【平壌】で見た“変化”の理由
2016/05/04(祝水)<【平壌】で見た“変化”の理由>
【報道STATION】 http://www.tv-asahi.co.jp/hst/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏┓ <【平壌】で見た“変化”の理由>
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今日2016年5月4日午前
【北朝鮮・平壌】
華やかな服装チマチョゴリを着た女性達が大勢、同じ方向へと歩いている。
・明後日2016年5月6日
36年ぶりとなる『朝鮮労働党大会』が開催されるということで、
既にその準備が始まっている。
・またその【平壌】市内では高層ビルが次々と建てられており、
外観が派手なお洒落なビルも在ったりする。
Q.【北朝鮮】では『核開発』を理由に厳しい「経済制裁」が課せられているはず?
一体ナゼ???
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【北朝鮮・平壌】で見た
┣■“建設ラッシュ”“車、急増”
先月2016年4月10日
北朝鮮・平壌
【メーデースタジアム】
最も厳しいとされる「経済制裁」の中、
『平壌国際マラソン』が開催された。
海外からの参加者:1000人以上
・大勢の観客に埋め尽くされたスタンドのピッチ内をカメラ片手に撮影しながら
行進していく外国人参加者達。
Q.どこの国から来たんですか?
A.
◇20代前半の女性
フィンランドよ。(^o^)
◇40代前半のカップルとその連れ
イェイ! パリから来たぞ!(笑)
・大勢の観客が見守っている。 ※UPで映し出された観衆は皆正装だった。
最上階席はオレンジ色の空席だった。
それでもかなりの観衆が集まっている。
・会場をピッチ内から見渡すと、これまでにはなかった“変化”に気付かされる。
ピッチ内には「広告」の看板が目立つ。
「ジンミョン合弁会社」
「朝鮮松茸貿易総会社」など企業名が書かれて看板がズラッと
周囲を取り囲むように並べられていた。
・大会スポンサーの一つは北朝鮮の【飲料メーカー】。
製造しているのは朝鮮人参の入った『栄養ドリンク』。
参加者に無料(?)で配布されていた。
◇大会の広告担当者 40代後半の男性
広告を出したのは
国内の16団体/国外から2団体です。
(広告の値段はいくらですか?)
契約上、第三者に教えることはできません。(笑)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆変化は【平壌】の至る所で起きていた-
先月2016年4月
【北朝鮮・平壌】市内
石畳(レンガ?)の洒落た街中を大勢の人達が歩いている。
通勤途中なのか
スタイリッシュのフォームを羽織って、ハンドバックを手に歩く若い女性達。
これが今【平壌】で流行のファッションだという。
※携帯(スマホ)を片手に通話しながら歩いている。お化粧もシッカリされていた。
・5年前2011年の
【北朝鮮・平壌】市内
幅の広い・6車線はあろうかという道路を通る車の数は、まだまだ疎らだった。
・それが今2016年4月には、明らかに車の台数は格段に増え、一部道路の端側では
渋滞まで起きるようになっていた。
・目立ったのは「土砂を運ぶ」トラックの数。
あちこちで『新たなビル』が建てられていた。 ※10階建ては当たり前
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【北朝鮮・平壌】で見た
┣■厳しい「経済制裁」下で“なぜ”?
Q.【北朝鮮】では『核開発』を理由に厳しい「経済制裁」が課せられているはず。
なぜ“建設ラッシュ”などが続いているのか?
A.
【韓国銀行】
【北朝鮮】の経済が2011年から
「1%ずつプラス成長している」と発表。
・最近【北朝鮮】を訪れた日本の研究者も
「【平壌】に限れば10%程度くらい経済成長しているようだ」という。
・活気づく【平壌】の街
「急増するタクシー」もその一つの表れ。
◇タクシー運転手 ※約30台を所有する会社
今、市内には2000台くらいが走っています。
段々利用者も増えていますね。
「1km当たり0.5ドル」で計算するから
200km走ったら100ドル。
・「運賃の計算」は、北朝鮮の人でも外国人でも「ドル」ベースで行われている。
◇タクシー運転手 ※約30台を所有する会社
利用者達は「キレイで・良いサービス」の車を選ぶので、
(他のタクシーと)競争しています。
・仮に2000台が毎日100ドルずつ売り上げるとしたならば、
【平壌】市内にあるタクシーだけで、年間70億円以上のお金が動くことになる
※大型ワゴン車のTAXIもある。
・しかも
【北朝鮮】のタクシー
、半分以上が国産車
主に【中国】から部品を輸入して組み立てている。
「市民生活に必要」という名目であれば、部品は「経済制裁」の対象にはならない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【北朝鮮・平壌】で見た
┣■お金の循環
北朝鮮国内にある企業
『経営活動資料』(バランスシート)
・支出の欄に「企業所得税」「都市経営税」「自動車利用税」という項目があった。
・社会主義国で“税金のない国”と言われてきたが、
◇中朝間の貿易業者
国は企業から税金を取り、
個人にはノルマを与えている。
ただ、それ以上に稼いだ分は“自分の儲けになる”。
そうやって“やる気”にさせている。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆【北朝鮮】の経済
・一定の「競争原理」を導入し、
さらに「規制緩和」で商売の空間を広げて“幅広く”税を課している。
・この「税」を元手に『インフラ』を整備。
商業ビルや遊園地(プール)を作り、市民にさらなる“消費を促す”
お金が循環する仕組みが出来つつある-
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
去年2015年10月
『朝鮮労働党 創建70周年 軍事パレード』
・しかし、莫大なお金が掛かる『核実験』と『弾道ミサイルの発射』を繰り返し
【北朝鮮】には「国家予算」に余裕はそれほど無いはず。
政府系シンクタンクに当たる
◇キム・サンハク教授 社会科学院・経済研究室
今年2016年の「国防費」は政府支出の15.9%。
国が強ければこそ、経済や人民の生活がある。
「国防」に対する支出。こればかりは仕方がない。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗■スタジオにて
◇富川悠太(39) MC
後藤さんは10年前に【平壌】に行かれているんですね?
