国境を越えてくる 『不法移民』たち 緊迫の“密入国”現場を見た
2016/10/06(木)<国境を越えてくる『不法移民』たち 緊迫の“密入国”現場を見た>
【news every.】 http://www.ntv.co.jp/every/index.html
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓記者発 <国境を越えてくる『不法移民』たち 緊迫の“密入国”現場を見た>
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来月2016年11月
『米大統領選挙』
大統領選でも争点となっている『不法移民』。
『国境警備隊』に密着!
不法移民取り締まりの“最前線”を取材した !!
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国境を越えてくる『不法移民』たち
┣■【アメリカ】緊迫の“密入国”現場を見た
先月2016年9月27日
『大統領候補 討論会』
【共和党】
◇ドナルド・トランプ 候補
街中に溢れているギャングの多くが『不法移民』だ !!
・“犯罪を持ち込む”不法移民を排除すると訴え、
メキシコ国境に『壁』を建設すると断言している。
【米・アリゾナ州】
アメリカ南西部。一直線に伸びるのはメキシコとの『国境線』
広大な平原を貫いている。
※6~7mはある鉄骨の柵が
僅かな隙で等間隔に立つ
『壁』
『米・国境警備隊』に密着。活動の“最前線”を取材した-
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国境に立つ柵を入念に調べる隊員達。 ※3人1組? 女性隊員の姿も。
背丈の3倍近い、高さ5m以上の柵を不法移民が乗り越えてくるという。
実際に柵をよじ登ろうとした時の手の痕が高い上まで残っていた。
※電気柵とかではないようです。
メキシコ側を監視していると-
◇米・国境警備隊 男性隊員
あそこの斜面を見てくれ!路の脇に人がいるぞ! ※7人の男性が目視できた。
・アメリカに渡ろうとしているのか、人の集団が見える。
見つけたのは10人程の集団。 ※木陰にもいた。(苦笑)
密入国しようとする『不法移民』とみられる。
『国境警備隊』に捕まらないタイミングを狙って、
数日間潜んでいることもあるという。
・また別の場所では-
国境に隣接したメキシコ側の集落を監視する。 ※もう極至近距離です。
すると高台にある建物で屋上に立つ3人の男性の姿が。
◇米・国境警備隊 男性隊員
あの3人はこちらを見張っているんだ。
我々がいない“越境できる場所”を探しているんだ。*ニヤリ*
・さらに国境沿いに進んでいくと、そこには意外な光景があった-
アメリカとメキシコを隔てているはずの柵が・・・ ない。突然途切れてしまっている
その先は2mにも満たない低い有刺鉄線が張られているだけ。
これでは簡単にくぐり抜けることができる・・・
<国境>
全長3200kmあるが、実は柵があるのは「3分の1以下」。
不法移民が絶えることはなく ※米【税関】【国境取締局】調べ
『米・国境警備隊』などが「年間33万人以上」を捕まえている。
◇米・国境警備隊 男性隊員
柵がない場所の警備は難しい。(悲) 職員の数に余裕はないんだ。
・そのため『米・国境警備隊』は“こんなもの”を導入した。
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最新鋭『無人機』で国境を監視
┣■カメラが捉えた“命懸け”密入国
最新鋭“ドローン”(無人機) ※全長10mはある
高性能のカメラやセンサーが付いており、 灰色で窓などはない
上空から『不法移民』を発見できるという。 中東では武装されて使用?
・5年前2011年に配備された『無人偵察機』。
元々は軍事用に開発されたもの。
機体には複数のカメラを備え、
最も大きな可動式のカメラは16km先の人の動きも捉えられるという。
この地域では2機の偵察機が常に上空を飛行しており、
地上から気付かれ難い・高度5700mから監視をしている。
地上にある無人偵察機の操縦室から機体を遠隔操作する隊員。 ※コンテナ形状の
部屋だったかと
撮影した映像には
集団で移動したり、茂みの中を動き回ったりする人影が映っていた。
※白黒の映像で解像度がかなり低い。これでは誤爆をしてしまうのも理解できる。
暗室でネズミなどの害虫退治をするようなものと言えばよいでしょうか・・・ (苦)
・一報を受けると直ちに『米・国境警備隊』が出動。
*パラパラパラパラ* ヘリで緊急発進!
多い時で「1日10組」の手段を見つけるという。 ※ヘリが現場に到着し逃げ惑う
そんな白黒映像が映っていた
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去年2015年9月
【米・テキサス州】
保安官に身体に取り付けたカメラの映像が流された。
南部テキサス州で密入国を謀ったトラックを摘発。
後ろに回り、荷台を開けると-
◇保安官 男性 ※複数人 ◇密入国者達
ホラホラ、1人ずつ出て来い!1人ずつだッ! 押さないで!助けて !!
落ち着けッ!落ち着けッ!
