2015/06/16(火)<MERS感染拡大で、韓国『政権』『経済』への影響は>
【ひるおび!】 http://www.tbs.co.jp/hiru-obi/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓ひるトク! <MERS感染拡大で、韓国『政権』『経済』への影響は>
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┣■韓国MERS見えない終息
一昨日2015年6月14日
【東大門市場】ソウル市
◇店員
今日は団体の観光客が全くいません。
◇朴槿恵 大統領
このように美しい品物が多いのに・・・ (笑)
外国人はもちろん国内でも萎縮しないで、
普段と同じ生活をしても大丈夫だと周知させなければなりません。
※目の前の女性店員とは目を合わせず、脇のマスコミ(?)に向けて語る。
◆大統領の願いに反して“MERSパニック”は収まる気配が見られない。
死者 19人
感染者 154人(死者数を含む)
※公共交通機関(バス等)の消毒作業が映る。
◆そして昨日2015年6月13日
隔離対象者の中に日本人2人が含まれていることが判明。
【韓国保健福祉省】によると、隔離対象者となっているのは
MERSの感染者が出た病院を訪れた日本人で、ウイルス検査では陰性だった。
【日本政府】関係者は、隔離対象者となった日本人2人は既に帰国しており、
発熱などの目立った症状はなく、日本と韓国の保険当局者が連絡を取り合い
経過を観察しているという。
ただ【韓国政府】は隔離対象者に『出国禁止措置』を執っており、
2人がなぜ日本に出国できたか不明で、
隔離対象者の通告を受ける前に出国した可能性がある。
◆一方、MERSへの危機感は他の国へも広がっている。
2015年6月13日
【上海国際映画祭】
当初出席予定だった韓流スター、チャン・ドンゴンさんらが
映画祭主催者側の自粛要請に応じ、出席を取り止めた。
韓国作品自体の上映は行われるとのこと。
・中国人を中心に10万人以上が韓国への訪問を取り止めるなど
経済への影響も深刻化している。
◇西濱徹 主席エコノミスト 第一生命経済研究所
一番に影響が出てくるのは恐らく【観光産業】になるんじゃないかと考えています
実は韓国は日本を上回る数の外国人観光客が来ていると。
一方で経済規模を比較すると、韓国は実は日本の4分の1程度しかありません。
なので観光客が減少することによる経済全体への影響というのは大きく表れやすい。
2014年4月 2014年12月
『セウォル号沈没事故』『ナッツ・リターン事件』など立て続けに起こった
事故や事件により、朴政権の支持率も低下するなど揺れる韓国社会。
このままMERS被害が拡大した場合、どのような影響が出るのか?
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┣■隔離対象者の日本人2人既に帰国
【韓国保健福祉省】
・今日2015年6月16日現在
死者 19人
感染者 154人(死者数を含む)
隔離対象者 約5500人 ※このうち日本人2人も含まれている。
◆隔離対象者の日本人2人
・今月2015年6月15日までに帰国している。
・隔離対象者:日本人の母と子
※年齢、またなぜ韓国に行ったのか等、細かい情報が全く不明。
<隔離対象者とは?>(韓国)
感染者がいる病院を訪問するなどした者。
<どういう行動制限がある?>
・韓国からの『出国禁止措置』。
・感染の恐れが強い人 → 医療機関に隔離される。
・感染の恐れが弱い人 → 自宅に隔離されて、電話で現状を確認される。
※4900人余り
対象者に20~30人の外国人が含まれ
2人の日本人もいる。
◆なぜ日本人2人の隔離対象者は帰国できたのか?
・集団感染が起きた【サムスンソウル病院】を訪れたことで隔離対象者に。
・ウイルス検査で二人とも“陰性”。 、、、、、、、
ただ別の日本政府筋によると、一人は陰性が確定していないという情報もある。
・通告を受ける前に出国した可能性があるのではないか?
