絶叫マシンの科学
2015/07/12(日)<絶叫マシンの科学>
【所さんの目がテン!】 http://www.ntv.co.jp/megaten/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏┓知識の宝庫!目がテン!ライブラリー
┃ <絶叫マシンの科学>
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.ntv.co.jp/megaten/library/date/15/05/0712.html
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣■絶叫マシンのスリルの秘密!
◆絶叫マシンなぜ人気?
山梨県富士吉田市
【富士急ハイランド】 https://www.fujiq.jp/
◇来場者の声
「スリルがある」。「ふわふわとした感覚が気持ちいい」。
・「スリル」や「浮遊感」を生み出しているのは?
◇栗谷川幸代 准教授 日本大学生産工学部
人がスリルなどを感じる要因の1つに
加速度『G』の存在が考えられるかと思います。
『G』
重力・遠心力・速度変化の大きさを表す単位。
普段私達の身体には垂直方向に1Gの力が掛かっている。
乗り物で移動した時は前後左右にもGが掛かる(加速・加重する)
宇宙空間などで垂直方向のGから解放される。「0G = 無重力状態」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆『G』はスリルや人気に関係している !?
絶叫マシン
<アトラクション乗り比べ調査> ※安村直樹 アナウンサー が実体験調査した。
最大2.3G
『パニック・ロック』 https://www.fujiq.jp/attraction/panic.html
時計の動きは予測不能 地面すれすれの動きが大人気!
タテに回転するこのアトラクション、「クロック」なのに完全に無秩序な動きに
予想外の恐怖が!足がぶらぶら状態でのハードな回転にチャレンジの価値あり!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
最大3.8G
『トンデミーナ』 https://www.fujiq.jp/attraction/tondemina.html
これまでにないスリル&スピード&爽快感&浮遊感
長さ25mのアームが“振り子”のようにスイングし、その先端に取り付けられた
50人乗りの円盤型座席が同時にぐるぐると回転するアトラクション。外向きに
足をブラブラさせて座るので、座席は真っ逆さまにならないのに景色が真っ逆さま
に見えるという、何とも不思議なスリル感とスピード感。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
最大1.8G
『鉄骨番長』 https://www.fujiq.jp/attraction/bancho.html
日本初登場!高さ50mを超える天空の回転ブランコ
高さ59mのタワーの周りを、最高時速51kmで回転する眺めがサイコーな
空中ブランコ!ブランコが上昇と下降を繰り返しながらぐるぐると回転!
最高到達点はなんと47mにも! 風を切る爽快感と足がブラブラの状態で
振り回される浮遊感を味わえる新感覚の絶叫体験はいかが?
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
最大4.0G
『FUJIYAMA』 https://www.fujiq.jp/attraction/fujiyama.html
すべてが規格外の「KING OF COASTERS」
FUJIYAMAは最高速度130km/h、最大落差70m、最高部79mなど
世界最高クラスのスペックを誇る「KING OF COASTERS」
そのスリルは何回乗っても初めて乗った時の感動をお約束します!
※かつては4つのギネス記録を保持していた。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
最大4.1G ※発射直後に計測
『高飛車』 https://www.fujiq.jp/attraction/takabisha.html
“最大落下角度121度”の新・大型ローラーコースター
リニアランチ方式による直線加速と垂直巻き上げにより落下が楽しめる!
垂直巻き上げでは“空を見ながらの姿勢での上昇”、
直後の“落下姿勢での一時停止”、“最大落下角度121度のえぐるような落下”
と息つく間もないほどの絶叫体験が待受けます。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
<『G』測定ランキング>
1位 最大4.1G ※発射直後に計測
『高飛車』 https://www.fujiq.jp/attraction/takabisha.html
2位 最大4.0G
『FUJIYAMA』 https://www.fujiq.jp/attraction/fujiyama.html
3位 最大3.8G
『トンデミーナ』 https://www.fujiq.jp/attraction/tondemina.html
4位 最大2.3G
『パニック・ロック』 https://www.fujiq.jp/attraction/panic.html
5位 最大1.8G
『鉄骨番長』 https://www.fujiq.jp/attraction/bancho.html
※1、2位は待ち時間も長い大人気のアトラクションだった。
・『G』が高いほどスリル満点の人気アトラクションなのか !?
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣■航空自衛隊で『G』の影響を検証!
