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古賀氏会見に外国人記者は・・・

2015/04/16(木)<古賀氏会見に外国人記者は・・・ >
【Nスタ】 http://www.tbs.co.jp/n-st/
NEWS23】 http://www.tbs.co.jp/news23/

www.tbs.co.jp

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*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓古賀氏会見に外国人記者は・・・
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┣■『報道STATION』で“政権から圧力”発言 古賀氏会見で何を・・・

 ◆記者会見場には外国人を含む、多くの報道陣が駆けつけた。
  2015年4月16日

 ◇古賀茂明氏 元経済産業省官僚

  (日本は)自由な言論が保証されている国だと思うのですけれども
  そういう自由でかつ民主主義がしっかりと定着している国だと思いますけれども
  自由な民主主義国家から独裁が生まれることがあるのかをいつも考えてまして・・・


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  “政府とメディアとの関係”について言及

  「独裁」が生まれる3つの段階

  1.アメとムチ
    政権側からマスコミに対して働きかけるのが第一段階。“圧力と懐柔”

  2.権力が何もしていないのに、
    “マスコミ側が自粛と擦り寄り”をしていくのが第二段階。

  3.非常に重要なニュースが今、日本では報じられない。
    報じられても非常に小さくしか報じられないことがよく起きています。
    “圧力”によって正しい情報が国民に伝わらず、
     政治が誤った方向に向かうのではないか。。。

 

 ◇管義偉 官房長官
  2015年3月30日
  言論の自由表現の自由。これは極めて大事だと思っておりますけれども
  事実に全く反するコメントを公共の電波を使った報道として極めて不適切だと思う
  → 首相官邸からの圧力を真っ向から否定。

 ◇早川洋 テレビ朝日会長
  私にも社長にも圧力めいたものはなかった。

 

 ◆政治的圧力があったのか、今日の会見では具体的なことには古賀氏は触れなかった

 ◇古賀茂明氏 元経済産業省官僚
  安倍首相を支持する人たちが増えていること自体は、別に問題ないことだけれど
  報道・表現の自由が権力側から脅かされることがあるということが大きな問題。

 

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┣■世界報道の自由度ランキング(2015年 国境なき記者団調べ)

  1位 フィンランド
  2位 ノルウェー
  3位 デンマーク
  4位 オランダ
  5位 スウェーデン

  61位 日本    ※180ヵ国中。

 

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┣■外国人記者からの質問

 ◇古賀茂明氏 元経済産業省官僚


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 Q.権力側が不当な形で“圧力”をかけたという具体的な例はありますか?

 A.圧力というのは圧力をかけた方は“圧力”と絶対言わない。
   これはいじめと同じ。いじめた方は“いじめ”じゃないと言う。

   明日2015年4月17日、自民党が予定している“聴き取り”を問題視。
   <自民党の聴取>
   ・テレビ朝日の関係者
   ・「やらせ」などが指摘されたNHK関係者


   自分たちの大きな力を十分認識したうえで、
   間違っても表現・言論の自由に負の影響を与えないようにと配慮して
   謙抑的に(控えめに)発言すべきだが、そういう姿勢が全く感じられない。


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 Q.政府からどのような圧力があったか?

 A.例えば、こないだの選挙の前に自民党が「一般論です」と言いながら
   在京テレビ局に選挙にあたっての注意事項と書いて要請という形で文書を出した

 

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 ◆外国人記者は

 ◇アメリカ人ジャーナリスト
  古賀さんに同意します。これは明らかに日本のテレビ局への政治的圧力です。
  脅かされてるのは日本の民主主義。

 ◇イギリス人ジャーナリスト
  古賀さんに賛成です。テレビ朝日自民党の聴取は断るべき。

 ◇ドイツ人ジャーナリスト
  ドイツではジャーナリストが政府から圧力を受けたら
  記事に書いたり議論したりします。ドイツ政府がメディアを抑圧しようとしたら
  大論争が起きるでしょう。

