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ワケあり【道の駅】謎の住人

2015/10/12(月)<ワケあり【道の駅】謎の住人>
スーパーJチャンネル】 http://www.tv-asahi.co.jp/super-j/

 テレビ朝日|スーパーJチャンネル


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓特集 <ワケあり【道の駅】謎の住人>
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          多くの人は利用する【道の駅】

       そこで何年も暮らし続ける謎の住人達が居る

          なぜ“車上生活”を続けるのか

         驚きの生活ぶり、切実な事情を追った

 

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┣■仰天!奇妙な“車上生活”


  千葉県
 【とある道の駅の臨時駐車場】

  朝のオープン前から駐車場は車でビッシリ。なだれ込む人で店内もビッシリ状態。


 ◇50代前半の主婦
  (道の駅は)スーパーより安くて新鮮なので。


 ・新鮮で安い農作物やご当地グルメなど今一般道にある【道の駅】が大ブーム !!

  この道の駅でも週末となると約100台の駐車場が満車に。

  そこで12年前にOPENした臨時駐車場(空き地)+100台多く駐められるように
  なったが、それでもほぼ満車状態。


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 ・一夜明けた月曜日。臨時駐車場には止まりっぱなしの車が「4台」。

  その内の1台はボンネットの塗装が剥げ、車輪付近には穴まで開いており、
  ウィンカーも壊れていた。しかも車の中で蜂が巣を作っていた!(スズメバチ?)


  これが今社会問題化している“放置車両”?

  ところがこれら4台の放置車両には、それぞれ人が暮らしていた !!

  ※自転車に乗って戻ってくる輩も。

 

 【道の駅】の“謎の住人” 驚きの実態・人間模様
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┣<1台目> 極狭空間で暮らすこと2年間

  “軽自動車の男” 仰天生活術


 ・後部座席には荷物が一杯。


 Q.ここでの暮らしっていうのは暮らしやすい?

 A.
  ◇軽自動車の男(55)
   暮らしやすいわけないじゃないですか。

  ・独身。道の駅での生活は2年になるという。

  ・快適とは程遠い極狭な車内。運転席以外は全て荷物で占領されている。
                ※フロントガラスには「日差し防止マット」。

   助手席は簡易式コンロを置いた「台所」。ダッシュボードは「調理器具置き場」。
   後部座席は「クローゼット+食材庫」。 ※生卵も置いてあった。


  ◇軽自動車の男(55)
   こんな狭い中に居てみなさいよ。
   特に雨が3日も4日も降ったらねぇ、本当にストレスですよ。


  ・雨の日は一切外出しないという。雨の日の備えとして、

  ◇軽自動車の男(55)                ◇スタッフ
   雨が降った時の非常食!              エッ、非常食?
   雨が降ったら買い物に出るの大変じゃないですか。
   だからこんな“腐らない物”            
   そうそう*2。おでんとカレー           炊き込みご飯の素・・・


  ・食事は「自炊」が中心。マヨネーズやケチャップなどの調味料も完備している。

   この日の晩ご飯は・・・   ※簡易コンロに鍋で調理していた

   「卵入りの塩ラーメン」(もちろんインスタントラーメン)


  ◇軽自動車の男(55)                ◇スタッフ
   *ズズ、ズズー*                  お味の方はどうですか?
   うん。(苦笑) 普通。(笑)
   すぐ減る。すぐにお腹が減っちゃう。        お腹が減っちゃう・・・


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 Q.なぜ【道の駅】で暮らすのか?

 A.
  ◇軽自動車の男(55)
   「出稼ぎ」に来て、宮城に行っていたんですよ。震災のアレで、仕事に。
   それで「冬が寒くて」こっちに下りて来てって感じ。


  ・男性は山陰地方出身。宮城県の震災復興関連の建設現場で日雇いで働いていたが
   暖かい土地で仕事がしたいと東北道を南下、ココに辿り着いたという。
   現在は貯金を崩して生活しているという。

   ※自転車に乗って買い物などを済ましているようだった。


  ・「寝袋」。寝るといってもシートは後部座席が突っかかるため平らにはならず、
   身体を半分起こしながら寝るしかない-

 

 【道の駅】の“謎の住人” 驚きの実態・人間模様
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┣<2台目>

  “スポーツカーの男”

