2015/08/27(木)<家庭だけでは暮らせない・・・ 漂流する子供たち>
【news every.】 http://www.ntv.co.jp/every/index.html
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏┓every.特集 <家庭だけでは暮らせない・・・ 漂流する子供たち>
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
様々な事情で家庭では十分な養育を受けられない子供達がいる。
満たされない思いを胸に抱く、子供達の現実。
・『貧困』家庭で養育を十分に受けられない子供達。
・中には親から『虐待』を受けてきた子供達もいる。
・心に傷を持つ子供達は、時折強い『反発』を見せる。
・それは自分のことを見て欲しいというメッセージ。
・子供達は『寂しさ』『怒り』をコントロールすることが出来ずに
大人達を困らせる。
ここは家庭だけでは暮らせない子供達の居場所。
カメラが捉えたその現実。“愛されたい”子供達。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣■漂流する子供たち“貧困”からの叫び
2015年6月
栃木県日光市
◆NPO法人【だいじょうぶ】(特定非営利活動法人)
・観光地から離れた住宅街の一角に、子供達が放課後集まってくる家がある。
・4年前2011年~、日光市が『子供の居場所づくり事業』として支援を始めた。
・NPOの支援スタッフに甘える小学生の子供達。
・ここに通う子供達は【学校】や【病院】からの通報により、
「家庭で育児放棄」されるなど虐待の可能性があると判断された子供達。
・週6日。多い日には6人の子供達が集まり、ここで過ごす。
子供達は「食事」や「入浴」「洗濯」といった
家庭で行き届かない生活の世話を受ける。
・施設を運営する
NPO法人【だいじょうぶ】(特定非営利活動法人)は、
10年前から「児童虐待防止」の活動をしている。
◇【だいじょうぶ】 理事長
「寂しさ」とか、あのぉそうですね「怒り」とかね、
いろんな思いを心に我慢してズッと過ごしていますから
『試し行動』っていうんですかね、本当にこう
「自分を受け入れてもらえるのか」って、試すお子さんもいらっしゃれば
やっぱり出方は様々・色々ですよねぇ。*頷く*
その子によっても違いますよねぇ。。。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣■漂流する子供たち“家庭だけでは暮らせない”
◇小学2年生の女の子
・『母子家庭』で3人兄弟。母親は仕事に追われ、風呂にも入れてもらっていなかった
「入浴」と「洗濯」、そして「着替えの服」の支援を受けている。
・着ている服が汚れ身体が臭うと【学校】が【市】の相談室に通報。
「育児放棄」の虐待が疑われて、ここに通うことになった。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇小学3年生の男の子
・風呂に入りたがらない。この日は風呂の時間になっても逃げ回っていた。
着替えはスタッフが用意しなければならない。捕まえても暴れて嫌がる。
脱衣所に連れて来られても風呂に入ろうとせず、いたずらを繰り返す。
結局わがままを通し、風呂に入る前にアイスを先に食べるという約束で
なんとか事なきを得た。
・『母子家庭』。1つ年上の小学4年生の兄と週2回この施設に通っている。
母親は朝早くから仕事に追われ、帰りも遅い。夕食の時間には帰れず、
一緒に過ごせる時間は少ない。
Q.学校がさ、無い日はさ、あの昼ご飯はどうしてるの?
A.
◇小学3年生の男の子
自分で作ってる。(あっ自分で作るの?)ママがいないから。
たまに納豆で、いつもが卵ご飯。
・彼が作れるのは「卵かけご飯」と「納豆ご飯」だけ。
他に何を食べるのかと訊くと、
「コロッケ」と「たこ焼き」と、あとね「卵焼き」と「目玉焼き」と
「たまごサンド」!あと「チーズ」。あと「ハム(サンド)」
作ってくれるっていうか冷蔵庫に入っている。
・この日も職員を困らせていた。
公園へ遊びに出掛けて施設への帰り道、自分の荷物を持とうとしない。
素直に持とうとせず、からかう素振りを何度も見せる。ようやく手にするも
ワザと落とす。そしてワザと落とした自分の衣類を蹴飛ばし続けた。
「ちゃんと持ちな」 「持ってるじゃん。*蹴飛ばしている*」
「持ってねぇよ」 「だって競争しているんだもん」
「ダメだよそんなの。洋服が切れちゃうぞ、こすれて」
職人は子供の全てを受け入れる。子供の気持ちにより添って我慢強く相手をする。
こうしたやり取りが、施設に来る度に繰り返されていた。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇小学4年生の男の子
・施設で夕食の準備が始まった。
食事の前に「入浴」を済ますのが、この施設でのルール。
・ところが今度は兄が言うことを聞かない。全く反応しなくなった。
一言も喋らずにアニメ映画のビデオを見続けていた。
「何か気に障ったの? ねぇ?」
職員の問い掛けにも固く口を閉ざしたまま。
・夕食が始まっても全く気に掛ける様子はなく、弟も一緒にビデオを見始めた。
職員がどう持ちかけても言うことを聞かない。
兄はこうした行動を取ることが稀にあるという。
