揺れる“超大国” ~アメリカはどこへ~
2016/01/16(土)<揺れる“超大国” ~アメリカはどこへ~ >
【NHKスペシャル】 http://www6.nhk.or.jp/special/index.html
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓NHKスペシャル
┃ 激動の世界 第3回<揺れる“超大国” ~アメリカはどこへ~ >
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過激派テロ組織に連れ去られる人質
救出作戦を展開する多国軍
去年2015年11月4日
『【NATO】合同軍事演習』
アメリカとヨーロッパ諸国の合同軍事演習。
※【スペイン・サラゴサ】『トライデント- ジャンクチャー2015』
【NATO】の過去10数年間で最大規模の合同演習となった。
圧倒的な軍事力で各国を主導してきたアメリカだが、
その姿に変化が現れていた。
アメリカ軍の役割は『空爆』のみ。地上での作戦には加わらない。
テロリストの拠点を包囲したのは、スペインとドイツの地上部隊。
最前線の戦闘には、チェコやスロベニアなどの部隊が投入されていた。
アメリカは今、自らが担ってきた負担を各国に求めようとしている。
これから世界をどうリードするのか。模索を続けている。
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東西冷戦の終結から四半世紀余り。
世界は超大国アメリカを中心に秩序が形作られてきた。
2001年9.11アメリカ同時多発テロ事件以降~
しかし「テロとの戦い」でアメリカの威信は失墜。
◇バラク・オバマ 米大統領
我々は世界の警官ではない。
台頭する“国家の野望”が剥き出しになっている。
◇ウラジーミル・プーチン 露大統領
「新しい秩序」か、「ルールなき世界」か。
【ISIS】イスラム国 etc.
「新たな脅威」の出現と「混乱の連鎖」
難民問題 etc.
◇アンゲラ・メルケル 独首相
これは歴史的試練だ。
世界はどこへ向かうのか?
3回に渡って探る。シリーズ『激動の世界』
The Era of Disorder
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◆最終回は、揺れる超大国【アメリカ】
・各国から軍を撤退させ“世界の警察官”ではないと宣言したオバマ米大統領。
その空白を突いて“大国復活を目指す”【ロシア】。
“海洋進出の動き”を強める【中国】。
アメリカの影響力が低下し、世界の混迷が深まっている。。。
◇米国際政治学者
アメリカが世界で築いてきた統べたが崩壊しようとしている。
・アメリカはどこへ向かうのか。
その模索を見つめ、激動の世界を展望する。
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┣【アメリカ・ワシントン】
【ホワイトハウス】
◇大越健介 NHK報道局政治部記者 ※【ニュースウオッチ9】の元MC
ここホワイトハウスの主・大統領はアメリカだけに留まらず、
いわば国際社会全体の舵取り役も担ってきました。
“テロとの戦い”を全面展開し、多くの血を流すこととなったブッシュ政権時代、
その痛手に懲りてオバマ政権では“穏健な”路線に転じました。
しかし『世界の盟主』としての地位は崩壊。
超大国の睨みが効かなくなった中東などでは新たなテロや紛争などが広がる事態と
なりました。
アメリカは今、世界が激動していく中で、自らがどう振る舞うべきか。
その答えを探しています。
そのアメリカ。今年2016年はポスト・オバマの『大統領選挙』一色に染まります。
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┣■問われる アメリカの指導力
去年2015年12月
『大統領選候補者 討論会』
【共和党】2015年12月15日『第5回テレビ討論会』
16年大統領選 共和・トランプ人気、不動 メディアは冷めた見方
話題を集めているのが『移民』や『難民』などの問題で過激な発言を繰り返している
◇ドナルド・トランプ 共和党候補
「『イスラム教徒』のアメリカ入国を完全に禁止する」
「私が大統領になったら『シリア難民』を全員送り返す、送り返す!」
・極端な主張にも関わらず、なぜ【共和党】でトップの支持率を維持しているのか?
【ニューハンプシャー州】で行われたトランプ氏の集会
氷点下9度と寒い中、開場までまだ1時間くらい時間があるにも関わらず
大勢の市民が長い行列を作って待っていた。 ※学生からお年寄りまで、老若男女。
・ひときわ歓声が集まったのが、トランプ氏が“スローガン”を訴えた時だった。
◇ドナルド・トランプ 共和党候補
「偉大なアメリカを取り戻す」「偉大なアメリカを取り戻す」 *Wow!* *Whoa! *
※満足げな表情を浮かべるトランプ氏。 *Trump!*
*Trump!*
また観衆も自笑めいた笑顔がチラホラ見受けられた。 *Trump!*
Q.なぜ、あなたはトランプ氏を支持しているのですか?
