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今年の言葉は「ポスト真実」 デマがあふれる時代 どう生きる?

2016/12/07(水)<今年の言葉は「ポスト真実」 デマがあふれる時代 どう生きる?>
NEWS23】 http://www.tbs.co.jp/news23/

www.tbs.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓  <今年の言葉は「ポスト真実」 デマがあふれる時代 どう生きる?>
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    インターネット上で“根拠不明”の情報が大量に流れた問題を受け、

         “情報とどう向き合うべきか”を考える。


        キーワード   “ポスト真実”
              POST TRUTH

 

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┣■今年の言葉は「ポスト真実」


 ◆デマがあふれる時代 どう生きる?


  ◇ドナルド・トランプ 次期米大統領
   捏造だ。悪意に満ちた捏造だ・・・


 ・SNSで瞬く間に拡散する “様々な(膨大な)情報”。

           貴方は “真実” を見抜けるか !?


  世界最大の英語辞典
 『オックスフォード』OXFORD

  今年の言葉に選んだのが「Post - truth」=「ポスト真実」だった。

www.bbc.com


 「ポスト真実」とは
  世論形成において、客観的な事実が感情などに訴えるよりも影響力を持たない状況
  のこと。


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  今年2016年6月
 【イギリス】

  「独立記念日だッ!」\(^_^)/  *Yeah!*

   Brexit=【EU】離脱を問う『国民投票

www.bbc.com


  今年2016年11月
 【アメリカ】

  『米大統領選挙』では“ウソの情報”がインターネット上に溢れかえった-


  <【偽ニュースサイト】より>

   「クリントン氏を調査していたFBI捜査官が自殺か」。
    FBI AGENT SUSPECTED IN HILLARY
    EMAIL LEAKS FOUND DEAD IN
    APPARENT MURDER-SUICIDE

   「ローマ法王がトランプ氏支持を表明」。
    Pope Francis Shocks World, Endorses
    Donald Trump for President, Releases
    Statement


  【ニュースサイト】を装ったデマは【Facebook】などを通じて拡散。
   多くの有権者へと伝わっていった-


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ・またこうした「偽ニュース」が原因で事件も起きている。


  先週2016年12月4日
 【米・ワシントン】
  ピザ店で男がライフル銃を発砲した事件では、

  「このピザ店が児童買春組織の拠点となっていて、クリントン氏も関わっていた」

  というデマを信じた男の犯行だった。

www.bbc.com


 ・これらの「偽ニュース」は“広告料”目的に海外で大量に生産されていた
  と報じられている。


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  先月2016年11月17日
 【独・ベルリン】

  ◇バラク・オバマ 米大統領
  「真剣な議論」と「プロパガンダ」を区別できないようになると-
   厄介なことになる。*力強く頷く*


  先月2016年11月19日
  ペルー・リマ
 『APEC CEO SUMMIT PERU 2016』

 ・「偽ニュース」を拡散させたと批判された
 【Facebook
  ◇マーク・ザッカーバーグ CEO
   憎悪や暴力、誤った情報が拡散することを止める必要がある-

                     ※真摯な態度で訴えていた。

jp.wsj.com


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 ◆「ポスト真実」の時代


 ・我々はどのようにして“真実”を見極めればよいのだろうか?

 

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┗■ネットと「ポスト真実」時代


 ◆“ニセ情報”と どう向き合う?


 Q.「ポスト真実」という言葉について、どのように捉えられましたか?

 A.
  【東京大学大学院 情報学環
  ◇佐倉統 教授  ※専門は現代社会と科学技術の関係。
   ハイ。まあ両面あると思うんですけれども-

   1つはあの、今まで歴史を動かしてきた、人類の歴史を動かしてきたのは必ずしも
   真実ばかりではないので、まっちょっと今更「ポスト真実」というのは大げさかな
   という感じがする一方で-

   でもまあ一方で【アメリカ】の大統領のその当選とかいうところの、こういう
   嘘のような情報が関わってくるっていうところに、ここまでもう時代が来たのか
   って、その両方を感じましたね。*頷く*

 

  ◇雨宮塔子 キャスター
   最近の「ポスト真実」を象徴するようなものと言ったらまず『トランプ旋風』だと
   思うのですけれども【アメリカ】には政治家の発言などが真実かどうかをチェック
   するサイトがあるんですって、専門の。そのサイトによりますと-


   <トランプ氏の発言(選挙中)> ※【POLITIFACT】調べ

    ・真実     約3%
    ・ほぼ真実  約12%  ※事実報道が少なすぎやしないか?(苦笑)
    ・半々    約15%
    ・ほぼ間違い 約20%
    ・間違い   約30%
    ・訂正が必要 約20%


    ※「至急訂正が必要」から「ほぼ間違い」までを合わせると
     約7割がウソ、真実でなかったという分析結果で出ている。


  ◇雨宮塔子 キャスター
   それなのにね、大統領になれてしまうことなんですね、これは。(^o^;)


