2015/11/18(水)<北陸新幹線に沸く一方で・・・ 『少子高齢化』が進む街の現実>
【news every.】 http://www.ntv.co.jp/every/index.html
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓コレイチっ! <北陸新幹線に沸く一方で・・・ 『少子高齢化』が進む街の現実>
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全国各地で問題となっている『少子高齢化』の問題。
その厳しい現実を石川県の能登半島で取材した。
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┣■北陸新幹線開業で観光客↑ その陰で進行する深刻な事態
今年2015年3月
【北陸新幹線】開業
北陸新幹線開業に沸く石川県。能登半島にも例年以上に多くの観光客が訪れている。
・一方、山間の集落に入ると人が出入りした形跡の無い『空き家』が目立つこうした
地域が徐々に増えているという。
◇70代半ばの男性
1人減り2人減してアンタ、みーんな減っていってもうてねぇ。
あんななってもうて・・・
・このまま人口の減少に歯止めが掛からなければ街が消滅するかもしれない。
能登では9つの自治体の内、実に8つの自治体が『消滅可能性都市』と指摘された。
その1つが【能登町】。
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【石川県能登町】
石川県内で人口減少が最も深刻とされている。
◇石田正榮さん(80) 能登町鵜川地区に在住
8年前までこの地区で唯一のタクシー業者だった。
ちょうどこれ(昭和)50年から平成8年までの帳簿。
ここが8月、これ108万9千円。(昭和)53年やね。108万9990円ちゅう
平均収入より多いですよ。
・人口が多かった1960年はこの辺りには約4万人が暮らし、
特に海沿いの地区は漁業が盛んで活気に満ちあふれていた。
しかしその漁業も次第に低迷し、多くの若者達が都市部へと流出が続いた。
◇石田正榮さん(80) 能登町鵜川地区に在住
今から考えりゃあ、これで一生懸命ここで頑張っとったと思いますよね。(笑)
かつて石田さんが客待ちをしていた地元の駅。
10年前に鉄道が廃止され、鉄道の利用客に頼っていた石田さんもその後8年前に
タクシーの廃業を余儀なくされた。
◇石田正榮さん(80) 能登町鵜川地区に在住
(駅跡を歩きながら)これはお客さんに対する案内板やわね。
哀れなのになってもぉ、捨てるにも捨てられずこうして置いてったんかねー。
思い出の数々が消えていく・・・
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◆地域衰退の打開策として期待されたのが国が推し進めた『平成の大合併』。
【能登町】
2005年に3つの自治体が合併し誕生した。
◇谷本正憲 市川県知事
本日の【能登町】の誕生はゴールではありません。
この地域の新しい町づくりがスタートするということであります。
・合併により「行政を効率化」し「人口の流出も抑えられる」はずだった。
ところが、
合併時に約2万4千人いたのが、→ 10年間で町の人口は4700人減少し、
平成27年4月11日現在、総人口19,016人(前月比△104人)
男 8,948人(前月比△ 49人)
女 10,068人(前月比△ 55人)
世帯数 7,884人(前月比△ 9世帯)
『消滅可能性都市』
主に子供を産む20~39歳の女性が2010年から2040年までに5割以上減る自治体。
・去年2014年、民間の有識者で作る【日本創成会議】が試算した発表では、
全国約1800市区町村ある内で、約半数の896が人口の減少によって消滅する
可能性があると指摘した。
※東北の日本海側が壊滅状態。(悲)(福島県は試算対象外だった模様。)
奈良山間部以南の紀伊半島もほぼ壊滅。能登半島、高知市の両岸地帯、
岡山や広島、島根などの山間地域も壊滅と出てますね。。。
・自治体の9分の8が該当する【能登】。
この15年間で小中学校・高校(公立)が統廃合により
2000年167校から、現在2015年97校まで減少した。
◇石田正榮さん(80) 能登町 元タクシー運転手
長年「交通安全」などのボランティアに携わってきたが『うかわっ子守る会』
地元の中学校は既に閉校し、残った小学校も児童数は61人。
(横断歩道にて)
はーい。はい、いいよー。「さようなら~」。はい、さようなら~。もう終わりか?
