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安倍総理「憲法改正」の原点 独自『憲法調査会』肉声を発見

2016/02/25(木)<安倍総理憲法改正」の原点 独自『憲法調査会』肉声を発見>
報道STATION】 http://www.tv-asahi.co.jp/hst/

www.tv-asahi.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓特集  <安倍総理憲法改正」の原点 独自『憲法調査会』肉声を発見>
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    安倍晋三総理の祖父・岸信介が「憲法改正」を目指して始めた調査会

              その音声が見つかった


      ◇改憲派
       外国の、とにかく権力者が作った憲法でありますからですね-

 

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┣■総理“改憲の原点” 当時の「肉声」発見


 ◇古舘伊知郎 MC
  あのぉ、コレご覧になったら何ヵ所かは驚かれる部分があるかと思いますね。

  *スゥー* そもそもですね、59年前になりますが安倍首相のお爺さんであります
  当時総理だった岸信介氏が『憲法調査会』をスタートさせたわけです。

  で、メンバーとしては国会議員が20人、そして評論家など有識者の方が19人
  という構成でありました。

  さて、その『憲法調査会』。だいぶ昔でありますが、そもそも現代になりまして
  つい最近のことですけれども、86歳になるジャーナリストの鈴木昭典さんという
  方がいらっしゃいます。まあこの方は『憲法』を研究・そして取材をズーッとやって
  来られた方なんですが、その方がこういうしつらえになっている国立公文書館※再現
  そこに入って色々と調べたり取材をしている最中に、ある物を見つけたんです!
  ダンボールの箱です。なんとその中にはですね、全く未整理であった、あの
  『憲法調査会』の、議論がズーッと行われているその肉声が入ったテープを見つけた
  んです。で、公文書館にお願いをして鈴木さんはですね、こうやって現在のCDに
  全部60時間以上のその会議の模様をコピーして頂いたわけですね。

  そしてご本人がズーッと聞いて、60時間のものを「ここは」という所を
  11分ちょっとにまとめたことを、これからご覧頂きますッ!

 

www.asahi.com

 

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┣■総理の祖父・岸内閣“改憲の原点”


  ◇安倍晋三 総理
   まさに日本が占領下にあったですね、この憲法が作られたのは事実、であろうと。
   指一本触れてはならないと、考えることによって思考停止になる・・・


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆今から59年前-

  1957年
 ・安倍総理の祖父、当時の岸総理は「憲法改正」を目指して具体的な検討を始めた。


  その舞台は内閣に設けられた
 『憲法調査会
  これまで当時の映像に音声は残されておらず、その詳細は知られていなかった。

 ・今回番組は実際の議論が録音された貴重な音声データを【国立公文書館】で発見。

  60時間以上に渡るその肉声からは、岸総理に近い政治家達が主導していた
  “激しい改憲論”が聞こえてきた-


  ◇神川彦松 国際政治学者 ※改憲派
   これは決して改憲論じゃありません!
   敵国の、占領統治下という、本当の日本国民にとっては革命時代にできた
   憲法でありますので。この憲法は『明治憲法』とは違うわけであります。
   外国の!とにかく権力者が作った憲法でありますからですね・・・


  ◇広瀬久忠 衆院議員 ※改憲派
   我が国の政治が、誤って、軍国主義に行き過ぎたわけです。
   それに対する(【GHQ】)司令部の一部の者の反発というものが、
   非ー常に強かったと。それが(憲法に)表われてきておるのに、
   我々は、もう今日それに引きずられる理由はない。

 

 ・当時まだ40代の中曽根元総理と『憲法調査会』高柳賢三会長との激論もあった。


  ◇中曽根康弘 衆院議員 ※改憲派
   異常な状態で作られた、世界でも希な占領下の憲法という特殊事態を
   全然知らん連中の話であります。何のためにじゃあこの『憲法調査会』が
   作られとるかという因縁が分かりもしないで、この憲法をどうするかっていう
   議論が始まるはずはない!


