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やっぱり不安?『マイナンバー制度』セキュリティーの課題

2015/08/04(火)<やっぱり不安?『マイナンバー制度』セキュリティーの課題>
【シブ5時】 http://www4.nhk.or.jp/shibu5/


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓特集 <やっぱり不安?『マイナンバー制度』セキュリティーの課題>
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┣■マイナンバー制度

 『マイナンバーカード』
  今年2015年10月から全国民に届く。マイナンバーのカードを提示することで
  「行政手続きに必要な書類が減る」また様々な活用法として、将来的には
  カードを「健康保険証」のようにも利用できたりする(かもしれない。)


 ・しかし、
 【日本年金機構
  個人情報が大量に流出する問題が発生。
  「誠に申し訳ございませんでした。*深々とお辞儀*」 ※これだけで済まされた


  マイナンバー制度の個人情報管理へのセキュリティに対する不安が高まった。

  ◇中年男性             ◇中年女性
   不安の方が大きいですねぇ、ハイ。  セキュリティーの問題が一番気になる
                     ところだなーと思ってまして・・・ 。


  <マイナンバー制度のセキュリティーについて> NHK【シブ5時】調べ
                         回答者数:842人
   不安に感じている  81%
   信頼している     5%
   どちらでもない   14%


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 ◆あと2ヵ月に迫る! マイナンバー通知

  マイナンバー
 『通知カード』
  簡易書留で全ての家庭に人数分が発送される。


          通知カード

  「個人番号」 1234 1234 1234  ※12桁
  「氏名」   日本 太郎
  「住所」   東京都渋谷区神南2丁目2番1号

  「生年月日」     「性別」 男  「発行者」 渋谷区長
   昭和53年3月1日生

  「発行年月日」    「個人番号」  ※上部記載と同じ。小文字表記
   平成27年10月〇日   123412341234


 ※『通知カード』は来年2016年1月から交付が始まる『個人番号カード』の引き換えに
  必要となる大事なカード。

 ・マイナンバーは来年2016年1月から『社会保障』や『税』などの
  行政手続きで利用されることになる。


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 ◆国はマイナンバーに関して

  個人情報を『分散管理』し、また暗号化して分散管理する機関の間で
  やりとりをするという安全対策を取っている。


  【地方自治体】 住民情報    【日本年金機構】年金情報

            ↑↓     ↑↓

           < マイナンバー >

            ↑↓     ↑↓

  【健康保険組合】保険情報    【ハローワーク】保険情報


 ※「個人番号」がいわゆる共通番号“キー”となり、
  各機関から直結する個人情報を得る。

  ゆえに一度に全ての情報が漏洩される可能性は「極めて少ない」というのが
  国の言い分。暗号化されたデータでもあり、不正アクセスされたとしても
  全く判らないはず。?

 

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┣■マイナンバーの安全策“自治体の悩み”

  東京都
 【中野区役所】
 『情報システム』
  ここでは既に住民の個人情報とマイナンバーを結びつける作業を終えている。
  あとは今年2015年10月からの『通知カード』の配布を待つばかりとなっている。

 Q.『セキュリティー対策』は見せてもらえるか?

 A.
  ◇中野区 区民サービス管理部
   申し訳ありませんが、外部の方には一切お見せ出来ないことになっております。
   場所もですね、あのぉセキュリティーの関係から公開していないんです。


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 ◆【中野区役所】では順調に『セキュリティー対策』を進めてきたが、
  しかし今、新たな課題に直面している。


 ・きっかけは【日本年金機構】の個人情報流出

  国は全国の自治体に従来よりも高い水準の『セキュリティー対策』を求めている。


 ・高い水準では「マイナンバーを扱うシステム」をインターネットから分離する方針
  だが、この新たなネット専用ネットワークを導入するのに多額のコストが予想される


   →   外部       →  区役所内部
   ←  「インターネット」 ← 「ネット専用ネットワーク」
                              ※区役所内部の
                               ネットワークは
                   区役所内部        繋げない。
                  「庁舎内のネットワーク」


 ・【中野区役所】では「サンドボックス」というウイルス検知システムで
  感染を未然に防ぐシステムの導入を検討している。

  ※上記の「ネット専用ネットワーク」が「サンドボックス」に該当?


