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深刻カワウ被害 年100億円 駆除に密着 ナゼ減らない?

2015/06/03(水)<深刻カワウ被害 年100億円 駆除に密着 ナゼ減らない?>
【Nスタ】 http://www.tbs.co.jp/n-st/

www.tbs.co.jp

 

*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓3コマ <深刻カワウ被害 年100億円 駆除に密着 ナゼ減らない?>
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┣■鮎が、錦鯉が・・・

 ◆今月6月辺りから続々と解禁される『鮎漁』

  “旬の鮎”を狙う不届き者

  “黒いギャング”
  【カワウ】
   体長80cm、体重2kg程度。翼を広げると1m50cm程にもなる。
   鋭く長いクチバシが特徴で、水中に潜り猛スピード泳法で鮎を仕留める。

  ◇岐阜県 根尾川筋漁協 副組合長
   ほっといたら(鮎が)ほとんど全滅します。


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 ◆被害は鮎だけに止まらない。

 ◇新潟県長岡市山古志地区 錦鯉 養殖業者
  もう300匹くらい食べられたかな。


 ・カワウに食いちぎられた錦鯉が辺りに散乱。
  大きくなれば1匹5千万円にもなる“泳ぐ宝石”が無残な有り様に・・・


 ・新潟県 信濃川沿いを進むと・・・

  およそ300羽の真っ黒な群れが川辺の木々の上に巣くっていた。
  繁殖シーズンを迎えており、カワウの生息地は全国に広がっているという。


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 ◆【東京スカイツリー】でも羽を休めるカワウの群れが確認できる。周辺は
  カワウの糞で白く汚されてしまっていた。食い散らかした魚も(2013年の映像)


 ◆ついに【カワウ】による被害は、全国で100億円を突破するまでに
  広がってしまった。。。

 

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┣■“黒いギャング” vs 人間(ハンター)


 ◆岐阜県 根尾川
  今月6月(?) 岐阜県 根尾川筋漁協ハンターたちがカワウに立ち向かった。

                    “黒いギャング”
 ・上空へ、川中へ、橋げたから真下を泳ぐ【カワウ】に対して狙撃する。

 ・しかし、銃声の数には到底見合わず、駆除できたのは僅か2羽だけだった・・・

 ・捕獲したカワウ1匹の胃袋からは、10匹以上の鮎が出てきた。(驚)
                  ※ほぼ全形。つまり1日でということ。

  ◇岐阜県 根尾川筋漁協 副組合長
   相手も食べてかなーとくってけんですからね。多少の(鮎の)犠牲は
   仕方がねぇども、だもよ最小限に食い止めて何とかね(鮎を)維持するのが
   我々の目標だもんで。


 ・イタチごっこが続く“黒いギャング”と人間との戦い。
  有効な手立てはあるのでしょうか ??

 

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┣■“黒いギャング”
  【カワウ】
   ペリカン目 ウ科 カワウ 真っ黒な体
   体長80cm、体重2kg程度。翼を広げると1m50cm程にもなる。
   鋭く長いクチバシが特徴で、水中に潜り猛スピード泳法で鮎を仕留める。

   <個体数>
    1970年代3000羽まで減少。
    → 水質改善などで現在10万羽以上

   <全国で放流鮎が被害に>
   ・カワウ1羽で1日当たり稚鮎500g(100尾)
    “大食漢 & 漁が上手”

    水中ハンター
   ・凄技1:魚より断然速い!
        カワウ 最高4.7m/秒
        鮎     1.2m/秒  ※見つかったら最後・・・

    水中ハンター
   ・凄技2:チームプレイができる!
        まず、水中で数羽のカワウが川岸へ鮎を追い込む。
        そして空中から群れて鮎を襲う。
        まさにカワウの『追い込み漁』

    水中ハンター
   ・凄技3:体を細くして追い詰める
        水中の岩の間に魚が逃げ込んでも無駄。※映像公開
        10cm間隔の柵の間を通り抜けて泳ぐことが可能。
        水中ではスピードが出せるよう体を細める泳法が発達したとされる。

        13cm四方の格子の間では多少引っ掛かったものの
        強引に通り抜けられた。長くも潜っていられる。

        もっと網目の小さい柵が必要。手間も掛かる。。。

 

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┣■なぜ【カワウ】減らせない?


 ◆いろいろ脅かしてみても・・・

  → 『学習能力』が高く、すぐに慣れて“へっちゃら”に


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 ◆“ねぐら”を銃で狙っても・・・

  → 『移動能力』が高く“他県”で増える。琵琶湖から新潟や九州へ。


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 ◆卵を巣から捨てても・・・

  → 『繁殖能力』が高く“産み足す”!

    <対策>
     地道な駆除方法

     ◇山本美希 准教授 長岡技術科学大学
      卵に手を加え、ふ化する雛の数を減らすのが有効。
      (卵を取り除いてもすぐに産み足してしまうから)

      「偽物の卵と交換」「ドライアイスで卵を冷やす」
      「石けん水で卵を窒息」etc.

 

 ※ちなみに【カワウ】は食べても美味しくないそうです。

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・度々取り上げられて今や『カワウ漁』よりも『害鳥』として有名になって
  しまいました。以前にもメモした記憶があるのですが、今回は錦鯉生産地
  でも被害に遭っているというので書いてみた次第。錦鯉が食い散らかされた
  映像はひどかったですね。あんなに大きい錦鯉まで持ち上げて食ってしまう
  大食漢は恐怖すら覚えます。ギャル曽根や相撲取りにわんさか来店された
  食べ放題の店主の思い、そのものでしょうね。(苦笑)

┣・今回改めて理解したのが、駆除するならば全国一斉にやらなければ効果が
  上がらないということです。動物愛護団体には悪いですがコレは個体数を
  大幅に制限、管理しないとダメでしょう。シカなどもそうなのですが
  環境破壊に繋がってますもの。うーん、こういうところに地方創生交付金
  回せばいいんじゃないの? カワウだけで被害額100億円。シカなどを
  含めると億単位ではなく兆にも及びそうな恐怖を覚えてきました・・・ 。

┗・最後はハンターで生涯を終えたいと実は考えているのですが、カワウで
  終わるのはヤダなぁ。(苦笑) 貧しい時代はカワウの羽毛が重宝されたと
  聞きますが、今じゃ羽毛の価値もないし、食ってもマズイんじゃあね。

  「漁業は全てカワウ漁にする」というのであれば利用価値がありそう
  だけどね。魚の取り過ぎも制限できそうで良さそうだけど。(苦笑)