テロと難民 ~EU共同体の分断~
2016/01/09(土)<テロと難民 ~EU共同体の分断~ >
【NHKスペシャル】 http://www6.nhk.or.jp/special/index.html
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓NHKスペシャル
┃ 激動の世界 第1回<テロと難民 ~EU共同体の分断~ >
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「我々こそ国民だ!」 「我々こそ国民だ!」
去年2015年1年間で100万人を超える難民や移民が押し寄せたドイツ。
受け入れを進めるメルケル首相の退陣を訴える人達のデモが起こった。
「メルケルを止めろ!」 「ドイツを救え!」
そのデモを取り囲んでいるのは『ANTIFASCHISTISCHE』の旗を掲げる
反ファシズム
難民の受け入れを支持する人達。
Refugees welcome
◆難民歓迎
「声を大にしてハッキリ言おう。難民を歓迎しよう」
市民は真っ二つに分かれている。
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難民を巡ってはヨーロッパ各国で意見が対立。
これまで自由に行き来できた国境の管理を強化する動きが広がっている。
◇ロベルト・フィツォ 首相 スロバニア
【EU】の案に沿って難民を受け入れるつもりはない。
貧しい国と豊かな国の格差。
その怒りが【EU】ヨーロッパ連合に向かっている。
◇ギリシャで抗議デモをする人々 30代後半の男性
【EU】の緊縮策を打ちのめせ!
国境を無くし、平和で豊かな共同体を目指してきたヨーロッパ。
今、その理想が壁に突き当たり、分裂の危機に直面している。
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東西冷戦の終結から四半世紀余り。
世界は超大国アメリカを中心に秩序が形作られてきた。
2001年9.11アメリカ同時多発テロ事件以降~
しかし「テロとの戦い」でアメリカの威信は失墜。
◇バラク・オバマ 米大統領
我々は世界の警官ではない。
台頭する“国家の野望”が剥き出しになっている。
◇ウラジーミル・プーチン 露大統領
「新しい秩序」か、「ルールなき世界」か。
【ISIS】イスラム国 etc.
「新たな脅威」の出現と「混乱の連鎖」
難民問題 etc.
◇アンゲラ・メルケル 独首相
これは歴史的試練だ。
世界はどこへ向かうのか?
3回に渡って探る。シリーズ『激動の世界』
The Era of Disorder
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◆第1回は「テロの脅威」と「難民の流入」に揺れる【ヨーロッパ】。
・各国で『ナショナリズム』が台頭、『統合の理念』が揺らいでいる。
・世界の変化を予言してきた“知の巨人”達はどう見るのか。
◇ドイツ政治学者
ヨーロッパに“裂け目”ができています。
とても深刻です。
◇アメリカ国際政治学者
「ヨーロッパの分裂」は世界経済にとっても最大の懸念です。
・5億人が暮らす共同体【ヨーロッパ】その分断が世界に何をもたらすのかを探る。
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┣【フランス・パリ】
【パリ19区】
◇大越健介 NHK報道局政治部記者 ※【ニュースウオッチ9】の元MC
メッセージが書かれた布や小旗が風に揺れています。
連帯の呼び掛けに応じた人々の手によるものです。
ここは過激派組織【ISIS】イスラム国によるパリの同時テロ事件の現場の1つです。
※ピザ店【ラ・カーザ・ノストラ】の前
このテロ事件は国際社会が直面している危機のレベルが新しいステージに入った
ことを象徴する事件ともなりました。国際社会は力のバランスを失いつつあるのです
超大国として君臨してきたアメリカは内向きになり、
そこに付け込むようにして【ISIS】イスラム国が脅威を振りまいています。
一方、力の空白を見て取ったロシアなどは大国復活の野望を露わにし始めています。
2016年の世界はどこに向かうのか。今日から3回シリーズでお伝えします。
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◇大越健介 NHK報道局政治部記者 ※【ニュースウオッチ9】の元MC
世界を恐怖に陥れた【ISIS】イスラム国。彼らは何故【EU】を代表する都市である
このパリを狙ったのでしょうか?