A.
◇50代後半の男性 白人
トランプ氏の発言はとても力強い。多くの人々が「強い大統領」を望んでいます。
◇30代後半の男性 アジア系
ロシアや中国の強さに押されて、アメリカは弱くなっています。
◇30代前半の女性 中南米系
アメリカが強くならなくちゃ。アメリカの復活よ!
・「偉大なアメリカはどこへ行ったんだ」という喪失感と焦り。
それが“トランプ人気”の背景にあった。
ブッシュ氏がトランプ氏を猛攻撃、他候補は静観=米共和党討論会 | Reuters
【民主党】2015年12月19日『第3回テレビ討論会』
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◆『大統領選挙』の大きな焦点
・それは“世界を主導”してきた「アメリカの役割」にある
◇ヒラリー・クリントン 前国務長官 民主党候補
今、アメリカの指導力が求められている。
世界を率いて【ISIS】イスラム国を倒せるのはアメリカだけだ。
◇ジェブ・ブッシュ 元フロリダ州知事 共和党候補
オバマ大統領はアメリカの指導力を弱めている。
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┣■オバマの試練 揺れる“超大国”
◆国際社会でも指導力を問われている
◇バラク・オバマ 米大統領
就任以来「重い課題」と向き合ってきた。
15年に渡る、アメリカにとって最も長い戦争“テロとの戦い”に向き合ってきた。
先月2015年12月
【デラウェア州・ドーバー空軍基地】
アフガニスタンで戦死した兵士6人の遺体が帰還した。
“テロとの戦い”の死傷者は「約6万人」。今も増え続けている。
「戦闘で負傷した兵士への支援」も大きな課題になっている。※車椅子に頼る元兵士
・“強く・偉大なアメリカ”を求めながらも
これ以上の犠牲は耐えられないという声が高まっている。
◇退役軍人 50代半ばの男性 中南米系
軍事力で世界の問題を解決できると考えるのは間違っています。
◇退役軍人 50代前半の男性 黒人
海外に派遣され、十分尽くしました。
でもこの国は大変なことになっています。
28歳の息子は戦場には送りません・・・ 。
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◆アメリカが攻めてきた「二つの戦争」
【ブッシュ前政権】
の部隊を展開させ、戦費は年間「13兆円」を超えていた。
・「戦争の終結」を約束した
◇バラク・オバマ 米大統領
イラクから米軍(約17万人)を完全に撤退させる決断を下した。
ところがこれが思わぬ事態を引き起こした。
圧倒的な力が失われたことで起きる“力の空白”。
中東に再び混乱が広がり、オバマ大統領は試練に直面する。
イラクの隣国『シリアの内戦』が起きた。
2012年
『シリア反政府運動』
シリアでも強権的な【アサド政権】に対する反政府運動が始まった。
【アサド政権】は力で市民を弾圧し、衝突は内戦へとエスカレート。
政権側が化学兵器まで使用するのではないかという懸念まで高まった。
・国際的な“人道危機”に「シリアへの軍事介入」を示唆したが・・・
◇バラク・オバマ 米大統領
化学兵器が使用されるかどうかが“レッドライン”(軍事行動に踏み切れる一線)だ
しかし、シリアのアサド大統領は市民への攻撃を強めた。
そしてついに「化学兵器が使用された」という情報が明らかとなり、
アメリカは岐路に立たされた。
Q.記者「昨日の化学兵器の使用で一線を越えたのではないですか?」
A.
