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外食 伝説の“立ち上げ人” 新たなる挑戦

2014/09/11(木)<外食 伝説の“立ち上げ人” 新たなる挑戦>
カンブリア宮殿】 http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/

www.tv-tokyo.co.jp

 

*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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  3歳児からおばあちゃんまで、広くアンテナを張れ
  フレッシュネスバーガーほっかほっか亭
┏┓ <外食 伝説の“立ち上げ人” 新たなる挑戦>
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www.tv-tokyo.co.jp


┣■企業プロフィール

 【フライドグリーントマト】 業態立ち上げ専門会社 2012年設立

  売上げ :??億円
  従業員数:5人
  販売先 :


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┣■ゲストプロフィール


 ◇フレッシュネスバーガー 創業者
 (現・フライドグリーントマト 社長)
              栗原 幹雄(くりはら みきお)

  1951年 埼玉県川越市生まれ
  1974年 日大建築学科卒業、積水ハウス入社
  1978年 積水ハウス退社、
      ほっかほっか亭創業に参画
  1984年 ほっかほっか亭取締役営業本部長
  1992年 フレッシュネスバーガー創業
  2012年 フライドグリーントマト設立
      フレッシュネス社長退任
  2013年 ピーターパンコモコ
      (現グリーンズプラネット)社長就任

 

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┣■大行列の人気店!


 【レムソンズ】
 ・東京スカイツリーの商業施設「ソラマチ」にある人気スポット。
  14種のソフトクリームと豊富なトッピングを

  “アイスのセルフサービス”(入店時に手の消毒を義務づけている。)
  “アイスの量り売り”   (330円(税別)/100g。)

 ・自分オリジナルのアイスが作れる。
  コンビニなどで売ってる既製品では味わえない“楽しさ”から
  ついつい予算オーバーしてしまう。(笑)

  これまでにない斬新な店。東京を中心に4店舗を展開している。


  この店を開発した男、
 ◇栗原幹雄
  新しい、どこにもないものを考えようと思ったらひらめいた。


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 ◆栗原幹雄は、手作り高級バーガーとログハウス調の店づくりで人気の
  【フレッシュネスバーガー】の創業者。


 ・今から22年前、渋谷のある一軒家を見てビビッと来て、そのまま一晩で
  フレッシュネス1号店の設計図を描き上げたと言う。
  1号店は今も健在で、塗装をし直したくらいで当時と何ら変わりない。


 ・当時ハンバーガーというと子供や学生までのイメージしかなかった。
  “大人の”ハンバーガー屋を思い、店をやればいいと考えた。


  「手作り高級バーガー」作り置きしない。注文が入ってから焼く・作る
             素材もフレッシュ、ヘルシーにこだわり野菜たっぷり
             注文から5分ほど待つけど大手チェーンにはない味。


  「個性的な店づくり」 壁や天井などをわざと切り抜いて汚い印象を出し、
             さながら“大人の隠れ家”の雰囲気に。それが
             好きな人だけ来客してくれればいいと考えた。


 ・栗原幹雄の狙いは的中。この個性が熱烈なファンを生み、全国に約170店舗
  大手チェーンの逆を行くコンセプト。ハンバーガー業界で独自の地位を築く。

 

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┣【RYU'S EYE】

  フレッシュネスバーガーを作る時、思いついた時が
  この人が開眼した時だと思う。

  得てきたこと、学んだことが、フレッシュネスバーガーに結実した。


  人気飲食チェーン「仕掛け人」の原点

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┣■「生むのが好き」。次々と繰り出すアイデアの源とは?


 ◆栗原 幹雄(くりはら みきお)

  1951年埼玉県生まれ。
  中学・高校時代はバンド活動に熱中した。
  大学時代は建築を専攻。
  1974年【積水ハウス】に入社。自ら志願し2年目から現場監督と務めた。
        大手住宅メーカー

 ・仕事がどんどん回ってきた。2年くらいで128件やった記憶がある。

  設計から建築、内装まで。現場の全てを任された。前途洋々の日々を送る。


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 ・だが26歳の時、義兄・田淵道行(当時27歳)からの突然の誘いを受ける。
             ※うどん屋を経営いていた。
   会うといきなり
  「おまえ会社辞めろよ。一緒に今までない新しい店をやろうぜ!」


