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少年少女に関する事件の変化:後編「データでみる!」

2015/12/29(火)<少年少女に関する事件の変化:後編「データでみる!」>
池上彰のニュースそうだったのか!!】 http://www.tv-asahi.co.jp/ikegami-news/


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓2015池上総ざらい 昔と今を比べると日本はこんなになっていた !? 年末特大SP
┃         <少年少女に関する事件の変化:後編「データでみる!」>
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www.tv-asahi.co.jp

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┣■データで見る!『少年少女犯罪』今と昔
  『少年少女犯罪』は減っている !?


 ◆昔から沢山あった少年少女の犯罪。
  実はその数は増えるどころか減っている!

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  <少年一般刑法犯の検挙人数> 出典:『犯罪白書』平成26年版

   1966年 約18万人
   1970年 約15万人弱
   1975年 約15万人
   1980年 約22万人強 ※1980~1985年にかけて急激に増えている。
   1985年 約25万人弱
   1990年 約23万人弱
   1995年 約15万人弱 ※1995年以降、急速に減る・頭打ち状態に。
   2000年 約15万人
   2005年 約14万人強
   2010年 約10万人弱 ※ガクンと一段と減ってきている!
   2013年 約 6万人強


 ・そもそも犯罪件数は減っている。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 Q.少年の数が“減っている”から数も減っているのでは ??

 A.
  <少年一般刑法犯の人口比> 出典:『犯罪白書』平成26年版

   1966年 約 900人
   1970年 約 800人
   1975年 約 900人強
   1980年 約1300人  ※1980年~1985年で急上昇している
   1985年 約1300人強
   1990年 約1000人  ※一旦、減少するものの
   1995年 約1000人弱
   2000年 約1100人強
   2005年 約1200人弱 ※~2005年までジワジワと上昇していたが!
   2010年 約 900人   以降、急激に犯罪が減っていっている!
   2013年 約 600人弱


 ・少子化で子供の数自体が減っているが、
  人口比率で見ても犯罪検挙率は大幅に下がってきている。

  つまり「『少年少女犯罪』は目に見えて減っている」と言える。

 

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┣■『少年少女犯罪』が増えているように感じるのは?

 

 ◆『少年少女犯罪』の報道が変わった !?


 ◇池上彰 MC
  昔はね、そんなにニュース番組がなかったんですね。
  最近は昼間でもワイドショーだったり、いろんなニュース番組ありますでしょ?
  そこでやっぱり「身近な問題だから」と大きく取り上げられるわけですよね。

  私昔あのぉ【警視庁】で捜査一課でもって色んな事件を取材していたんですが、
  例えば殺人事件というのは“しょっちゅう起きている”ので、ローカルニュース
  なんですね。(珍しくないと)全国ニュースにならないんです。よっぽどのことが
  ないと。今、お昼のニュースや夕方のニュースを見ていると全国各地の殺人事件が
  報じられてるでしょ? つまりそれぞれ昔はローカル(地方)ニュースだったものが
  全国ニュースで報じられるようになっているものですから、増えているような印象を
  受けるんですね。

  私昔よく取材してたんですけど「アッ少年事件か」「名前出すわけじゃないし」
  「また起きたかぁ」ってね、結構そもそもニュースにしなかった。
  もちろん凶悪な事件はニュースにしますよ! うん、でもそうじゃないものは
  そもそもニュースにしなかった。

 

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┣■データで見る!『少年少女犯罪』今と昔
  『少年少女犯罪』は減っている !?


 ◆犯罪を思いとどまるブレーキは?


 ・『少年少女犯罪』の全体の検挙人数は減っているが、その中で『再犯』
  過去に検挙されたことのある少年少女が、再び検挙された割合は増えている。

  『再非行少年率』  出典:【警視庁】
   1989年 約29%
   1995年 約25% ※減少していたが、以降ジワジワと上昇していく。
   2000年 約28%
   2005年 約30%
   2010年 約31%
   2014年 約35% ※少し加速度的に上昇している雰囲気を感じる。


  ※番組で紹介された<少年一般刑法犯の検挙人数>ですが
   『犯罪白書』と【警視庁】でだいぶ数値が異なってました。
   「少女」を含んでいないのか? 集計対象が少し異なるみたいですね。
   増減の傾向自体はほぼ同じなんですけど。

   平成24年版 犯罪白書 第3編/第1章/第1節/2

 ・そもそも事件を起こす子供は減っているが、再犯する子供は増えている。


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   再犯防止のため
  <【少年院】や【鑑別所】でアンケート> 出典:『犯罪白書』平成23年版

 Q.犯罪を思いとどまる“心のブレーキ”は何ですか?

