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シアワセを探す冒険のはじまり 節電女子_稲垣えみ子

2016/04/03(日)<シアワセを探す冒険のはじまり 節電女子_稲垣えみ子>
情熱大陸】 http://www.mbs.jp/jounetsu/

www.mbs.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓情熱大陸  <シアワセを探す冒険のはじまり 節電女子_稲垣えみ子>
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         この2016年1月に28年務めた会社を辞めた

   目下、都内の古い賃貸マンションで“一風変わった”新生活を始めたばかり


     夜明けと共に起き出すと、まずは『ヨガ』 ※頭を付けて壁に寄りかからず
                          垂直に真っ直ぐピン!と伸ばす

     ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
      【朝日新聞】で社会部デスクを担当し
      その後論説委員として社説を手掛けた。


      2013年12月24日付
     【朝日新聞】社説 『原発と避難計画』 安全神話が復活して

no-nukes.blog.jp

      電力会社は14基の原発が新たな規制基準を満たしていると主張して、
      原子力規制委員会に再稼働を申請している。安倍政権も再稼働に前向きだ。

      その一方で、自治体の避難計画づくりは、思うように進んでいないという
      現実がある。

      再稼働するなら、万一の事故に備えて避難計画を準備しておくことが最低限
      必要だ。安全装置をどう手厚くしても、想定を超える出来事は常に起こり
      える。それが、福島の事故が示した手痛い教訓である。


      “頭抱える自治体”

      ところが、計画づくりを任された自治体は、事の難しさにどこも頭を抱えて
      いるのだ。

      福島の事故後、国は被害の大きさにてらし、防災計画を準備しておくべき
      自治体の範囲を、それまでの8~10キロ圏から30圏に拡大した。対象と
      なる市町村は45から135へと急増し、経験したことのない大がかりな
      避難計画づくりを迫られた。

      原発災害は、自然災害とは全く違う。放射線は目に見えないので、住民自ら
      危険を判断することができない。そして、被害は極めて広範囲に及ぶ。

      自治体の悲鳴に応え、全閣僚でつくる原子力防災会議はこの秋、各省庁に
      計画づくりをバックアップするよう指示したが、それでも一筋縄では
      いかない多くの困難が横たわる。

      目に見える敵を相手にするには、性格で迅速な情報が欠かせない。だが福島
      の事故では、パニックを恐れた政府が現実を正確に伝えない表現を多用した
      結果、放射線被曝の危険性が住民に伝わらず、無用な被爆を生んだ。正しい
      情報の冷静な発信だけでも実現は容易ではない。

      避難路の確保も難題だ。過疎地に立地する原発の周辺は、逃げるための道路
      が限られている。何万台もの車が集中すれば大渋滞が起きる。地震津波
      原発事故が重なる複合災害となれば、道路そのものも寸断されよう。命綱と
      なつ自家用車が使えない人も続出するだろう。

      まして入院患者など、容易に動かせない人をどこへどう避難させるのか。
      福島では、避難の過程で病が悪化したり死亡したりする悲劇が相次いだ。

      加えて、それぞれの原発が固有の地理的な事情を抱える。


      “安全度外視の立地”

      再稼働に向けた準備を進める愛媛県伊方原発は、日本一細長い佐田岬半島
      の根元に立つ。事故となれば半島の先に住む5千人は孤立の危機に陥る。
      船での避難も想定するが、津波の危険もあり実効性は心もとない。

      首都圏に最も近い茨城県の東海第二原発は、30キロ圏内に??万人の
      昼間人口を抱える。県-
      算では、5キロ圏内の9割-
      が圏外に出るだけで15-
      磐道が通行止めになれ-
      かかる。

      全国最多の14基の-
      福井県は、1基-
      こして大量の放射-
      散らせば、周囲-
      員が近づけなく-
      鎖する複合リ-