 ◇ドイツ公共放送【ターゲスシャウ】
  圧力下にある日本のメディア。
  総理はメディアに圧力をかける。反抗しているのはほんの僅かなメディアだけだ。

 ◇マッカリー特派員 イギリス【ガーディアン紙】
  我々は元CIA職員のスノー電子の情報暴露を記事にした。
  情報機関からの圧力がかかったが、その事実も記事にした。
  日本の報道機関にも同じように対応してもらいたい。


 ◇音好宏教授 上智大学 新聞学科
  政権与党の側からメディアの具体的な番組内容について口が挟まれるのは
  ある種のプレッシャーになるのは間違いない。忖度する危険性が生まれる。
  メディア側も報道機関ですので脇を締めてですね、きちんと向き合って
  文句をきちんと言うことがメディアに問われている。

 ◇管義偉 官房長官
  2015年4月16日の定例会見で
  個人にいちいちコメントすることは控えたいし、コメントするべきではないと思う
  事実無根だと申し上げてテレビ朝日の会長が会見で関係者にご迷惑をかけたと
  言われているのではないか。

 

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┣■『放送法』の公正公平

 ◇管義偉 官房長官
  2015年3月30日
  Q.対抗措置をとる考えはあるか? という記者の問いに対して

  『放送法』という法律があるので、まずテレビ局がどういう対応をするのか
  というのをしばらく見守っていきたい。


  <放送事業
   国の許認可が必要。総務相が免許交付(5年に1度更新。)

  『放送法
   第4条
      政治的に公平であること。
      報道は事実を曲げないですること。など


 ◇岡田 民主党代表
  2015年4月3日
  『放送法』の話を持ち出したというのは、刀を抜く振りをして牽制しているわけで
  権力の使い方として正しいとは到底思えない。

 

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┗■自民党の聴取に関して

 ◇佐藤勉 国対委員長自民党
  公共の電波を使ってああいうことがあったこと自体が問題視しないで良いのか
  という話になるので、そういう話(政治の介入)では私はないと思う。

 ◇安住淳 国対委員長代理(民主党
  特定の番組の中身を巡って自民党が事情聴取をするというのは
  “言論の自由”という民主主義で最も守らないといけない領域に
  私は触れる恐れがあると思っております。


  <テレビ朝日とNHKの聴取>
   自民党『情報通信戦略調査会』で事情を聞く。

   佐藤勉 国対委員長自民党
   質疑は基本的にない。報告だけを受ける調査会ということになると思う。

 

 ◇杉尾秀哉 TBS報道局解説室長
  かつてこうした調査会が開かれたことがなかったわけではないが、
  メディア側で自粛的な動き、事なかれ主義、危ないことには触らないようにしよう
  そういった空気が生まれてきているとしたら、それは非常に問題だということ。

 ◇岸井成格NEWS23】アンカー
  戦後、憲法は国民を守るため、権力を縛るためにある。これを立憲主義という。
  コレに基づいて『放送法』の公平公正は、権力によって左右されないように
  作られたもの。そこを最近の政治、自民党政府は履き違えている。
  意図的かと思うくらいに履き違えている。

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

  2015年4月16日
┣・同日この記者会見をまともに報じたのはTBSのみ。フジではあった事実だけ
  他局では全く取り上げられていなかった。(驚)(悲)

┣・後日東京MX【週刊リテラシー】にて古賀氏が生出演。この問題に対して
  言える範囲で言及されていた。TBS以外はダメだと。日テレ・フジは現政権の
  傀儡じゃないかと(私の受けた印象です)。

┣・主張は人それぞれあるように、テレビ局自体にもそれぞれあって然るべきです。
  視聴する我々側が己の考えと照らし合わせ吟味する姿勢を常に保ちたいものです。

┗・自分は何も考えず、ただ“お任せ”の状態は危ないことを原発事故から学ぶべき。
  近くに住んでいないから関係ないと思っていたことが、回り回って容易に己の身に
  降りかかるのが現代社会の怖さでもある。災難に遭った際にポックリと死ねれば
  楽でいいかもしれないけどね。(苦笑)