  このシステムでの導入費用は約3千万円、予算の工面に頭を悩ましている。


  ◇中野区 区民サービス管理部
   国に対してはまぁマイナンバーに対するセキュリティーの部分は当然その
   「補助金」ですとか「財源措置」をお願いしたいと思っています。

  ◇猿渡知之 審議官 総務省
   必要な『セキュリティー対策』はやることが使命なんですね。
   ですからそれに対して必要な人的、財的支援が必要ならば、我々も
   当然一緒に悩み、努力し、汗をかいていく。*頷く* 笑顔  ※うわ、行政らしい
                                責任逃れ的な発言


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 ◆『セキュリティー対策』への課題は、大きく分けて2つ存在する。

 【地方自治体】
  「お金」と「人」という課題がある。

 ・財政事情の厳しい自治体は、十分な『セキュリティー対策』が取れない恐れがある。

 ・また「情報セキュリティーに強い人材の不足」が問題となる。


 【都市部の自治体】
  セキュリティーの専門企業に協力を得ることもできる。

  こうしたセキュリティーの専門企業は都市部にあることが多く、
  地方では対応が難しいというのが実情。


 ・こうしたことから【国】は
  お金の足りない自治体への財政支援や、地方への人材派遣を検討している。

 

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┣■企業も待ったなし!マイナンバー対策


 ◆これからは企業も「従業員」や「その家族」の『マイナンバー』を集めて
  保管する必要がある。

  それは自治体などに提出する書類とともにマイナンバーが必要となるからである。


 【税務署】
  『源泉徴収票』+『マイナンバー』の提出

 【自治体】
  『給与支払い』+『マイナンバー』の提出

 【年金事務所】
  『年金保険料』+『マイナンバー』の提出

 

 ・しかし、セキュリティーが疎かな企業は『マイナンバー』流出してしまうリスク
  がある。


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 【リコー】 ※都内にある大手精密機器メーカー

 Q.『マイナンバー』の取り扱いは大丈夫でしょうか?

 A.
  ◇統括部 マイナンバー担当者
   ハイ。私どもとしては安全な取り扱いのメドはつきました。

 ・この会社では去年2014年11月からマイナンバー制度の準備を始めてきた。

  その結果、従業員41,866人とその家族を合わせると94,602人の
  『マイナンバー』データ管理が必要だと判明。

  膨大な数の「番号の収集」と「安全な管理」をするため
  この会社が選んだのは『外部委託』することだった。


  ◇統括部 マイナンバー担当者
   自社で対応しようとした場合に、
   収集の事務をする方の教育をキチッとしなくてはいけなかったり、
   その専門のセキュリティーが整った環境を整えるところが
   “自社”でやりきるには“限界がある”という風に考えておりました。


 ・マイナンバーに関わる業務を『外部委託』に掛かる費用は
  初期投資だけでも数千万円。管理を徹底させるためには必要なコストだと判断した。


  ◇統括部 マイナンバー担当者
   一番のポイントが「安全」にというところなので、そこを重視すると
   その安全のレベルがきちんと担保されている方を選択すると。
   コストだけではないです。ハイ。*盛んに頷いていた*


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 ◆大企業が着実に対策を進めていく一方で、
  中小企業では準備が整っていないのが現状。


 ・マイナンバー制度の『セミナー』には中小企業の担当者が殺到している。

 ◇坪井晋一 マイナンバーセミナー講師
  「なんとかなる」と思っていたら、えらいことになりますよ。


 ・都内を中心に4店舗を展開するラーメン店
 【龍神 宋】? ※店内のポスターより
 ◇柳宗紀 オーナー
  「マイナンバーの管理」に不安があるという。

  いやぁまだちょっと不安ですね。
  ちょっとまだどういうものですら理解できてないような感じなので・・・


 ・小さな会社のため、外部に委託するのは容易なことではない。
  従業員の数は正社員とアルバイトを含めて20人。
  アルバイトなどの入れ替わりが頻繁で、早い者では1ヵ月で店を辞める者もいる。