→ 本人達が隔離対象者だと知らない可能性も !? (悪意から帰国した訳ではない)
・現在、発熱などの目立った症状は出ていない。
そして両国の保険当局者が連絡を取り合い、経過観察をしている。
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┣■隔離管理が不十分
◇辺真一 編集長 コリア・レポート
韓国内での対応がバラバラ。
背景には3つの役所があり、役割が不透明だから。
<韓国のMERS対策担当>
朴大統領以下、【保険福祉省】保健衛生・防疫などを統括
【国民安全処】事故・災害安全問題を統括
(昨年2014年11月発足。海洋警察の任を一部引き継ぐ)
【官民合同タスフォース】政府と医療専門家による特別チーム
(今年2015年6月1日、MERS対策として急遽発足させた)
◇辺真一 編集長 コリア・レポート
日本の【厚生労働省】に当たる【保険福祉省】が担当すれば済む話。
ところが先ほどの説明にもありました『セウォル号沈没事故』があって
より指揮系統を一本化しようと【国家安全処】が出来たんですね。
この二本立てでやればいいものを朴大統領は6月1日にMERS感染者から
死者が出たということで慌ててですね、これじゃダメだと官民による合同
専門家による班を作り徹底的に取り締まるってことで【官民合同タスフォース】が
出来たんですね。
この3つで全て終わりかというと実はですね、そのソウル市、あるいは地方にも
各地方自治体の対策本部がまた別個にあるんですよ。さらにはその診察を受ける
その病院もですね本部があって、「どこで感染したか」「隔離対象者か否か」
「出国していいのかどうか」。どの段階で誰が徹底をして、それを報告して
最終的に政府が把握してやっているかというところまで非常にチグハグと
言いましょうか。
だから世論調査をやりますと「政府の発表は信じられない」という回答を
国民の70%近い68%がしている。
<自宅隔離者> ※4900人余り
・ゴルフ場へ無断で行った者もいた。
・保健当局関係者が24時間監視しているわけにもいかない。
外出してしまうのはその人の人間性の問題でもある。
・どういう行動を取っているのか、潜伏期間2週間でというがいつまでなのか?
ちょっと分かりづらい。
・セウォル号の失敗が全然生かされてないどころか、失敗によってかえって
おかしくなって(混乱して)いる。
<韓国メディア>
【キョンギ日報】
・自宅隔離中だった133人が今月2015年6月2日~10日の間に
隔離場所から無断でいなくなっていて連絡が取れなくなっている。
→ 警察が現在行方を追っている。
【東亜日報】
・MERSの疑いのある50代男性を保健所が病院に移送。
→ 手続きをしている途中に病院を出たり入ったりしてしまった。
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┗■MERSウイルス感染拡大による政権へのダメージ
◇街頭インタビュー(若い男性)
朴槿恵大統領は能力が足りない。
このような事態への対処がかなり間違っている。※厳しい批判が飛び交う
<朴政権の支持率> ※韓国世論調査『ギャラップ』
MERSウイルス MERSウイルス
感染判明前 → 感染拡大後
40% 33%
2015年5月2週 2015年6月2週
批判の的となっている
<韓国政府の対応>
2015年5月20日 初のMERS感染者“確定” ※症状が現れてから九日を要した。
→ 翌日報道
2015年5月26日 閣僚会議の“議題にもならず”※2015年6月6日【ハンギョレ新聞】
2015年6月 1日 感染者が病院で死亡
対応について“会議を開催” ※2015年6月1日【聯合ニュース】
2015年6月 2日 “地方”での行事に出席 ※2015年6月3日【朝鮮日報】
2015年6月 5日 病院を“視察”
2015年6月 7日 感染者64人/死者5人
感染者の出た24の病院名を
“初めて公表”
2015年6月3日
【朝鮮日報】が批判
政府は対応を保険福祉省に任せるだけで、2人が死亡した翌日にも朴大統領は
地方へ行き、普通に日程をこなしていた。
※『創造経済革新センター』開所式に出席。 危機意識が足りない。
◆韓国インターネット上でも批判の声
“完全武装”の看護師と“無防備”な大統領。とても違和感がある。
これを見た国民はMERSに“どう警戒すべきか混乱する”。
※2015年6月5日に病院を視察。