      自治体の-
      は、原発の-
      はいけな-
      たという-

      64年-
      指針-


     ・最後の1年は『ザ・コラム』The columnの連載
      2015年4月16日付
      『アンプラグド 冷蔵庫が導く仏の境地』

www.asahi.com

      ついに冷蔵庫の電源を抜いた。毎度、節電の話で申し訳ない。
      しかしこれは、やはり書かずにはいられない。原発事故の後、
      様々な家電製品を手放してきたが、これほど暮らしに打撃を与えたものは
      なかったからだ。

      いや、「暮らしの打撃」というより「人生に打撃」といってもいい。
      半世紀にわたり積み上げてきたつもりの人生観が、あっという間に
      崩れてしまったのだ。

      ちなみに、節電派でも冷蔵庫にまで手を出す人は少ないだろう。私も
      ここまでやるつもりはなかった。なぜ、このような「暴挙」に出たかを
      少し説明せねばなるまい。

      昨秋、転勤に伴い、神戸から東京へ引っ越した。新しい住居がまさかの
      オール電化マンション! 言い訳すると、実際に引っ越すまでそうとは
      知らなかったのだ。ご時勢ゆえか、仲介業者から説明は全くなかった。
      にしてもうかつ。一生の不覚である。

      神戸では月に千円以下まで極めていた電気代が一気に3千円を超えた。
      エアコンも掃除機も電子レンジもないのに、煮炊きや風呂の湯沸かしに
      要する電気がスゴイ。

      悪いのは電力会社ばかりではなかろう。こんな家を「便利」
      「ガス代が節約できる」と、せっせと売り買いしていたのだ。それを
      原発が支えた。これが我々の自画像である。ならば逃げるわけにはいかない
      ヨシやってやろうじゃない「オール電化住宅における節電」ってやつを。

      ターゲットはもう、一つしかなかった。

       ◇

      たちまち困ったのは、ご飯の冷凍ができないことである。私、毎日弁当を
      持参する「自炊派」。仕事との両立の要が、ご飯のまとめ炊きによる
      冷凍保存だった。

      毎回炊くのは負担が大きいし、そもそも電気で炊くのだから本末転倒である
      熟考のすえ「おひつ」を購入。これが想像以上-ものであった。日が経つと
      ご飯が  -腐らない。図に乗って1週間保存した- 侍が持ち歩いた-
      -て食べられぬが、ナニ粥は-

      作り置きのおかずは寒い -保存。さらに残った食材はせっせと干- けた
      まるで農家だ。なかなか楽しいと喜んでいたら、世の中やはり甘くなかった

      冷蔵庫感覚でほったらかしていると、春が近づくにつれ、気付けば干し野菜
      はかび、おかずからは異臭が漂ってくる。冷蔵庫の威力おそるべし。

      もはや買い物を減らすしかなかった。

      今日明日に食べきれるものを買う。となると、ほとんど何も換えない。
      ニンジンとキャベツと油揚げを買ったら既に2日では食べきれる。帰宅途中
      にスーパーを1周しても、家で待つ食材の顔を思い出しそのまま退出する
      日が続く。欲しいから買うなどという娯楽は許されないのである。

      冷蔵庫とは、時を止める装置であって、まずはいろいろ買い、とりあえず
      冷蔵庫。「いつか」の箱といってもいい。今は使わないがいつか使う(かも)
      冷蔵庫には層雷の可能性がいっぱい詰まっている。

      私は、その可能性を捨てたのだ。残ったのは、ちっぽけな自分だった。
      私が生きていくのに必要なものは、意外なほど「ちょっと」?しかなかった
      のである。                 ※見えず。推測

       ◇

      見渡せば、私の周囲は「いつか」-いっぱいだ。いつか着る服 -本。
      いつか行きたい場所。-
      巡らせ、思うにまかせぬ-
      気づけば夢や欲望は際-
      は何もかもが足りな-