  ◇高柳賢三 会長 英米法学者。憲法制定に実際に関わっていた
   エー「憲法改正」っていうのは、子孫に長ーく伝わる問題で、これをですね、
   我々現代に住んでおる人だけで以て、エー軽々しく決めるととんだことになるって
   恐れもある! あなたは学者っていうのは非常に軽んじて政治家の道具みたいに
   考えておられるけれども、それはあなた間違い!


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 『憲法調査会
  【GHQ】による占領が終わり、日本が独立を回復して5年後にスタート。

 ・A級戦犯となった岸信介氏を始め、戦時中大臣などを務め追放された政治家が
  次々と政界に復帰していた頃でもある。
                    ※議員、記者など大勢の囲まれて大笑いする
                     岸信介氏。出っ歯で笑う妖怪みたいだ・・・

 ・こうした公職追放組が、憲法の中身よりも「成立過程を問題視する」
  いわゆる“押し付け論”を展開した。


  ◇広瀬久忠 衆院議員 ※改憲派
   非常に重大なことは(憲法)成立当時、その時のこと。
   その時に受け取った日本の有識者がただ安閑としておったということはないと思う
   ・・・ 必ずや将来の再検討を腹の中から考えていると思う・・・


 ・岸総理が始めた『憲法調査会』で、

   改憲派は「憲法を日本人が全面的に書き直すべきだ」と主張した。


  ◇潮田江次 政治学者 ※改憲派
   これ「アメリカのハイスクールの生徒の作文だ」と申したんですが、
   みっともない前文なのでありまして、これは是非変えて頂きたい。


  ◇吉村正 早稲田大学教授 ※改憲派
   たとえ内容は良いものであると致しましても、我が国が完全な独立を回復した今日
   我々の手で自主的に作り直そうということは、あまりにも当然の要求ではないかと
   いう風に私は考えるのであります。


 ・押し付け論に異を唱えたのは、リベラルな学者達だった。


  ◇坂西志保 評論家 ※護憲派
   戦争と敗戦の責任を背負う私達が、何を好んで、もう一度大きな危険を冒して
   「憲法改正」ということをやるのか、サッパリ意味が分からないんであります。

   私達はもう少し謙虚であっていいと思います!
   今になって口を拭って「戦争も敗戦の責任も自分達にはない」ようなことを言う
   それで将来の世代のために「この憲法改正をすることが自分達の使命である」と
   いうようなことを聞かされますと、私は非常に強い憤りを感じるわけなんです。

   そういう人達が「なぜ、あの戦争を止めることができなかったのか」。

                ※感情の高ぶりを抑えながらも力強い語気でした。
                 男共の発言の方が確かに軽々しく聞こえてしまう。


  ◇細川隆元 政治評論家 ※改憲派
   私は「現実の必要によって小規模に改正すべき」という現実的な改正論者。
   中身がいいか悪いかが問題であって、(制定)経過ってものがどうしてそんなに
   大事だろうか? (新憲法は)外国の干渉があったからこそできたと思う。


  ◇吉村正 早稲田大学教授 ※改憲派
   私は完全無欠なものとしても、やはり外国人が作ったものーと、
   我々自身の手で我々が作ったものとは違うのであります。


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 ◆“改憲派”の狙いは『9条』


 ・戦争放棄を定めた『憲法9条

  「日本は戦力は持たない」としたものの、
  『朝鮮戦争』を機にアメリカの要望に応える形で、

  1950年
 【警察予備隊】を創設。

  そして、

  1954年
 【自衛隊】が誕生した。


 ・時は『米ソ冷戦』の真っ只中。

  改憲派は「非武装中立では現実に対処できない」と主張したのだった-


  ◇木暮武太夫 参院議員 ※改憲派
   現在の国際情勢より見れば、固有的と共に「集団的自衛」の必要があると。
   第9条は改正して、自衛のため軍隊を保有し、国連平和警察軍への参加を
   認めるように、国民一般に明確に分かるよう規定すべきものである-


  ◇広瀬久忠 参院議員 ※改憲派
   現行憲法の平和主義は非常に高い理想であるが、それは理想倒れであって
   実際の政治には合致しないと!