専門家は【EU】がそもそも「寄せ木細工の脆さ」を持つことを【ISIS】イスラム国
がよく知っていたからだと分析しています。
事実「テロへの恐怖」と「難民が次々に流入する」という厳しい現実を突き付け
られて、【EU】の結束は大きく揺らいでいます。
共同体の理想を掲げて拡大してきた【EU】は国際社会での存在感を失っていくので
しょうか? ヨーロッパ各地での取材と、世界の知の巨人へのインタビューを通じて
探っていきます。
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┣■「難民流入」で分断するヨーロッパ
ドイツ東部
【ドレスデン】
人口50万人。観光都市として知られる旧東ドイツの街。
・中心部の広場では
「イスラム教徒の難民排斥を訴える集会」が開かれていた。
◇50代半ばの男性
イスラム教徒は人類に対する慈悲を持っていません。
◇30代半ばの女性
女性と男性は平等だとイスラム教は認めるべきですよ。
すると突然、通りかかった市民と参加者の間で口論が始まった。
◇60代後半の男性 ◇集会参加者 40代前半の男性
なんてこと言ってるんだ。 これも一つの主義主張だ。
◇50代後半の女性
ドイツには『言論の自由』があるのよ!
この人達は頭が悪い右翼集団です。
偏った情報を鵜呑みにしています。
難民はイスラム過激派から逃げてきた人達です。
彼らは分かっていません。
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◆市民の対立の背景には留まる気配のない「難民の流入」がある
ドイツ南部
【ヴェークシャイト】
オーストリアとの国境の町。
・難民を乗せたバスがオーストリア側から次々と到着する。※画面だけでもバス3台
まさに団体旅行の移動
ドイツに入国する難民や移民は多い日で1万人。
去年2015年の1年間で100万人を超えた。
内戦が続くシリアなど中東情勢の悪化で第二次世界大戦後、最大規模となっている。
※一時収容されたビニールハウスのような細長いテントの中で、埋め尽くされた人々
幼子も多い。カメラに向かって笑顔で手を振る女の子の表情はまだ明るかった。
投げキスまでする余裕がまだあった。ここまで来られてホッとしたのだろうか・・・
◇シリアからの難民 30代後半の女性
ドイツに来ることができて、エー、幸せです。エー、やっと安心しました。*笑顔*
※一列に並んで警官から身体検査を受ける難民達。
・ドイツ政府は警察官を常駐させて対応。
受け入れ先の割り振りや移動手段の確保など“24時間体制”で行っている。
◇ドイツ連邦警察 広報官 40代後半の男性
状況が変わらないので休む間がありません。
そろそろできることの限界です。
・ドイツに押し寄せる難民。 ※幅4~5m程の田舎道を目一杯、まるで大蛇のように
移動してくる難民の行列。画面奥まで続いている(驚)
しかし【EU】の多くの国々は「難民の受け入れ」に消極的だ。
【EU】
28ヵ国が加盟。二度の大戦の反省から、国境を無くし自由な移動を認めることで
平和で豊かな共同体を目指してきた。 『シェンゲン協定』1997年~現25ヵ国
・そこに去年2015年夏、内戦が続くシリアを始め中東などから陸路で渡る難民が急増。
※トルコを経由して海を渡りギリシャ、ドイツ方面を目指す。
・ところが東ヨーロッパを中心に「受け入れ反対」を表明する国が続出。
その中でもハンガリーは実際に難民の受け入れを制限する行動に乗り出した。
ハンガリー政府は国境にフェンスを建設。
高さ4m、175kmにも及ぶ壁を作るという計画。※網のフェンス。
軍隊が巡回・警護に当たる。
◇オルバーン・ヴィクトル 首相 ハンガリー
これからも難民の流入は減ることはないでしょう。
国境で食い止めることが重要です。
・これに対しドイツのメルケル首相は「難民の受け入れ」に寛容な姿勢を示した。
◇アンゲラ・メルケル 独首相
ドイツは難民に扉を開いています。
難民の支援は【EU】全体で行っていくべきです。
1939~1945年
【第二次世界大戦】
ナチス・ドイツ時代。ユダヤ人などを迫害し、大勢の難民を生み出したドイツ。
その反省から戦後、【EU】の中でも特に人道主義を重視してきた。
メルケル首相が「難民を受け入れる」と発言したことで、
ドイツにより一層多くの難民が流入するようになった。
※「Welcom in Frankfurt」フランクフルト駅構内埋め尽くし歓迎するドイツ市民。
2015年11月13日
『パリ同時多発テロ事件』
死者130名、負傷者300名以上。
テロリストが難民に紛れて国境を自由に越えていたことが判り、
大きな衝撃が広がった。
・その結果「国境管理を強化する」動きが加速。
※フランス、オーストリア、ハンガリー、スロベニア etc.