◇バラク・オバマ 米大統領
Ah、次の行動については話せない。情報収集が必要だ。 ※明言を避けた。
・その後も「化学兵器が使用された」という報告が相次いだ。
オバマ大統領はそれでも動かなかった。
この時、ホワイトハウスでどのような議論が交わされていたのか。
◇デレク・ショレ 元国防次官補 ※安全保障政策のアドバイザーを務めた。
アメリカ政府はシリアの化学兵器工場に対する空爆など
軍事介入の具体的な計画を検討していたという。
我々は化学兵器の使用を食い止めようと、あらゆる軍事作戦を検討しました。
しかし難しい選択ばかりでした。
『シリアの内戦』が悪化する中で、
国際社会では「アメリカがアサド政権を倒すべきだ」との声が高まっていました。
しかし「政権が崩壊した後の混乱をどうするか」。その答えがなかったのです。
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◆オバマ大統領が軍事介入を躊躇った理由
2003年
『イラク戦争』でのアメリカの“苦い経験”だった。
・イラクではアメリカが【フセイン政権】を崩壊させた後、混乱がイラク全土で
広がってしまった。それを収めるためにアメリカ軍は駐留の継続を強いられ、
【フセイン政権】崩壊後に約3万5千人もの死傷者を出してしまった。
自らの軍事介入によって“泥沼”に嵌まっていった【アメリカ】。
それが「重い教訓」となっていた。
◇デレク・ショレ 元国防次官補 ※安全保障政策のアドバイザーを務めた。
オバマ大統領は大規模な地上部隊を再び中東に派遣することだけは避けたいと
考えていました。『イラク戦争』の教訓がアメリカを軍事介入に対して極めて
慎重にさせていたのです。
・再び中東に軍を派遣するかどうか揺れ続けた1年。
オバマ大統領は「シリアへの軍事介入を見送る」ことを決断した。
◇バラク・オバマ 米大統領
アメリカは「世界の警察官」ではない。
悲惨なことは世界各地で起きる。その全てに関与する力は我々にはない。
アメリカの力に限界があることを認めた。。。
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◆しかし「この決断」は【シリア】で予期せぬ事態を招いた
アメリカの影響力が低下する中、【シリア】では内戦が激しさを増していった。
その混乱に乗じて【ISIS】イスラム国が急激に勢力を拡大し、
【アサド政権】【反政府勢力】と並ぶ勢力となっていった。 ※三つ巴の争いに発展
「【ISIS】イスラム国がこの油田を制圧した」
「【ISIS】イスラム国がこの油田を制圧した」
「【ISIS】イスラム国万歳!」「【ISIS】イスラム国万歳!」
【ISIS】イスラム国
油田地帯を次々と制圧。それを資金源に組織をさらに強大化させていった。
2014年6月
【イラク・モスル】制圧
・【シリア】と【イラク】で支配地域を拡大させ、一方的に国家の樹立を宣言。
イラク北部
【アルビル】
米領事館や企業が集中している都市に【ISIS】イスラム国が迫った。
・「世界の警察官ではない」と宣言してから1年。
アメリカの権益が直接脅かされたことで、オバマ大統領は空爆を決断。
◇バラク・オバマ 米大統領
【アルビル】に駐在する外交官や軍関係者を守るため、軍に出動を命じた。
アメリカ国民を守るため、あらゆる措置を取る。
【ISIS】イスラム国が支配地域を広げるイラク、そしてシリアで
軍事行動に踏み切ったアメリカ。
空爆を主導する一方で「大規模な地上部隊は派遣しない」という戦略を取った。
地上戦は、地元の軍や義勇兵を育成し・戦わせることにした。
・しかし「この戦略」はその後、揺れ動いていく-
シリアの隣国
【トルコ】
アメリカはここで地上部隊の育成計画を進めていた。
◇アンマル・ワーウィー 幹部 自由シリア軍 ※シリア反政府勢力。アメリカに協力
アメリカは【自由シリア軍】を反政府勢力の中でも穏健派と位置づけ、
対【ISIS】イスラム国戦略の要にしようとしていた。
アメリカからは『1万5千人の部隊』を作る計画だと言われました。
「十分な数の志願者を集めて欲しい」と頼まれたのです。
・大量の戦闘員が必要だとして協力を求めてきたアメリカ。
しかし「厳しい書類審査」と「面接」。さらに「嘘発見器」まで使って
兵士の選別を行ったという。
◇アンマル・ワーウィー 幹部 自由シリア軍 ※シリア反政府勢力。アメリカに協力
面接では名前や家族関係に留まらず、過去に過激派組織と接触したことがあるか、
共に戦ったことがあるかなど、事細かに質問されました。
アメリカは我々の中に過激派が紛れているのではないかと疑っていたのです。
・さらにアメリカは、攻撃の対象は【ISIS】イスラム国だけだとして
【アサド政権】との戦闘は禁じようとした。
◇ハマド・アハメド 幹部 自由シリア軍 ※実際に面接を受けた
アメリカの協定書では訓練の目的が【ISIS】イスラム国との戦闘に限られて
いました。部隊の中からは「こんな条件はのめない」と反発する声が相次ぎ
ました。我々は反政府勢力です。【ISIS】イスラム国との戦いが終われば、
当然【アサド軍】と戦います。
・全ての審査を通り訓練を受けても、渡された武器は小型の銃器だけだった。
自らの身を守れず、他の武装勢力に拘束される事態が起き、
地上部隊として投入されたのはごく僅かだったという。
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【アメリカ・ワシントン】
・対【ISIS】イスラム国戦略の行き詰まりはアメリカ国内でも大きな問題となった。
去年2015年9月
『上院議会 軍事委員会』
◇デブ・フィッシャー 上院議員
訓練を受け【ISIS】イスラム国と戦う戦闘員は合わせて何人ですか?