 A.
   1位「父母」のこと               45.1%
   2位「兄弟」「妻子」を含めた家族全体のこと   23.2%
   3位「警察に捕まる」こと            11.2%
   4位 その他                   5.6%
   5位「学校」「職場」に対する迷惑のこと      4.6%
   6位「自分で自分が嫌になる」から         4.4%
   7位「友達」から仲間はずれになること       3.1%
   8位 特に心のブレーキになるものは「なかった」  1.8%
   9位「社会」から白い目で見られること       1.0%


 ◇池上彰 MC
  「父母のこと」を考えるとブレーキになる。やっぱり「親を泣かせてはいけない」
  となると“悪いことはしない”ということですね。

  また逆にそういう少年事件を起こしてしまう所、家族が崩壊していたりしますね。

 ・『家庭崩壊』が原因で非行に走る場合も

  家庭がそもそも崩壊していたことにより「ブレーキが掛からない」という所も起きて
  いるわけですね。そうすると家族に代わって「社会」や「地域」がなんとか成り代わ
  って支えていかないといけないということになってくるんでしょうねぇ。。。

 

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┣■学校で起きた『少年少女犯罪』


 『少年少女犯罪』は昔からあるが“時代”によっては増えたりする。

 ◆大きく関係する『教育』から根深さが見えてくる!


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 “初めて先生が死亡”

  1985年1月24日(昭和60年)
 【青森県長崎市
  『中3男子が校内で泥酔、教師を撲殺』

   1985年1月29日
  ◇ANNニュース番組より
   今月24日、青森県の中学校で3年生の男子生徒に乱暴を受け、
   重体となっていた教諭が今朝亡くなりました。


  ・中3男子が校内でウイスキーを持ち込んで“泥酔”、教室(3年3組)で
   暴れ回った挙句、注意した先生を「回し蹴り」して撲殺した。

  ・生徒の暴力で教師は死亡するのはこれが初めてのことだった。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆1970~1980年代の『少年少女犯罪』と言えば

 『校内暴力』
  全国各地の中学・高校で“生徒達が暴れ回った”。

 ・校内で堂々と喫煙する・ふてぶてしい態度などそう珍しくもなかった!(苦笑)

  卒業生が母校に突然やって来て、後輩を連れ出そうとするなんてことも。


  1983年
 【東京都足立区】
  卒業生の乱入で学校が大混乱! ※実際の映像が流された

  ◇男子生徒
   ふざけてんじゃねぇぞ、コノヤロウ! ※駆け付けたマスコミに対して?

  ホウキやらバケツが窓から投げ捨てられた。

  怪我人も出て大混乱に陥った。   ※女子高生が柵を越えて校外へ避難していた


 ・この時代、今では信じられない事件が頻発していた!


  1983年2月15日
 【東京都町田市】
  忠雄中学校では『校内暴力』に怯えた教師が生徒をナイフで刺してしまった。

  町田・忠生中学生徒刺傷事件

  1978年
 『暴走族』
  非行少年達は暴走族となり、学校の外でも問題となった。


  1980年
 【東京都】
 Q.今、交通事故とか多いんだけど平気?

 A.
  ◇暴走族の少年
   大丈夫ですね。関係ないっすね。


 Q.全然関係ない? 死は怖くないんだ?

 A.
  ◇暴走族の少年
   まぁね。そういうこと考えたらやっぱ運転できないっすよ。*頷く*


 ・危険な走行をするばかりか「盗み」や「恐喝」「薬物使用」など
  犯罪の温床となっていた。

  荒れに荒れた1970年代、1980年代の少年少女達。

www.youtube.com


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 ◆1970年~1980年代、学校が荒れた原因は
  『日本の教育方針』にあった !?


 Q.昔「学校があんなに荒れていた」なんて知ってました?