国境を無くす【EU】の理念が危機に直面することになった・・・
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◆「難民の受け入れ」で分断する【EU】
・パリでのテロ事件以降、ドイツ国内でも亀裂が深まっている。
ドイツ東部
【ドレスデン】では特に反対の声が高まっている。
毎週月曜日の夜、大勢の市民が集まる。
【ペギーダ】
難民の受け入れ反対を訴える右派団体。
「ドイツを愛さない者はドイツを去れ!」
「ドイツを愛さない者はドイツを去れ!」 ※鬼の形相で訴える男性も多い。
・ドイツメディアは【ペギーダ】を極右団体と見做して危険視している。
ドイツではこれまで極右団体の支持者は、
低賃金の労働者や失業者した若者が中心だった。
しかし【ペギーダ】は中間層にまで支持を広げている。
GEWALTFREI & VEREINT GEGEN
GLAUBENSKRIEGE
AUF DEUTSCHEM BODEN!
PEGIDA
-機械翻訳-
力の自由にと組み合わさる
宗教戦争
ドイツの国土の上で
【ペギーダ】
※【ペギーダ】デモ「東からの新しい激怒」
その動きは「Pegida」と呼ばれている、と。
「西のイスラム」に対して自分自身を守ります。
毎週数千人が実証しています。
そして、もっとそれぞれの時間があります。
参加者の数は最も多い時で「2万5千人」。
インターネットで「20万人」の支持者を抱えているという。
【ペギーダ】
◇ルッツ・バッハマン 代表
広告代理店を経営しながら一昨年2014年【ペギーダ】を結成した。
メルケル首相。あなたは首相としてより独裁者として歴史に名を刻むのか?
「メルケル辞めろ!」「メルケル辞めろ!」
「メルケル辞めろ!」「メルケル辞めろ!」
・何が人々を惹き付けているのか?
Q.どういった思いから毎回ここに来られるのでしょうか?
A.
◇60代前半の女性
外国人を敵視しているのではありません。
政治に不満だからここに来ているのです。
◇60代半ばの男性
私達の税金なのに、なぜ難民のために使われるのか。
私は極右やナチスではありません。
◇大越健介 NHK報道局政治部記者 ※【ニュースウオッチ9】の元MC
実際に会ってみるとここに参加している人々自身はまああの普通の市井の人々で
ただどこかにこう、なんかこう根深い不満を抱いているようですね・・・ 。
・毎週集会に参加しているという
◇トマス・ショルツさん(57)
メルケル首相をイスラム教徒の指導者だと揶揄するプラカードを掲げていた。
「Fatima Merkel Hier ist das Volk. Islam + Asylanten STOP」
ファティマ・メルケルはここの人々です。イスラム教+難民 STOP
メルケル首相は我々を見捨ててイスラム教の方を向きました。
今日ここで行進している我々こそ国民なのに。(苦)
・後日、ご自宅を訪問
◇トマス・ショルツさん(57)
生まれも育ちも【ドレスデン】だというショルツさん。
食品メーカーで営業マンとして働き、妻と息子と暮らしてきた。
ショルツさんをデモに駆り立てているのは、
かつて抱いた【EU】への期待が裏切られたという思いから。
「1990年の気分は最高でした。」
26年前、東西ドイツが統一された時、東ドイツ出身のショルツさんは
“自由で豊かな社会”が実現すると胸を躍らせた。
当時の写真・アルバムを見せながら、
「ドイツには素晴らしい未来が訪れると思いました。
ヨーロッパの中で前進できると期待したのです。」
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◆冷戦終結後、東ヨーロッパに拡大した【EU】。
総人口5億を超える巨大な経済源となった。
・この中で労働者は自由に移動。さらに域外からの移民も積極的に受け入れて
経済成長を計ってきた。
【ドイツ】
今では移民系の住民が人口の約2割、約1600万人を占めている。
◇トマス・ショルツさん(57) ※東ドイツ【ドレスデン】出身
難民がこれだけ急速に流入する状況は想像していなかった。
異なる宗教や文化が入ることで「ドイツの価値観が脅かされる」と感じるように
なったという。
「自分の国で少数派になるのではないかと心配です。
ドイツはアイデンティティーを失いつつあります。
これ以上、事態が進むのは耐えられません。」
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◆不安を抱える市民の支持を集める
【ペギーダ】
◇ルッツ・バッハマン 代表 が単独インタビューに応じた。
Q.あれだけ沢山の人をあなたは集めて、これだけの広がりを見せています。
あなたの活動の最終目的はどういうことでしょうか?
