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教育を受ける権利「多様化」にどう反応?

2016/12/20(火)<教育を受ける権利「多様化」にどう反応?>
首都圏ネットワーク】 http://www4.nhk.or.jp/P350/

www4.nhk.or.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓70年目の憲法 いま暮らしの中で
┃        <教育を受ける権利「多様化」にどう反応?>
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  『日本国憲法』は来年2017年、施行から「70年」を迎える。

   憲法は暮らしの様々な『ルール』の大本であり、私達の『権利』も支えている。


   この70年間で私達の暮らしは大きく変わった-

   先月2016年11月からは【国会】で「憲法改正」を巡る議論が行われている。

nakamurakazuo.jp ※読みづらッ! 浸透しちゃった感があるね、この文体には。(苦笑)


   当番組では今日と明日、「暮らしと憲法との関わり」を見つめていく-

 

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  『憲法第26条』が保証する
┣■「教育を受ける権利」


  『憲法第26条』
   すべての国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、
   ひとしく教育を受ける権利を有する。

sikaku.kenkou-jyouhou.net


 ◆憲法制定から70年が経ち、【学校】の現場は大きく様変わりした-

  「医療ケア」が必要な子供達:約1万7,000人
                【国】は【学校】へ通えるよう支援をしている。

  「不登校」へとなった子供達:12万人超
                その受け皿となっている【フリースクール】は
                かつては「学びの場」として認められていなかったが
                今その在り方が大きく見直されつつある。

  「外国人」他国籍の子供達も:??万人

はてなブックマーク - 医療的ケア必要な子ども 全国で約1万7000人 | NHKニュース

 

 ・“多様化”する子供達に「教育を受ける権利」をどのように保障すべきなのか。

   最新の現場を取材した-


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 ◆「教育を受ける権利」“多様化”にどう対応?


 【埼玉県越谷市
  同市内にある【フリースクール】には「不登校」となった子供達が多く通っている。

k-largo.org

  ◇男性職員                  ◇児童達
   ミーティングやるよ。ミーティングやります。  ・・・ 。※年齢の幅が広いですね
                              小中、高校生も一緒?

  ・ここでは学校のように“決まった授業”はない。

   “1日をどう過ごすか”を決めるのは子供達自身。   ※女性とも数名いますが
                              圧倒的に男性が多い。

  ◇男子児童
   21日までクリスマス会です。やりたい企画がある人は言って下さい!

   ※数名の男子児童がエレキギター、ボーカルなどを行っていた。
    男性職員がピアノ演奏、ボーカルのフォロー(スマホ画面上の歌詞を見ながら)
    などをしていた。

   ※女子児童はデッサン(イラスト・漫画?)を一人黙々と描いていた。


  ・自ら考え・挑戦する姿勢が“本当の学び”に繋がると考えている。


  ◇女子児童
   皆でダンスを踊ったりとか、あとはカフェだったりとか-
   接客したのは初めて。そう、メッチャ楽しかった。(^o^;) (照笑)


  ◇増田良枝 代表
  ・平成2年1990年の設立当初【フリースクール】は
  【学校】や【教育委員会】から「学びの場」として認められていなかった。

   ※フリースペース時代(1990~2000年)
    【遊学舎】をお借りして運営していた当時の写真のアルバムが公開された。
    公民館の座敷に長テーブルを並べた感じの部屋に、沢山の男女児童、そして
    父兄らが詰めかけていたことが伺えた。


  ◇増田良枝 代表
  「学校に行けない子は病気だとか、何かその子自身に問題がある。あるいは
   親に問題ある」- 当事者の責任ばかり言われていた時代でしたから-

   ※設立当時は黒髪でしたが、今ではスッカリ白髪となられておりました。
    色々と気苦労されたのだと思われます。


  ・それでも増田代表らは【国】や【自治体】に【フリースクール】の役割を認める
   よう、求め続けた。 -「子どもの最善の利益」として


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             要 望 書

                   平成六年  月   日

     教育委員会御中


    私たちは登校拒否をしている子どもの進級・卒業の認定に-
   して、本院と保護者の意思が重んじられ、児童・生徒の心が傷つ-
   られることのないようご配慮いただきたく、要望いたします。

