインバーの屋台が休みの日に出てくるんですけれども
そういう風に新しく変わった屋台っていうのが出てくると、その街々の特色っていう
のは作っていけると思いますねぇ。
◇堀尾正明 MC
ハマっ子のは赤荻君はこの事態、どう思ってますか?
◇赤荻歩 キャスター
う~ん。。。 まあ残念だとは思いますが、これも“時の流れ”なのかなと。
◇森田正光 天気予報士
なんかコレも屋台みたいに見えてきますね。(笑)
*一同笑い*
◇松岡ゆみこ タレント ※落語家・立川談志の長女
屋台のおじさん。(笑)
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・なんとなーくメモってしまった。地方での屋台村というと一度【函館市内】にある
いかにも観光目的で集められたような場所を訪れたことがあるが、透明なビニール
で囲われて、清潔感は漂っているのだけれど、ぷらっと立ち寄りたいって雰囲気で
なかった思い出があります。まっ激落ち込んでいればどんな店でも実際良かったり
するんですけどね。(苦笑) 自分を受け入れてくれる居場所ですかねぇ。
┣・福岡市中州の『屋台基本条例』は徹底されていることが報道されていましたね。
ここは雰囲気というよりも「美食」を求めて集ってくる感が強いと言えそうです。
┗・『屋台』ならぬ『キッチンカー』が最近一大ブームでもあり、またグルメ大会など
テント村のイベント化が外食系では目立つ傾向でしょうか。【Oisix】オイシックス
のように食材自体に強い“こだわり”を持ち始めたのも現代の特徴とも言えますね。
結局は“時の流れ”に“身を任せ”ってことに尽きるのかなぁ。(笑)
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