  ◇蝋山政道 お茶の水女子大名誉教授 ※護憲派
   やはり「海外派兵もできる」んだ。「核兵器も持てる」んだと。
   こういう風な意味がですね、改正の趣旨であれば大変な相違になってくるんです。


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  <日本国憲法第9条>

dic.nicovideo.jp

    第二章 戦争の放棄

   第9條 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
       国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
       国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

       前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
       国の交戦権は、これを認めない。


 ・この『9条』の議論でも“押し付け論”が問題となった。


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 Q.「戦争放棄」の条文は誰の提案で生まれたのか?

   【GHQ】最高司令官マッカーサーだったのか? それとも
   当時の幣原総理だったのか?

 A.
  ・今回発見した音声データには『憲法調査会』が開いた公聴会での
   “ある証言”が残されていた。       ※音声データは
                         『Soni-Tape』に収録されていた

   憲法制定当時【中部日本新聞】の政治部長だった小山武夫氏によるもの。


  ◇小山武夫 元政治部長 中部日本新聞
   「第9条が誰によって発案されたのか」という問題が、当時から政界の問題と
   なっておりました。

   そこで幣原さんにオフレコ(非公表)でお話を伺ったわけであります。

   で、その「第9条の発案者」という風な限定した質問に対しまして幣原さんは

       「それは私であります」

       「私がマッカーサー元帥に申し上げて、そしてこういう風な
        第9条という条文になったんだ」

   ということをハッキリ申しておりました。


 ・『憲法調査会』は【GHQ】の最高司令官を務めたマッカーサー本人からも書簡で
  直接証言を得ていた。


  ◇ダグラス・マッカーサー 元GHQ最高司令官
   「戦争を禁止する条項を憲法に入れるように」という提案は幣原総理が行った
   のです。私は総理の提案に驚きましたが「私も心から賛成である」と言うと
   総理は明らかに安堵の表情を示され、私を感動させました。

 

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 ◆今回『憲法調査会』の音声データを発見した


  ◇鈴木昭典(86) ジャーナリスト
   自身が16歳の時、初めて新憲法について知った。

  1946年3月7日
 【朝日新聞

  『主権在民・戦争抛棄を規定』

   憲法改正政府草案成る

   天皇は國家の象徴
      國民至高の総意に基く           ※「第1条」


 ・「象徴天皇」「主権在民」「戦争放棄」いわゆる三原則が踊っていた。

ameblo.jp

 

  ◇鈴木昭典(86) ジャーナリスト
   当時まぁお腹が空いているー。で、焼け跡だらけでいったい日本がどうなるか
   分からない時、だった。

   で、そこにやっぱりもうとにかく(新憲法は)「戦争をしない」わけですから
   まあ当時の国民にとっては“すごい贈り物”だし、励みにもなってっていう-

   (『憲法調査会』では)「新しい時代が始まっているんだ」っていう感覚が
   ほとんどない人達が喋っているわけですし・・・


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 ◆『憲法調査会』が始まって3年-


   「憲法改正」を目指した
  ◇岸信介 総理
   『日米安保条約』に反対する声が日本を覆う中、退陣に追い込まれた。


   変わって誕生した
  【池田政権】
   「所得倍増」を掲げた。


 ・時代が“安保”から“経済”へと移り行く中で『憲法調査会』は更に4年続く-

  しかし「憲法を改正するのか/しないのか」

  結局、結論を出さないまま『憲法調査会』は幕を閉じた。


  ◇高柳賢三 会長 英米法学者。憲法制定に実際に関わっていた
   最終版でこのように述べていた。

   『第9条』は“ユートピア”であると見えるかもしれないが、
   「戦争放棄」を不変ならしめるのでなければ、人類が滅亡してしまうという
   ビジョンが含まれている。

   『第9条』は一つの政治的宣言と解釈すべきである。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆『憲法調査会』が幕を閉じてから「半世紀」


 ・再び反対の声が国会を取り巻く中

  安倍晋三総理は『安保法』を成立させた。

  そして-
                悲願
      祖父が果たせなかった「憲法改正」への道を突き進む。


     ◇岸信介 元総理  ※祖父
      占領下に出来た憲法を改めて、
      日本にふさわしい自主憲法を、作りたい!


