白狸の考現家 +TV・RADIO +shikohin

幅広・デカイです。パソコン・タブレットでの閲覧を推奨します。

北海道で増加『都市ギツネ』かわいいが・・・ 餌付け問題に

2015/07/10(金)<北海道で増加『都市ギツネ』かわいいが・・・ 餌付け問題に>
【Nスタ】 http://www.tbs.co.jp/n-st/


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏┓3コマ <北海道で増加『都市ギツネ』かわいいが・・・ 餌付け問題に>
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


┣■都会に蔓延る野生動物たち


 【東京都内】

 ・電線を伝って住宅の屋根裏で生活する『ハクビシン』。  ※カラスも逃げ出す

 ・駐車場では夜な夜な餌を求めて『タヌキ』の群れが徘徊。 ※スゴい数


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 【島根県松江市

 ・大学や民家の軒下で『アナグマ』が堂々と生活。     ※見た目可愛いけど

 

  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 【北海道旭川市

 ・住宅街の庭先に『キタキツネ』。人と目が合っても逃げ出さない。
  まるで誰かを待っているかのように庭先でちょこんと座り込んでいた。
  人(大型犬を連れている)が近づいても逃げようともしない。

 ◇旭川市民 中年男性
  一定の距離を保ったまんま付いてくるんですよね。
  こんなのしょっちゅうです。(苦笑)


 『キタキツネ
  普段は人里離れた自然の中で、ネズミや魚を捕って生活し、警戒心が特に強い
  動物だと言われている。ところがなぜか今、都会に住む着く個体が増えている。

  → それらのキツネは北海道では『都市ギツネ』と呼ばれている。

 【北海道札幌市】
 ・住宅街のゴミ置き場に「キツネにはエサを与えない」ように注意する表示も。

 ・『都市ギツネ』が増えたため、札幌市内で回収されたキツネの死骸は
  2005年度31件 → 2012年度 121件  ※車に轢かれる事故死が
                            増えているという。

 ◇札幌市民 初老の女性
  ウチの自宅の前の、車庫の前で(見た)。
  尻尾の太い犬がいるのかなと思ったら、キタキツネが。(苦笑)


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 Q.キタキツネはなぜ増えた?

 A.
 【北海道旭川市
 ・住宅街近くの公園を訪ねると、キタキツネの親子がやはりいた。
  3~4匹はいるという。

 ・公園を見渡すと、あちらこちらに「食べ散らかしたゴミ」が散乱。
  BBQに来た人や、一部の住民がキツネに「餌」をやっていた。

 ◇旭川市民 中年男性
  (餌やりを見たのは)何回もありますね。こう走りながらバラ撒いたり、
  あと同じ場所に餌を持ってきてポンと置いたり、犬猫に餌をあげる感覚で
  あげてる人が多いんですよね。(困)


 ・結局は人間のやるエサに釣られて都市へやって来るようになったキツネ。
  しかし彼らの生活圏が人間に近すぎると、実はとても大きな問題がある。


 ◇浦口宏二 主幹 道立衛生研究所
  最近はキツネの40%前後が『エキノコックス』に罹っていると言っていい
  です。“餌付けは最悪”だと思いますね。

 

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣■約20種 世界のキツネたち


 『ホッキョクギツネ』  -50℃でも大丈夫 ※案外性格悪そうな顔つき(苦笑)

 『ハイイロギツネ』   茶とグレーのダブルカラー ※愛くるしい顔も・・・

 『フェネックギツネ』  世界最小種    ※耳がファンタジー系でデカイ

 『チベットスナギツネ』 細い目が特徴   ※細いというか人面犬みたい。(笑)

 『ホンドギツネ』    日本・本州以南  ※こちらの方が精悍。まさにお稲荷様

 『キタギツネ』     日本・北海道など ※優しげな顔。襟巻き向き。(爆)


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 『キタギツネ』
 ・フサフサの長い尻尾が大きな特徴。※下半身は結構逞しく映る。

 ・体長 60~80cm

 ・イヌ科キツネ属キタキツネ

 ・眼がネコっぽい。瞳孔が縦長。

 ・好物は「ネズミ」や昆虫。    ※ネコっぽい

 

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣■『都市ギツネ』増加

 【北海道札幌市】

  <キツネの目撃情報・畑作被害など>

   2004年度   7件

   2007年度  25件超  ※グンと上昇

   2009年度  45件程

   2011年度  75件程  ※急上昇
   2012年度 200件超  ※倍増以上!