 A.
  ◇岡本玲(24)
   いや、荒れてなかったですね。あのぉどちらかというと「先生と仲良い」
   という学校でした。

  ◇伊集院光(48)
  ・「俺の世代だ」と言っていた。

   もうまったくああいう感じでしたね。
   僕らくらいの年から「卒業式に警官が入るようになった」の。

   それまでは「お礼参り」と言って不良達が「学校の先生をリンチ」にするんだけど
   それは学校の中で済んでいたものが「刃物」が出てきたりして、もうしょうがない
   って。学校の先生のプライドとしても先生達も「警察は入れるべきじゃない」って
   言っていたんだけど、そこから(警官が)入るようになった・・・


 ・1980年代に少年少女犯罪の検挙数が増えているのは、このようなことも要因の1つ
  ではないかと考えられている。

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  ◇坂下千里子(39)
   やっぱりそれがあったからこそ、逆に私達はすごい先生が凄く厳しく
   “抑え付けられた”ってイメージがありました。

  ◇遼河はるひ(39)
   なので一切(『校内暴力』は)なかったですよね。あんまり・・・


 Q.今の若い方は「先生と仲良し世代」?

 A.
  ◇岡本玲(24)
   もう、敬語は使わなかったです。高校の時。周り皆もぉ「先生おはよ~」

               ◇坂下千里子(39)
    !? あだ名とかぁ。    あだ名で呼んだりとか?

                たまに若いママが先生・保育園の先生なんかに
                タメ語で喋る時に「エェッ!」ってギャップを感じる
   逆に          時があるんですよー。 そういう世代の?

   「敬語を使わなくていいよ~」って言って
   仲良くなろうとする先生が多かったです。ハイ。


 ・世代によって全然「生徒と先生の関係」が違うことが判った。

  この教育方針の変化が『非行』を生んでいた !?


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 ◆1970年~1980年代は『詰め込み』教育で学校が荒れた !?


 ◇池上彰 MC
  片岡さんや北村さんの頃の教育って「なんとか教育」ってよく言われてましたよね?

    ◇片岡鶴太郎(61)              ◇北村晴男(59)
     ・・・  「詰め込み」ですか? アァぁ。。   「詰め込み」とかぁ


 ◇池上彰 MC
  ですね。『詰め込み教育』って言われてましたね。ちょうど私もそうなんですけど。
  ひたすら『詰め込み教育』の時代だったんですね。『詰め込み教育』をやるとぉ、
  「勉強ができない子」っていうのも出てきますよね? そうなるとどうなります?

    ◇山根良顕(39)アンガールズ  ◇田中卓志(39)アンガールズ
     ・・・              落ちこぼれが出てぇ、なんかちょっと
                    非行に走るとか。


 ◇池上彰 MC
  ハイ。『授業』面白くないですよね! 当然こうやって“落ちこぼれ”っていうのが
  出てくるわけですね。

      ◇北村晴男(59)
       中学校1年生に入った時に、数学の教師がこういう風に言ったんですよ。
       あのぉ今は皆ほとんどの人が分かるけれども、「中学3年生になったら
       半分以上が授業はチンプンカンプンなんだ」という風に数学の先生が
       言ったですね。でもそれに対して何の対策も打ってないでしょ、学校は。
       僕、小学校から中学生になったばかりで凄く驚いて。
       「エェ、これが中学校ってもんなの?」落ちこぼれることを前提にしてた
       教育でした。

 ◇池上彰 MC
  そうなると先生が相手にしてくれない。そうするとどうなりますぅ?
  「つまんない」ですよね。段々「反抗心」出てきたりしません?

 ・その結果“落ちこぼれ”が『校内暴力』に発展。

  まさにこういうことが起きるということになります。


 ・『詰め込み』教育の反動で→“落ちこぼれ”が大量発生→ 学校が“荒れた”。

www.youtube.com


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 ◆1980年代~は『悪質ないじめ』問題が増加


 ・『校内暴力』を抑え込んだら別の事件が・・・

 ◇池上彰 MC
  ギューッと『校内暴力』を抑え込んだら、その代わり何が出てくるかというと
  『いじめ』ですね。いじめ問題が起きて「いじめを苦にして自殺をする」という
  ことが起きるようになる。。。


 ・1980年代半ばから『悪質ないじめ』が相次いで発覚。

  中には被害者を死亡させた凶悪事件も起った。


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 “体育マットに押し込まれた”

  1993年1月13日
 【山形県新庄市
  『山形マット死事件

   山形マット死事件

 ・当時の映像(体育マット)を覚えている人も多いのではなかろうか。

  少年達はいじめていた生徒を体育用マットの中に“逆さまの状態”で放置。
  窒息させていた。

  ◇被害者の父親
   ほとんど身動きも出来なかったのに“逆さま”に入れられたわけですから
   死ぬのは当たり前です。「殺したんです」だから。

   教育の場で平然と「リンチ」と「殺人」が行われてたんです。


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 ◆『日本の教育方針』で犯罪が増える !?


