“がん10年生存率”初公表
2016/01/20(水)<“がん10年生存率”初公表>
【NEWS WEB】 http://www3.nhk.or.jp/news/newsweb/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓深知り <“がん10年生存率”初公表>
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日本人の死因で最も多い『癌』について“興味深い”データが公表された。
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┣『がん患者の10年生存率』
【国立がん研究センター】
研究班が「癌と診断された患者」を追跡して10年後の生存率を初めてまとめた。
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<がん部位別「10年生存率」>
90%以上 甲状腺 90.9% ※今井雅之(54)、原田芳雄(71)
70%以上 前立腺 84.4% ※男性特有
子宮体 83.1% ※女性特有
乳 80.4% ※女性特有
子宮頸 73.6% ※女性特有
50%以上 大 腸 69.8% ※
胃 69.0% ※岩崎弥太郎(51)
直 腸 68.5%
腎 臓 62.8%
30%以上 肺 33.2% ※筑紫哲也(73)、渥美清(68)
30%未満 食 道 29.7% ※淡路恵子(80)、やしきたかじん(64)
胆のう 19.7%
胆 道 19.7%
肝 臓 15.3% ※緒形拳(71)
膵 臓 4.9% ※竹田圭吾(51)、安倍晋太郎(67)
※今回の調査は平成11年から平成14年の間に「癌の診断や治療を受けた」
(1999年~2002年) 全国3万5千人の患者を追跡して行われた。
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Q.「生存率」はどのように試算されているのか?
A.
◇若尾文彦 がん対策情報センター長 国立がん研究センター
「癌と診断された」時をスタートラインとして、今回の「10年生存率」は
10年後に癌と診断された方が生存されているか/お亡くなりになっているか
ということで、生存されている方の割合を出しております。
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Q.癌の部位により、こんなにも相対生存率が違うのはなぜか?
A.
◇若尾文彦 がん対策情報センター長 国立がん研究センター
そうですね。大きく分けて3つの原因があると思います。
1つ目は「進行の早さ」
癌そのものの覚醒度と言いますか、非常に進行が早くて、
あるいは浸潤とか転移のしやすい癌もあれば、凄く発育がゆっくりの癌
もあります。
2つ目は「発見のしやすさ」
診断しやすい癌か/見付けにくい癌かということで、見付けにくい癌は
なかなか見つかった時点で転移があったり、他の部位に広がっていたり
ということで、やはり??が悪くなってしまいます。
3つ目は「治療法の確立具合」
その癌に対してシッカリとした治療法が確立されているか?ということ
ですね。手術で確実に取ることが出来るか、あるいはその癌に対して
有効な抗がん剤などがあるか、ということで、
この3つの理由でこのような結果が出てきてしまっていると思います。
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Q.「沈黙の臓器の生存率は低い」「不安を煽っていないか?」の声も挙っているが
このデータをどう見ればよいのか?
A.
◇若尾文彦 がん対策情報センター長 国立がん研究センター
ハイ。そうですね。まず最初にこの部位別のものを出して頂いているんですけど、
ここで全体の「全ての臓器を合わせた」もので、今回のデータで58.2%だった
んですね、10年後の生存率は。全ての合わせた・・・ その58.2%という数字、
どうお考えになられますか? 10年度、全体で58.2%・・・
◇鈴木明子 元フィギュアスケート選手
私は正直これを聞いた時に、あのまぁ一番最初に思ったのが「割と高いな」と
いう風に感じたんですけれども、鎌倉さんはどんな感じに?
◇鎌倉千秋 MC
いや、私この方のTweet もそうですけど、
「がんは決して“完治”しない」ということを改めて認識させられた。
って方もいますけれども、一方で「乳がん、めっちゃ高いやん」とか
これやっぱり受け止める人によっても全く違う、
あの鈴木さんと私の間でも違いますし・・・
◇若尾文彦 がん対策情報センター長 国立がん研究センター
そうですね。2年前2014年11月に行われた【内閣府】の世論調査があるんですけど
一般の方を対象とされた調査。それの調査で
Q.癌の5年の生存率が50%を超えていると思いますか?