  この突拍子もない誘いだが、一緒に乗ることにした。

  「このまま(会社に)定年までいたら、何も人生面白くないなと思っていた。
   そこにそういう話が突然来たので、一気に会社を辞めちゃったと。」


  その2人が起業したのが
 【ほっかほっか亭
  お馴染み、言わずと知れた「持ち帰り弁当」の専門店。
  おかずは店内で調理。御飯も炊きたてを盛る。
  いつでも作りたて“ほっかほっか”の弁当を提供。


 ・作り置きの冷めた弁当が当たり前だった時代に、これを日本で初めて
  栗原たちが打ち出した。

  創業時から変わらない『のり弁』創業当時260円(現在320円)

  「お弁当はみんな家で作る時代だったが、こういうのが出たら、
   ほかほかの御飯を260円で買った方がいいですよね。すごい売れた。」


 ・温かい作りたてで人気沸騰。チェーンに加盟したいとのオファーも殺到し
  4年間で1000店舗突破。常識破りのスピードで大チェーンに成長させた。


 ◇義兄・田淵道行【ほっかほっか亭】創業者
  数を増やしたかったから。1号店から次を展開するために栗ちゃんを呼んだ。
  現場監督をやっているからね。建築は彼だから。「何とか来い」と。(笑)


  「店の設計」は栗原が担当。弁当を作っているのが外から見える
  「オープンキッチン」を取り入れた。今も変わらず。
  “親しみやすさ”と“作りたて”をお客に印象づける。


 ・他にもオープンの「チラシ」や「メニューのデザイン」も栗原が担当。
  「物件探し」「マニュアル作り」「メニュー開発」「調理器具調達」など
  飲食店経営のすべてをここ【ほっかほっか亭】で身につけた。

 

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 ◆「今考えるとすごいこと。人の10倍100倍、仕事をしていた気がする。」


 ・その後、店は順調に増えて2000店舗を超えた頃、

 ◇栗原幹雄
  「俺がいなきゃダメだ」みたいな自負があったけど
   規模が大きくなって売り上げ・利益が出ていて、そうしたら
   自分がいなくても回るんですね。(苦笑) 
   それを実感した瞬間に「今まで何だっただろう」と。


       1992年
 ・そんな頃に物件探しで偶然出会ったのが、住宅街の外れにある古びた一軒家。

  「これは、アメリカの田舎で見た『ハンバーガー屋』だ。」 

  瞬間的にビビッとイメージが湧いてきた。


 ◇栗原幹雄
  興奮しましたよね。(たった)1日です。人生が変わったのは。(笑)


 ・すぐさま家に帰った。頭の中ではこれまでの経験や知識が一気に爆発!
  溢れ出す店のイメージを一晩で描き上げた。

  その絵は今でも大切に保管してある。それが渋谷にある
  【フレッシュネスバーガー】1号店。

  看板のロゴや絵もキッチリと描き込まれ、色使いなど細かい点も指定。
  たった一晩で描き上げたイラストはそのまま店が出来るほどの完成度だった。


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 ◆しかしそんな思い入れのある【フレッシュネスバーガー】だったが
  2012年、株を全て手放して社長を退任。離れてしまう。


 ・2年前、栗原はフレッシュネスを離れ、「新たな飲食業態を立ち上げる」
  小さなベンチャーを起業した。
 【フライドグリーントマト】 スタッフ5人


 ◇栗原幹雄
  自分は生む方が好き。作る方が好き。
  どこにもない業態をここで立ち上げる。

  これまでにないアイスクリーム店【レムソンズ】も同社が業務開発した。

 

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┣■スタジオにて 村上龍小池栄子と歓談


 ◆ヒットを生む力の源は・・・


  フレッシュネスバーガー 創業者
 ◇栗原幹雄

  1号店は設計した時は“ワクワク”して、
  ほとんど寝ないで一気に全部描き上げた。◇村上龍
  小説を書く方もそういう時あるのでは?  そういう時あります。
                      そのワクワク感を人生の基本に
                      してしまうと安定期に入った時に
  なんかねぇ               ちょっと違うことになるかと・・・
  「人生の先が見えるとつまらない」(大笑)

                      本当の意味でのスタートは
                      フレッシュネスバーガーの時かと
  そうかもしれないですね。        思うんですよね。


 ・フレッシュネスバーガー1号店は本当に偶然だった。
  ほっかほっか亭が安定期に入って、あまりにも暇だったので
  ちょっと不動産屋にお茶を飲みに飛び込んだら、不動産屋が困っている物件
  があるというので「どこどこ?」と聞いたら、結構自分の家のそばだった。
  軽い気持ちで車に乗って見に行ったら、見た瞬間にテンションが上がって
  「ハンバーガー屋にいい!」と思ったという。

