2015/12/13(日)<未解決事件 追跡プロジェクト「埋もれた情報 動き出した事件」>
『葛飾区上智大生殺人・放火事件』
【未解決事件】 http://www.nhk.or.jp/mikaiketsu/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓未解決事件 追跡プロジェクト「埋もれた情報 動き出した事件」
┃ 『葛飾区上智大生殺人・放火事件』
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今年2015年3月 に放送したシリーズの第2弾
前回寄せられた3千件を超す反響や新たな情報を入り口に
SNSとも連動しながら
未解決事件に迫る
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┣『葛飾区上智大生殺人・放火事件』
◇鎌倉千秋 MC
『未解決事件』は風化との闘いである一方で、時間が経ったことで逆に
新たに事件解決の可能性が高まる場合もあります。
1996年上智大学生の小林順子さんが自宅で殺害された事件。
犯人と見られているのはこちらのイラストの男です。
当日は雨が降っていましたが、事件の前に傘も差さずに被害者の家の前に立って
見つめていたのが目撃されています。
事件から19年が経ちました。情報が乏しく、捜査が難航していたこの事件、
実は今、その捜査に動きが出ています。
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◆前回の放送後、1つのメールが寄せられた。
今年2015年3月22日放送
『未解決事件 追跡プロジェクト「捜査最前線で何が」』
『葛飾区上智大生殺人・放火事件』
<番組に寄せられたメール>
-家の隣に以前住んでいた方の
-しまっているのでどこに引っ越したかわ
-事件の軽い内容を話して
くれて、親御さんのDNAを採取しに来た、と
長男長女次男
と三人兄弟のご家族だったのでその誰かの
「 -ではありますが捜査は進んでいるみたい
これで容疑者と決まったわけ
- このようなことは色んなところで
※かなりボカシていた。
- 驚いていました。
・【警察】がDNAを採取しているという内容だった。
取材をすると【警察】は現場周辺の住人だと3000人を超す人から了解を得た上で
DNAを採取していることが分かった。
Q.何の検査を受けたんですか?
A.
◇地元住民
遺伝のアレ分かるでしょ。唾液取って分かるんでしょ?
(DNAですか?) そうそうそう。
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『葛飾区上智大生殺人・放火事件』
1996年9月9日
・上智大学の4年生小林順子さん(当時21歳)が自宅で何者かに殺害され、家は放火され
全焼した。
大学で英語を学んでいた小林順子さん。
念願だったアメリカ留学へ旅立つ2日前のことだった。
・事件当日。小林順子さんは1人で自宅に居た。玄関から何者かが侵入。
2階の寝室で小林順子さんの両手足を縛り、刃物で殺害した。
その後、犯人は家の3ヵ所(2階の寝室/1階のリビング・応接間?)に火を付けて
逃走した。
家が全焼したため、犯人に繋がる証拠はほとんど残されていなかった。
※両隣の家とほぼ密接したような縦長の2階建て住居。
犯行の際、手に怪我をしたと見られる犯人。しかし事件当日は雨だったため
血痕なども流され、捜査は難航した。
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◆犯人のDNA・新たな目撃
【亀有警察署】
・そうした中で去年2014年、貴重な証拠が得られた。
最新の技術で燃え残っていた布団に付いた僅かな血液を鑑定したところ
犯人のDNAが検出された。
【警察】はこれと照合するためDNAの採取を行っている。
◇佐々木久春 管理官 警視庁・捜査1課
我々としては犯人を決める「武器を持・て・た」。
掛け布団から出たDNAをヒットした場合は、