もう生徒なしかね? 「はい」(女性の教頭)「ここはだから結構少ないです」
「(徒歩通学は)20人。(全校児童の)半分以下やね」
※見晴らしの良い横断歩道に警官1人、ボランティアが6人も立っていた。
・学校の統廃合で通学区域が広がったため、大半の児童はバスで通学している。2台?
子供が減り続ければこの小学校も失くなってしまうのではと石田さんは心配している
◇石田正榮さん(80) 能登町 元タクシー運転手
合併した当時はみんなが幸せ・・・ いい町にしようとして合併したんだろうけどね。
あー段々寂れてきたんじゃ「合併しなきゃ良かった」と言う人もいおるわね。
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┣■過疎進み“集団移転”を決意
ある集落の選択・・・ その結末は
【石川県輪島市】
朝市で有名。
北陸新幹線開業後は去年2014年の約1.4倍の観光客が訪れ賑わっている。
・しかしこの【輪島市】も女性(20~39歳)の減少率が66.6%と予想された
『消滅可能性都市』の1つ。
・市の中心部から車で1時間程の山間にある輪島市門前町『大釜地区』。
人口が減っていく中、住民達がある決断をした。
今から9年前2006年、地区の取りまとめ役だった
◇宮坂一雄さん 大釜区長(当時)
これが全体やね。全体がこんなもんじゃ終わらんだろう・・・
工事自体は5年くらいで、もうやってしまうのではないかな?
その決断とは、この地区に住む5世帯10人が土地を売り、それを元手に
より住みやすい場所に『集団移転』する計画。
買収に応じたのは【産業廃棄物】の処理業者だった。
◇産業処理業者
門前町を始め、石川県下の環境保全に貢献できますよう、努めて参りますので
宜しくお願い申し上げます。*御辞儀*
◇宮坂一雄さん 大釜区長(当時)
最初はね、やっぱり寂しい思いがあったんだけど、あと10年くらいおくとね
もう(住民が)ゼロになるっちゅうのはもう見えてますので、
全員大釜を移動するっちゅうことに決まりました。
<産廃処分場計画>
埋め立て面積:東京ドームの約4倍、約18ヘクタール。県内最大のものだった。
・宮坂さんらは『集団移転』の希望が叶うだけではなく、
雇用面など地元のためにもなると考えていた。
ところが、その2年後の2008年、
◇検討委員会
産業廃棄物最終処分場建設は、受け入れるべきではないと判断する。
輪島市が設置した有識者による検討委員会が反対の意見を表明。
観光が売りである輪島市のイメージダウンを心配する声が上がった。
(計画中止を求める署名が集まった。)
計画を進めたい宮坂さんは、
◇宮坂一雄さん 大釜区長(当時)
「納得いかない」っちゅうことを今でも思っている次第なんでね。
我々はとにかく誘致して、この問題は必ず成功さそうと思っております。
しかし2011年
『輪島市議会』
市議会も「計画反対の意見書」を全会一致で可決。
宮坂さん達にとって厳しい採決だった。
・それから4年2015年4月
【輪島市門前町大釜地区】
◇宮坂一雄さん 大釜区長(当時)は一昨年の夏に病を患い亡くなっていた。
◇宮坂はるえさん(70) 宮坂一雄さんの妻
何とかしてうまく事が運んで、まっお父さんもそれを願っていたのだし
(処分場の建設が)進んでくれればいいなと思っていますけど・・・
5世帯あった集落は、現在はるえさんを含め2世帯4人になっている。
もう1世帯の
◇坂口寛さん(83)
移転の目処が立たないまま、妻と息子と不便な生活を続けている。
1人減り2人減りしてアンタ、みーんな減っていってもうて、
いなくなってしまってもうて、まあ一番最後に残ったモノは業さらし(恥さらし)
やわ、本当に・・・
(移転先で)細々で田んぼでもしておるわと(苦笑)思ったけどアンタ、
今ではアンタ、我が身の体でさえやっとばっかりしとるわ。。。
・土地を手放す決意をしたのに移転さえままならない住民達。
未だ先が見えずにいる。
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┣■“町おこし”のアイデア模索
『消滅可能性都市』の今