 ・マイナンバー制度が始まると、
  「辞めた従業員の番号」は必ず破棄し、
  「新しい従業員の番号」はすぐに確認しなければならない。


  この「マイナンバーの管理」が徹底できるかに不安を感じているという。

 ◇柳宗紀 オーナー
  こちらであの「タイムカードを回収」して自宅の方でパソコンで管理しています。
  ただあの、やっぱりセキュリティーとか管理が大事なので、
  ウイルスとか気をつけなければいけないのかなと思ってます。

 ・柳さんは『税理士』のアドバイスを受けながらマイナンバーを管理していくという。

 ◇税理士
  集めて頂きたいのが、この必ず皆さんに配られる『通知カード』の番号で・・・

 ◇柳宗紀 オーナー
  うまくやらないといけないと思っています。
  ハイ・・・ いや、やります。うまくやります。ハイ。  ※多忙の中、大変そうだ。


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 ◆民間調査会社が2015年5月に行ったアンケートによると

 ・マイナンバー制度の準備をしていない企業は6割にも上るという。


 ◇坪井晋一 日本個人情報管理協会 マイナンバーセミナー講師
  「ヤバいぞ」そういうイメージです。(苦笑)

  日本の企業で半分まで準備できないんじゃないかなー。
  まだここから追っかけて皆さんやっていくしかないな、と思いますけどね。

 

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┗■『マイナンバー制度』の今後はどうなる?


  <表面>
                         個人番号カード

  「氏名」   日本 太郎
  「住所」   東京都渋谷区神南2丁目2番1号

         「生年月日」 昭和53年3月1日生
                           「セキュリティコード」
     「性別」 男  「有効期限」2026年3月31日まで有効    1234
                          「発行者」 渋谷区長
     「電子証明書
      の有効期限」 年 月 日

 

     ・臓器提供意思 署名欄


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆基本情報である「氏名」「住所」「性別」「生年月日」
  その他、納税に関わる「所得」「保険」の情報などが紐付けられることが
  決まっている。

 ・さらに衆議院を通過した法案が成立すれば、
  3年後の2018年には、銀行の「預金口座」にも適用される。
  その他にも所有する「不動産」の情報を紐付けすることも政府内では検討されている

  つまり「個人の金の流れと資産」が『マイナンバー』で把握される可能性がある。

  そうなれば『セキュリティーの管理』はより重要性が増すので、
  【政府】には万全の対応が求められる。

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・もう2ヵ月を切った『マイナンバー制度』の導入ですが、短時間で簡潔に
  よくまとめられていたと思い、メモってみました。

┣・しかし呆れるほど無責任な投げやり政策ですね。各自治体任せだなんて。
  これは【自治体】によって庁内ネットワークが異なっているためだと推測
  されますが、【日本年金機構】のお粗末漏洩問題をきっかけにして新たに
  「マイナンバーを扱うシステム」をインターネットから分離する方針をば
  掲げたのであれば、インターネットとその入り口までは国が負担をするのが
  筋だろう。解説を聞いているとほぼ全てを自治体へ放り投げてしまっている。
  どうしても対応できないのであればご協力しますよ、といった言い分だ。
  悪代官だってここまで酷い仕打ちはしないと思うけどなぁ。この程度の輩が
  省庁に居座り続けているのだから、本当納税するのがバカらしくなります。

┗・私個人的には「納税義務」の公平化のためにも同制度の導入には強く賛成
  しています。ぶっちゃけ先に導入している諸外国では情報漏洩が後を絶たず
  今の日本の【自治体】の責任感の薄さを見ていると万全の体制を敷くことなど
  到底無理な話だと思う。銀行の「預金口座」の紐付けなど欲張り過ぎてるよ。
  まずは雇用者側との密接な徹底した繋がりを強め、脱税者ゼロを目標にする。
  不正な生活保護受給者などの摘発は、また違った角度から攻めるべきだ。

  解説を聞いていて、とても不安に感じてきた。本当酷い政策立案っぷりに
  驚いたよ。(苦笑)