これはもう指紋と同じように「犯人」ということになるわけですね。
・警察が重要視している男がいる。
公開された男のイラスト。
ベージュのコートを羽織り、雨の中、傘も差さずに小林順子さんの自宅の表札を
ジッと見つめていた。
犯行時間の直前、近所の人が目撃していた。
今回の取材でその男に繋がる新たな目撃情報が明らかになった。
事件当日、現場近くで不審な人物を見たという女性。
その男は電柱の影に隠れるように立っていたという。
◇目撃者・女性
薄暗くて雨が降ってて、なのに男の人が立っているのが不審だったのかなと。
外を見たら男の人がいたっていうので、気持ち悪いとか怖いと思った。
警察が公開したイラストは見たことがないという女性。
目撃した人物の姿を書いてもらうと-
◇目撃者・女性
ベージュかな? ちょっと長め。シンプルな形のコートだったような気がします。
下はズボンとか普通に履いている感じ。
顔はつり目で、短髪で黒髪で、どちらかというとやせ形の感じの人。
【警視庁】は有力情報として、この人物の行方を追っている。
・アメリカ留学の直前に、当然人生を断たれた小林順子さん。
父親は大切に保管している物がある。
娘・順子さんがアメリカの留学先に送っていた荷物。
事件の後、手元に戻ってきた。 ※ダンボ-ル箱1つ
◇父親
箱の中には整髪剤やら下着、履き慣れた靴などが入っていた。
こんなの履いてね、シアトルの街を闊歩していたのかなとか
いろいろ想像するわけですよ。
これ彼女が書いたやつ。 ※段ボール箱の蓋の裏に入れた物を記帳していた
教員のような綺麗な字だった。
・段ボール箱に記された小林順子さんのメモ。
これを見る度に父親は思うことがある。
◇父親
ハァ、*首を横に振る* これを荷造りした時は・・・ 希望もあり、期待もあり
ちょっぴり不安な気持ちも入り交じったね。
そんな気持ちでこの荷物を作ったんだろうな、とかね。
いろいろ考えさせられることですよ。
・5年前、両親が事件現場に立てた1体の地蔵がある。
地蔵には娘の名前を付けた。
順子地蔵
平成八年九月九日夕刻、次女順子がこの血で何者かに殺害され
家屋が放火されました。
事件は未解決のまま犯人は逃走中です。
「順子地蔵」は犯人を一刻も早く逮捕し事件の真相を究明するため、
また、この忌まわしい事件を永く記憶に留め、再びこの地域から犯罪が
起きて欲しくないという遺族の願いを込めて建立いたしました。
事件解決に向けた情報の提供をお願い申し上げます。
平成二十二年十一月 小林○○
事件を未解決のまま終わらせない。
強い思いが刻まれている。
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┣■スタジオにて
◇草薙剛 MC
ハイ、あのぉこの順子さんなんですけれども、生きていれば僕と全く同い年なんです
よねぇ。そうなんですよ、これ自宅で殺害されてて一番ね、安心できる家で殺されて
しまったという、本当に悲惨な事件なんですけれど、これ時間が経つことによって
いろいろと情報が減っていくだけだと思っていたんですけれども、今はいろんな技術
の進歩で新たに分かることもあるんですね。
◇板倉弘政 取材デスク
そうですね、このDNA鑑定の技術。最新の技術ですと4兆7千億人に1人を特定
できるまでに精度が向上しているということなんです。つまり捜査線上に浮上した
人物が犯人なのかどうか。かなりの確率で特定できるようになってきたということ
です。まっただしかしですね、このDNA鑑定も万能ではなくてですね、精度拡大
の高まった今であってもですね、DNAが一致したからと言ってすぐに有罪の証拠に
なるというわけでもありませんので、あくまで容疑者を絞り込む手段の一つという
ことなんです。
◇草薙剛 MC
【警視庁】が公開しているこの不審な男。心当たりのある方は是非情報を提供して
下さい。
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◇鎌倉千秋 MC
今夜様々な『未解決事件』をお伝えしてきましたけれども、それ以外にも多くの