  ※これが先に挙げたボロボロの“放置車両”に思えた車の所有者。


 <午前9時過ぎ>

 ・年配の71歳の男は徒歩で【日帰りの温泉施設】へ。
  そこで昼食を済ませ、約7時間余りを過ごして


 <午後4時過ぎ>

 ・帰車。モモヒキに着替えて日課なのか『体操』を始めた。
  まるで自宅にいるかのようなリラックスムード。

  ひと体操終えると、夕食に「コンビニのおにぎり」を食べ始めた。


 <午後8時過ぎ>

 ・辺りは真っ暗闇に。「4台」ともに明かりを灯すこともなく早々と就寝するようだ。

 

  ◇スポーツカーの男(71)
   居住性は悪いね。屋根が低いから。たまに頭がゴツンゴツン当たるからさ。(苦笑)


  ・車上生活歴は6ヵ月。


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 Q.車上生活のきっかけは? なぜ狭いスポーツカーでの生活を選んだのか?

 A.
  ◇スポーツカーの男(71)
   だから家を売ったからさ。住む所ねぇじゃん。


  ・妻とは死別。建設関係の仕事をしていたが5年前会社が倒産して自宅を売却。
   スポーツカーだけが手元に残った。 ※オンボロ過ぎて買い手も付かず ??

 

 【道の駅】の“謎の住人” 驚きの実態・人間模様
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┣<3台目>

  “セダンの男” 


 ・50代と思しき男はお隣の“軽自動車の男”の車へ行ってタバコを咥えながら談笑。

 ・6年前からこの駐車場で暮らす“最も古い住民”だという。


  ◇セダンの男(51)
   知ってる人間では10人前後。みんなでバーベキューをやったこともありますよ

  ・一時は10人近くの車上生活者が集まって助け合って暮らしていた時期もあった

 

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 Q.何でここに来たのかなぁ?と思って

 A.
  ◇セダンの男(51)
   古本屋をやっていて、それで潰しちゃって、一応まだ家もあるんですよ。
   (元)家内と息子がいます。


  ・6年前、経済的な事情から夫婦仲が悪化、離婚した。
   家族と暮らした家はすぐ近くにあるという。


  ・彼らは駐車場ばかりかトイレや水など道の駅の一部施設を利用して生活している。

   一方で買い物や食事など施設にお金を落とすことは稀だという。


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 Q.なぜそんな彼らの車を強制撤去できないのか?

 A.
  <【道の駅】を管理する市の見解>

   1.市民から苦情が寄せられていない。

   2.強制撤去した場合、その費用を請求しても回収できる見込みがない。
     ※車両撤去費は一般的に1台4万円前後。


  ◇70代のご夫婦 【道の駅】利用者
   (駐車場に)駐められないからこの前は帰っちゃった。(苦笑) そうだね。

  ◇【道の駅】管理会社 所長
    まっ「迷惑」という感じで今までは捉えていて、まっ「出てって欲しい」
    というのはありますけどもね。 ※歯切れが悪かった。


  ◇取材ディレクター
   他の人が駐められない状況があるから「困っている」って仰っていたんですね。

  ◇セダンの男(51)
   「申し訳ない」と思っている。
   やっぱり「出て行かなくてはなんない」と思っています。


 ・しかし他に行く場所がないという彼ら車上生活者たち。

 

 【道の駅】の“謎の住人” 驚きの実態・人間模様
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┣<4台目>

  “商用車の男” 贅沢な車上生活


 ・臨時駐車場の1番奥に陣取っていたワゴン車。車体には何か文字が書かれていた跡が
  あり、元商用車と思われる。


 <午前4時30分過ぎ>

 ・軽のワンボックスカーが商用車の前に止まった。すると“商用車の男”が乗り込んで
  出発、【道の駅】を去って行った。


 <午後4時30分過ぎ>

 ・12時間後、歩いて“商用車の男”が帰車。


  同様の“規則正しい生活”を週に何度も彼は繰り返していた。


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 Q.どこかに行ってますよねぇ?

 A.
  ◇商用車の男(69)            ◇スタッフ
   ウン。「仕事に行く」もん。       どういう仕事ですか?
   「空調設備」。うん、ビルの。      空調設備?


 ・車上生活歴は4年。元々空調設備工事会社でエンジニアとして働いていたが、
  9年前に倒産。その時に譲り受けたという商用車を家代わりに、ここから仕事に
  出ているのだという。


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 Q.車で迎えに来た人がいたじゃないですか?