A.
◇ルッツ・バッハマン 代表 ペギーダ
国民が「アイデンティティー」を失えば国家は崩壊してしまいます。
私は【EU】の上体をスープに例えます。
【EU】は加盟国のアイデンティティーを一つの鍋に投げ込んだ“ごった煮”です。
この統一のスープは食べればお腹は一杯になりますが、誰にとっても美味しいもの
ではありません。私達は「自分達の文化を守りたい」のです。
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◆難民への反発が高まる中、受け入れの現場でも激しい論争が起きていた。
ドイツ東部
【ドレスデン】
難民の受け入れ施設を新たに設けるための『住民説明会』。
市が民間のホテルを借り上げ、施設として利用する計画。※ホテルなので個室が確保
できる。バス・トイレも
「9千人」が住む閑静な住宅街に「難民94人」を受け入れるという提案。
住民からは不安の声が挙った。
◇50代半ばの男性
ホテルの周りの安全をどうやって守るつもりなんですか?
◇ドレスデン市 担当者 30代前半の女性
「難民が来ると治安が悪くなる」とでも言いたいんですか? *拍手が沸き起こる*
今拍手した人はそう思っているんですね?
でもそんな根拠はありません。 「オォォ」 *ブーイング*
受け入れ賛成の人が発言するとヤジが飛ぶ。
◇60代後半の男性 ◇周囲から
難民は心に傷を負っています。
支援しなくてはいけません。 黙れ!話を止めろ!
難民が治安を悪くすることはないんです。
※参加者は会場を見渡す限り、総じて50代後半以降の高齢者ばかり。
それでも150名くらい、7割方の席は埋め尽くされていた。
◇ドレスデン市 担当者 30代前半の女性
「ドイツは難民を受け入れる義務がある」として説得を続けた。
協力して問題を解決しましょう。
・各自治体は政府から難民の受け入れ数を割り当てられる。
【ドレスデン市】では毎週約100人のペースで増加している。
・・
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇トマス・ショルツさん(57) ※地元【ドレスデン】出身。【ペギーダ】の支持者
ショルツさんの自宅近くのホテルも難民施設としての利用が検討されていた。
「どういった人が何人入ってくるのか分かりません。
テロリストや武装している人がいるかもしれないのに。*不安げ*」
・ホテルから数分の場所には公園がある。
この日ショルツさん夫婦は小さな子供を持つ親達に
「難民施設に反対していこう」と呼び掛けた。
ところが、全く逆の答えが返ってきた。
◇30代前半の女性 妻
「難民の受け入れ」は良いことです。
大切なのは難民がここで生きていくことですから。*笑顔* シッカリした受け答え
◇30代半ばの男性 夫
有刺鉄線を張り巡らせて難民を拒否しろとでも言うのか?
◇トマス・ショルツさん(57) ※地元【ドレスデン】出身。【ペギーダ】の支持者
私は「平和な社会」を望むだけ。
ドイツに合わない宗教が入ってくるのが嫌なのです。
◇30代半ばの男性 夫
宗教の自由は尊重すべきだ。それを踏みにじるなんて、
あなたのような人が近所に居るのが耐えられないね。(苦)
お前なんか【ペギーダ】に行け!お前のような人間は必要ない!パッペ・ギ・ダ!