未解決な事件が残されているわけなんですけれども、この1件1件に解決を待ち望む
その家族の方がいらっしゃると。
吉岡さん、私達の社会がこの未解決な事件とどう向き合っていけばよいのか・・・
◇吉岡忍 ノンフィクション作家
ハイ。あのぉこれだけ沢山の事件を見ますとね、もう日本社会はどうなっちゃって
いるんだと思うかもしれませんけど、ただここはちゃんと押さえておかなくては
いけないことは、一番の戦後直後・10年ぐらい経った時に3千件を越えていたん
ですよ、事件が・殺人事件というものがね。今は1千件を切っているか切らないか。
先進国の中では異例なくらいに事件が少ない。そういう意味ではあまり怖がらない
世の中に対して怖がらないってこともまず余裕を持つ・気持ちに余裕を持つという
意味でも大事だと思います。その上でじゃあこの様々な『未解決事件』に対して
実際ちょっとでもカスッた情報のある人達がどうこの世の中を良くするという意味
でもね、参画して情報提供して頂くってことがとても大事なのかなという風に
思いますよね。
◇板倉弘政 取材デスク
そうですね。『未解決事件』というのはやはりあの“肌で感じる”治安の悪化
というか、やはり解決せぬままズッと放置しているということ自体がやっぱりこう
課題にはなると思います。
◇吉岡忍 ノンフィクション作家
とにかくメディアの役割っていうのは、こういう番組の役割っていうのは
その一人一人が「これオカシイな」と思っていることを“繋げる”役割だと
思うんですよ。
◇板倉弘政 取材デスク
今後もこの追跡プロジェクトではですね、事件記者達はですね、独自の調査方法を
続けていきたいと思いますし、【警察】それから目撃者・関係者などの取材を継続
していこうと思っています。そして新たな情報、埋もれた情報という物を1つでも
多く掘り起こして、事件の真相に迫っていきたいと思います。
この取材の成果につきましては、こうした番組だけではなくて、ニュースやあとHP
といったところで随時継続的に報告していきたいと思います。
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┗■残されたご遺族は・・・
◇小林順子さん(当時21歳)
上智大学の4年生。命を奪われてから19年が経った。
◇ご遺族・関係者
「乾杯!」「お誕生日おめでとう」
・2015年12月10日、生きていれば41歳の誕生日を迎えていた小林順子さん。
毎年高校の同級生が両親の元に集まり、亡き順子さんの誕生会を開いている。
この日、同級生が持ってきた写真。父親が初めて目にする高校2年生の順子さんの
姿だった。
◇父親
(皆の中で)一番幼い。まだ中学生に見える。
人生を重ね、家庭や仕事を持った同級生達。
順子さんの父親はその姿に亡き娘を重ね合わせている。
※笑顔で談笑する父親だが・・・ 早く事件が解決することを祈ります。
忘れない 「未解決」を歩く 上智大生殺害から19年 今もも語りかける同級生
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・今回はこのように4件メモさせて頂きましたが、ご遺族の思いを考えると本当に
やるせないですね。こうした犯罪抑止にはやはり防犯対策ならぬ監視社会もある程度
認めざるを得ないのかな?という気もしますね。難しいところです。
┣・犯罪者は「思いの高まりが抑えられずに」といったところなんでしょうけれども
それが自分の身勝手であることを自覚・自重させるのはどうすれば良いのか。改めて
真剣に考える必要があると思います。ウチの弟も20歳そこそこの頃に彼女を追い
掛けてわざわざ上京して来たことがあったしね。ある意味危なかったのかもしれない
案外まさかと思う身内の中でも気持ちの高まりが抑えられない場合はあることを
認識しないといけませんね。
┗・何度も転職している私自身、偉そうに言えた義理じゃないですけどね。でもそんなに
毎回思いが高まってとかって仕事を辞めたことはないなぁ。大抵が限界値を見極めて
「すみません」って事前に宣告してたしね。自分は馬鹿な行動を冒すことはないとは
思っているんだけれど・・・ ?