2016/01/18(月)<【インド・ニューデリー】大気汚染が深刻化 排気ガス削減へ>
【Newsモーニングサテライト】 http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓エマージングトピックス
┃ <【インド・ニューデリー】大気汚染が深刻化 排気ガス削減へ>
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グルガオンから生電話
◇磯崎彦次郎 野村総合研究所
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Q.アメリカの利上げで新興国の景気減速が懸念されているが
今年2016年のインド経済はどうでしょうか?
A.去年2015年のインド経済成長率は通年で7%を超えると言われており、
減速する中国を追い抜き、新興国で最大の伸び率となりそう。
今年も個人消費や公共投資が成長を牽引すると予測されることから
引き続き7%台の経済成長率が見込まれています。
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Q.一方で深刻な『大気汚染』が問題となっているそうだが?
A.ハイ。中国を越える世界最悪のレベルとなっています。
<【WHO】世界保健機関「都市大気汚染データベース2014」>
・世界の約1600都市を対象に『PM2.5』の年間平均濃度を比較調査。
→ 上位4都市をインドが占める結果となった。
健康被害も深刻で、
首都【ニューデリー】では車の通行をナンバーによって規制する
初めての対策を2016年1月1日~15日まで試験的に導入しました。
違反者には罰金2,000ルピー(約3,600円)。
市民の間にも本腰を入れ始めたと受け止められています。
ただ実際のところ、
交通渋滞は緩和されましたが、
大気の状態が目立って改善するところまでは感じられませんでした。
また期間中には市民生活への影響が大きいとして、
【デリー高等裁判所】が
2016年1月1日~15日までの試験的な規制を1週間1月8日で取りやめるよう
声明を出すなど混乱も見られ、本格的に導入できるかは不透明です。
ただ、大気汚染の主な原因に『排気ガス』が指摘されている現状を考えると
「排ガス削減」の流れは今後も続くと思われます。
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Q.環境が重視されると日本メーカーには“追い風”では?
A.確かに日本が得意とする
ハイブリッドカーへのニーズが高まる可能性はありますが、
すぐに買い換え需要に結びつくというわけではありません。
インドではディーゼル車よりも有害物質の排出が少ない
圧縮天然ガス(CNG)車への切り替えが進んでいます。
中でも他の方法に比べて安く、手っ取り早いと人気なのが
所有車を改造し、圧縮天然ガスを取り付けるというもので
製造するインドの地盤企業にとって追い風となっています。
すぐに買い換えとはいかないが、ただ
インドで4割のシェアを持つ【スズキ】が高級車専門の販売店をオープンなど
※【マルチ・スズキ】NEXA
車の高付加価値化は進んでいます。
長期的にはハイブリッドカーなどへの買い換え需要も高まると考えられることから
日本メーカーには関連する自動車部品の輸出や現地での生産体制の拡充など
先手を打った対策が求められると考えています。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・インドの大気汚染がこれほど酷い・ワーストであることをテレビで報じたのを見た
のはこれが初めて。そう中国よりも酷い状態なんです、大国インドは。社会秩序も
階級層で大きな開きが残ったままですし、労働意欲に?が尽きますし、私は同国と
深く関わることを懸念しています。国全体を、善人の背後に隠れる悪人を見過ごす
のは国益を損なうことだと真面目に考える次第であります。“大やけど”しますよ。
┣・また【スズキ】の進出でその巨大なシェア獲得を賞賛する声もよく訊かれますけど
中国同様に【自動車メーカー】らによる『環境問題』を無視した利益優先主義から
身体に重篤な被害をもたらしていることを痛感しなければなりません。
┗・【自動車産業】は累計204兆円規模の超巨大な市場だそうですが、法人税などと
別に重い環境税を課すべき業種だと私は考えます。雇用云々言う前に、人間として
罪を犯しているのですから。そうじゃありませんか? 移動手段として欠かせない
のは理解できますけどね。交通費で負担するなど、もっとトータル的に考えないと
いけない大問題なはずです。資本主義ってヤツはあえてそこに目を瞑るからね(苦)