◇後藤謙次(66) ジャーナリスト、アンカーマン
10年前の10月。
あの『核実験』を最初にやった時ちょうど【平壌】に行っていたんですけども
◇富川悠太(39) MC
いやぁ、驚きましたねぇ。 どうですか、この違いを !?
「10年ひと昔」って言いますけど
ふた昔も・み昔も前の感じですよね。
一番驚いたのはやっぱり『タクシー』ですね。 ハイ。
やっぱり『タクシー』はほとんど無かったし、
【平壌】の印象自体がですね、
非常に“色のない街”だったんですね。 ハイ。
柳橋と言われる柳の木が非常に大きくてですね、
緑がキレイだったんですが、 うーん。
あと何の色も無い街だったんですが、ハイ。 真っ白なビルが多くてね。
非常にカラフルになったということですね。
当時停電も非常に多かったんですが、
それはちょっと急ですからよく分かりませんですけれども
今や見違えるように「都市化」が進んでいると思いますねぇ。
◇富川悠太(39) MC
まさに「経済発展」と「核開発」。これを一緒に並行して進めていくという流れが
【北朝鮮】の方針なんですけれども、
本当にそれが出来るのか? 専門家にお聞きしました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇磐村和哉 元平壌支局長 共同通信
【北朝鮮】の論理ではですね、これは一種の「選択」と「集中」なんです。
「通常兵器」にはお金を掛けない。
「核」だけに資金を投資する。そしてそれ以外の軍事資金を「経済部門」に回す。
“マンパワー”つまり「兵力」についてもですね、「経済建設」に動員する。
【平壌】を中心にですね、大きな建設事業、あちこちで行われていますけど、
ほとんどそこで働いているのは「軍人」です。
「核」に象徴される“軍事力強化”と“経済建設”というのは、
ある意味“表裏一体”、コインの裏表の関係にあるんだろう。-
Q.これまでの経済制裁の効果は?
A.
◇磐村和哉 元平壌支局長 共同通信
(これまでは)「制裁」をある程度掛ける。もうある程度掛けてしまうとですねー、
一定の期間が過ぎると「制裁」を受けた方はもう“制裁慣れ”をしてしまって、
「制裁」だけでは、やはり物事は動かないと。
膠着したその“核保有という壁”をですね、
打ち崩すことはできないんじゃないのかと思います。*力強く頷く*
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇富川悠太(39) MC
じゃあ「【日本】はどうしていくのか?」ということになるのですが-
◇後藤謙次(66) ジャーナリスト、アンカーマン
非常に難しいですね。
【日本】はとりわけ『拉致問題』という大きな問題を抱えているわけですね。
一方で【国連】では安全保障理事会の非常任理事国で
2016年1月の【北朝鮮】の『核実験』の際はある面で
【国連】の制裁を主導した立場にあるわけですね。
そういう中で【北朝鮮】と直接対話というのはなかなかしにくい状況にある。
ただ一方で、拉致被害者の家族の方々はドンドン高齢化が進む。
“時間との競争”になっているわけですね。
まっ私は10年前【平壌】に行った時にはですね、ちょうど横田めぐみさんの
42回目の誕生日のちょうどだったんですね。
当時の【日本】の新聞っていうのは
横田さんの誕生日の写真を一面で伝えていたんですね。
ところが10年経って今どうなんだと。やはりメディアとしてですね、やはり
この『拉致の問題』を風化させないという覚悟とですね、やっぱり責任が
非常にあるんだと思うんですね。そうしなければ制裁慣れした【北朝鮮】を
交渉の場に引っ張り出すことはできないと。やはり【日本】の世論の高まりと
いうのが一番大切だと思いますねー。*頷く*
◇富川悠太(39) MC
まさに『拉致問題』いち早く解決しなければいけないという中で、
“制裁慣れ”してきたという【北朝鮮】。これがちょっと困りますね。
◇後藤謙次(66) ジャーナリスト、アンカーマン
ウン。やはり“違う道”を、◇磐村和哉 さんも仰ってましたけど
やっぱり“探る”ということも必要だと思いますねー。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・短い時間で【北朝鮮】の現在の“経済発展のカラクリ”を伝えており、良かったん
だけど、こうしてメモ取りしていると、番組アンカーマン◇後藤謙次(66)氏って
回りくどくて・結局結論を先延ばしにしていることがよく分かりますね。(爆)(笑)
「で、結局取り組む気が今の【政府】にはあるのでしょうか?」などと
まだ切り込めないか?(^^ゞ 今度会ったら問い質して回答もらっといてよって(笑)
┣・飼い犬はエサを与えてくれる者に忠実ですからね。「いいコメントをするなー」と
感じても、要は結果を導き出せなければダメです・時間の無駄・バイバイThank you
┗・『拉致問題』は当時、日本全国で起こった『神隠し』として報道されていたんです
よね。テレ朝【アフタヌーンショー】などでやり取りされたものです。
「そうでしたよね? 川崎さん・・・ 」