  ハンバーガーを作るのが上手とか、小さい頃からハンバーガーが好きだとか
  ではなく、店のイメージが「映像」で出てきた。

  「どんなハンバーガー」で、「どんなお客が来て」いただいて
  「どういうスタッフが運営するか」「基本カラーは何にしようか」
  「店名をどうしようか」とか一瞬でひらめいた。


 ◇栗原幹雄               ◇村上龍
  経験値ですよね。            思い浮かぶだけじゃ・・・前の・・・
  一生懸命仕事をしていたんですが     ほっかほっか亭で経験がなければ
  途中で振り返ると人より10倍くらい速く
  経験しているイメージがありましたね。  普通できないですよ。(苦笑)
  これがまた楽しいんですよ。満面笑顔

  その時代辺りからマクドナルドとロッテリア
  『サンパチ戦争』というのをやっていた。
  380円のセットでバンバンやっている時に
  100%真逆の手作りで品質が良くて美味しくて
  ホスピタリティが良ければ絶対に受け入れてくれると。
  (接客・丁重にもてなす)

  そうしたら「映像」通りになった。
  大人しか来なくて、大人のハンバーガー屋さん。

 

  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 <村上龍の質問>

 Q.嗜好が分散化する時代で、お金持ちと一般庶民を分ける考えも終わった。
   「どのような時間・文化を提供するか」が問われていると。そうすると
   必然的に“メガチェーン”というはもう古いわけですよね?

 A.一般の人が何を必要としているか。コンビニが5万軒以上ある。でも
   アレに勝つと言ったら、普通の大チェーンでは嗜好が分散化している中では
   ちょっと無理な気がするんですよ。自分の考えの中ではせいぜい増やしても
   200店のチェーンがいくつかあるとか、もしくは丸っきり「特化型」で
   例えば今パンケーキとかフレンチトーストとかが流行っているが
   商品をもっと追求するタイプ。そういうのが需要になってくるのでは。


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 【村上龍の視点】

  今の時代に“メガチェーン”は古い

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┣■客を呼ぶ人気店の作り方


 【ピッツァフォルノカフェ】 ※東京・中目黒
 ・女性や家族連れで賑わう「ワンコインピザ」カフェ。ピザの専門店。

 ・焼きたてをお客の下へ。材料はイタリアからの直輸入したのが500円!
  女性をターゲットに、サイズを宅配の27センチから20センチにした。
  女性が1人でも食べきれるサイズにした分、安くした。
  狙い通り女性客が殺到、今や大人気の店に。今後チェーン展開していく予定。


 ・最も大事にするのは「個性的な店づくり」
  ヨーロッパの路地裏の街灯をイメージした照明、ピザ釜は客席から見える、
  床はイタリアの街の石畳を再現(わざわざ使い古した中古のタイルを使用)
  中古材で作ったカウンター、ベニヤ板を組み立てただけのテーブル、
  壁には絵の入っていない額縁・・・ 。 自分流に表したイタリアがコンセプト。

 ・元々は本格的イタリアンレストランだった。
  オーナーでタレントのジローラモ氏が栗原に店のリニューアルを依頼した。


 ◇栗原幹雄
  1時間ちょっと、イタリアの食材談義をしていたらビビッときた。(笑)

 ・栗原の独特な店作りに、イタリア人のジローラモ氏も
  「店が180度、全く変わってびっくりした。視点が全然違う。天才だ」
  と舌を巻く。「栗原さんと会ってから全部アップアップUP!」興奮気味


 ※一方で8月にオープンしたという別の店は、内装を真っ白で高級感の漂う
  ヨーロピアン調に統一しているという。


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 【レムソンズ】 ※東京スカイツリーの商業施設「ソラマチ」にある
          アイスクリーム店
 ・コンセプト
  「古き良きアメリカ」

 ・女性スタッフの制服は「アメリカのスクールガール」をイメージ。
           ※短パン姿。こりゃエロい。野郎同士でも来るはずだ(笑)
                 爽やか青春街道まっしぐら! オヤジ目線

 ・目に付くカラフルな壁は「工場に積まれるコンテナ」をイメージした。


 ◇栗原幹雄
  工場でアイスクリームを作ると新鮮というイメージがある。私はある。(笑)
  ファクトリー(工場)をイメージしたらコンテナになった。


 ・栗原に依頼したのは【ビームス】若者に人気のアパレルブランド。

  【ビームス】設楽洋 社長
  急に突拍子もない発想ということではなくて、非常に時代に合いながら
  なおかつ少し「今までになかったもの」を見つける目を彼は持っている。

 

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┣■アイデアとセンスを磨け!