少し(苦笑)を浮かべるもそれ以上口論することなく静かに立ち去るショルツ夫妻。
・「難民の流入」で分断するドイツ社会。
「テロの脅威」も重なり、ヨーロッパの寛容性が揺さぶられている。
◇トマス・ショルツさん(57) ※地元【ドレスデン】出身。【ペギーダ】の支持者
最悪の気分ですよ。(涙声)
彼らはヒューマニストでいたいだけです。
「助けるのが正しい」と言いますが、全世界を救える国なんてありません。
・・・ 。(悲顔)
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「メルケル辞めろ!」「メルケル辞めろ!」「メルケル辞めろ!」
・【EU】を牽引し、人道主義を貫くメルケル首相。
その退陣を求める声が強まっている
「【EU】の理念よりも、ドイツの利益を優先すべきだ」というナショナリズムが
高まっている。
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┣■テロと難民 【EU】共同体の分断
◆ナショナリズムはヨーロッパ各国にも広がっている
※民族、国家に対する個人の世俗的忠誠心を内容とする感情もしくはイデオロギー。
去年2015年10月
『ポーランド総選挙』
難民や移民の受け入れに批判的な保守系の政党が勝利。
去年2015年12月
『フランス地方選挙』
反【EU】と移民排斥を訴える極右政党【国民戦線】が躍進した。※第一党に成らず
◇マリーヌ・ル・ペン 党首 国民戦線
【EU】は50~70万人の難民を受け入れる姿勢ですが
それに対して私達は「ノー」です!
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◆ナショナリズムの高まりはヨーロッパに何をもたらすのか?
◇ドミニク・モイジ 地政学者 ※フランス国際関係研究所特別顧問。
各国の国民感情が国際情勢に及ぼす影響を研究してきた。
・大衆の不満は極右やナショナリズムと結びつき、【EU】理念を否定しかねないと
警鐘を鳴らす。
メルケル首相は正しいことをしましたが、同時にリスクも背負いました、
今後彼女は「難民の流入」をより厳しくコントロールしていかなければならない
でしょう。さもないと地位が脅かされます。
危機によって最も得をするのが“ポピュリスト”(大衆迎合)政党です。
彼らは「テロ」と「難民」の問題を意図的に結びつけようとします。
私達が理解しなければならないのは、
「テロ」と「難民」の問題を混同してはいけないということです。
◇クラウス・レゲヴィー 政治学者 ※エッセン文化科学研究所所長
ヨーロッパ政治・環境問題などが専門。
ヨーロッパ統合の重要性を長年訴えてきた“知の巨人”。
・現在の【EU】は発足以来、最大の危機を迎えているという。
ヨーロッパ全土で「難民を受け入れよう」という連帯がなく分裂が生まれています。
これはヨーロッパにできた“裂け目”です。とても深刻です。
多くの人は国境が無いことに不安を感じ、自分の国に閉じこもろうとしています。
現在の危機は、ヨーロッパ統合の全ての成果を危険に晒しているのです。
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【ベルギー・ブリュッセル】
【EU】本部前から
◇大越健介 NHK報道局政治部記者 ※【ニュースウオッチ9】の元MC
取材を通して見えてきたのは、寛容で多様性のある社会を目指してきた【EU】が
その願いとは裏腹に亀裂を深め、内外に壁を作らざるを得ないところまで追い詰め
られている現実でした。
実は「テロ」や「難民の流入」といった事態に翻弄される以前から、【EU】は
内部に大きな問題を抱えていました。それは「富の格差」です。
経済力に乏しい【ギリシャ】が債務危機に陥った時、【EU】は自らが抱え込んだ
矛盾の大きさを知り、荒療治ともいえるやり方で【ギリシャ】経済の立て直しに
取り掛かりました。
しかしその“副作用による痛み”が今【ギリシャ】を襲っています。
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┣■窮地に立つ【ギリシャ】 高まる【EU】への反発
去年2015年11月
【ギリシャ・アテネ】
首都アテネで行われた大規模なデモ。
【EU】の緊縮策を打ちのめせ!