A.「そう思う」と回答したのは約4分の1しかいなかった。
だから多くの方は5年でさえ半分以上の方は「5年以内に亡くなる」というのは
癌というのは「不治の病」であるというイメージがある中で、やはり今回10年で
全体で生存率58.2%というのは、あのぉそういうイメージとは違う数字では
ないかと思います。ただ今回ですね、あくまでこれ13年前のデータなんですね。
※平成11年から平成14年の間に「癌の診断や治療を受けた」方々
(1999年~2002年)
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Q.『先進治療』がドンドン導入されてきたことで、
そもそもそのデータの数値は変わってきているのか?
A.
◇若尾文彦 がん対策情報センター長 国立がん研究センター
ハイ。もうコレ本当に、特に“新しい”抗がん剤ですね。
『分子標的薬』
がん細胞の持つ特異的な性質を分子レベルでとらえ、
それを標的として効率よく作用するように作られた薬。
など、あの非常に有効な効果が期待できる抗がん剤がこの後出てきてますので
あのぉ今の、もし今の治療の成績が判るとすると、コレよりは非常に改善されて
いると思われます。
◇鈴木明子 元フィギュアスケート選手
ハイ。 近年非常に進んでいると言うことですねぇ。
まさにこの2007年以降のですね、そういう効くような『抗がん剤』が
ドンドン増えて来ているというところです。
◇鈴木明子 元フィギュアスケート選手
ハイ。 あと発見しやすくなっていたりとかぁ?
診断の技術も進んでおります。 フ~ン。。。
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┗■がん生存率 部位で変化に差
◆今回の調査で新たに示されたデータ
<がん部位別「生存率」>
・診断や治療から5年以降の生存率の変化・グラフを公開。
(日本で亡くなることが多い、5つの癌の部位の推移。)
乳癌/大腸癌/胃癌/肺癌/肝臓癌
部位によって“大きな差”があることが明らかになった。
・胃癌と大腸癌では「5年生存率」と比べて「10年生存率」はほぼ横ばい。
5年の時点で生存されている人は10年後も生存している?
◇若尾文彦 がん対策情報センター長 国立がん研究センター
5年の時点で生存されている方はほぼそのまま10年後も生存されている
ということですね。
・「5年生存率」時と比べて「10年生存率」
乳癌 8.3ポイント↓
大腸癌/胃癌 ほぼ横ばい
肺癌 6.3ポイント↓
肝臓癌 16.9ポイント↓
◇鈴木明子 元フィギュアスケート選手
よく5年生存率っていう「癌って5年」って言われますけれども
それ以降10年を見ていてもまぁこれだけ下がっている癌がある
ということですよねぇ。
◇鎌倉千秋 MC
う~ん・・・ ※死ぬのが相当怖いのか、終始弱き(笑)
◇若尾文彦 がん対策情報センター長 国立がん研究センター
そうですね。『乳がん』などは前から5年ではなく、もっと10年、長くあの
経過観察をする必要があるということは臨床の先生、あるいは実際に受診されて
いる患者さんなんかはお話ご存知かとは思うんですけど、一般の方は鈴木さんが
仰ったように「5年というのが一つの区切りかな」というような印象をお持ち
かなとは思います。
で、なぜ『乳がん』がこういう風にゆっくり下がっていくかということは
本当に確実なところは判らないのですが、『乳がん』は非常にゆっくりと育って
いきますので、あのぉ5年過ぎてもまだまだ最小に取り残したと言ったら語弊が
あるかもしれませんけど、治し(除去)きれなかった部分が5年過ぎてからも
出てきて、そこで再発・転移などが起こるというところですね。
◇女性陣
「う~ん・・・ 」 ※真剣に聞き入っていた。
◇鎌倉千秋 MC
ううううぅ~ん・・・ ※やはり一際目立つ。(苦笑)
◇若尾文彦 がん対策情報センター長 国立がん研究センター