落ち着けッ!1人ずつだ。 開放されて安堵の表情を
浮かべる若い男性の姿も
※1人の男性が下りてくると、荷台の中には女性や子供も含めて
大勢の老若男女が運ばれて密入国しようとしていた。
荷台の中は蒸し暑いためか、男性は上半身裸の者がほとんど。
ギュウギュウに詰め込まれていた人々。メキシコや中南米からの『不法移民』達。
車内で人が折り重なっているのか、なかなか外へ出てこられない。※満員電車以上
次々と力なく倒れ込んで出てくる。 ※熱中症や換気の問題と思われる
気温は35℃。トラックの中はさらに高温だったとみられる。
実に39人もの人々がトラックに詰め込まれていた。 ※大の男がヘロヘロ状態
その中には13歳の少年もおり、 ※少年は元気一杯。(笑)
Q.どこを出発したの?
A.
◇13歳の少年
ノン!(分からない)
窒息しそうだった。斡旋業者め、僕達を殺そうとしたんだ。(怒)
・斡旋業者に日本円で「30万~80万円」も支払ってまで
【アメリカ】を目指す『不法移民』達。
しかし危険な「山」や「砂漠」を越えるため、
「毎日平均1人が死亡している」という。
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【米・アリゾナ州】
・不法移民の多くは“暗くなってから”密入国を試みるという。
人を感知するセンサーが何か動いているものに反応。連絡を受けて現場へ急行する。
緊張した面持ちの隊員。走ること1時間余り-
辺りがスッカリ暗くなった頃、現場に到着。
完全武装・ライフル銃などを片手に草原の中を探索する。 ※3人1組?男性隊員。
中には武器を持っている『不法移民』もいるため
パトロールは常に危険と隣り合わせ。
草むらの僅かな動きも見逃さないよう、注意深く進んでいく。 ※アドレナリン出る
虫の音しか聞こえない草原の中で-
◇米・国境警備隊 男性隊員A
数人の痕跡があったようだ。とりあえず様子を見よう・・・
◇米・国境警備隊 男性隊員B
(小声で)少し遠くかもしれない。カメラの光を落としてくれ。
・『不法移民』はすぐそこにいるかもしれない-
2時間近く現場で捜索したが、結局『不法移民』は見つからなかった。
◇米・国境警備隊 男性隊員B
(小声で)移民を捕まえられる時もダメな時もある。
それでも出動するのさ・・・ *小さく頷く*
アメリカとカナダの違い(国境)koshosato.wordpress.com
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「お金が必要だから」
┣■止まぬ密入国
◆【アメリカ】社会を支える『不法移民』の実態
・【アメリカ】に来る『不法移民』のほとんどが
隣国【メキシコ】や
【グアテマラ】【ホンジュラス】など中南米の出身者。
その多くが“貧しい母国”を離れ、“より良い収入”を求めて国境を越えてくる。
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Q.米国に渡った後、彼ら『不法移民』はどうしているのか?
A.
【米・ニュージャージー州】
アメリカ北東部。
・農場では中南米から来た『不法移民』が大勢働いていた。 ※男女問わず
取材したのは
2016年8月中旬
・暑さの中、カボチャやトマトの収穫作業が続いていた。 ※作業服は自前の私服
“土まみれ”な姿。
【アメリカ】では“賃金が安い”『不法移民』を雇う農場が多く存在する。
一度【アメリカ】に入ってしまえば
入国後は摘発され難く、居座られるのが現状。
こうした『不法移民』の多くは「肉体労働」で生計を立てながら
母国の家族に「仕送り」をしている。
◇不法移民の男性 グアテマラ出身 20代半ば
【アメリカ】で1時間働くと【グアテマラ】の1日分の給料が手に入る。
お金が必要だから【アメリカ】に来ただけさ。
◇不法移民の女性 グアテマラ出身 20代半ば
私達は犯罪者ではありません。「生活を良くしたい」だけなんです。
・こうした『不法移民』は【アメリカ】には「1100万人程」いるとみられ、
農場の経営者にとっても“欠かせない”存在となっている。
◇農場経営者 70代前半の白人男性
「移民が職を奪っている」と言う人がいますが-
アメリカ人はキツイ仕事はしません。
移民がいなければスーパーから野菜が消えてしまいます。(苦)
『移民問題』に詳しい
◇フィッツジェラルド 教授 カリフォルニア大学サンディエゴ校
『不法移民』達はアメリカ社会に貢献してきました。
彼らはここで働き、アメリカの経済を発展させたんです。
「合法的に働くための道が開かれるべき」です。
www.discovernikkei.org ※安い労働力は黒人奴隷から始まり、日本人、中南米へと受け継がれている・・・
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◆記者発 ))))
『不法移民』や『尊厳死』など社会問題を幅広く取材
◇木村真二郎 記者 国際部 ニューヨーク支局特派員
アメリカの『国境警備隊』を取材すると職員2万人を抱え、
高性能の無人偵察機までも使いながら、