      だが、いつかっ-
      せん、今日の積-

      きょう必要-
      実のところ
      なかりけり。-
      この程度のこと-

      人間の苦しみの-
      陀も「今、ここを-
      人はたえず-
      せる。-


     ・『原発事故』を機に自ら取り組んだ『節電生活』と綴って人気を集めた。


      転職するために辞表を出したのではない。※『ヨガ』垂直逆さま姿勢から
                          そのままエビ反りで体勢維持

      本人曰く「肩書きから解放されたかった」から。

     ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
      「夫ナシ」「子ナシ」みたいなことに加えて「無職」「50歳」みたいな
      日々生きることが“なんか冒険”な今、気がして(苦笑)


     ・退職金もあれば預貯金もある。
      稲垣の冒険を“優雅な冒険”と見る人はいるだろう。
      でも問題は「お金」ではなさそうだ。

workers-magazine.com


     ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
      *パタパタ*、これは私の自慢の『はたき』です。※照明傘が陶器?
      *サッサ*、もちろん『ほうき』(ホウキギ)も人力。レトロ感漂う部屋住まい

      彼女の生活にはほとんどと言ってもいいほど電気が使われていなかった。

      『掃除機』無し『エアコン』無し。
      『洗濯機』も無ければ、           ※洗面器で洗っていた。
      『冷蔵庫』さえ置いていない。

      2016年3月 の電気代「189円」。      ※基本料金は ??


      *ギギッ、ギッ*、*ギギ、ギギギ!*      ※髪の毛をとかす音。(笑)

    Q.全部「地毛」なんですよね?

    A.
     ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
      *ギー、ギー、ギー*             ※凄く硬そうな地毛。(笑)
      ハァイ。一部地毛っていうのはないですよね?

      右側を*ギ、ギ!*、左側を*ギ、ギ!* 左右繰り返す。*ギ、ギ!*


    ・所変わって食卓(丸いちゃぶ台)

     ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
      実験中ですね。まだコレで本当にいいかどうか分かんないけど。
      今はコレでいいような気がするっていうだけですけど。・・・ *パクリ*

      ※大皿に、味噌汁茶碗1つ。これが彼女の主な食事スタイルらしい。


    ・地位も名誉もほっぽり出して、今楽しげに追及しているのは
     本当の“シアワセ”。

 

           Are You Happy?

        その暮らしぶり、覗かずにはいられない。

 

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┣■「シアワセ」探す冒険のはじまり


  毎朝8時半
 【近所のカフェ】へ
  *キッキ、キキ、キキキキィ* これまたレトロな自転車で乗り付けて来た。

  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー   ◇店主
   おはようございまーす!       おはようございます。
   エヘヘへ。(笑)           ◎△$♪×¥●&%#?(笑)※聞き取れず


  ・店主とはすっかり顔なじみになってしまった。

  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   なんか、段々自分のお家化してきましたよね?(苦笑)
   来たらなんかもう、同じとこ座って和む(?)ような。(笑)


  ・座る席も注文もいつも決まっていた-

   「ベーグルトースト」を摘まみ、「ミルク多めのコーヒー」を飲みながら
   じっくり「新聞」を読む。 *モグモグ* *ジー・・・ *

   “自分ならどう書くか”と、そんなことを考えながら-

  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   私あの、トランプ氏ってあの“アメリカの橋下徹”だと思ってて、
   橋下徹は結構あのぉ、彼がワーッと出て来た時に大阪の社会部デスクだったので
   好き/嫌いがこうやって分かれていて、でもそれがもう“人気の源”になっていく
   し、まともな批判をすればするほど、逆に本人の人気が上がっていくみたいな。
   まあだから別にそのトランプ氏と橋下氏が似てるってことよりも、こういう人達を
   求める、なんか時代の雰囲気っていうのは多分アメリカも日本も一緒なんだろうな
   と思って-


  ・長居をすると悪いので“店をハシゴ”。
   *シャー* 大きなショルダーバックを掲げて自転車で次のお店へと向かう。

   会社は辞めたが雑誌や本の原稿依頼はポツポツある。
   【喫茶店】が“執筆の場”だった。       ※店内でなく店外で書いていた

  ◇喫茶店 女性店主(?)
   近所に住んでる人に「毎週日曜日の朝に居るアフロのお姉さん何?」って。(笑)