 ◇池上彰 MC
  今度は「きめ細かく見なさい」。
     「『いじめ』が起きてないかどうかチェックしなさい」。

  先生達が非~常に、子供の様子を観察(監視)するようになったんですね。
  そうすると子供は子供で、それが凄い“プレッシャー”になるんですね。

  なんとか『いじめ』を抑え込んだら、その次に何が起きたかというと『不登校』。
  『不登校』が激増することになった。こういうことが次々に起きてくるんですね。


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 ◇池上彰 MC
  で、一方で「『詰め込み』教育はいけないよ」と言っていたわけですから
  じゃあ『詰め込み』の代わりに何をしよう? さあ『ナニ』教育でしたっけ?

    ◇全員一緒に     ◇岡本玲(24)
     『ゆとり』      アァ、私だぁ。(苦笑)


 ◇池上彰 MC
  ハイ。ここはやっぱりもうちょっと『ゆとり』を持とうじゃないか。
  教える内容を減らし、時間を減らすことによって、皆が理解できるようにすれば
  “落ちこぼれ”がいなくなる。ということをやった。

  最近は『ゆとり』教育は「いけないよ」ってなってる。また教える内容が増えた
  でしょ? 言ってみればココ(『詰め込み』教育)に戻っている。ということは
  その内に“落ちこぼれ”がまた出るかもしれないよっていう。もちろんならない
  ようにしなければいけないんですが・・・ 。


 ・子供達は時代によって変わる『国の教育方針』に振り回され、
  その影響の一つが『少年少女犯罪』が起きた可能性であるという。

 

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┣■2015年『少年少女』が大人の犯罪の被害者になる事件


 ◆今年も多かった・・・


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 “男の奇妙な仕草”

  2015年2月5日
 【和歌山県紀の川市
  『和歌山 小5男児刺殺事件』

www.sankei.com

  ◇取材記者

   自宅のすぐ近く、こちらの空き地で遊んでいた男の子が、突然男に胸を刺され
   死亡しました


 ・和歌山で小学生が殺害された。逮捕された中村桜洲容疑者(22)の“奇妙な仕草”
  覚えている人も多いのでは?  ※両頬を膨らませて両人差し指で頬を掻く。

  「からかわれたから刺した」と供述。

  精神鑑定の結果、責任能力を認められ「起訴」された。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 “教師のハレンチ事件”

  2015年10月21日
 【東京都】
  『女子高生売春クラブ事件』

坪内駿一を逮捕、売春クラブ主催の都立中学教諭-乱交パーティ
daily-news.jp

 ・現役の教師が女子高生に売春させていたとして逮捕された。

  都内のホテルで「ワイセツ」目的のパーティーを開き、
  女子高生を参加させ、売春を斡旋したという。


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 “少年少女2人が犠牲に” 今年特に大きく報道された事件

  2015年8月13日
 【大阪府高槻市
  『寝屋川 少年少女殺害事件』

www.asagei.com

  ◇取材記者 ※ヘリコプター上空から

   その遺体発見現場がこちらです。大変残忍な、信じられないほど残忍な姿で
   発見されました。 それがこちらの駐車場です。


 ・防犯カメラに映る少年少女の映像を覚えている人も多いのでは。

  大阪府寝屋川市の中学1年生の少女が遺体で発見。さらにその1週間後には
  少女と共に行動していた男子生徒の遺体も発見。

  容疑者の男・山田浩二被告は逮捕されたものの、「直接的な証拠はなく」、
  取り調べに対し現在「黙秘」を続けている。。。


 ・「深夜に出歩いていた」ことが狙われるきっかけになったとも言われるこの事件。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆子供の生活習慣 今と昔