    学校に行けなくなった子どもたちは、学校に行かなければならな
   いという思いと、学校に行けない自分の現実との板挟みに苦しみ-
   精神的不安にさいなまれていることが多々あります。そういう子た
   ちにとって、進級・卒業への不安は精神的安定を取り戻すための障
   害になるようです。事実、中学を無事卒業できたことによって、心
   の落ち着きを取り戻し、自分の意思で勉強を再開したり、進学した
   り、就職したりする子が、わたしたちの周りにはたくさんいます。
   進級・卒業認定の際に、温かいご配慮をいただけた子たちほど、そ
   の後の歩みが順調なように感じられます。進級・卒業認定の条件と
   して意に染まぬ登校を強制されたり、卒業行事等で屈辱的な扱いを
   受けた場合、学校や社会への信頼が失われ、情緒不安が強化され、
   安定した再出発が阻害されることが多いようです。

    子どもの権利条約第三条にもうたわれた「子どもの最善の利益」
   は、学校・教育行政においても最も重視されている原則であると、
   わたしたちは信じています。子どもの権利条約はまた、子どもの意
   見と保護者の助言の尊重も規定しています。本人が、学習の遅れを
   回復するために原級に留まりたいという意思を持ち、保護者がそう
   助言している場合以外は、進級・卒業を待望する児童・生徒および
   保護者の気持を汲んだ対応を是非お願いいたします。またいたずら
   に本人の不安を助長する言動が行われませんように、どうか宜しく
   ご配慮ください。この旨、市内各小・中学校に徹底、ご指導いただ
   けますよう、要望いたします。

 

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 ・そして活動を続けて20年余り-

  今月2016年12月7日
 【参院本会議】

  ◇議長
   投票ボタンをお押し願います。

   「賛成ぇ~」        投票総数 237
                   賛成 217
                   反対  20

  ようやく『新たな法』が整備され、
  【フリースクール】は「学びの場」として認められた。

 

  ◇増田良枝 代表
   “学ぶ権利”が剥奪されているかもしれない事態に、あの皆が気付いたんだと
   思うんです。*コクリ*

  【フリースクール】への理解・受け止め方というものが肯定的なものに変わって
   いったんだと思うんですね-

www.nhk.or.jp

www.blog.dlive.jp


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 ・だが、どうしたら「学びの場」として認められるのか。
  明確な基準はまだない。

        埼玉県越谷市
   都内から【フリースクール】に通っている
  ◇男子児童(7)
  ・地元の小学校は“【フリースクール】の役割”を認めていないため
   【フリースクール】に通っても「出席扱い」されず「通学割引」も受けられない
   のだという。

  ・不登校の子供達の居場所として定着しつつある【フリースクール】。

   母親達は『憲法』が定める「教育を受ける権利」を“保障する場”として
   【フリースクール】を認めて欲しいと訴えている。


  ◇男子児童(7)の母親     ※どこにでもいそうな、綺麗な女性です
   その子に合った“学びの場”が【フリースクール】で、それを認めてもらえれば
   いいなと思います。*頷く*

 

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 ◆一方で「医療的ケア」が必要な子供達への『教育』の見直しも求められている

 