◆こうした中、人口減少を食い止めようとする動きがあった
石川県珠洲市
【金沢大学・能登学舎】
同大学が講座を開き“町おこし”のアイデアなどについて活発な議論をしている。
◇受講生 40代半ばの男性
和食を復権させることによってですね、
能登の里山里海は守れるってことなんですね。
・受講生の大半は、地元の会社員や公務員。
◇大西友世さん(31) 珠洲市役所勤務
市役所でまちづくり支援の仕事をしている。
もう今から「V字回復」なんて無理だと、かなり厳しいと思っているので、
だったらその(人口が)減った中で、どうやってみんなで楽しく生きていくか
全体的にその人口減少が全部良くない。まあ良くないことも沢山あるんですけど
(苦笑)、良くないだけじゃなくて、あのぉ良いこともあるんじゃないかなと・・・
大西さんは「発想の転換」も必要だと感じている。
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◆能登半島の『キリコ祭り』7月~9月
・夏の祭りの季節になると各地で若者達が「キリコ」と呼ばれる巨大な灯籠を担ぎ
町を練り歩く。地元を離れた人達も帰省し、1年で最も町が活気づく。
魅力在る故郷。未来はどんな姿になっているのだろうか?
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去年2014年9月
『安倍首相 所信表明演説』
◇安倍晋三 首相
伝統ある故郷を守り、美しい日本を支えているのは地方にお住まいの皆さんです。
そうした故郷を消滅させてはならない! もはや時間の猶予はありません。
去年2014年9月5日
『まち・ひと・しごと創生本部事務局』 ※石破茂と安倍晋三の2人で看板を掲げた
政府が地方創生を掲げて1年。1日1日と減り続ける人口。
そして人知れず消滅していく村や集落。
こうした現実は今、日本各地に広がりつつある。
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┗■スタジオにて
◇小栗泉 日本テレビ報道局解説委員・政治部担当副部長
すぐに解決することではないですが、こうした地域とどう繋がっていくか
私達も考えていくことが必要ですねー。
◇鈴江奈々 キャスター
まさに1人1人が自分のこととして行動をし続けることが大切かもしれません。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・【NNN】のドキュメンタリー番組なのですが、久しぶりにまともな放送をみた気が
します。昔はよくこうした問題を取り上げて考えさせられたものですが、最近では
トンと見かけなくなりました。一応今でも深夜に放送していたりしますが、原発など
事が壮大すぎて焦点がぼやかされているというか、なんちゅうか。強烈に支持してる
【安倍政権】の間はダメかな?(苦笑)
┣・自分たちの利益を守るために産廃処分場の建設など許さない! その結果、身動きが
取れずに不便な環境のまま亡くなっていた人達がいる。とかく問題提起をされている
この住宅問題ですが『消滅可能性都市』などと統計データを分析するばかりでなく、
根本的な『住まいの問題』を一度、選挙を通じて国民全体で論じるべきでしょうね。
そう簡単には決まらないだろうけど、早く始めるに越したことはありません。まぁ
結局の所は住居としての資産を持つ者と持たざる者を利害関係をどうするかになると
思うのですが。(苦笑) 「土地代」や「家賃」。ここに切り込める代議士はいる ??
┗・一番効果的なのは「首都圏崩壊」でしょうね。「こんな所に住んでいられないよ!」
と散ってくれれば都市問題は解決すると思います。(苦笑) 巨大地震くらいではダメ
なのでしょうかね、過去の事例を見ても。大空襲でもダメみたいだから疫病蔓延など
じゃないとダメかな?(爆) 不謹慎なことを敢えて書いたけれど、都市問題は真剣に
中長期計画を立てていかないとダメだと思う。しかし『平成の大合併』の失策でもう
国民の多くは懲りてしまったかもしれません。誰が立案したのかな、コレって。(笑)