                   ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   「いい人だよ」って。(笑)     (苦笑)。外に座っているからね。(笑)
   アッハハハ。(笑)        「悪い人じゃないよ」みたいな。(苦笑)


  ・5階の自宅に戻る時も『エレベーター』は使わない。コレも“節電”。

  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   結構ねぇ、いい運動ですよ。
   お家です。ちょっと今日干し物が。この中にある野菜の匂いがしますけど。

   電気付けますか?(取材陣に配慮して)
   普段電気付けないんですけど、電気は。私、ガス契約してないんですよ。
   *簡易コンロ*を軽々と片手で持ち上げながら、

   だから『カセットコンロ』でやってます。


  ・なんと節約しているのは電気だけではなかった。
   湯沸かし器が使えないため引っ越してきてからは『銭湯』に通っているという。


   彼女・稲垣の言う“冒険”の意味が少し分かってきた。 ※貧乏、老朽化した家に
                              住めば経験できるけど

  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   化粧品も、い・ま、コレもねぇ、これ実は『ごま油』なんですよ。
   普通に食べるヤツ。で、一応それがクレンジングなんですけど・・・


 Q.『ごま油』で落ちるものなんですか? ※女性スタッフ

 A.
  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   うん、落ちるね。落ちるって言うか大してしてないっていうのもあるんだけど。
   昔、もうホントに「3万円の美容液」とか、使ってたので
   「なんだったんだ、アレは!」と。


  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   あと今日チョット、*モゾモゾ*、さっき、、右ズボンポケットから取り出す
   ちょっと道端で『よもぎ』を見つけてゲットしました。干しておきます。

   *ガラガラー* 窓を開けてベランダへ行くと、大小のザルが二つ。*日干し*
   既に先客の食材がキレイに仕分けされてザルの上で干されていた。


  ・都会にも食べられる野草があるなんて。ここまで来るとタダ事ではない。

   冷蔵庫が無いため「野菜」はベランダで天日干し・保存食にしている。
   大根やキャベツなど。味が凝縮して栄養価も上がるという。


  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   今日炊いて朝、コレ『おひつ』に入れて、で「保存」。
   『おひつ』で、あのコレで4日ぐらい・・・
   今日すごい“ご飯デー”。
   あのご飯炊いた日っていうのは、数日に1回しかないですから
   貴重な日なんです、今日は。


   1日目
  ・炊き立てのご飯には、大好物のお揚げを合わせた。※ガスコンロで揚げ温め直す。
   干しキャベツの塩もみに、作り置きしてある干し大根の煮物。
   お揚げを乗せたご飯と自家製の梅干しがこの日の昼食。
   味噌汁の具も干し野菜。 「いただきます!
                食べる時は手を合わせるって言うのが・・・ *パクリ*」

   理想は電気もガスも無かった“江戸時代の暮らし”。

   大きなアフロヘアは“膨らみ続ける夢の器”かもしれない。 ※ちょっと無理ある
                                     (^^ゞ

   2日目
  ・ちなみに翌日の昼食は、パサついてきたご飯に煮物と酢を混ぜて寿司飯風。

   この日は赤かぶを干した。
   カーテンレールのランナーが『干し野菜』に打って付けとは気づかなかった。

   6年物のぬか床も彼女・稲垣の暮らしには欠かせない。
   水の節約も心掛けている。             ※洗面に付けた水で洗う
   ぬかを洗った水もそのまま流すことなく、
   ベランダで育てている野菜の水やりに。野菜にとっては水道水より嬉しいはず !?


   3日目
  ・『おひつ』のご飯もコチコチに。だから鍋に移し替えて「おじや」にする。
                             梅干しを1個投入。

   「肉」も「魚」も家では食べない。 *合掌* 「いただきます!」

  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   なんか小さい時からこのいわゆる「おじや」っていうんですかねぇ。
   本ッ当に好きでぇ、*パクリ*、*モグモグ*、ウゥン、美味しすぎる!