◇ロイド・オースティン 将軍
人数は少ないです。
戦闘を行っているのは4人、5人です。
◇ジョン・マケイン 上院議員
私は30年近く委員を務めているが、こんな話は聞いたことがない。
・460億円を投じたとされるこの計画(地上兵を訓練する)は事実上失敗に終わった
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◆なぜ、オバマ大統領の戦略は迷走していったのか-
・迷走の背景には、
反政府勢力に過激派が紛れ込むことへの強い警戒感があったという。
◇マイケル・フリン 元国防情報局長官 ※オバマ政権で軍情報機関のトップを務めた
ホワイトハウスは混乱していました。
「訓練した戦闘員がテロリストになるのではないか」。
「政権を転覆し、混乱を招くのではないか」と恐れ、
どう関与すればいいか、分からなくなっていたのです。
・アメリカが地上部隊の育成に失敗した
【シリア】
その間隙を縫って【ISIS】イスラム国は
首都ダマスカスがあるシリア中部にも勢力を拡大させた。
去年2015年9月
『ロシア軍 シリア空爆開始』
プーチン露大統領は【アサド政権】への支援を宣言。大規模な空爆に踏み切った。
◇ウラジーミル・プーチン 露大統領
【シリア】は我々の友好国であり、【ロシア】はあらゆる措置を取る用意がある。
“テロとの戦い”だけでなく、政治的な支援も行っていく。
◇フョードル・ルキヤノフ 露政治学者
プーチン大統領は
「アメリカが世界に於いて絶対的な権力を持つ時代はもう終わった」と見ています
ロシアはその機会を見逃しませんでした。
アメリカが引いていることで、中東には“力の空白”が生まれています。
その空白をロシアが埋めているのです。
・混迷が深まる【シリア】では一般市民の犠牲が増え続けている。
『シリア人権監視団』
これまでに少なくとも7万人の民間人が犠牲になったという。
◇戦闘で子供を失った父親
この子達が【ISIS】イスラム国だと言うのか!(激高)
◇ラミ・アブドルラフマン氏 シリア人権監視団
この子は頭を撃たれた。 ※パソコンの動画を再生させながら沈痛な面持ちで
我が子を失った母親のことを考えて下さい。
その悲劇を自分のこととして受け止めて欲しいのです。
私達シリア国民は「国際社会から見捨てられている」。
そう感じています。
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【アメリカ・ワシントン】
・かつてのような力をアメリカが発揮できなくなった今、
「その“力の空白”がもたらす混乱はこれからも起きていく」と警告する。
◇マイケル・フリン 元国防情報局長官 ※オバマ政権で軍情報機関のトップを務めた
アメリカが世界で指導力を発揮できなければ、これからも“力の空白”が生まれ、
そこに台頭する勢力が出てくるでしょう。
アメリカが世界から引いた時に、何が起きてしまうのか。
シリアはその現実を私達に突きつけているのです。
※張本人なのに他人事のように
話している感じを受けた・・・
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┣■揺れる“超大国” 世界への波及
◆圧倒的な力が失われたことで生まれる“力の空白”
そこで広がり続ける“混乱”
・アメリカはどこへ向かうのか? そして
国際社会はこの問題にどう向き合っていくのか?
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◇ウォルター・ラッセル・ミード 米政治学者 ※ハーバード大学教授
アメリカの外交政策が専門
・歴史的な観点からアメリカの覇権のメカニズムを分析し、
米政府に外交政策を提言している。
Q.今、最も深刻なのが『中東の問題』です。
アメリカの影響力の低下によって「力の空白」が生まれているのでしょうか?