 ◆秘密を探るため、取材班は栗原のプライベートにも密着


 ・帰宅するとすぐにレンタルDVDを愛犬ララと共に視聴する。

 ※愛犬ララちゃん。巨大なプードル犬。(驚) 栗原氏本人と大きさ変わず(苦笑)


 ・DVDはずっと早送り。1本10分ほどで見終える。倍速で一晩3本は見る。

 ・実は栗原が見ていたのは、「衣装」や「家具」「デザイン」。
  これを20年以上前から毎日のように続けている。

  こうして日々“センス”“アイデア”を磨いている。


 ◇栗原幹雄
  映画は好き。ついでにデザインも好きってことですね。
  いろいろな情報を吸収したい。欲張りなんでしょうね。

  映画は物語が良ければ、倍速を止めてじっくりと見る。
  デザイン的に見ている場合はテーブルや内装とか止めて、それしか見てない。

  デザイン的にはヨーロッパ、フランス映画とかの方が綺麗ですよね。
  洋服とか、建物とか。

  (【レムソンズ】のコンセプト「古き良きアメリカ」に関して)
  映画の世界を模倣している。際立てて設計している。アメリカ人が考える
  「古き良きアメリカ」とは違うと分かっていて描いている。


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      【栗原幹雄 語録】

  ・嫌われることが オリジナリティ    ※根強く好かれる深くなる

  ・みんなにモテようとすると 失敗する。 ※普通の店になってしまう

  ・ブレストしても いいアイデアは出ない。※会議が多いとまとまらない
  (自由にアイデアを出し合う会議)     真面目にやっているとダメ
                       雑談からアイデアが出てくる
  ・ニーズを追うと つまらなくなる。

  ・大切なことは 他人に相談しない。

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┣■村上龍の疑問 1


 Q.飲食業界全体を見渡した時に、メガチェーンはもう必要性が薄くなる
   そのトレンドは止めようがないと思うが、
   その「個」中心のマーケティングはしばらく続くんですかね?


 A.このまま加速していくと思うんですね。発展途上国の時代は、みんな
   寄ってたかって同じものを良しとしたが、今は完全に細分化している。
   一人一人聞いていると趣味や嗜好が全然違う。(こだわりを持っている。)


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 Q.そこでの飲食業の商売は“スリリング”でも面白いんでしょうね。

 A.そんなんですね。移り変わりが早い。それが良く見えるんです、私は。
   それに合わせて環境を肌で感じないと。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 Q.どこにアンテナを向けるんですか?

 A.あまり贅沢な生活をしないとか。普段通り、
   3歳の子から85歳のおばあちゃんまで、よく見たり聞いたりすること。
   よく話をしてますし、『妖怪ウォッチ』までよく知ってますし。(笑)
   おばあちゃんのマーケティングまで。

 

    “3歳児からおばあちゃんまで、広くアンテナを張れ

 

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┣■“立ち上げ屋”から“再建屋”へ!“頼れる男”栗原の新たな挑戦


 【グリーンズプラネット】
  吉野家ホールディングスの子会社。
  鯛焼き、たこ焼き、ラーメン、クレープなど14もの業態を抱える。
  かつてはコストなどの管理がしきれず4期連続の赤字。

 ・吉野家HDの安部会長から直々に再建を依頼されたという。


 【一口茶屋】の場合 (吉野家ホールディングスの子会社の1つ。)


 『栗原流改革』

  1.定番メニューこそ強化

    13種類もあった主力の鯛焼きの数を縮小させて“本来の鯛焼き”に。
    薄皮で餡子がびっしり詰まった個性ある魅力的な新商品を生み出した。


  2.数字をリアルタイムで見える化

    全ての店舗にiPadを導入。月に1回FAXでの報告を毎日入力させた。
                    売り上げ・客数・発注数など
    本部は各店舗のデータを毎日把握する。


 ◇栗原幹雄
  気合いと根性だけではなくて「数字」も重要。
  それを両立すれば「売り上げ」もコントロールできる。


 ・わずか1年足らずで黒字に転換させた。今期はさらに利益が伸びる見込み。


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 【イオン】
  イオンモール釧路昭和  ※北海道釧路市