     ◇安倍晋三 現総理 ※孫
      この占領時代に作られた憲法である!
      私達の手で、憲法を変えていくべきだ!

 

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┗■スタジオにて

 

 ◇古舘伊知郎 MC
  あの木村さん。ご専門の立場で是非伺いたいところ一杯あるんですけれど、
  私まず驚いたのは、やはり今とあの59年前が本当に“合わせ鏡”になっていると
  いうこと。

  それからあのぉコレ私の感覚ですけれども、やっぱりあのぉ「戦争責任がある」と
  言われていた人達、あるいは「公職追放組」。そういう方々には私憤や怨念がですね
  いろんな思いが【GHQ】に対しても【アメリカ】に対してもあったかもしれない。

  で、そういうものが、「憲法改正」して「自分達の憲法を作るんだ」というところに
  やっぱり感情的に・感情的じゃないと言っても言っているように聞こえるところが
  ある。 ビックリすることだらけだったんですけど。


 ◇木村草太 准教授 首都大学東京 ※気鋭の若手憲法学
  そうですねぇ。やはり“押し付け憲法論”のまま思考停止してしまっている人が
  結構いるということではあると思うんですけども。また安倍首相も国会で
  “押し付け憲法論”を振りかざすまでに至っていますが、やはりあの「今の憲法
  【GHQ】の押し付けだ」と言うのは、やはり制定過程の理解としては不十分・
  不正確と言わざるを得ないと思います。
                    ◇古舘伊知郎 MC
                     やっぱりそうですか。

  まず【日本政府】は『太平洋戦争』を終結するために『ポツダム宣言』を受諾した
  わけですが、その『ポツダム宣言』には、

  「民主主義の復活効果」それから「基本的人権の保障の確立」ということが条件と
  されていて、これは国際社会の当然の要求であると同時に当時の国民の希望・願い
  でもあったはずです。


  【GHQ】は最初は【日本政府】に「憲法改正」を委ねていたわけですけれども、
  しかしその内容が「民主主義の復活強化」というには“あまりにも不十分だった”
  ということで【GHQ】が草案を・原案を作るに至ったわけですね。

                    ◇古舘伊知郎 MC
  そういうことです。          一旦は変更しているわけですか? ハイ。


  またその後に、これは当然「英語」で書かれていて、また日本法にも明るくない
  ということはありますから、日本の官僚や政治家が翻訳作業やあるいは日本法との
  整合性を取るための調整作業。これでシッカリ日本にふさわしい原案を政府案として
  作って『帝国議会』に提出したわけです。
                     ◇古舘伊知郎 MC
                      ハイ!

  更にその『帝国議会』は「日本初の男女普通選挙」で選ばれた帝国議会の議員達が
  審議をして制定をしたわけですから、やはりこれを“押し付け”だという風に単純に
  評価するのは当時の国会議員、あるいは官僚、そして彼らを選挙で選んだ国民への
  侮辱になっているということに気付くべきだと思いますね。

                     ◇古舘伊知郎 MC
  ハイ。                 アァ、そういう捉え方ですね。


  もちろん【GHQ】の占領が終わった段階で、改めて見直そうという動きがある
  ことは理解できるんですけども、しかし「なぜ改正が行われなかったのか」。

  それは【自民党】内の改憲派が望むような「改憲案」が国民が支持してこなかった
  からであって、70年近くにも渡って憲法が改正されなかったのは、まずまぁ
  『日本国憲法』が世界標準に照らしても“かなり優秀”な内容であったということも
  ありますが、更に国民が望むような・よりよい憲法にするような提案を国会議員
  してこなかった、ということだと思いますね。
                       ◇古舘伊知郎 MC
                        う~ん。。。