※市民らは火焔瓶を投げつけ、警官は催涙ガスで応戦。
路上のみならず、建物内部へも火焔瓶を投げつけていた。かなり質が悪い。(苦)
・巨額の債務を抱え、経済が破綻寸前まで追い込まれているギリシャ。
若者の失業率は50%を超え、怒りの矛先は厳しい財政緊縮策を迫る
【EU】に向いている。
◇20代半ばの男性
お金が無い。食べ物が無い。
僕達の生活を破壊する【EU】はもう要らない。(うっすら苦笑)
・【EU】などから多額の金融支援を受けているギリシャはその条件として
「年金制度の見直し」
「付加価値税の増税」などの様々な緊縮策を求められている。
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ギリシャ・アテネ
【国立総合診療所】
医療の分野でも予算が大幅に削減され、市民生活に深刻な影響が出ている。
この診療所では医師の数が半分に減らされ、受付のスタッフは解雇された。
医療器具や医薬品も不足し、十分な治療ができないため
命が救えないケースが増えているという。
◇ヨルゴス・ヴィハス 医師 心臓内科
大きな病院でも人員が削減されています。医療体制全体が問題を抱えていて
人命を守ることができません。
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アテネ市近郊
【ペラマ市】
海岸沿い急斜面の崖に住居が建ち並んでいる。
失業保険や生活保護など社会保障が受けられない人達も少なくない。
【市民団体】が救済に乗り出し、
無料で医師による診療を提供。
医療や食材も配布している。
・この日訪れたのは「重い障害がある子供と母親」の家。
月7万円の福祉手当が4ヵ月前から突然支給されなくなった。
電気代も支払えなくなり、子供の命の欠かせない人工呼吸器が使えなくなるのでは
ないかと母親は心配している。(泣顔)
◇母親 40代後半
とても辛いです。自殺まで考えました。
何回も海に飛び込もうとしましたが、思いとどまりました。
市民団体【心の医師団】
◇エレニ・ソティリウ 副会長
ヨーロッパは緊縮策で私達の生き血を吸っています!
経済はもう破綻しています!
お金を捻出するためにパルテノン神殿を売れとでも言うのでしょうか?(怒)
酷いわ。
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◆【EU】はなぜこれほど厳しい「緊縮策」を求めるのか?
・それは単一通貨『ユーロ』の信用を守るための措置だった。
1999年
『ユーロ』誕生。加盟国11ヵ国。
「通貨を統一」することで“強い経済圏”を築くのが【EU】の狙いだった。
その後、比較的経済力の弱い周辺国へも広がり、加盟国は19ヵ国になった。
2001年
【ギリシャ】
『ユーロ』誕生後の2年後に加盟。
その結果「国の信用力」が増し、経済成長力を見込んだ投資家が殺到。
公共事業や消費が一気に拡大した。
人々は「生活が豊かになる」と期待を抱いた。※施設の建築ラッシュ。
高級車を乗り回す人々。
しかし、
2009年
【ギリシャ】
政府は加盟当初2001年から「多額の財政赤字を隠していた」と公表。
「国の借金を返済できないのではないか?」という懸念が高まり、
信用不安は他の南欧諸国にも連鎖した。
・【EU】は危機を回避するため、【ギリシャ】に多額の金融支援を決定。
同時に決定した「緊縮策」を要求した。
ところが、
去年2015年
【ギリシャ】
チプラス政権が誕生。【EU】に「緊縮策」の見直しを求めた。
だが、これに対し「『ユーロ』を守るため」だとして強硬に反対したのが
最大の債権国【ドイツ】メルケル首相だった。
「ギリシャは支援を受ける以上、国民の痛みを伴っても
財政再建の努力をすべきだ」と厳しく迫った。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇ドミニク・モイジ 地政学者 ※フランス国際関係研究所特別顧問。
各国の国民感情が国際情勢に及ぼす影響を研究してきた。
ギリシャの状況を見ると2つの責任が浮かび上がります。
まずギリシャという国自体の責任。「彼らは嘘をつきました」。
我々はギリシャをユーロ圏や【EU】に受け入れるべきではありませんでした。
そして第2の責任は「ヨーロッパの責任」です。
これは議論の余地がないことです。
私達はギリシャに残忍な方法で“ショック療法”を課しました。
ギリシャという患者がその劇薬に耐えられるかどうか考えもしなかったのです。
◇クラウス・レゲヴィー 政治学者 ※エッセン文化科学研究所所長
ギリシャの状況は「自己責任」だという人も多くいますが、私はそうは思いません。
金融危機はヨーロッパだけでなく、世界中に広がりました。
【EU】のリーダーとしてドイツはもっと債務国に連帯を示し、
「緊縮策」を無理強いすべきではありませんでした。
南ヨーロッパの他の国の債務も免除し、共に経済や社会を再構築すべきでしょう。
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◆「緊縮策」の下、【ギリシャ】が今強く迫られている・・・
『国有企業の民営化』
その対象の1つがギリシャ最大の港【ピレウス港】。
【ピレウス港】
売り上げは年間130億円余り。海運国家ギリシャを支える重要拠点である。
・しかしこの港までも外国の企業に売却し、国の債務を減らすよう求められている。
・港湾労働者の殆どは
「港を民営化すれば失業者が更に増える」とデモを繰り返している。
「港の安売り反対」「民営化反対!」「民営化反対!」
【ギリシャ海運省】
港湾労働者達は港管理している海運省へ出向き、直接訴えた。
◇労働組合 幹部
港が民営化されれば、地域は失業者とホームレスが溢れるでしょう!