 ・店舗内2Fのフードコートを一括して請ける。

 ・現状、空席が非常に目立ち、既に撤退した店舗もある。


 ◇栗原幹雄
  フードコート全体を請ける仕事は「マス」だが、出すのは「個」の業態。
  そういう面では経験があるのでピッタリだと思う。


 ・フードコート全てを「自ら持つ」業態で固める。

               業態       ターゲット
  【レムソンズ】     「アイスクリーム」“家族連れ”
  【ピッツァフォルノ】(?)「ワンコインピザ」“女性”“若者”
  【?】新規開発     「どんぶり」   “男性”
  【一口茶屋】      「鯛焼き・たこ焼き」など


 『栗原流改革』

  3.突き抜けた個性を打ち出せ

    新規開発業態の「どんぶり」。“男性”を意識したがっつり系に。
    山盛りではなくドカ盛りに。ビジュアル面を強く意識した。


 ◇栗原幹雄
  フードコートブランドを一生懸命にやれば、かなり会社が成り立つ。
  上手くいけば先行きいいですよね。スタッフもそれに向かっていけるし。


 ※9月下旬にリニューアルオープン

  “伝説の男”栗原に、また新たなる伝説が加わるのだろうか?


 ◇栗原幹雄
  どんどん嗜好が分散化して、生活も豊かになって、嗜好も豊かになっている。
  そういう変化に対応したビジネスモデルをどんどん発想して、
  「スピード」豊かに出していくことが一番いいことだと思うんですよね。
  何か「アイデア」を持って、楽しくやりたいですけどね。

 

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┣■村上龍の疑問 2


 Q.「立ち上げ」と「再建」は違う?


 A.業態を興す仕事と、育てる仕事を両方やってきたので
   生む仕事と、育てる仕事がちょうど合体して
   その会社のブランドがもし再生できたらスタッフも幸せだし。


 ◇村上龍
  新しいゼロからの「立ち上げ」と「再建」とは全く違うもののように
  見えますけど、案外、アイデアとか、経験値とか、トレーニングしたものとか
  知識とかの組み合わせを考えると、そんなに全く違うものじゃないのかも
  しれないですね。  と、私は思いますけど(栗原幹雄)。


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 Q.飲食業にとって、何が一番大事になってくるんですかね?


 A.やはり継続的利益を出すのが一番だと思ってますんで。
   潰れちゃいますもんね、利益出なかったら(村上龍)。

   なんて言いますか、会社とか人間ってキレイなことを言うじゃないですか。
   でも結果、最後はお金が付いてくるんですけど、
   それも意識しながらやらないと、ロマンを共有するスタッフが不幸になる。
   それはいろんな経験から思うことですね。
   やっぱり利益が出ないと失敗ですよね。

 

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┗■村上龍の編集後記

 ・こちらはサイトで直接ご覧下さい。とっても充実したサイトです!

  httpwww.tv-tokyo.co.jpcambriabacknumber20140911.html

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・正直そーんな“目新しい”ことを言っているわけではなかったのですが、
  映像を見ていて、その人を惹きつける笑顔についついメモ書きしてしまい
  ました。この人の最大の武器は人当たりの良さと明るさだと思いました。
  本当に「楽しんで」これまで仕事をしてきているのでしょうね。

┣・驚いたのが【吉野家ホールディングス】のダメっぷり。あんなの基本のキ
  じゃないですかね。それを指摘できる・実行に移せる人材がグループ内に
  いないという証拠。味の追求はさすがだと思いますが、得た利益をあんな
  ものに投資してちゃいけません。企業買収のほとんどが、実は巧くいって
  いないというのは本当なんですね。余計なモノを買わずに、牛丼屋一筋で
  利益は株主配当として還元していれば、益々市場から資金が得られ3強に
  ならず1強でいられたかと。まっ結果論なら誰でも言えますけど。

┗・最後のフードコートは果たして成功するでしょうか? ほっかほっか亭
  コンセプトがまた異なりますからね。イオンモール自体が立ち寄らない
  場所に挙げられるかと。ヤマダ電機と同じで店内スカスカじゃないですか?
  根本的問題が違っていると思いました。>【イオン】


  超長ぇ これも本当に疲れたぁ。(^^ゞ


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┣・1年近く経った今、改装された店舗がどうなっているか気になりますけど
  あえて今は確認しません。つーか、調べている時間がない。。。(苦笑)