医療的ケアが必要な子どもと学校教育

医療的ケアの必要な子どものケア

www.yamamoto-hiroshi.net

医療的ケアの理解と対応

shohgaisha.com


 【神奈川県横浜市

  ◇男子児童(6)
  ・来年2017年4月から希望する【小学校】へ通えるか決まっていないのだという。

   産まれた時から“喉が狭く”、手術で喉に開けた穴に器具を差して呼吸をしている

   器具には痰(タン)が詰まりやすく、数時間置きに吸引が必要。

                   ※大きめの専用バックが脇に添えられていた。

   現在、吸引は【家庭】では両親が。【幼稚園】では看護師が行っているが
  【小学校】に吸引を行う人はおらず、今のままでは通うことができない-


  ◇男子児童(6)の母親
   いつ必要になるか分からない状況なので、*ゲホッ、ゴホッ!*
   あのぉ常に吸引ができる方がいないとダメです。*冷静に頷く*


  ・こうした「医療的ケア」が必要な子供は年々増えており、

    全国で「約1万7,000人」に上ると推計されている。


  ◇男子児童(6)の両親
  ・【小学校】に看護師を配置するよう、1年以上【教育委員会】と交渉している。

   【公立の小学校】に入るために“就学活動”しなくてはならない-


   <【教育委員会】との交渉の記録>

    ※「就学活動ログ」として、表形式に時系列にまとめられている。

     2015/ 2/10 横浜市サイトより  横浜市の医療的ケア児への看護師配置に
                     関する現状を問合せ。

     2015/ 2/24 横浜市教育委員会  現状は-

     2016/ 1/18 特別支援教育相談課 折り返し電話をお願いする。

     2016/ 1/20 特別支援教育相談課 電話あり。出られず。

     2016/ 1/20 特別支援教育相談課 こちらから電話をして会話。

     ~

     2016/ 6/ 7 横浜市議会・議事係 議会陳情に対する回答あり。


     ※一部抜粋

      こちらから電話し、折り返し電話を頂く。
      -横浜市としては検討がようやく始まったばかり。
      -いつ体制が整うか次期は未定のため回答できない。
      -名古屋市では対応できるのにという問いかけには知らなかった様子。
      -定期的に電話をする事を伝える。
      -丁寧な対応ではあるが、マニュアル対応で中身は無い。
      -小学校で行われる入学前検診【11月以降】を受けて結果で判断するしか
      -その時点で入学できないと言われたらどうするのかの問いには、
      -健康教育課、特別支援教育相談課含め教育委員会としてどうすべきかを
      -検討はし始めたが対応状況が遅い印象である事を伝える。
      -最後に○○○○○の名前を確認される。
      -特に逆に連絡を頂ける様な体制の検討は感じられない。

      メールにて現状を報告し、今後の動きについて相談したい旨伝える。

      事務所に面談。とりあえず校長との面談を行い、内容によっては

      校長へアポイント調整するが多忙を理由に面談出来ず。

      電話するも不在。

      こちらから電話後に折り返しを頂く。現状の確認と今後の進め方について


    横浜市
  ・【教育委員会】は「看護師の確保が難しい」として、今も回答していないという。

   また両親に対しては「学校に付き添う」か「【特別支援学校】へ通う」ことを
   検討するよう求めている。


  ◇男子児童(6)
  ・来年2017年“友達と同じ学校へ通える”ことを楽しみにしている。

   両親は息子の「教育を受ける権利」を保障して欲しいと
   【教育委員会】に要望し続けている-


  ◇男子児童(6)の母親
   息子にとっては【地元(小学校)】が一番ですし、当然普通に行くものだと
   本人も思っているので、医療的ケアが必要な子がドンドン入っていって
   理解してもらう。そこが一番だと思うので-

 

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┗■スタジオにて


 ◆“多様化”にどう対応?


  ◇山田大樹 キャスター
   “子供達が多様化”する中で『憲法第26条』にある「教育を受ける権利」
   この捉え方もこう随分と変わってきているんですねぇ。


  ◇中野愛子 記者 NHKさいたま
   ハイ。【国】もそうした見直しを進めています。

   例えば「障害がある子供」について、3年前から子供や保護者の希望を尊重して
   就学先を決めるよう、各地の【教育委員会】に進めています。

   また学校に「看護師を配置するための補助金」も増やしています。

   ただ、【横浜市】のように「人材の確保が難しい」という【自治体】も多く、
   学校の看護師への配置が十分に進んでいないというのが実情なんです。


  ◇山田大樹 キャスター
   あとリポートの前半に出てきた【フリースクール】ですけれども
   『新たな法律』で“学びの場”として認められたことは、
   ここに通う子供達にとっては、コレは嬉しいことですよねぇ。