私達は猛反対します! アナタを呪います!
私達の子供をグローバル化の奴隷にはさせません!
◇ドリツァス 海運相
私達は決して民営化に賛成しているわけではありません。
それでも民営化をせざるを得ないのです。
◇労働組合員ら ◇ドリツァス 海運相
何を言っているのか分からない。 それでも民営化をせざるを得ないのです。
それでも民営化をせざるを得ないのです。
支離滅裂だぞ。 それでも民営化をせざるを得ないのです。
それでも民営化をせざるを得ないのです。
それでも民営化をせざるを得ないのです。
※壊れたレコード針のように同じ調子でひたすら繰り返した
「呪い」に対抗するにはまさに何度も「呪文」を唱える。
(笑)
・「ユーロ圏に入れば豊かになれる」と信じていたギリシャの人達。
しかし現実は国の債務が膨れ上がり、債権国に支配されるという厳しいものだった。
◇ヨルゴス・ゴゴス 書記長 ピレウス港 労働組合
ヨーロッパが今後どうなるのか、とても不安です。
【EU】が人より経済を優先する政策を続けてきたことで
様々な問題が生まれています。
【EU】は私達をこうした状況から救済する努力を始めなければなりません。
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┣■【ギリシャ】を追い詰める「難民問題」
◆「緊縮策」で疲弊するギリシャ経済
・そこに追い打ちをかけているのが「難民の流入」。
中東に隣接する【ギリシャ】はシリアの内戦などから逃れて来る難民が
ヨーロッパに入ってくる玄関口となっている。
そのほとんどが【ドイツ】などを目指すが『パリ同時多発テロ事件』以降、
各国が国境を閉ざす中、【ギリシャ】国内に滞留するようになっている。
アテネ
『難民を受け入れているスタジアム』
※大きなスタジアムに大勢の人が収容されている。
・ギリシャ政府は難民対策や国境警備を強化するため、
【EU】に経済的な支援を求めているが十分な資金が得られていないという。
◇クルブリス 内相
「難民問題」に対応するための経済的支援はほとんど来ていません。
【EU】はやる気が無いのです。
これはとても大きな問題で、私達を悩ませています。
迫害を受けた難民には人道的な配慮をしなければなりませんが、
【ギリシャ」には限度があり、もう限界を超えています。
【ピレウス港】
夜間、ここ港周辺には“ヨーロッパの厳しい現実”の縮図があった。
ベンチを占拠・寝そべるホームレス達。
毎週2回【アテネの市民団体】が炊き出しを行うと集まってくるのは
経済低迷で仕事を失ったホームレスの人達と、それに加わっていたのは
シリアからの難民達だった。 ※幼子も並んで食事を受け取っていた。
アルミ容器には半分以下しか配分されず
大きなしゃもじで半分だけの分量。
◇市民団体の代表 60代半ばの男性
状況が酷くなっているのに【EU】の人達は分かってくれない。
この人達は人間です。単なる数字ではありません。
・平和で豊かな共同体を目指してきたヨーロッパ。
しかし経済格差が広がり「テロ」と「難民」の問題が深刻化する中、
“統合の理念”がかつてないほど大きく揺れている。
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┣■テロと難民 【EU】共同体の分断
◇イアン・ブレマー 国際政治学者 ※米コンサルタント会社ユーラシア・グループ代表
“リーダーなき世界(Gゼロ)”の到来を予言。
・独自の視点で世界が抱えるリスクを分析してきた“知の巨人”。
「ヨーロッパの分裂」に早くから懸念を示してきた。
・現在の【EU】の危機は“世界秩序全体”にも大きな打撃を与えていくという。
ギリシャは巨額の債務を返さなければならないので、いずれ危機は再燃するでしょう
債務の免除をするとしたら、ドイツが協議をまとめる必要があります。
しかし、メルケル首相の指導力が「難民危機」で揺らいでいるので
事態はより困難になっています。
ヨーロッパは大きな問題を抱え“内向き”になり、
結果として「アメリカとの連携が弱まっています」。
これはアメリカにとって極めて深刻な事態です。
世界でアメリカの影響力が低下していきます。
欧米の価値観と歩調を合わせる国が今後急速に減っていくでしょう。
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◇クラウス・レゲヴィー 政治学者 ※エッセン文化科学研究所所長