   2013年度 225件程
   2014年度 226件


 ◆札幌市の他、旭川帯広などの都市部でも増加。


 Q.どこにいる?

 A.農場の林の中。廃屋の床下・納屋に住み着く。 ※空き家問題とも関連?

 

 !見た目はかわいいけど、実は恐ろしい病気を持っている。

 

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  いま街中に増加中、キタキツネ
┣■カワイイ~では済まない深刻な問題


 ◆キツネ危険!『エキノコックス症』

 ・寄生虫エキノコックス
      体長2~4mm

  野ネズミの肝臓(幼虫) → キタキツネの腸(成虫) → 糞(卵)

  ※キタキツネの40%が感染している!


 ・これが自然のサイクルの中であれば問題ないのだが・・・


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆どうやって人に感染?

 ・人慣れした『キタキツネ』への「餌付け」など。
        エキノコックスに感染している危険性40%


  キツネ:自分のお尻を舐める習性がある。 ※イヌ科の習性?じゃあ犬も・・・
      → 舌に「エキノコックスの卵」が付いている可能性がある。

  人間 :手で餌やりをすると・・・ “口から感染”する可能性がある。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆感染したらどうなる?

 『エキノコックス』が口から入ると人の「肝臓」の中へ。*寄生*
  潜伏期10年~20年。※大変長い

  初期は無症状。寄生虫が増えるに従って、腹痛・しこり・肺などへも運ばれる。
                     “命に関わる病気”!

  <治療方法>
   病巣の切除と駆虫剤の投薬。     ※最悪

  <不安な人は>
   北海道の病院で検査・診断ができる。 ※検査結果は北海道の病院へ送らないと
                      分からない。検査自体は地元の病院も可

 

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣■キツネと日本人


 『稲荷神社のキツネ』
  お供えに「油揚げ」

  <実験映像>

   Q.本来肉食であるキツネが「油揚げ」を食べるのか?

   A.動物園の協力の下、キツネの群れの中に「油揚げ」を投げ入れたところ、

     我先にとキツネたちが殺到! たった1枚の「油揚げ」に群がった。
     (餌付けされている習性だからでは?)
      → 独り占めしたキツネだけが食べたが、実に美味しそうに
        かぶりついていた。油揚げが大好きだというのは“本当”っぽい。

  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 『九尾の狐』
  美女に化けるなど“人を騙す” 賢い。

  <実験映像>

   Q.回転する台の上にエサを吊し取れるのか? 知恵を試す実験を試みた。

   A.1.跳躍力を生かして飛びつきがもう少しの所で届かない。

     2.台に乗ってより近いところからジャンプしようとするが
       台自体も回転しているためタイミングを取るのが難しい。
       → ふて腐れて穴に籠もってしまった。

     3.諦めるかに見えたその時、スッと台に乗って再度挑戦し
       見事吊されたエサをGETできた!

       → ・回転し続ける台が止まるのを待っていた?

         ・今度はジャンプをせず、太い尻尾を支え代わりにして
          二足でピンと立って口にエサを咥えた。


     この「根気強さ」と「頭の良さ」が人を騙すと呼ばれる所以かも?

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・またもや“危険生物”話。これも鉄板ネタらしくて各局取り上げてますね。
  同日テレ朝でも特集を組んでやってましたが、取り上げた題材が気持ち悪
  過ぎてメモるのは止めました。過度すぎるのも考えものですね。(苦笑)

┣・しかし先日の『イノシシ』や『アライグマ』続く衝撃ですね。住宅街に
  『キタギツネ』が住み着きますか? 北海道では河川の水はいくら綺麗に
  見えてもこのキタギツネが保有するエキノコックスのために飲んではダメ
  触れて口に近づけても危ないって言われてるのに。餌付けは無責任過ぎる
  というか犯罪・殺人未遂を適用してもいいのでは? 北海道の条例で設け
  広く観光客にも伝えるべきです。後から訴訟を起こされても知らないよ。

┣・今アジア諸国からの来訪も激増していると言われる北海道。広い大地には
  人間が関わってはいけない領域があるということも教えてあげるべきです。


┗・ちょっと国道からハズレると「熊注意」の看板を見かける北海道。熊達も
  人間は避けるけど、エサを求めて移動します。それは森林の中とは限らず
  だだっ広い草原・牧草地でも悠々と歩いて移動し、足跡なども朝方には
  よく目にすることができます。一度人の味を覚えると・・・ 名著『熊嵐』を
  お読み下さい。日本が世界に誇る“恐怖サスペンス”です。