   日当たりの良いベランダに対して、薄暗い部屋だが、  ミニマリスト的でなく
   その質素な部屋が高級旅館の部屋に見えてきた!   ※スッキリとした良い感じ

 

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┣■稲垣えみ子の半生


  1965年
 【愛知県】生まれ
  『高度成長期』の只中だった。       ※愛知も公害が酷かったよねぇ(苦笑)


 【一橋大学
  卒業したのが『バブル』の只中。憧れの【朝日新聞】に入社する。※山口百恵ヘア?


 【朝日新聞】時代
  記者になって4年目。大阪本社に配属され、やがて社会部デスクに。
  その後『論説委員』となった。社内では“名文家”として知られていたという。


 ・若い頃、記者時代のユニークなエピソードを後輩が教えてくれた-

  ※休憩室のソファーで男性先輩記者と並んで爆睡している写真が挙げられた。
   二重アゴ気味で典型的なサラリー太り。ヘアも少しアフロがかっている。(笑)


  ◇加戸靖史 編集委員 朝日新聞
   あの頃(社会部記者時代)も大変あのぉ“服が薄くて”ですね、それであのぉ
   しかも当時はショートヘアでしたけれども、あのぉ結構【大阪府警】が騒然と
   なりましてですね、*クスッ* 稲垣さんは記者証を付けているのに受付の人に
   「な、なんですか?」って言われて。*アハッ*(笑)、あの、あの、制止された
   っていう。(笑)

   “異色”とした形容しがたいですけども、人間のなんかある意味“原型”みたいな
   ですね。※アフロ・モンチッチヘアに赤いスカーフ、白い袖無し服を着ている(笑)

   後輩から見れば魅力でもあるし、
   上司から見れば恐らく煙たい時もあったし・・・


 ・アフロへアにしたのは数年前。「宴会でカツラが好評を博したから」だという。

  呼ばれた先の【出版社】でも自らネタにする。

  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   “アフロ二人羽織”っていうのをよくやって喜ばれるんですけど。

  ※後ろに立ってボサボサのアフロヘアを前面に立つ人の髪に合わせて写メする

   そうそう、コレね、結構喜ばれるんですよ。 ※薄毛のオヤジに?関西らしい(笑)
   アフロは喜ばれる。


 ・かつて会社を辞める理由にこう書いた-

  「得ること、拡大することばかりを考えて生きてきました。
   でも平均寿命の半分を過ぎた頃から、
   来るべき死に向かい、閉じていくこと、
   手放すことを身につけねばと思うようになりました。
   大変なギアチェンジです。
               2015.09.10【朝日新聞】『ザ・コラム』より 」


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 ◆ラジオ番組から出演のオファー


 【J-WAVE】(ジェイウェーブ)

  『OTHERS』

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  ◇ふかわりょう
   さぁ「月200円」でどのように生活をしているのでしょうか?
   この後、稲垣えみ子さんの登場です!


  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   「電気を絶対に認めない」とか、否定してるっちゅうことではないです。全然。

                        ◇ふかわりょう
   ハイ。で、                 じゃない? ウン。
   電気にしか出来ない事ってあるんですね。   アァ !?
   例えば「明かり」。             ハイ。
   これガスとか水とかではなかなか、      ハイ、ハイ。うーん。
   付くかもしれないですけど付きにくい。    ウン。

   お湯を沸かすとかはスッゴい得意なんですね。 ウン。 うーん。
   だからもの凄い一生懸命沸かすんですよ。   ウーン。
   だけど大して沸かないんです。        ウーン。

   で、電気って得意なことする時は大して電気代
   掛からないんですね。            あっハァなんか。(苦笑)
   エッなんですか? ウフフフフフフフ(笑)   なんか善いこと言うなぁ。(笑)
   そうなんです、そうなんです!        電気にも得意/不得意がある!
   そうなんです。だから「電気さん」と大体
   呼んでる感じなんですけど。(苦笑)      アッハハハハハハハ。(大笑)


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆節電を考え始めたキッカケ

  3.11
 【東日本大震災


   随分と日が暮れた中で
  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   じゃあ電気付けますね。*パチン* 大きな電気スタンドが1灯だけ灯された。


  ・「電気に頼らない生活」はどこまで可能か?