ヨーロッパが危機に直面している今だからこそ、統合の原点に立ち返るべきだという
ヨーロッパはバラバラになってはいけません。むしろ協力関係を強化すべきです。
ヨーロッパは「世界の模範」であるべきです。
我々が統合の試みを止めたら他の国々も難しくなるでしょう。
環境問題や戦争など国家が抱える課題はどれも一国だけでは解決できません。
ですから今こそ「協力は運命なのだ」と認めるべき時なのです。
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┗【フランス・パリ】
◇大越健介 NHK報道局政治部記者 ※【ニュースウオッチ9】の元MC
【EU】は二度の大戦を始めとする「長い戦争の歴史」を教訓に
平和と繁栄を目指して生まれた共同体です。
かつては「その行く手を遮るものは何もない」という風に言われていた
この壮大な社会実験も、今は土俵際に追い詰められています。
しかし掲げた理想そのものが色褪せたわけでは必ずしもありません。
むしろ苦難の歴史を生き抜いてきたヨーロッパには、それだけの底力があるのだと
自負する人は少なくないのです。
テロの衝撃も冷めやらぬ先月2015年12月、このパリを舞台に一つの画期的な合意が
行われました。
『COP21』
地球温暖化対策会議。国連の『COP21』で、
途上国を含む全ての国々が「温室効果ガスの削減に取り組む」
新しい枠組みができた。
その困難な交渉を取りまとめる役割を果たしたのは
他ならぬ“テロで傷ついた”議長国【フランス】でした。
地球環境のようにグローバルな問題に取り組むに辺り、
世界の協調がより一層求められる時代に入ってきています。
そこは国際社会の主要国プレイヤーとしての実績を持ち、
共同体の理念を追及してきた【EU】の経験値が大きく物を言う場でもあります。
その【EU】が分断の危機を乗り越えることができるのか。
それは国際社会の行方を左右する大きな分岐点でもあるのです。
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◆冷戦終結の象徴
ドイツ・ベルリン
【ブランデンブルク門】1989年
・その隣にあるフランス大使館前には『パリ同時多発テロ事件』の犠牲者を悼む
多くの花が手向けられていた。
◇40代後半の女性
子供達には「テロのない世界」を望みます。
ヨーロッパ統合の中で平和を実現したいです。
国と国との壁を越えて連帯していこうという人々の願いがそこにはあった。
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・しかし今、そのヨーロッパの隣で大きな野望が渦巻いている。
【ロシア】
「ウクライナ南部クリミアの併合」や「シリア内戦への介入」で存在感を高める。
シリーズ 激動の世界
第2回 大国復活の野望 ~ロシア・プーチンの賭け~
欧米主導の秩序に揺さぶりを掛け、大国復活を目指すプーチン大統領の思惑に
迫る。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・念頭のスペシャルに持ってくるだけあって、なかなか濃厚な取材をしていましたね。
市民の上手く噛み合えない感情の交錯などよく表されていたと思います。リアルな
取材でしょうからよく伝わりますね。元はお互いに善人なんだけど、ちょっとした
姿勢・意見の掛け違いから大きな対立姿勢を生んでしまう。冷静に両者の立場等を
考察してしまうデータ派の人間としては少し滑稽な話でもあるのですけど。(爆)
┗・またダラダラと感想を述べても仕方ないので割愛しますが、この【EU】の問題は
決して他人事ではなく、我が日本でも近い将来起こりうる可能性は捨てきれません。
「安易な査定」が結局は相手を不幸にしてしまうことをギリシャが教えてくれました。
「経済が破綻」したらどれだけ社会福祉に影響があるかも実例を教えてくれました。
「身を切る政策」にも限界点があることをドイツが示してくれています。
そして無能な政治家を選んでしまうと我々国民が痛みを伴うことを認識するべきです
若者は早い内から選挙に行って社会の実状を学びましょう。
戦場は確実に近づいてしまったのですから。※激動の3回目で教えてくれています。