  【東京大学大学院 情報学環
  ◇佐倉統 教授  ※専門は現代社会と科学技術の関係。
   まああのコレもかなりトランプさん極端なところもあるんだと思うんですけれども
   じゃあ他の政治家もどうだったのかな?という情報も気になりますし、
   ヒラリー・クリントンも結構“怪しい情報”があったって聞きますし、
   日本の政治家でもどうなのかな?ってところもあると、ひょっとしたら量的な違い
   かもしれないし、ある種のそういう扇動的な・現実とは違うようなことを言って
   余計にその人々を惹き付けるというのが、政治とか、まあある種の宗教なんかでは
   昔から見られたところなのかなとは思いますね。*コクリ*


  ◇星浩 MC
   そうですね。『アメリカの大統領選挙』では今回例えばその「ローマ法王
   トランプさんを支持した」とかね、そういう無茶苦茶な情報が飛び交ったわけで
   その無茶苦茶な情報が飛び交うというか、そういうことを安信するなと言っても
   それはなかなか難しいので、これをどう見極めるか-という点ですけど、その辺は
   先生、どういう風に考えていますか?


  【東京大学大学院 情報学環
  ◇佐倉統 教授  ※専門は現代社会と科学技術の関係。
   やっぱり今『インターネット』で本当に“瞬時に”色々な情報が出ていて、あの
   “増幅”されてしまいますので、使う側が「自分の身は自分で守る」というか
   ここはこうきちんと「情報リテラシー」とか知識を持って「自分の身を守る」と
   いうことをしなければいけない、ということがあると思うんです。

   ただ、やっぱり個人の力だけでは追っつかないところがあるので、やっぱり
   きちんと専門家とか、第三者機関が「この情報は信頼できる」ってことを、
   ランク付けしていくっていうんですかね、“信頼度”を測定していくってことの
   両方「精度と個人の力を高める」、両方必要なんじゃないかなと思いますけど。


             ◇星浩 MC
   そうですね。     まあその“情報の世界のミシュラン”みたいな。(^o^)
   ハイ。        枠組みですかねぇ・・・ 。


  【東京大学大学院 情報学環
  ◇佐倉統 教授  ※専門は現代社会と科学技術の関係。
   ただまあ『ミシュラン』もレストランとかの情報だと一般の人の志向っていうのが
   大事なんですけど(苦笑)、情報もその専門的なものになってくると、なかなか~
   我々と一般の人とでは専門以外のことでは分からないってことがあるので、
   そういうところはきちんとした専門家が見るということも必要かなとは思います。
                                   *コクリ*2*

  ◇星浩 MC
   新聞とかテレビの、いわゆる旧メディアの方はですね、まあそのインターネットが
   ワーッと普及した後、その量にちょっとこう「怖じ気づいている」っていうか(笑)
   圧倒されたところがあるんですけど、実際にはその新聞・テレビには
   “その情報をチェックするスタッフ”が機能がありますんで、新聞とテレビも
   そういう意味ではチェックの役割はある程度は担えるような気がするんですけど
   その辺は如何ですか?


  【東京大学大学院 情報学環
  ◇佐倉統 教授  ※専門は現代社会と科学技術の関係。
   そこが『旧来のマスメディア』と『インターネット』なんかがそういう意味では
   マスメディアとは違うところかなと思っていて、その井戸端会議とか噂話が
   そのままもう増幅されて世界中に広まってしまうのがインターネットですよね。

   そういう意味では『インターネット』の間違ったようなところというのを、後から
   テレビとか新聞がこう専門家などを交えて情報を是正していくとか。そういうこと
   をする力というのも『従来のマスメディア』には期待したいところかなという風に
   思いますけど-


  ◇雨宮塔子 キャスター
  【Facebook】のザッカーバーグCEOなんですが、初めこそ、その偽の情報配信には
   消極的だったんですよね。それが今や「憎悪や暴力、誤った情報の拡散を止める
   ことも必要だ」と発言して、ガイドラインも発表されているんですね。

  ◇星浩 MC
   その辺は如何ですか。今回の【Facebook】の対応ですね。


  【東京大学大学院 情報学環
  ◇佐倉統 教授  ※専門は現代社会と科学技術の関係。
   ハイ。あのやっぱりそういうことが必要な時代になってきたんだな、という風に
   思います。元々SNSとか始めた人は、その良い面を強調していて『性善説』に
   基づいてある仕組みを作ったところがあって、最初はそれで上手くいっていたん
   だと思うんですけれども、やはりその色々、いろんな人が使うようになってくると
   こう変なことも一杯出てくる。そういう場合は少し「規制」が必要だということが
   インターネットなんかを・SNSをやってきた人達が変わったというのもあると
   思いますし、一方でインターネットやSNSがなければ出来ないような、その
   マスメディアでは届かないような・個別の人達の志向とか価値観っていうのを
   すくい上げていくっていうのはSNSなどが得意なところですので、そういう
   ところの「きめ細やかな対応」とか「緩やかな会議」っていうのを出来るのが
   SNSの良い所だと思うんですけど、良い所を伸ばしていって・悪い所が出ない
   ようにしていくっていう努力が必要なんじゃないかと思うんですけども・・・