A.
◇ウォルター・ラッセル・ミード 米政治学者 ※ハーバード大学教授
「アメリカが中東から引いている」。各国がそう受け止めてしまったことが
不安定な紛争を生んでいます。そしてアメリカの国民は中東にどう関与すれば
いいのか分からなくなっています。
国民はブッシュ大統領の『イラク戦争』で失望しました。
オバマ大統領になっても『アラブの春』で期待したような民主国家は
生まれませんでした。
何もかも上手くいかないのであれば
「何もしない方がいい」。そう考えるようになってしまったのです。
・さらにミード氏はアメリカで起きた『シェール革命』の影響を指摘する。
技術革新によってアメリカは今年2016年、約40年ぶりに原油の輸出国となる見通し
◇ウォルター・ラッセル・ミード 米政治学者 ※ハーバード大学教授
『シェール革命』によって、アメリカは『原油』と『天然ガス』を
ほぼ自給できるようになりました。『中東の原油』に依存しなくなったのです。
国民は「アメリカが中東に介入しても問題を起こすだけならば関わる必要はない」
と考えるようになりました。そのためオバマ大統領が中東から軍を撤退させた時に
多くの国民がそれを支持したのです。
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◇イアン・ブレマー 国際政治学者 ※米コンサルタント会社ユーラシア・グループ代表
“リーダーなき世界(Gゼロ)”の到来を予言。
・アメリカが「世界の警察官ではない」と宣言した今、
日本などの同盟国にはどのような影響があるのか-
Q.もしアメリカが変われば、日本との同盟関係はどうなるのでしょうか?
日本は新たな道を探さなければならないのでしょうか?
A.
◇イアン・ブレマー 国際政治学者 ※米コンサルタント会社ユーラシアグループ代表
今、アメリカの同盟国が揺れています。
サウジアラビアやイスラエル、イギリスやドイツ、そして日本などです。
アメリカが何を目指しているのか、どこまで責任を持って関与してくれるのか、
分からなくなっているからです。 同盟国は変化を迫られています。
アメリカが唯一のリーダーでなくなった世界で何が起きるのか。
そしてどう対応すればいいのか。日本を始めとするアメリカの同盟国が
最も早くその問題に直面するでしょう。
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┣■ネットで脅かされる アメリカの“価値観”
◆今、激動の世界を加速させているのが『インターネット』空間
『インターネット』
全世界で32億人が利用し「情報を瞬時に共有できる」ようになった。
民主化運動
『アラブの春』
ソーシャルメディアで繋がった市民が独裁政権を倒し、国家の在り方まで変えた。
「国民よ、100万人デモに参加を!」
【アメリカ】
この『インターネット』の技術を開発し、世界的なIT企業を生み出してきた。
『インターネット』を開かれた「自由な空間」として発展させてきた。
・しかしその「自由な空間」を今“過激な思想”が侵食している。
去年2015年11月
『パリ同時多発テロ事件』
去年2015年12月
『米カリフォルニア州 銃乱射事件』
インターネットの力が悪用され、アメリカの「価値観」までもが脅かされている。
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◇大越健介 NHK報道局政治部記者 ※【ニュースウオッチ9】の元MC
アメリカを支えてきた土台は、自らが世界に広めてきた自由や民主主義といった
「価値観」でした。
その大事な「価値観」が軽んじられ、神通力を失ってきているのでは?という
懸念が広がっています。
その象徴が若者に対する“過激な思想”の急激な拡散と浸透です。
そこで【米国政府】が取り組んでいるのが『インターネット』空間を使った
「思想戦」そして「情報戦」です。
自らの「価値観」が侵食されるのを食い止めようと、官民一体での取り組みが
進められています。
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◆アメリカの「価値観」をどう守るのか-
【アメリカ・ワシントン】
【米国務省】
「アメリカへようこそ!」
・今、中東や北アフリカの学生や市民活動家らを集め、
“次世代を担う”指導者に育てようとしている。
「ここで指導者となる技術を学び“活動する市民”になって下さい」
若者達を通じて自由や民主主義といったアメリカの価値観を各国に普及させる狙い。
◇講師 50代後半の男性
君達は祖国では鎖に繋がれている。
自由に意見を言って下さい。
幸いなことにこの国では「言論の自由」が保障されていますから。
◇若者 20代半ばの男性
なぜアメリカはこれほど力を入れて中東や北アフリカで民主化を進めるのですか?