 ・データで子供の生活環境を比較。

  <就寝時間> 出典:『青少年白書』1996年版

   1965年 小学生の6割以上が「21時30分から21時45分」
   1995年  ”   ”   「22時   から22時15分」


  ※年々遅くなっていくのは当たり前かと思うかもしれないが、
   実は最近では僅かではあるが早くなってきている。


  <就寝時間> 出典:【総務省】『社会生活基本調査』

   2006年 10~14歳   「22時30分」
   2011年   ”      「22時24分」

   2006年 15~19歳   「23時58分」
   2011年   ”      「23時48分」


 ・一概に「最近の子供は寝る時間が遅いようだ」とは言えないようだ。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  <補導・鑑別所在所中の少年少女の生活習慣>

  ・一般の少年少女よりも、彼ら彼女らが顕著に突出・共通していたのは

   「朝食を食べない」ということ。


   <朝食を「ほどんど食べない」割合> 出典:【内閣府

           一般      非行
    高校生男子  12.6%   32.1% ※2倍以上
    中学生女子   2.9%   44.4% ※約15倍!


   これは昔から同じ傾向だという。

   やはり「家族とともに過ごす」生活習慣が大切だと言える。

 

  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆実際の被害件数は増えているのか?


 【警視庁】
  『少年の補導及び保護の概況』
   20歳未満の者が主たる被害者となる刑法犯の認知件数

   2004年 約34万人   ※ここ10年余りの調査では右肩下がりに
   2005年 約32万人強   年々減っている!
   2006年 約31万人
   2007年 約30万人強
   2008年 約28万人強
   2009年 約27万人強
   2010年 約25万人強
   2011年 約23万人弱
   2012年 約20万人強
   2013年 約20万人
   2014年 約18万人弱


 ◇池上彰 MC
  加害者になる分も減っているんですけど、
  被害者になる分もやはり減っているんですね。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆犯罪件数は減っているとはいえ、最近巻き込まれやすいと言われているのが・・・
  『ネット犯罪』。


 ◇池上彰 MC
  子供がインターネットを使っていると、思わぬ形で犯罪に巻き込まれるかも知れない
  というので「親がちゃんとみる必要があるでしょう」ということになるのですが、
  ちょっと面白いアンケートがあるんですよ!


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  <親子で違う ネット使用に関する調査>

  ・犯罪に巻き込まれないため、「親と子の“意識の差”」について考えてみよう。

 ◇池上彰 MC
  子供が携帯を持つようになったら、親が子供と一緒になって家族で例えば
  「使用時間を決めようね」とか、「使うのはこの時間からこの時間まで」に
  しましょうね!っていう『家でルールを作る』ってことありますよね?


 Q.家で『ネット使用』のルールを決めている? 親子に聞いたところ・・・

 A.
   <20歳未満の者が主たる被害者となる刑法犯の認知件数>出典:【警視庁】

    保護者 80.2%  / 青少年 63.1%


   ・「親子の“認識のギャップ”」が存在している。

    親としてはルールを定めているつもりなのに、
    子供はそんな自覚が全然なかったり、

    「親が勝手に言っているだけで、自分は知ったこっちゃないよ」というのがある


  ◇伊集院光(48)
   ラジオに深夜放送を今まで現役でやってるんで、中学生からのメールで冗談半分で

   「学校でどういう奴がヒーロー?」って言うと、

   「学校のパソコンのフィルタリングを外して、エロサイトを見られる奴」って

   来ますよ。

   いるんですよ、やっぱ。俺達が子供の頃に親に隠れてHな本を読んでみたり、
   やっぱり親は掛けているつもりでも、そりゃ親の世代より下手したら詳しい
   中学校2年生・3年生いますからね。 ※Hテクニックが?(笑)


  ◇池上彰 MC
   フィルター掛けてるつもりになっているけど、外されているかもしれないという
   ことも含めて、親は子供に言っているつもりでも、子供はそんな自覚はないかも
   しれない。この数字のギャップですね。そこで親がもう一度改めて、考えた方が
   いいんじゃないか。

 

  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ・被害件数は減りつつあるものの、この中で近年激増している事件がある。

 『児童虐待』


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  2015年11月12日
 【愛知県名古屋市
  『2歳児にタバコを吸わせる』