※安村直樹 アナウンサー が実体験調査した。
埼玉県入間市
【航空自衛隊 入間基地】
パイロットになる為『G発生装置』を使い“耐G訓練”を行っている。
『航空医学実験隊』
◇石塚勝則 1等空尉 加速度訓練班長
・『G』に耐える為の体の使い方をレクチャーして頂いた。
(逆さ腹筋台で腹筋のトレーニングを受けさせられていた。(笑))
*小太り*
・「Gを発生させる訓練装置」
巨大アームを回すことで遠心力が発生し、大きな『G』を体験できる。
人が乗るカゴの中は戦闘機のコックピットさながらの造り。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
Q.絶叫マシンと同等の『G』を受けた時、同様のスリルを感じるのか?
A.※安村直樹 アナウンサー が実体験
・1.4G 「重力が掛かってきました。
少し体全体が押さえつけられるような感覚があります。」
回転速度が増すと『G』が増加していく。
・1.5G 「あー今、じわじわと重力が掛かってきました。」
→ 1.9G 『鉄骨番長』超え
・2.0G 「あっドンドン上に行くような・・・
でも上から下に押さえつけられているような感じです。
→ 2.4G 『パニック・ロック』超え
・2.5G 「あっちょっと胸が苦しくなってきましたね。あっ*苦しそう*
腕も重くなってきました。」
・3.0G 「・・・ 唾を飲み込むのも辛い感じです。」 ※推測。よく聞き取れず
・3.5G 「あー体全体が押さえつけられています。あっ、」
・4.0G 「あちょっと胸の辺りが押さえつけられているような感じで
苦しいですね。」
→ 『FUJIYAMA』『高飛車』に並ぶ。
しかし同等の『G』を感じていても
顔の表情を比べるとだいぶ異なる。
Q.スリルを感じるていたのか?
A.※安村直樹 アナウンサー が実体験
「スゴかったです。重力が掛かるとこんなになるんですね。」
絶叫マシンに乗っていた時よりも疲れていた様子。
Q.なぜ「疲労感」を強く感じているのか?
A.
◇竹内誠 3等空佐 加速度訓練科長
『G』の掛かり方の違いが影響しているのかもしれません。
つまりこの訓練装置では長い時間『G』が作用するため、
「疲労感」が強く出ると思うのですけれども、
ジェットコースターの場合は瞬間的な『G』のため
体への影響が少ないのではないでしょうか。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣■ジェットコースターの人気の秘密
◆訓練装置では『G』が上昇しながら4G到達以降掛かり続けている。
◆絶叫マシン『高飛車』では非常に大きな『G』が掛かった直後に0Gになり
また大きな『G』が掛かるというのを繰り返す。
大きなGが掛かるのは一瞬で、0Gとの間を激しく行き来している。
◇栗谷川幸代 准教授 日本大学生産工学部
・『G』が変わる中で感じる0G=無重力の状態を感じられるということが
普段我々の生活の中では0Gを感じることはほとんど無いわけで、
そういった「非日常を体験する」ことが魅力の一つかなと思います。
※『G』を計測するため、絶叫マシンが苦手だという栗谷川 准教授が
自ら絶叫マシンに乗って体験・計測。
・他のアトラクションでは一定の『G』が繰り返されるというものに対して
ジェットコースターでは様々な『G』が時々刻々と変わっていくというのが
ジェットコースター(『FUJIYAMA』『高飛車』)の魅力の一つかなという風に
今日実感しました。(苦笑)
ジェットコースターの人気の秘密は「複雑なGの変化」にあった!
予測不可能な
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣■絶叫マシン 科学の力で苦手克服!
◇絶叫マシンを克服したい4人の老若男女
「昔から(絶叫マシンを)避けてきたんですよね。だけど、今
中3の受験の息子がいるんですけど、同じように嫌なことは避けるって子で・・・ 」
絶叫マシンを克服して嫌なことから避ける受験生の息子の模範になりたい!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆まずはとりあえず絶叫マシンを体験してもらった。
・落下時にビビりまくる若い男性。
・ずっと目を閉じたままの若い女性。
・本格的に落下する前から目を閉じて恐怖に耐えていた受験生のママさん。
「気持ち悪い。」
Q.なにがダメなのか?
A.