◇講師 50代後半の男性
中東の民主化ではありません。常に安定を求めているだけです。
・アメリカがこの取り組みを強化したきっかけは、民主化運動『アラブの春』だった。
『アラブの春』
2011年、中東・北アフリカでは民主国家が誕生するという期待が高まった。
しかし【シリア】や【リビア】などでは過激派が台頭。
【エジプト】では独裁政権を支えた軍が権力を奪い返した。
・アメリカは【チュニジア】をこの地域の安定のカギを握る重要な国と位置づけた。
去年2015年6月などテロが相次ぎ、国の治安や経済が大きく揺らいでいる。
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◆アメリカが期待する“次世代のリーダー”
◇マライ・ベンフルさん(25) NGO活動家
今、若者の間に過激想が広がることを防ぐ活動を続けている。
「どうして若者は過激思想に染まってしまうのでしょうか?
それが分かれば思い留まらせることができるかもしれません。*微笑み*」
イスラム過激派に勧誘された経験がある人達と対話を重ねている。
◇イスラム過激派に勧誘された経験がある若者 ※モザイクが入れられていた
チュニジアの若者は仕事が無く、早くこの国から出たがっている。
だから誘いに乗りやすいし、お金を見せられたら飛びついてしまう。
◇マライ・ベンフルさん(25) NGO活動家
今、私達は瀬戸際にいます。
民主主義を守り、社会を安定させていく。道のりはまだこれからです。
・ベンフルさんのような若者達の活動を後押しするため、
【米国政府】が広めているのが「ITを自在に活用する」ノウハウ。
◇30代前半の女性 イスラム教徒
フェイスブックなら多くの人に拡散できる。ゲームのようなもの。
ITの持つ力で「アメリカの価値観」を拡散させる新たな取り組み。
◇ブライアン・アゲラー 米国務省 中東・北アフリカ担当
若者達には祖国で指導力を発揮し、
政府が市民の意見に耳を傾けるよう力を尽くして欲しいと思います。
中東の安定と発展は、アメリカの国益となるだけではありません。
世界にとっても「大きな利益」となるでしょう。
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◆アメリカはこの取り組みを世界各地で展開。
・しかし反発も呼んでいる。
2014年
『ウクライナ政変』
ロシア寄りの政権に対する反対運動を引き起こした若者をアメリカが背後で利用
しているとして批判が高まった。
◇親ロシア派政党 議員 男性
アメリカは最新の技術を使って、反政府運動を過激化させる手法を教えていた。
若者達はインターネットを通じて、直接世論に影響を与えていた。
◇アレック・ロス 元米国務省 技術革新担当顧問 ※この取り組みを始めた元高官
これは新しい外交の手法です。
直接市民に関わることで、アメリカの国益を実現します。
これはプロパガンダではありません。
何か特定の思想を広めているわけではないのです。
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┣■拡散する“過激思想” ネット空間の攻防
◆“過激な思想”が「アメリカの価値観」を揺さぶる
・インターネット空間で急激に拡散する“過激な思想”
アメリカはそれに対抗するための「情報戦」にも乗り出している。
去年2015年2月
『過激思想対策サミット』
◇バラク・オバマ 米大統領
今日の会合は「過激思想対策」という難題に立ち向かうためだ。
テロリストの顔は1つとは限らない。いつ誰が過激化するか分からない。
・オバマ大統領が協力を求めたのが最先端技術を持つIT企業など民間の団体だった。
◇【グーグル】のシンクタンク代表
テロリストのネット戦略は、まだ新しく・未熟なものだ。
我々は遙かに高度な技術と戦略を持っている。
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民間の力を示すプロジェクト
『アブドゥラXプロジェクト』 ※アニメみたいなもの
仮想のキャラクター「アブドゥラX」が若者に向けたメッセージを語りかける。
過激な思想に染まることを防ぐ狙い。
「戦場に行って誰かを殺し・殺されることが
苦しむ人々を救うと本気で思っているのか?」
このプロジェクトでは検索最大手【グーグル社】などの技術が実験的に活用された。
「ジハード」「聖戦」など過激派組織を連想させる言葉を検索すると
結果の上位にこの『アブドゥラXプロジェクト』が表示されるようにしたという。
◇『アブドゥラXプロジェクト』を開発したシンクタンク代表 ※女性
検索結果の上位に表示させたことで、
数ヵ月で視聴者が50人から10万人に増えた。
シリアで「ジハード(聖戦)をしたい」という若者達に視聴させることができた。
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【米国政府】
より効果的なプロジェクトを開発するため、民間の研究機関に資金を投じた。
・これまでに進められてきた実証実験ではソーシャルメディア大手
【フェイスブック】の技術を活用してきた。
「1ヵ月で対象者を探すには【フェイスブック】の分類機能が有効です」
<実証実験の報告書>
『ONE TO ONE ONLINE INTERVENTIONS
A PILOT CVE METHODOLOGY 』
・実証実験は限定された地域で3ヶ月間行われた。
過激思想に関心を持つ若者を特定し、個別に説得する試み。
<実証実験の仕組み>
1.まず『マーケティング』の手法で、
こうした若者の間で流行している言葉を抽出。
例.