  ◇雨宮塔子 キャスター  ◇星浩 MC
   うーん・・・        今回のその【DeNA】の問題もあったんですけど
               その我々受け手側がですね、どういう風のそのチェック
               していくか。なんかやっぱりその綺麗にサイトが出来て
   ウン。*コクリ*     いるとどうしてもあの見てしまうとかですね、信頼して
               しまうっていうのがあるんですけれども、その辺のその
               個人個人のリテラシーの鍛え方についてはどうですかね


  【東京大学大学院 情報学環
  ◇佐倉統 教授  ※専門は現代社会と科学技術の関係。
   そこは本当に大事で、学校でもきちんと教えることは必要なのですが、
   学校だけではやっぱり足りないので、そういうことに詳しい人が年長の人が
   折をみて地域でそういうことをやっていくとか、あるいはNPOがやっていくとか
   様々な所で・様々な形で、そういう教育とか啓発が必要なのかなとは思います。

   であの【DeNA】のあーいうサイトなんかの問題に関しては、かなり情報業界
   なんかでは前から「あーいうことはあるよね」と言われていて、是正するような
   サイトをやっている人達もいるんですけれども、でもやっぱりそういうのは
   なかなかパワーが無いんですよね。是非そういう所はマスメディアとかテレビとか
   もっと結託し・結んで連携して頂いて、その良い情報を持っている所が力がマスに
   なれるような連携が必要かなと思います。

digiday.jp

偽ニュースを発信しているのは誰だ。その手がかりは?kaztaira.wordpress.com


  ◇星浩 MC
   結局やはりそのぉ「インターネットと上手く付き合っていく・使いこなしていく」
   ってことに知恵を絞っていくしかないんですね! もう無い、インターネット無し
   の生活ってあり得ないってことですものねぇ。


  【東京大学大学院 情報学環
  ◇佐倉統 教授  ※専門は現代社会と科学技術の関係。
   そうですね。だからかえって「情報を発信しなくなってしまう」とか
   「物を言わなくなってしまう」ようになってしまっては逆効果で、それではもう
   事態は防げないですし、あの立ち向かっていくこともできないですから、やっぱり
   こう“力を強めていく”そのためにはどうするか?っていうことを考えていく、
   教育を・体制を作っていくってことが大切だと思います。

 

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・【DeNA】を筆頭とした一連の『キュレーション(まとめ)サイト問題』を詳細に
  糾弾がなされる中で、事の本質そのものを問う形で報道したのは同番組くらいですか
  その対談は実際まどろっこしかったりしたのですが(笑)、冒頭で教授が指摘されてた
  ようにですね、歴史をよく振り返ってみれば昔からやられていた手口なわけですわ。

   昭和48年1973年10月19日:通産大臣が「紙の節約」を呼び掛けたことがきっかけ
  『オイルショック』で→「紙不足に !? 」→「トレペが品薄?」→“ヤバーい”、や

   平成23年2011年3月11日
  『東日本大震災』で「コンビニ流通滞る」→「スーパーも !? 」→“ヤバーい”、は
   まだ記憶に新しいところ。

  日頃、その週に食べ切る分だけの食糧しか買い物していなかった私は、震災当時に
  最寄りのスーパーで今までに見たこともない長蛇の列を見て“口あんぐり”(゜ロ゜)
  家族のためにと朝イチから長い行列に並ぶ母親の姿にそう文句も言えませんでしたが
  決して美しい・褒められるものではなかったと思います。これが庶民の判断力なのだ
  ということを学ばせて頂きました。*愚か者共が*


┣・昔は獣同様に身を寄せ合わねば生きていけなかった時代「村社会」ならばパニック
  になるしても全て「団体行動」なので、規制が効いてたと思うのですが、モノに溢れ
  豊かな社会を手に入れると「人付き合い」が真っ先に切り捨てられていきました-

  「人並みの豊かさ=マイホーム・電化製品」であるかのように旧来のメディアでは
  盛んに報道し、その煽りに我々庶民は乗っかったのであります。そして時は流れて
  今現在「核家族」化した世帯は “1億総中流家庭” ではなくなり、格差が生まれた。
  “生活のため” 偽装離婚をしたりする者まで現れる始末。欲そのものの獣と同じだ。


┗・結局テレビでは『性善説』に立ったことしか言えないので「教育」「協力」を言うが
  “厳しい躾け” すら文句を付ける中で、やんわりと教え込むことにどれだけの経費が
  必要だと分かっているのか。現実味がちっともないんですよ。(苦)

  今後「極右時代」の到来が叫ばれる中で、日本社会はどう変貌を遂げていくのか。


  「食えなきゃ(居場所がなければ)群れる」。不良と呼ばれた者なら分かるはず(笑)