◇若い女性
落ちる瞬間に(内蔵が)ふわってくる感覚が耐えられないです。
“内蔵が浮く感覚とは”
海外の古い文献で、振動台の上に人を乗せて上下に揺すったような
「人間を揺さぶる実験」を行ったものがあります。
実際に(その結果)体が揺すられている外側と内蔵が違う動きをして
いることが見て取れます。
こういったことからジェットコースターなどの乗り物に乗っている時に
実際に内蔵が浮いている可能性が考えられます。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆絶叫マシン対策“肉体編”
◇金岡恒治 教授 早稲田大学スポーツ科学学術院 ※体幹の専門家
内蔵は「体幹」の容器の中に入ってますので、「体幹筋」を引き締めて
(ジェットコースターに乗っている間)ドローインをして圧力を高めて
中の容積を小さくすれば、そういう感覚は減るんじゃないかと思います。
・人間の内蔵や骨格を支えている「体幹筋」で内臓の浮きを押さえる克服法。
『ドローイン』
お腹を背中側に引き込む動作。
腰骨の内側になる筋肉が硬くなっていれば(緊張させれば)ちゃんと働いている
証し。
※エコーを使って平常時とドローインの時を比較してみると
確かに外側の筋肉が内側にある内蔵を押さえつけているのが判る。
・1日に何回か(『ドローイン』を)毎日繰り返しやっていると
段々できるようになると思いますね。 → 内蔵の浮遊感を解消!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆絶叫マシン対策“心理編”
◇絶叫マシンが苦手な若い男性
実際に上に行くと“信じられない高さ”なんですよねっ!
◇絶叫マシンが苦手な受験生のママさん
自分でコントロールできない速さがもう・・・
・「高さ」や「スピード」が苦手。克服するのは・・・
◇古澤照幸 教授 埼玉学園大学 人間文化学科
「予習」をしてみることが重要になってきます。
例えばコンピューターの画面に進んでいく時、車体の中から見た・映した映像を
見て「予習」していくと。できれば声を出すなど「次の動きを声に出していく」と
“恐怖感の発散”や次への“コントロール感”が出来てきます。
・そこで絶叫マシンが苦手な4人に『FUJIYAMA』の先頭車両から撮影した映像が
入ったDVDを渡し、1週間毎日見てもらうことにした。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
<1週間絶叫マシン克服法>
「コースターのイメージ・トレーニング」 ※映像を声に出して見る。
コースを覚える。
「ドローイン・トレーニング」 ※腹式呼吸で腹筋を鍛える。
お腹を背中側に引き込む。
※嫌なことから避ける受験生の息子を持つママさんは
息子に自分がドローインしている姿を撮影させた。(笑)息子も大変だ。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆絶叫マシン克服法の効果は !?
◇若い男性
DVDによる映像でのシミュレーションが効いて「コントロール感」が発生。
大きな声を出しながら先々を予測。徐々に表示にも余裕が生まれ、最後には
ガッツポーズ!
◇若い女性
ずっと目を閉じていなければ乗れなかったが、最初から目を開けたまま耐え
景色を見る余裕も。ゴールでは思わず笑顔がこぼれた。
「(ずっと目を開けてましたか?)ハイ。景色が超キレイでした。(笑)」
◇初老の男性
ジェットコースターのコースを暗記し、途中でバンザイする余裕まで見せて
楽しんでいた。
◇受験生のママさん
乗ると気分が悪くなっていたが、実況しながらまたドローインして堪え忍び
無事克服。思わず小さなガッツポーズをしていた。(笑)
「後半、気持ちがスピードについていってインナーマッスル(体幹筋)も
使えたと思います。」
・4人全員、1週間前とは表情がまるで変わっていた。*満面の笑顔*
◇受験生のママさん
お母さん、これだけ頑張ったんだ。
おまえも受験頑張れ!って息子に言えます。(笑)
◆絶叫マシン嫌いは「科学の力で克服できる!」
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・走り書きで終えるつもりがまた詳細にメモってしまった。(^^ゞ
こういうデータ集積系の話は大好物ですね、私。何事も「予習」「準備」が
大事だってことですね!(笑)
┗・【富士急ハイランド】 https://www.fujiq.jp/
何度も友人知人に誘ったんだけど未だに行けずじまいで四十を過ぎた。(悲)
案外絶叫マシン系がダメだという人って多くありませんか? 行楽地では
1人で行っても楽しくないので行けずじまいなのですが、まぁ異性と2人で
行けばいいだけの話ではありますけどね。まぁある意味異性と上手く乗っかる
方が大変だったりするわけですよ。いや、接待するって意味でね。(苦笑)
面倒臭いもの「アレ怖い」「これは嫌」なんて言われたら。逆にイケイケ
どんどんな人も困るけどさ。(苦笑)