羽渕駿と伊藤絵理香を逮捕-2歳男児にタバコ吸わせる動画投稿
daily-news.jp

 ・2歳児の長男にタバコを吸わせる動画がインターネット上に流された。

  動画を見た人が通報したことで、父親と交際相手の少女が逮捕された。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  2015年12月6日
 【熊本県熊本市
  『熊本 乳児に覚醒剤投与』

www.sankei.com

 ・熊本市のホテルで男が生後3ヵ月の知人の赤ちゃんに『覚せい剤』を投与。
  中毒死させた。


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  2015年7月23日
 【栃木県宇都宮市
  『宇都宮 保育施設で女児放置死』

www.sankei.com

  ◇死亡した女児の母親

   (亡くなってから)1年もう経つんですけれども・・・ 、娘の遺体を見た瞬間から
   “私達の時間”が止まってまして・・・


  ・栃木県宇都宮市で高熱の赤ちゃんを放置し死なせたとして、
   保育施設の元従業員3人が逮捕された。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 “虐待が生んだ悲劇”

  2014年10月2日
 【北海道南幌町
  『17歳娘 母・祖母殺害事件』

www.asahi.com

   「しつけが厳しかった」「今の状況から逃れたかった」


  ・17歳の少女が自分の母親と祖母を殺害した容疑で逮捕された。

   この事件で注目されたのは「“しつけ”という名の『虐待』」

   一人だけ暖房のない離れに住まわされ、家事全てを少女がやらされていた。


  ・事件直前、少女はTwitter

   「絶対あれだな あれしちゃうかな
    がち消してやりてぇ 存在も記憶からも」


  ・今年2015年、少女は医療少年院に送られることが決まった。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ・これら『虐待』の件数をデータで見ると、驚くべき勢いで増え続けている!

  <児童虐待件数の推移> 出典:【厚生労働省】 2010年度は福島県分を除く。

   1990年   1,101件
   1995年  約3,000件
   2000年 約18,000件 ※前年1999年に1万件を突破。グンと勢い付いた感じ
   2005年 約33,000件 ※右肩上がりが続いていく・・・
   2010年 約56,000件 ※頭一つ、グンと件数が伸びている。
   2014年  88,931件 ※さらに頭一つ1万件以上前年より増加している。


 ・これは「虐待の捉え方」が、昔と今では変わったことも大きな原因だという。

  ◇伊集院光(48)
   僕の友達で、僕らの世代ほとんどいなかったんですけど、
   お婆ちゃんに本当に「お灸をすえられる子」いました。
   火傷するくらいに。ホントに。

   お婆ちゃんは自分が悪いことをした際にされてきたことだから、
   別に全然悪いと思っていない。その“感覚”ちょっと皆、世代で違いますよね?

 

  ◇片岡鶴太郎(61)
   私は父親怖くてねぇ。それであのぉ『簀巻き』にされましたね。エェ。
   『簀巻き』ってね、要するにね、布団にね、グルグルって巻かれてそのまま
   バーン!と押し入れに入れられるんですよ。で、バーン!と閉められて、もう
   だからもの凄く怖いわけですよね。『閉所恐怖症』ですね。


  ◇北村晴男(59)
   僕の父親の世代で言いますと、子供の時は農家、皆「働き手」と思ってる、子供を
   だから働いて当たり前。学校には「行かせない」。あのぉ、雨の日にしか学校には
   行かせない。そういう世代があって、もうこれ完全に今の概念だったら『虐待』
   ですよね。学校にも行かせない、そういう世代、そういう年齢だったら、当然
   働かなかったら引っぱたく、ということは当然あったと思います。


  ◇池上彰 MC
   昔は「あそこの家は親のしつけが厳しいね!」「良く子供が泣く叫んでいるよね」
   「それは親のしつけだよね」と言われるものが、いやそれ「虐待じゃないの?」
   ということが、見直しが起きたってことがよくあるんですね。


 ・昔は『虐待』と言えなかったことも、今では『虐待』の内。

  例えば「無視する」「子供の前で家族に暴力を振るう」なども『虐待』とされる。


  2000年
 『虐待防止法』施行
  『虐待』を発見したら「通報する」ことが国民の義務に。


  「通報」が増えたから、『児童虐待件数』が増えた面もある。


 ◇田中卓志(39)アンガールズ
  どのくらいが今『虐待』なんですか? 例えば「門限」でかなり遅いからって
  もう家に今日は入れさせないみたいな、昔よくあったじゃないですか、あのくらいは