   やってみなければ分からない。


 Q.『冬』どうやって過ごしてるんですか?

 A.
  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   冬? 冬はぁ、私の体験上の寒さをしのぐ極意は  ※光の当たらない場所で
   あの「部屋を暖めるな!自分を温めろ!」      炒め物調理をしている

   足の裏とかに『カイロ』を貼ったり
   あと『湯たんぽ』。で、あとまあそれなりに『厚着』をする。

                    ◇スタッフ カメラマン
   ハイ。               今、ほとんどカメラで写らないんですけど
   エッ?               見えてるんですか?ちゃんと(苦笑)
   見えてますよぉ。          見えてるんですか?(苦笑)
   全然、明るいですよ。写ってない?  コレかなりの高感度カメラですけど(笑)
   アハハハハハ、写ってないですか?  ハイ。見えてるのが不思議なくらい・・・
   スゴイですね。見えてます。
                 ※カメラと肉眼を比べるのが間違い。
                  赤外線カメラ以外なら、肉眼の方がまだ優秀。
                  夜行性の動物がどれだけスゴイか実感できるはず

                    ◇スタッフ 女性
                     せっかくのお料理なんで、
   ハイ。どうぞ、どうぞ。       ちょっとライト持って当てていいですか?
   もちろん、どうぞ。         スミマセン。※スマホの明かりだった。
   でも食べる分にはこの明かりで十分
   ですよね?            「アッいいですね」 クッキリと撮影できた
   いいですか?           「美味しそう(笑)」
   ちょっとあんまり彩りが良い料理では
   ないんですけど・・・

   *合掌、一礼* いただきます!

   *パクパク、モグモグ*、*パクパク、パリモグ*


  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   『原発事故』が無かったらこんなことしてないしぃ。私こう
   『節電』をすることで「もの凄い人生まで変わっちゃった」んですよね。
   だから(笑)どうなのかっていうとこう結構「危機」としてやっている所があってぇ
   なんかそう思うとホントに「逆に申し訳ないな」っていうのがあるんだけどぉ
   ウ~~ン、、でもなんか本当あの事が「自分の人生の行き詰まりの原因」とかも
   凄い気付かせてくれたし、なんかそれで凄い「自分で自分を変えていく」ことの
   大きなキッカケになったことは間違いないので、でもそれで会社まで辞めてさ、
   で、あのぉ「どうなるか分かんないですよ」そんなの。(苦笑)
   別に「良かった、良かった」となるか、ホントに、ね、
   どっか「路頭に迷う」みたいなこともあり得るわけですけど、・・・


  歩いて3分程の
 【銭湯】
  2日に一度。彼女・稲垣にとって「至福の時間」だという。

  僅かな生活の中で発見した“小さなシアワセ”


 ・30分後      ※上がってくるの早いなぁ。(驚)

  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   すごい、この乱れてはいけない、この乱れアフロ?*フッ*。(苦笑)

  (歩きながら)あと今日ちょっと照明が消えてますけど、
         【東京タワー】が見えるんですよ。*笑顔*

   これを見ながら帰る。“最高の贅沢”なんですよ。(笑)
   で、髪拭くみたいな。(笑)    「アハハハ」(女性スタッフ)


 ・もはや残業もなければ/断れない明晰(?)もない。自由だけがある-


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆日中、道端にて-


  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   なんかいいものがある・・・


  ・2年ほど前から週末になると神奈川に住む両親を訪ねるようになった。

   正月以外は足が遠のいていた【実家】。
   体調を崩した母親が気掛かりだ。


  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   お父さん、「ショウガ」とね「ネギ」が欲しいんだけど。


  ・両親は共に80歳を迫ろうとしている。

   このところ思うように身体が動かなくなった母親を助けて、夕食の準備。

             ※すり鉢を使う力仕事などは大変の様子。

   母娘二人して台所に立てば、それがリハビリになり、気分転換にもなるはず-


 Q.小さい頃から、えみ子さんは文章を書くのが得意だったんですか?

