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病気? 体が“女性化”する男性

2015/04/21(火)<病気? 体が“女性化”する男性>
【Nスタ】 http://www.tbs.co.jp/n-st/

www.tbs.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓特集 <病気? 体が“女性化”する男性>
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┣■苦悩「胸が膨らんできた・・・ 」 隠し続けて10年

 ◇ホルモン異常で、体が女性化した男性(24歳)

  「パーカーは目立たないので冬の間はよく着ます。」


  しかし服の上からも“胸の膨らみ”がハッキリと分かる。

  また押すと毎日のように“おっぱい”(母乳)が出るという。

  丸みを帯びたおしりに、白くて細い腕。力仕事は昔から苦手だった。

  中学生の頃から徐々に体が“女性”になっていった。


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 ・普段は胸の膨らみを隠して暮らしている。街中では人の視線が気になる。

  服を買うのはいつも決まった店。事情を知る店員に相談をしている。
  選ぶ基準は「胸の膨らみが目立たない」こと。

  しかし去年から乳房が一段と大きくなり、ブラジャーがないと揺れて痛むため
  女性用の下着売り場へ。


  「本当に恥ずかしくて嫌になっちゃうんですよ。何か本当に、すみません・・・ 」


  足早に店を去る。女性用下着を買うのは今回で3回目だが、大きな抵抗を感じる。


  「しんどいですね。変だって思われちゃいますよね・・・
   変だっていう風な思われ方というか・・・ そこが嫌ですよね、やっぱり。」


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 ・10年間、体の“異変”を医師に相談しなかった。

  1990年、二人兄妹の兄として生まれる。小学生の頃は極普通の男の子だった。

  “異変”は中学1年生の時、“チクチク痛い”時期があった。
  突然“胸の膨らみ”を覚え、母親に相談したが「男の子の胸が膨らむわけがない」
                 と真面目には取り合ってもらえなかった。


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 ・一人で悩んでいたところへ追い打ちを掛けたのが、同級生からの“いじめ”。


  「殴られたり蹴られたり、画鋲を置かれたり、(机に)花瓶を置かれたり
   体中あざだらけだったのを覚えています。」


  周囲に比べ“体が小さい”こともいじめの原因となった。

  “男らしい体になりたい”中学2年生の時、インターネットで
  “男性ホルモン剤”を購入。副作用があると知りつつも2週間にわたって飲用。
   しかしひと月に1千円というお小遣いでは続かなかった。


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 ・産婦人科の前で何度か立ち止まるも、、中へ入る勇気がなかった。。。

  胸の膨らみを隠すため、中学生時代いつも“猫背”で過ごしてた。


  「夏服で出掛けるのが恥ずかしかったですね。学校へ行くにしても。」


  高校に入ると胸の膨らみは一段と大きくなり、
  一方で髭が生えたり骨格が逞しくなったりといった男性らしい変化は現れなかった


  高校卒業後、社会人となり仕事に打ち込むことで“体の異変”から目を背けてきた


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 ・異変から“10年”経った去年、両親の勧めで初めて大学病院で“精密検査”

  『ホルモン異常』
   脳下垂体にできた腫瘍。ここから乳腺を刺激するホルモンが大量に分泌されて
   乳房が大きくなっていった。

   『高プロラクチン血症』(1999年【厚労省】調査) ※随分古いなぁ。感心薄?
    国内患者数 約1万2000人
    約9割が女性


 ◇堀川玲子 医長 国立生育医療研究センター 内分泌代謝科
  女性だと無月経とか、男性だと性欲の低下や勃起障害とか、
  そういうことが起ってきます。

  治療は投薬や腫瘍の摘出など。


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 ・検査の結果、腫瘍が小さいため、投薬による治療が可能と診断されたが・・・

  新たな不安「どこまで男らしくなれるのか」「本当にそれを望んでいるのか」


  「心も体もだいぶ変わっていくんだろうなと思うんですね。
   それに対してどう対処していけばいいんだろうっていう・・・ 」

  自分が納得できる、何か別の治療法はないのか?

  1ヵ月で30を超える病院を渡り歩いたが見つからなかった。


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 ・獨協医科大学病院・内分泌代謝科にて

   女医「まだ考えがまとまってない感じ?」
   男性「ていうか、しばらく何もしたくないというか・・・ 」

   女医「お子さんを持ちたいと言っていたけど、このままでは持てないし・・・ 」
   男性「何かでもわけ分からなくなるんですよね、本当に・・・ 」
   女医「(苦笑)」

   女医「よく考えてもらって、まぁ(苦笑)無理強いは出来ないから。」
   男性「・・・ 」

  次回8月の診断までに答えを出すつもりでいるという。


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┣■体の異変『ホルモン異常』には“早期治療”が重要

  しかし医師でも“診断が難しい”。
  また長年隠し“異変が放置される”ケースもある。


 ◇福岡市在住の41歳
  “男性”として生まれ、“女性”として生きている。

  「ちょっとした膨らみというのはありましたよね。」

  小学生の時に“乳房”が膨らみ始めた。

  21歳の社員旅行で、同僚から決定的な一言を浴びせられた。

  「男子の風呂に入った時に見比べるわけじゃないですけど
   見た時に“明らかに小さいよね”って。」


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 ・体に男性らしい成長が見られなかった。去年40歳にして初めて大学病院を受診。
  『ホルモン異常』が見つかった。

  男性の場合通常、脳下垂体から体を男らしくするホルモンが分泌されるが
  男らしくするホルモンの分泌がほとんどなかった。

  このホルモン異常は“心の性”にも影響を与えたと考えられると医師に告げられる

  自らの性について深く悩んできた。(リストカットした痕が多数あり。)


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 ・ホルモン異常による病への理解を高めたいと、昨年から講演活動を始めている。

  「早期発見みたいな。全てが解決されるとは思ってないですけども
   それが一番でしょうね。」

 

 ◆ホルモン異常のため、人知れず深く悩んでいる人たちがいるのです。

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・長与千種に容姿、声ともによく似た男性でしたね。ホルモンの分泌により
  身体的だけでなく、精神的に大きく影響を及ぼすことがよく理解できました。
  そして“いじめ”は性別に関係なく、弱い者、容姿の異なる者に対して強く
  行われるものだということも、他のニュースと比較してみて判断できました。

┣・この報道が与える衝撃度はかなり高いと思う。メディアが伝える【LGBT】
  問題は根本的に焦点がズレている! 彼ら彼女らの苦悩を目の当たりにすれば
  世間の「偏見の壁」を破れるかもしれません。

 

┣・癌、病も“異常”によるものですからね。全てのことにおいて差別は良くない
  ということを、理解を深めないといけません。

┣・しかし金銭ごとや図々しさなど、差別というのか“避けたい人”がいるのは
  どうしようもない問題なのでしょうか? “狡賢い”のもホルモン異常? 
  そう考えると“線引き”って難しい。。。
  線引きせずにオールマイティーだと全員好き勝手で無法地帯と化しそうだしなぁ。

┗・あまり考えすぎると宗教などへ安易に傾いてしまうのでしょうね。(悲)