  「国民主権」原理の下では『憲法』というのは国家が憲法を乱用して、
  国民の自由・権利を侵害することを防ぐ。このためにあるわけです。

  ですから「憲法改正」を実現したいのであれば、これは“押し付け憲法論”という
  のをアピールするのではなく、憲法に対する感情的な反発ではない。より国民が望む
  改憲がどんなことなのか。これを考えてアピールすべきだと思いますね。


 ◇古舘伊知郎 MC
  そこですよね。・・・ さっきのああいう議論を聞いていますと、女性の方が

  「あの戦争の悲惨さ、国民はどう味わいをしたか。
   それがどういう今心境になっているか」と仰っていて非常に印象に残りました。

  分かりやすくて。

  その他の「改憲」の方々の話を聞いていると、やっぱり
  国家と自分というのを同一視していて、まず国家としてどうなんだとなるんですが
  それも大事かもしれませんが、国民1人で構成されている国民のための国家だと
  考えた時に、

  戦争に行って死んだ人・悲しい人・そして行かなかったけどどれだけ苦労したか
  そして身内を失った方、

  そういう人達の悲しみの総和ってものを考えたら、そう簡単にいろんなことは
  大成できなかったのではないかなって気はするんですけどねぇ。


 ◇木村草太 准教授 首都大学東京 ※気鋭の若手憲法学
  そうですね。やはり『憲法』っていうのは「その国をその国たらしめている」ルール
  です。将棋が将棋のルールなしに存在しないように、国家というのは憲法なしには
  存在しないわけですし、国家を大事にするということは憲法を大事にするということ  でもあると。

  やはり今の憲法に憎しみを持ってる方はそれを解放しないとそれから解放されないと
  “建設的な改憲論は永遠に不可能”だ。これをまず自覚すべきだと思います。


 ◇古舘伊知郎 MC
  あぁー。まずそのどうしても人間ですから感情というものがありますからね。
  それを抜いた上でやっていくというような、ある種の気が遠くなるような作業を
  経ないと、こういうものっていうのは簡単に決められないってことも戻ってきますね

  ハイ。ありがとうございました。
                    ※「言ってやったぞ!」感が伺えた。(笑)

 

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・昨年2015年【アエラ】にて青木理氏が『安倍家三代 世襲の果てに』という濃厚な
  記事を短期集中連載していたけれど、文面で知らない情報を得られる刺激もさること
  ながら、今回放送の音声はなかなか衝撃的でした。検索すると同様に感銘を受けた
  人も多い様子。私もこうしてメモ・文字起こししておきます。(笑)

hanshin204.cocolog-nifty.com

┣・中曽根康弘元総理の“風見鶏”ぶりが見事に表現されており、メッチャ面白かった。
  人間好機の波に乗れさえすれば善人に見えてしまう典型かと。(爆) スゲーな此奴。
  まあ人間としてあのような振る舞いだけはしなくないものです・・・


┗・古舘伊知郎氏も語っておりましたが、◇坂西志保 評論家の発言が心を振わせます。

  坂西志保(文筆活動)

   戦争と敗戦の責任を背負う私達が、何を好んで、もう一度大きな危険を冒して
   「憲法改正」ということをやるのか、サッパリ意味が分からないんであります。

   私達はもう少し謙虚であっていいと思います!
   今になって口を拭って「戦争も敗戦の責任も自分達にはない」ようなことを言う
   それで将来の世代のために「この憲法改正をすることが自分達の使命である」と
   いうようなことを聞かされますと、私は非常に強い憤りを感じるわけなんです。

   そういう人達が「なぜ、あの戦争を止めることができなかったのか」。

                ※感情の高ぶりを抑えながらも力強い語気でした。
                 男共の発言の方が確かに軽々しく聞こえてしまう。

 

  現在の女性陣もこのような方を見習って物事考えるべきだと思います。馬鹿騒ぎして
  強気者に巻かれているだけじゃダメですよ。ロクに聞く耳を持たない男どもを相手に
  まさに乾坤一擲、改憲派を黙らせたのではないかと思いますね。素晴しかったです。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

坂西志保さん (1977年)

坂西志保さん (1977年)

 

 

花 森 安 治 の 装 釘 世 界: 坂西志保さん