Tawheed、Green、Islamic、Prisoners、Authentic、
Soldier、Irag、Stete、Anjem、Birds、Allah、Levant etc.
2.その言葉に強い関心を示している人達を
【フェイスブック】のDBを使って特定する。
3.彼らの情報は「説得役」として組織した元過激派のグループに伝えられる。
このグループのメンバーが若者達に個別に接触し(インターネット上で)
過激な思想に染まらないよう、1対1で対話を重ねた。
◇過激思想対策プログラム開発者 男性
若者を過激思想から遠ざけるためには「1対1」の対話に持ち込むしかありません。
彼らは「信頼できる人物にしか心を開かない」ためです。
◇アルベルト・フェルナンデス 元米国務省 対テロ戦略コミュニケーション・センター
※インターネット空間での過激思想対策を務めた
【シリア】は世界で初めての『ソーシャルメディア戦争』です。
インターネット上の過激派に対抗するためには、民間企業の力を高め、
活用していかなければならないのです。
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┣■激動の時代 世界はどこへ
◆国際社会での影響力が低下する中、
新たな時代を見据え、模索を続けるアメリカ
・しかし激動の世界は今も大きく揺れ動いている。
「中東の大国【イラン】と【サウジアラビア】の対立」
「核実験を強行する【北朝鮮】」
「中国は南シナ海に建設した人工島で滑走路の試験運用を始めている」
これから世界はどうなっていくのか。
この激動の時代に私達はどう向き合っていくべきなのか。
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◇ドミトリー・トレーニン 露国際政治学者 ※カーネギー財団モスクワセンター所長
ロシアの外交・安全保障が専門。
Q.「アメリカが唯一の超大国」と言われた時代がありました。
そして今また過渡期に差し掛かっているように思います。
A.
◇ドミトリー・トレーニン 露国際政治学者 ※カーネギー財団モスクワセンター所長
それでも世界で最も強大なのは【アメリカ】です。
それに挑戦しているのが第二の大国【中国】。
そして第三の大国が【ロシア】です。
【アメリカ】【中国】【ロシア】。近い将来、この3つのプレイヤーが
世界の「最高峰リーグ」を作り、その枠組の中で競うことになるでしょう。
Q.アメリカは基本的にどういう振る舞い方をすれば、
最も有効な役割を果たすことができるとお考えですか?
A.
◇ドミトリー・トレーニン 露国際政治学者 ※カーネギー財団モスクワセンター所長
アメリカは時折、
「我々にとっていいことは、あなた方や全ての世界にとってもいいことなのだ」
という主張をします。
自らの国益のために、自分達の主義や原則を押し付けるのです。
「地球」という名のグローバル企業があるとしましょう。
アメリカにはその最大の株主としての責任を果たして欲しい。
ただ、会社を全て自分のものだと思わないで欲しいのです。
そうしたアメリカこそが世界にとって望ましいのではないでしょうか。
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◇イアン・ブレマー 国際政治学者 ※米コンサルタント会社ユーラシア・グループ代表
“リーダーなき世界(Gゼロ)”の到来を予言。
Q.トレーニン氏は新たな国際秩序は「最高峰リーグ」で形作られるとしています。
その考えをどう見ますか?
A.