 A.
  ◇商用車の男(69)             ◇スタッフ
   ここまで来させて             ハイ。
   駅まで行ってもらうの。1回500円。


 ・自分の車は動かない。1回500円で友人をタクシー代わりに利用している。


 ・後部座席とトランクスペースが“商用車の男”のくつろぎスペース。※足を伸ばせる
  スペースは1畳くらいはある。1枚4千円するゴザも敷くなど羽振りは良い様子。

 ・大きな氷袋を冷蔵庫代わりにし、氷だけで1万円も使っているという。
  最も高価なのは発電機11万2千円。携帯テレビなども見ている。

 ・晩ご飯は他の3人が「卵入りラーメン」「コンビニのおにぎり」「シャケ弁当」
  なのに対して、簡易コンロで「お好み焼き」を焼いてプレミアムビールを飲んでいた

 ・仲間の車上生活者達に飲み物を振る舞う姿も-


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 Q.なぜこんなに贅沢が出来るのか?

 A.
  ◇商用車の男(69)             ◇スタッフ
   大400~500万円、年収があるから
   まっ食費だけ、25万円くらい使うから。  ハイ。
   月末と中日、一杯飲みに行くし。
   キャバクラに行くとかね。         ハイ。


 ・これだけ贅沢ができるのならアパートを借りられると思うのだが-


  ◇商用車の男(69)
   8ヵ所行ったよ、不動産屋に。そしたら65歳を超えたらダメだって。
   その部屋貸して「孤独死」とかがあると貸せなくなっちゃうんだ、次が。


 ・『高齢化社会』日本が抱える現実。

  さらにもうひとつの厳しい現実が-

 

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┗■厳しい現実も・・・


 ◆冬の駐車場で発生した“思わぬ悲劇”


 ◇商用車の男(69)
  ドアを開けて手を触ると冷たいし・・・ 、ここの動脈を見たらもう・・・


 ・2013年の冬
  大雪が降った翌日

 ◇商用車の男(69)
  (【道の駅】の)館長が
  「あの車、軽(自動車)の人、なんか死んでいるみたいなんだよね。
   いい?一緒に行ってもらって」って。それで一緒に行ったんですよ。

  で、ドア開けてこうして手を触ると冷たいし、ここの動脈も見たらもう・・・
  立て続けに2人、凍死か何かで・・・


 ・“商用車の男”の今現在の身寄りは結婚した娘だけ。
  近くで暮らし「(娘が)部屋がひと部屋空いているから来なよ」と言うんだけれど、
  いや(娘の)旦那と合わないんだよね。


 ・69歳の“商用車の男”は「この冬も車で暮らすことになるだろう」と語った。


 ・車上生活者達にとって厳しい季節。それはもうまもなくやって来る。

 

meza.biz

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・以前にも“車上生活”問題として高速道路付随の駐車場で生活している者を
  報道した特集を見たことがあるが、これは一般道脇の駐車場でのことだった。
  詳しい所在地は判らないが、地元の近くの人ならばすぐに判明することだろう。
  凍死するなどの問題も起こっているが、ここまで長い間放置しているのも凄い。。。

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┣・「賃貸物件を借りられない」という事情は本当だ。四十過ぎの私も家の売却で無職。
  不動産契約書持参で構わないと説明しても、電話やメールでの返答すら一切無いのだ
  単身者は直接訪れて“相当不利な条件”をのまないといけない状況下にあるらしい。
  思い切ってマンションの購入に充てたのは大正解だったのかもしれない。(悲)

┣・仕事があっても家庭の事情で『衣食住』が欠けるケースがあることを、もっと国民は
  考えないといけないと思う。まずは市民レベルで考えて役所を、そして国を動かして
  きちんと行政として処置すべき大問題だと思う。今回のケースは完全に“放置”だ。
  他人事だと思っていたことが突然に自分の身にも降り掛かる。その恐怖心といったら
  大の大人でも血の気が引きますよ。私も家の売却騒動で職を失う目に遭いましたから

┗・『孤独死』問題。現金な不動産業者には「貸りて貰わなくては困る」くらいの規制を
  設けるべきだと思いますね。障害者雇用が義務づけられているように、単身世帯用の
  住居を販売個数の3割とか法律で義務付けたらどうですか? 自治体でもいいし。