◇辺真一 編集長 コリア・レポート
5千数百万の国民の生命と安全を守る大統領が、本来マスクをしなければ
ならないのですけれど、朴大統領からしますとある種のパフォーマンスで
「心配ない。安全だ。私もマスクしてない」というような場面を見せたい。
だから(一緒に撮った防護服の)あの二人は要らなかったと思いますね。
*一同苦笑* 「心配ないアピールの部分がズレてますよね、ちょっと」
・政権への批判が強まる中、
【韓国大統領府】
今月2015年6月10日
朴槿恵大統領は今月14日からのオバマ大統領へのアメリカ訪問予定を延期する。
◇辺真一 編集長 コリア・レポート
Q.訪米延期について
A.『セウォル号沈没事故』から丸1年の時に中南米を歴訪し批判された
ことの“教訓”を生かしているのだろう。
Q.韓国政府の対応について
A.朴槿恵大統領だけでなく“側近の危機意識の低さ”も目に余るものがある。
完全に上から下まで、政府から国民まで“安全不干渉”と言いましょうかね、
この“危機意識の欠如”と言いましょうかね。特に“危機管理”これが
去年の段階から問われているわけですね。
但し韓国の場合は大統領中心制で、全ては大統領の命令指示によって
動いていく。朴大統領にとって不幸なことは、本来であれば手足となって
ここの国内問題を取り仕切らなければならない総理(首相)が不在。ですから今
総理代行がですね、それも経済担当の人がですね、
このMERSに取り掛かっているというのが朴大統領にとっては不幸。
これもそれも朴大統領の総理を含めた閣僚の『任命責任』、
“人を見る目がなかった”ことに尽きるんですね。
今回本来であればアメリカを訪問して、4月の安倍総理の訪米に対して
もう一回巻き返したかったんですけれども、結局それが許されなかった。
いかにこのMERSの問題が韓国にとって深刻な問題かってことだと
思いますね。ハイ。
◇大谷昭宏 ジャーナリスト
まず(韓国)国民にMERSの怖さというのが報道に寄りますと、韓国特有の
一人の人が入院すると大家族的にお見舞いに行くということで一斉に皆さんに
感染してしまったと。せめてその段階で「ダメです」と「行かないで下さい」と
言うのが出てれば相当止められた部分もあると思いますね。そこのやっぱり
躓きは大きいですよねぇ。
◇恵俊彰 MC
初期対応と言えば今日本でね、本当に言われているのは、
「病院に行かないで下さい」と。疑いのある方は「保健所へ連絡して下さい」と。
病院に行くんじゃない、保健所へ連絡してそこでの指示に従う。
病院に行くことによっていろんな所へ感染ってしまう。
Q.各自治体ごとに対処していけないのか?
→ 二次感染した医師によって三次感染へと広がってしまったことを
政府が隠蔽したと、ソウル市が市民のために公表したら、
勝手なことをするなと政府とソウル市の間でドタバタが起きてしまった。
Q.釜山まで広まった。韓国の南の果てまで広まったのは深刻ですよね?
→ 第二の都市の釜山、そして第三の都市の大邱にもですね1人患者が出た。
これは本当に朴大統領にとっても頭の痛い問題ですね。
・初期対応どころか、まずは封じ込めないといけない。しっかりと対応する。
韓国国内に留めて絶対に外に出さないと【韓国政府】には責任を持って
この事態を収拾してもらいたい。
【WHO】が動き出す事態になれば大変なことになる。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・MARSじゃなくてMERSでした。(苦笑) 一太郎の辞書を頼り切った
私がバカでした。まだ新しい感染症だって証しでしょうか?
┣・危機意識の無さ、そして隔離管理の不備が浮き彫りになるニュースでした。
中国の自粛要請は正しいと言わざるを得ません。不審、不気味だもの。
┣・既に【WHO】世界保健機関が絡んで韓国政府の対応を叱責したようですが
『大統領制』の脆さを痛感させられますね。ある意味『独裁』よりも選挙を
盾にしてあまり批判もできず(自己否定となる虚しさ)怖いですよね。
┗・もう朴槿恵大統領は今現在少なくとも“インケツ”ばかり引く運勢にあると
言わざるを得ません。そういう人、時勢ってあるんですよ。負けてばかりの
またはとんでもない災いを引き起こしてしまう。それでも『大統領制』では
任期満了するまで退陣を迫ることはできないのでしょうか?
本人にとっても国民にとっても辛すぎる話です。(苦)
日本もあまり言えないけどね。