◇イアン・ブレマー 国際政治学者 ※米コンサルタント会社ユーラシアグループ代表
そうですねぇ。もし「最高峰リーグ」ができるのであれば、
【ロシア】が役割を果たすでしょう。ただ、まだそんなリーグはありません。
新たな国際秩序はこれから作られなければならないのです。
私達はもう「アメリカ一極時代」には戻れません。
【中国】は強大になりましたよ。【ヨーロッパ】の力は弱まっています。
アメリカは新たな国際秩序でどのような役割を果たすつもりなのか。
一刻も早く決断しなければなりません。
必要なのはこれからの時代の「ドクトリン」国家の基本原則です。
来年2017年就任する新しい大統領が、
「アメリカはこれからこの価値観を掲げ守っていく」と世界に宣言すること。
それが求められているのです。
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┗■激動の時代 世界はどこへ
アメリカ・ワシントン郊外
【アーリントン墓地】
◇大越健介 NHK報道局政治部記者 ※【ニュースウオッチ9】の元MC
この広い敷地の中に“テロとの戦い”で死んでいったアメリカの兵士達も
埋葬されています。しかしその『テロ』は今も容赦なく各地で繰り返され、
国家間の一触即発の緊張は耐えることがありません。
そうした現状を命を失った兵士達はこの場所から一体どのような思いで
見ているのでしょうか?
「アメリカ1強の時代」はもはや去ったと言えそうです。
盟友であると【EU】は分断の危機に晒されています。
一方、これに反比例して存在感を示す【中国】は地域大国の座から
今や世界を伺っています。
そしてカリスマ性のあるリーダーに率いられた【ロシア】が大国復活へと
邁進しています。
世界は力のバランスを失い、漂流を始めています。
しかし、そうしている間にも罪のない人達の血が流され、多くの『難民』が
生まれています。世界が新しい秩序を作り出すために一刻の猶予も許されないのです
アメリカがそこに大きな役割を負っていることに変わりはありません。
依然として世界一の富と先端技術を持ち、世界中から多くの人を惹きつけるアメリカ
国際社会の多様な価値観を受け入れて、グローバルな社会の道標となるような
新しい「ドクトリン」をアメリカ自身が見い出すことが激動の世界に安定をもたらす
最大の鍵となるのです。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・【日本】にとって最も身近な存在である【アメリカ】。番組冒頭ではその戦術ぶりが
公開され、『集団的自衛権』を容認してしまったことに後悔の念を抱いた日本人も
きっと多いのではないでしょうか? 米国領土では既に自衛隊が『離島奪還作戦』
なる軍事訓練に参加しているようです。少し前までの自衛隊であればそんなことは
なかったのに・・・ ここでも「世代間格差」というものを痛感させられますね。
┣・私にはロシア人の「冷静な分析」が性に合っているのですが(笑)、
思想をあからさまにオープンしてくれている【アメリカ】には申し訳ないのですが
やはり粗というか、手前勝手な考えが鼻につきますね。突っ込むとやはり「国益」
だと述べちゃってるし。(苦笑) 『アブドゥラXプロジェクト』での訴えも視点が
ズレていて、「親族を不当に殺された者」に対して口先だけの償いをしたところで
誰が心底従うと言うんでしょうか? そんなの表向きだけ「分かりました」と答え
背中を見せたら刺すだけです。(爆) そんな不安感が拭いきれないから志願兵への
審査をあれだけ行っているわけで。しかし【ISIS】イスラム国だけ攻撃しろだなど
よく言えるよなぁ。反政府勢力が立ち上がったのはアサド政権打倒だからジャン。
アメリカ人って戦略とかって言うけど、相手の思いが分からないところが多すぎ!
┣・アメリカの『地上部隊の育成計画』絡みの「提供した武器が売られて兵士が逃げて
いる」という噂の真相も今回よく分かりました。自分の命もロクに守れない小型の
銃器しか提供されなきゃ、そりゃ誰だって売り払って逃げますよ。1万5千人規模
の志願兵を募った計画が、実際には4、5人しかいないっていうのだから、そりゃ
マケイン上院議員でなくなって呆れます。計画を立案したのは誰なのさ ??
┗・とまあ陰口ばかり叩いたけど、これは本当に自分の身は自分で守らなければならぬ
時代が迫っているのかもしれません。『マイナス金利』の影響で定期預金の金利が
早くも一斉に下げられます。※2016年2月6日、早朝のNHKニュースで知る。
『財政ファイナンス』もマジでやられそうな勢いです。参ったなぁ。大荒れだよ。