 A.
  ◇稲垣えみ子(51)の母親 80代
   得意でしたぁ。小学校入りたての時も、あの皆の前で先生が
   「良く出来た作文」(嬉笑)と言って読んだのを覚えています。


  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   その作文は、ほとんど母が書いたんですよ。(笑)

                     ◇稲垣えみ子(51)の母親 80代
   そう、私書いていない。(笑)      そうだっけ?(笑)


  ・夕食は「つみれ汁」。

   「美味しいジャン」「柔らかくてちゃんと固まってる」と親子三人和やかに食す。


  ◇稲垣えみ子(51)の父親 80代
   【大手家電メーカー】の営業マンだった。
   娘がまだ少女の頃、世の中はひたすら働くことを「美徳」としていた。
   帰りは遅く、始終母親と言い争っていたという-

  ・けれど歳月は「人を変える」。

   とりわけ母親が体調を崩して以来、「労り」が先に立つようになった-
 
   ※食事中でも母親の背もたれがズレたと感じたら、すぐさま直すなど
    父も娘もかなり気を遣っている様子が伺えた。体力が相当落ちているのだろう。


 Q.お母さん、今の(えみ子さんの)髪型とかはどう思われますか?

 A.
  ◇稲垣えみ子(51)の母親 80代
   ・・・ 、・・・ 、・・・ (娘に促されるように)
   正直言って「恥ずかしかった」私が。エッヘヘヘヘヘヘ。(苦笑)
   
                       ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   恥ずかしかった。(笑)           恥ずかしかった?(笑)

   最近もうやっと慣れてきた。        思わず頭を垂れる。
   もうちょっと小ちゃくすればいいのに。
                       ◇稲垣えみ子(51)の父親 80代
                        アッハハハハハハハハハハハ。(笑)


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  「じゃあどうもぉ」「ハイ、ありがとう」 *バイバイ*
  「取材ありがとうございました」 「ありがとね、お母さん」(笑顔)

   ※多世帯のマンション住まいだった。


  ・“ささやかな親孝行”が毎週出来るようになったのも自由と共に手に入れた
   “シアワセ”の一つだろうか?


   帰り道、もちろんここでも『エレベーター』は使わない。


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 ◆若者達が社会へ羽ばたく

  2016年4月1日
 【公園】
  急な坂道を巨大なアフロヘアの稲垣えみ子が自転車に乗って下ってくる。(笑)

 ・彼らに向けて、いや世の中に向けて、彼女・稲垣が一文をしたためてくれた。


  春になったら外でも原稿が書ける。

  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   前から目を付けていた【公園】に足を運んだ。  ※桜がちょうど満開だった。

   膝の上にノートパソコンを載せながら、*カタカタ*

   綴ってくれたのは“冒険”の経過報告とも言える『幸福論』。


  『ソー、エミコ・・・ アー ユー ハッピー?』
                      インドの病院の医師

   退職を機に体調不良を整えようとインドの療養施設に滞在した際、
   肩こり、不眠、ストレスによる発疹など延々と続く私の訴えをウンウンと
   聞き取った医師が最後に尋ねた言葉。

   「それでアナタはシアワセなの?」

   虚を突かれ、思わずたじろぐ。

   私達は何かを手に入れて幸せになろうとしている。モノ、お金、そして健康。
   でも手に入らなければ不幸なのか? 例えば病人は不幸なのか?
   だとすれば私達は皆、不幸にまみれて一生を終わるのだ。

   だって病と死からは誰も逃れられないもの。
   でも本当は病人だって、モノやお金がなくたって幸せになれるはず。
   肝心なのは何かを手に入れることじゃない。ハッピーになること。

   「ある」幸せがあるなら「ない」幸せがあったっていいじゃない。
   そう考えると意外なほどに心は浮き立つ。人生は自由だ。
   そしてどこまでも開かれている。

   アー ユー ハッピー?