結局、職員がビデオを切り、やっと全員が揃って食卓を囲んだ。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇小学1年生の女の子
・普段は別の施設に通っているが、この日は施設の都合でここに来ることになった。
・彼女も職員を困らせ、大人の反応を試すような態度を取ることがある。
・『母子家庭』で母親と2人暮らし。母親は仕事が不規則で、家計は厳しく
子供の世話を満足に出来ないという。
・以前にこの施設からもらった「消しゴム」を失くしてしまった。
大切な宝物でもある「消しゴム」のことをずっと気に掛けて「宿題」に集中できない
何を聞いても「わかりません。わかりません。*2」「わからなーい!」の一点張りで
職員を困らせる。職員が付き添い、ようやく宿題をやり終えた。
・この日は1つ上の小学2年生の女の子と一緒にお風呂に入った。
入浴後、2人はスタッフが用意してくれた服に着替えた。
この施設には支援者から寄付された子供服が用意されている。
1つ上の小学2年生の女の子が服を探すのを手伝ってくれた。
お気に入りの服を見つけ、ご機嫌になった。
・女の子2人はカメラマンを鬼に鬼ごっこを始めた。笑顔が絶えない。
・この日は支援者からスイカが届き、彼女の表情も和らいで見えた。
そしてお礼を言って施設を後にした。
・ところがこの後『事件』が起きた!
一週間後、彼女は【児童相談所】の一時保護所に保護された。
彼女の様子から家庭での虐待が疑われ、児童相談所の職員が
母親を問い糾したところ虐待の事実を認めた。
保護から約1ヵ月後、彼女は親戚に引き取られた。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆ここに通う子供達の多くは、家庭の環境から心の奥底に満たされない思いを
強く抱いている。そのため大人達を困らせ“愛情を確かめる”ような行動を
取ることがあるという。
・この施設では職員が子供達を叱ったり、強制をしたりすることはしない。
目的はあくまで『貧困』や『虐待』から子供達を守ること。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇小学3年生の男の子
・この日も彼は職員を困らせていた。いつまでも遊びを止めようとしない。
・しかし彼を気に掛けていたのは職員だけではなかった。
同い年の男の子が「一緒にお風呂に入ろう」と彼を誘った。
誘いを受けて少し照れていたが、素直に応じてお風呂に入った。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆この取り組み“居場所”が始まって4年。
これまでに“50人”が養育を受けた。
◇【だいじょうぶ】 理事長
根っこの部分、土台があそこで本当に築けて、そして世の中に出る一つの力
原動力になってもらったらいいなと、思いますね。
・ここは家庭だけでは暮らせない子供達の“居場所”。
こうした取り組みは今、少しずつ広がりを見せ始めている。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗■スタジオにて
◇鎌田實(67) 作家・諏訪中央病院名誉医院長
“居場所”が無い子供達が多いんですねー。
でもそういう子供達に、こういう居場所がある。随分救われますよね。
子供達、とんでもないことをしますけど、アレ“愛情確認”だと思いますよね。
“愛されてる”っていうことが分かれば、子供達は元気が出ます。
???????(最後よく聞き取れず。)
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・施設の職員・スタッフは大変です。発言を拾っているとちょっと怒りの感情が
露わになった面も見受けられましたけど、それ以上の悪態をつかれているわけ
ですからね。これが理想だとは分かってはいるのですが、現実的に同様の施設
関係者らを見ていると、果たしてこのやり方でやっていけるのか・正しいのか
疑問に思う面も正直私の中にはあります。
┣・いわゆる非行の始まり・芽生えなのですが、連中と接していると力の上下関係
には実に素直に従うんですよね。学校の教育などまともに受けていなくとも。
そういう面を考えると、ある程度は分からせた方がいいのではと、実行に移す
職員・スタッフの思いも理解できます。「教育的指導」という観点から言えば。
┣・ただ根本は家庭の貧困・虐待にあります。「育児放棄」は貧困というよりかは
育児が性に合わない面が大きいのだと思います。昔から、また他の生き物でも
見受けられる問題です。これは社会全体でどうしていくか決めてしまうべき。
┣・貧困の方も現状の社会ルールが1つの要因なのですが、浮気・DV等で簡単に
離婚することを容認する時代となった今、どの程度まで生活支援できるのかを
税制面から定め、国民全体が納得する法律を制定しないとダメだと思います。
私に言わせれば「いつまで善意に満ち溢れた方々に頼っているつもり?」です。
「学校給食」問題でも言えますが、全国統一ルールを早急に決めるべきでしょう。
┗・本当にこういう問題を見ていると、この日本でさえも勝ち組/負け組と区分され
「負けたのだからもう仕方がない」的な雰囲気を感じます。“思いやりの国”
だなんて、どの面下げて世界にアピールしてんだか。(苦呆)