 ◇池上彰 MC
  ギリギリ、微妙なところですね。『しつけ』の範囲になるのか。だから
  「家に入れない」と言って外で泣き叫んでいたら、
  「もうそんなことをするんじゃないよ」といって家の中に入れたら『しつけ』の範囲
  でしょうけど。本当にズッと入れなかったらコレ『虐待』ですよね。


 ◇山根良顕(39)アンガールズ
  僕も今小さい子・7ヵ月の子供がいて、ドキドキしますもん。
  何も別に怒っていないけど、ズッと泣いている時とか。通報されるんじゃないかとか
  心配になりますよね?
               ◇坂下千里子
                アァ~、なった。その「恐怖」やっぱありました。
                子供が大泣きして止まらない時とか、あぁどうしよう
                誰かから電話で・児童相談所が来たらどうしようって
                ねっ、不安はちょっとありましたねぇ。


 ◇北村晴男(59)
  ただ今、法律はなぜ作られたかというと『殺す』とかそれに近いようなことが
  実際行われる家庭があるので「その被害になる子供を救おう」ってことですから
  あんまり堅苦しく考えないで、そのいいんじゃないかと思うんですよね。
  その「極端な虐待の子供を救おう」というのが法の趣旨ですから。ハイ。


 ◇池上彰 MC
  時代によって人々の常識っていうのは変わってきて、
  昔は皆が「それは当たり前だよね」と思ってきていたものがそうじゃなくなっている
  と、いうところもあるというわけですね。

  だからこういうものって件数が増えているから「本当に増えている」のか、
  「認知する件数が増えた」だけなのか、「法律が出来たから増えた」のか
  とうことも含めて、冷静に判断しなければいけないんだろうということですよねぇ。

 

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・資料データはそれほど特筆すべきものはありませんでしたが『日本の教育方針』と
  照らし合わせて『少年少女犯罪』を検証するという試みはなかなか考えさせられる
  ものがあったと思います。

┣・正直後半部分であまりにも長いため、メモが雑になっております。後日手直しする
  かもしれません。ご了承ください。(^^ゞ

┣・自分も◇伊集院光と同じ世代に当たるわけですが、『校内暴力』で地元では有名な
  中学校に入学しなければならないということで(田舎は公立しかありません。学区)
  母がかなり気を配っていたのを思い出します。いろいろと考えてくれていたみたい
  ですが、正直あまり効果がなかったような。(苦笑) この中学時代は“真面目”が
  際だって輝いていた頃で、何があっても勉強していましたね。家を新築したことで
  自分がなんとかローンを返済せねばと幼心にも考えていた気がします。だったけど
  これが高校進学し、具体的な進路を決める大事な時に、思わぬ“衝突”が起ります。

┣・「教師との対立」です。人はたった一人の存在で、ガラリと変わってしまうことを
  私自身が体験しました。“殺意”なんてものは少しでもテレビや本を読んでいれば
  誰でも簡単に沸き立つものです。番組内でも指摘された、父母との接点が弱ければ
  私もこれら事件の仲間入りをしていた可能性が相当高いです。ゆえに事件数々での
  加害者心理というのはなんとなく分かった気が見ていてしましたけどね・・・ 。

┣・しかし幼児に「タバコ」だ「覚醒剤」だというのは無教育以外のなにものでもない
  でしょう。そう『少年少女犯罪』の根っこの部分は、“未熟なまま”大人になって
  しまった側にあるのです。それらが今では増殖し、高齢者の犯罪が増えていると。

┣・「孤独で寂しさからついカッとなって?」そんなの嘘*2、単なる甘え・準備不足から
  他人に甘えている・八つ当たりしているだけです。刑務所はもはや一杯一杯なので
  猿ぐつわを一定期間させて自宅軟禁させるとか、そういう法の規制が大人の側には
  必要でしょうね。ホント、そう思いますよ。

┗・「強い者には逆らわない」=犯罪激減するというのは今回の『少年少女犯罪』の回顧
  『学校の教育方針の推移』でハッキリとしたはずです。どの世代でも共通した認識
  です。国で言えば、日本は「アメリカの言うことは聞いておけ」という感じ。(苦笑)

  少年殺人事件