 

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 Q.いつまでアフロをやるんですか?

 A.
  ◇稲垣えみ子(51) フリーランサー
   ウーン、それ凄い心配なんだけど、白髪とかさなってきたらどうするっていう
   それも美容室とは綿密に打合せとかはしているんですけど、嘘ですけど、
   あのぉ、、、まあ毛根が持つまでですよねぇ。


  ・スタッフがアフロに手を伸ばそうとする-

   ?付いてますか。付いてます !?  また付いてるのかッ!

   ※桜の花びらが1枚。モジャモジャのアフロの中で絡まっていた。(笑)


   アッこれいいなぁ。もう少し。*チョコン*


   冒険はこれからも続く-

open.mixi.jp

 

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・インパクトのある題名と、それを過度に演出しようとするスタッフの浅黒さが伺え
  少しマイナス面がありましたが(質問がくどい・わざとらしい・厭らしい・ブス?)
  主人公の考え方には “ある程度” 共感できるものがありました。

┣・結論から言えば、彼女はまた踏ん切りを付けて家電生活へ戻る可能性が高いだろうと
  感じます。ご両親の介護のために。完全に「孤独」ではないんですよねー。

┣・この世の中には本当に孤独な者は多いと思うし、また生活も困窮を極めている者など
  相当存在していると思います。車上生活者だってそんなお仲間の一員でしょう。(笑)
  私も「お互いに気を遣うのは止めよう」と実家との疎遠を決心し、今や完全孤独隊の
  仲間入りです。親戚群からも遠く離れて住むことになりました。ある意味日々戦場と
  言っても過言ではありません。無呼吸症候群らしいのでちゃんと起きられるかな?と
  思う時もあります。身辺の整理はしとかなきゃと考えつつ、なかなか手が回らない
  のが実状です。

┣・今回の電気に頼らない生活ぶりも、都心の一等地の便利な場所に住んでいる時点で
  甘い?し、第一丈夫な鉄筋コンクリート造りの建物でしょ? 冬場の寒さなどたかが
  知れてます。戸建ての古い木造家屋の隙間風が入り込む中で、湯沸かし器がぶっ壊れ
  十数万円も新たに買い直すのが勿体ないと約3年間、水シャワーだけで過ごしたらば
  逆に風邪など引くことなく健康体になりました!という実体験が欲しかったですね。
  中太りでそこそこ筋肉質であれば、真冬に水を浴びると筋肉がカイロの様に火照って
  ポッカポカになります。上がった後にキチンと身体を拭いて、腕立て伏せなどして、
  ダウンジャケットを着込めば何とか過ごせるものです。私は東京でドカ雪が積もった
  年もそうして身体を洗いました。まさに根性・根性。ど根性ッス。*押忍!*(笑)


┣・ちょうど同日フジテレビで“世界でいちばん貧しい大統領”ホセ・ムヒカ氏の特集が
  ありましたが、昨今の『ミニマリスト』ブームといい、「贅沢を慎みましょう』風が
  吹いているのは間違いないようです。しかし一時貧乏を極めたことがある私などから
  言わせれば、モノはやはり“そこそこは揃えておかない”と後々困るのは事実です。
  三重の備えは確かに余計ですが、贅沢をしない範囲での二重の備えは大事です。
  簡単に言えば「トレペの予備」みたいなものですかね。分かりますか?(苦笑)


┗・「冒険」と「生活」は違います。彼女の場合は震災で大したことができなかった
  負い目からくる懺悔に近い行いで、真面目・潔癖症に見られる過度な行動ですかね。
  ボランティア精神に溢れる人によく見られますけど。けれどマジ貧困な者からすれば

 「こっちは遊びじゃねぇんだ、バカヤロウ」「不要ならこっちへ寄こせ、モノとカネ」

  だと思うんですよ。餓鬼に迫る世界観ですから。経験したことのある者なら分かる?


  貧困舐めたら喉元○○○されますよ。(爆) 生活最低限の線はそこそこあるべきです