  ◇中野愛子 記者 NHKさいたま   ※超真面目タイプのお嬢さんです。(笑)
   ハイ。そうだと思います。
   今【フリースクール】に通っている家庭は「平均で月3万円」ほどの会費を払って
   いるため、経済的な負担は少なくありません。

  【フリースクール】が“多様な学びの場”として更に展開していけるかどうかという
   のは、【国】や【自治体】から今後どのような支援が受けられるかというのが鍵に
   なってくると思います。

   「子供達の教育を受ける権利を保障する」ということは、
   「子供達の将来を保障する」ということに繋がると思います。

   “多様な子供達”に寄り添った教育が益々求められると思います。*コクリ*

 

  ◇合原明子 キャスター
   私達の暮らしと憲法を見つめるシリーズ。
   明日は『憲法21条』の「表現の自由」をテーマにお伝えします!

 

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・今月2016年12月に入り、*カクン*と急に取り上げられるべき報道が減った中での
  今回のNHKのテーマは光ってましたね。これまで取り上げてきた「お復習い」
  でもあるんですけど、いつ自分の身近でも起るかもしれない事ゆえ真剣に検討し
  議論を積み重ねていかねばなりません。まだまだ取っ掛かりの段階で、事態はあまり
  進んでいないようですけれど・・・

┣・『フリースクール問題』に関してはいわゆる “落ちこぼれ” 対策(私もそうでした)
  そのものであり、結論から申せば【小中学校】義務教育の段階から明確な単位制度を
  導入すればいいだけの話。通信教育も含めてね。NHKではあまり取り上げられない
  インターネット上の学校なども存在しますよね。実在する学校で「テーマパークでの
  お釣りが数えられたら、数学の単位取得」なんてこともありましたけどね。(苦笑)

matome.naver.jp ※まあ「単位制度」を重要視すると「ランク付け」→【学閥】が蔓延るんだけど。

┣・この単位制度を進められると「教職員が生徒らに選ばれる」立場になっていくので
  今度は “教職員の落ちこぼれ” が生まれます。「大人の落ちこぼれ=生活保護」な
  ものなので、社会保障の負担がより増えてしまうことを【財務省】などは恐れている
  のでしょう。「どっちを選びますか?」と小泉進次郞などに言わせればいいのに(笑)

┣・『医療的ケア児童』に関しては、正直割り切らねばならない部分もあると思います。
  喘息の子息を抱えた家族が空気の綺麗な地方への移住を決断していたように、まずは
  命が大切ですからね。『憲法』の施行にこだわり続けていても「時間を浪費する」と
  いうのも事実でしょう。詳細なログを記録されているなど私も似たような性格なので
  お気持ちは察します。けれど本当に失いたくないものは「子供の教育を受ける権利」
  なのか、今一度考えてみることも大事かと。何が言いたいのか、分かるでしょうか?

go-sousei.net

こどもが喘息ぎみ 空気のよい引越し先を探しています : 妊娠・出産・育児 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 ※条件に「都内通勤」を掲げているあたりが悲しいですね。「国力の無さ」を露呈。

┣・結局『社会保障』って「生活保護」「衣食住保障」「就学・就職保障」「医療保障」
  込み込みですからね。全国津々浦々、どこに移り住んでも暮らしていけるような社会
  の仕組みを構築していくことが究極の目標なんですよね。なにも【東京】の、強風で
  傘などまともにさせないような【湾岸地域】ばかり栄えさせても無駄なんですよね。
  『テーマパーク』しか手立てがなくなってるジャン。アホかと本当に思うよ。


┗・ちなみに私は【奥多摩】に移り住みたいのですけれど、野生のクマやイノシシと共存
  していけるかどうか、この不安感の払拭方法を誰か教えてくれませんか? (^^ゞ

  ハンターの資格を持つと、この性格からして怖い部分があるんですよね。(苦笑)
  車の免許も同じ理由から早々と持つことを放棄した程なので。 *危ない*2*