メキシコからの『不法移民』の流入を食い止められない現実が見えてきました。
『不法移民』の中には「違法薬物」や「銃」を持ち込む人がいて
アメリカ社会に不安を与えています。
しかし私達が訪れた農場のように「労働力」として『不法移民』を必要としている
アメリカ人も大勢います。
既にアメリカ国内には1100万人の『不法移民』がいるとされ、
取り締まることは現実的に“不可能”です。
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「国境」で目撃したアメリカの日常
┣■“柵”越しに母娘が“10年ぶり再会”
【米・カリフォルニア州】
アメリカ南西部。メキシコとの国境には“特別な場所”がある。
※国境は互いに高いフェンスが敷かれている
20m程の中間地・空き地が設けられてる
“二つの国に分かれて暮らす家族が再会できる場所”
・週末だけ開放されるスペース。
アメリカに渡った『不法移民』が柵の向こう側メキシコに住む家族と会話している
<アメリカ側>
そこにやって来た1人の女性
◇ビアンカ・アルヴァレスさん(27) ※赤子連れ
アメリカに住む『不法移民』。 ※柵越し対面。網の目が細かくて
◇母親 まともに顔が映っていない・・・
お母さん、元気だった? お婆ちゃんですよ~(笑)
・柵の反対側にいるのは母親。
“10年ぶりの再会”だという-
アメリカ側から メキシコ側から
◇ビアンカ・アルヴァレスさん(27) 「柵」 ◇母親
あなたのお婆ちゃんよ。 アアァ。※よく顔が見えず苛立つ
・生後4ヵ月の孫。会うのはこれが初めて。
◇母親
アラ、可愛い足してるわね。
※指1本分がやっとの編み目。 よしよし。 ※指を伸して触る。
オー! 触れて凄く感動
次に会う時は
抱っこしてあげるからね!
・母親と別れてアメリカで暮らし続ける娘。
「もうメキシコには戻らない」という。
『不法移民』
◇ビアンカ・アルヴァレスさん(27) ※生後4ヵ月の赤子連れ
母は以前より年を取ったように見えました。(^_^)
It is sad.(悲しいです) *チッ* ※思わず舌打ちしてしまう。
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◆アメリカ社会が抱え続ける『不法移民』
その問題は深く根ざしている-
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┗■スタジオにて
◆「1100万人」不法移民の実態
・やまぬ密入国 「解決策」は・・・ ?
◇小山慶一郎 キャスター(NEWS)
あの柵越しの母娘の再会を見ますと「切ない気持ち」になりますね。
一方で国境での警備などの現状を目の当たりにすると様々な疑問が
小栗さん沸いてきますよねぇ。
◇小栗泉 解説委員 日本テレビ報道局政治部担当副部長
本当にそうですよね。あのこの問題は来月に投開票が迫りました
『アメリカ大統領選挙』でも争点になっています。
トランプ氏は「壁を作れ!」と主張して、
一方のクリントン氏は「不法移民の市民権の獲得」に前向きなんですね。
既に1000万人以上の『移民』が“社会に根ざしている”という現実を
どちらが解決できるのか、難しい問題ですねぇ~。(苦々)
◇中島芽生 キャスター
ここ最近は子供だけで国境を渡ろうとして死亡するケースも多いということです。
(苦)(悲)。 以上、「記者発」でした。 *口真一文字*
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・日テレでは数少ない海外報道の、割と濃い内容の取材でした。この「記者発」は
社会問題を深掘りしたものが多いのですが「NNNドキュメンタリー」と並んで
もっと数多く斬り込んで欲しいところです。その代わり政治/経済にはほとんど
触れない(浅い)局でもありますね。(苦笑)
┣・アメリカ・メキシコ国境の「柵」に甘さがあるのは初めて知りました。地形的に
配慮はされているんでしょうけれど、「3200kmの柵」は確かに現実的では
ありませんね。(苦笑) 『地位協定』『経済提携』って話を進めるわな。
┗・なんか他人事のようなコメントが述べられておりますが、人数・規模は小さくても
日本国内でも移民・移住者は着実に増え続け、今ではご存知、国際結婚で生まれた
ハーフな子供達の大活躍は目に新しいところです。けれど良い所ばかり見ています。
「安い労働力」として外国人労働者を就労ビザを発給するなどして入国させておき
ながら、その後の対処があまりにもお粗末。(苦) 日本的すぎるグレーなルールに
呆れ果てて帰国する日系ブラジル人が大勢いるのも事実です。そういうことはほぼ
触れずに、ただ「治安が・・・ 」と叫ぶのはズルいですよ。
英語圏でもなく、社会保障も中途半端・明確でない。長く住み続けても永住権など
認められない。爺婆ばかりが増えてしまったから介護しろ? 嫌だよねぇ、普通は。
この日本でもアメリカ同様なことが起っています。第一次産業の方々なら同じ思い
のはずです。「安い労働力」のままでいて欲しい。そんな声が聞かれそうだけど?
なにか有効な、納得できるルールが制定されて欲しいところです。ハイ。