一方、肝臓などは『肝硬変』などがその処置となって・母体となっていますので
『肝硬変』というのは『癌』が非常に出来やすい所ですので、1つの『癌』を
まあ治したとしてもまたその『新しい癌』が次から次へとドンドンできてしまう
ということで、最初の癌を治療してから5年経ってもまた新たな癌が出来るため
ズッとダラダラと下がってしまうということがあるんではないかと考えられるん
ですね。
◇鎌倉千秋 MC
うーううぅん。 ※一際大きく唸る。(苦笑)
◇若尾文彦 がん対策情報センター長 国立がん研究センター
今回はここの5大癌だけ出して頂いたんですけど、まあ最後に紹介して頂く
カップWEB?というHP、サイトを使って頂けますと、癌死ごとにじゃあ
この10年がどういうカーブを描くかってことも見て頂けますので。
◇鈴木明子 元フィギュアスケート選手
ハイ。 あとステージごとも見られるんですよね。
これは全てのステージを合わせた形で
出していますので、あの一期、二期、三期、四期という形で
線を別々に書くことができますので。
◇鎌倉千秋 MC
今、触れられている結果なんですけれども、
【全国がん(成人病)センター協議会】のホームページで
もっと更に細かく見ることが出来るということですけれども、
◇鎌倉千秋 MC
それで質問が、
◇Tweet
ハッキリ言ってこのようなデータ出して欲しくなかった
◇Tweet
このデータでどう感じたらいいのですか?
◇Tweet
コレを出した意味って何ですか? 意義って何ですか?
ていうのもあるんですよね。
◇若尾文彦 がん対策情報センター長 国立がん研究センター
ハイ。まずですね、あのもう1回繰り返しになってしまうのですが
コレは13年前のデータだということで、今はもっと治療法も改善されて
いまして、もっといい数値であることは期待できます。
で、なぜそれなのにコレを出したのかと言いますと、コレを出すために
本当に当時はですね、この当時、癌の治療を受けて癌と向き合っている
患者さんの貴重なデータが集められているわけなんですね。そのデータを
やっぱりそのまま、今後の新しい今の癌治療、あるいは今後の癌治療に生かす
ために、癌の傾向とか/どういう問題になるかというのを
やはりデータをシッカリと溜めていってそれを示さないといけない、と考えて
おりまして、こういう患者さんの貴重なデータをお預かりしているだけじゃなく
そこをシッカリと還元するということを考えています。
◇鎌倉千秋 MC
様々な(医療)技術を作っていくために、このような貴重なデータを活用
していくと。
◇若尾文彦 がん対策情報センター長 国立がん研究センター
で、今回は癌の、【がんセンター】の集まりのデータなんですけど、まさに
今年2016年の1月から全国版登録という法律に基づいた癌登録が始まりまして
これは本当に16施設だけなんですが、今後日本中の病院のデータが集まって
くるような体制が整備されてきます。そういった時にじゃあデータからどういう
治験を出そうかというようなことを、まず先行的に出して行かないと分からない
わけですね。それとどういう風に出すと患者さんを含めて皆さんに受け入れて
頂けるか・役に立てて頂けるかってことも、まず調べながら渡していくという
意図もございます。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・結構注目を集めたニュースだと思うのですが、まさに人によって様々な受け止め方が
見られますよね。私などは癌を告知・余命宣告をして欲しい側の人間ですが、反対に
知りたくない方も確かにいらっしゃるのだと思います。難しいところです ??
┗・金銭に乏しくなると早く己の死期を知りたくなりません? 私の場合は癌と判れば
上記統計データを考慮して、資産整理を含めて残りの人生を考えますね。(苦笑)
持ち家など単身世帯にはやっぱりお荷物になるものなぁ。パソコンも整理しないと
恥ずかしいし。(^^ゞ